避けたりとかそういうのはしない。   作:銀座

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8話 そうだ、トンカツ食べよう。

やぁみんな、先日オトモアイルーならぬオトモ幼女が仲間になって国家権力の影に怯え始めたオーク系転生者の俺だよ!

 

 

幼女たちが付いてくるようになって早3日経ちました!

 

早くも幼女が獅子目言彦的見た目の俺に慣れてくれたのか、全然怯えなくなった。子供に怯えられるのは地味にダメージあるのでとても嬉しいです。でも1つだけ言いたい。

 

「はわわ、羌毅さんどうしました?」

「あわわ、急がないと今日中に街に着きませんよ?」

 

 

いやお前らそれ、俺の上に乗っておいて言うセリフじゃねーから!

 

 

そうこの幼女ども、こんなテンパりまくりの癖に、未来の大軍師の図々しさと言うか行動力と言うか、こちらがちびっ子に甘いのをいい事に、勝手に護衛がわりにしてついて来た3日前のあの日から、日に日に態度が大きくなり、今では怪我しても無いのに怪我してた頃の関羽さんみたいに俺が背負う大寸胴鍋に入って楽しまくっているのである!

 

本人達は歩幅が違って着いてくのが大変とか、体力が無いから自分達に合わせて休憩取らせるのが申し訳ないとか言ってるが、何の悪びれもなく朝飯取って出発する時には勝手に入っているのだ。完全に確信犯である。

 

 

ぐぎぎ、悔しいのう、悔しいのうw

 

 

まぁ正直2人合わせて関羽さんよりちょっと重いくらいなので気にはならないのだが、自分で歩かないから暇なのか、なんか面白い話して下さいとか言ってくる。非常にウザい。

 

関羽さん何とかならないだろうか。俺こいつらの父親でも無ければ保護者でも無いし、ましてや乗り物ではもっと無いんだけど。

 

「はぁ、貴方が甘やかし過ぎなのですよ、羌毅。そもそもそんなに嫌なら前の村で置いて来たら良かったのに。心配だからとなんだかんだ連れて来たのは貴方自身でしょう。」

 

だって置いてきたところで、旅はやめないだろうし、そうなったらまた2人で無茶な旅するやん。危なかろーよ。子供は大人が守るもんじゃろ。

 

「はわわ、私達もう子どもじゃ無いでしゅ!・・・あう、また噛んじゃった。」

 

 

黙れ幼女。外見年齢18歳プラスしてからほざいてくれ。

 

 

「なら文句を言わずに最後まで面倒みて下さい。」

 

呆れ顔でそう言って、話は終わりだとスタスタ行ってしまう関羽さん。はいすいません。愚痴らず歩きます。拾った俺の責任ですよね。知ってた。

 

ああ、早く劉備さん見つけないと・・・そんでこの幼女どもを押し付けるんだ!(使命感)

 

 

 

 

・・・

 

・・・・・

 

次の日。

 

 

あれから幼女2人を背負って何とか夕暮れ前に街へと辿り着きました!

 

ビバ初街!とかやろうと思ったら、もう日が暮れる直前だったのですでに活気が消えてきていて、さっさと宿を取る事にした。ちなみに入る時検問で俺が引っかかったのも遅れた原因ですよ。ごめんねみんな!今更だけど俺靴も履いてない230センチの巨人系蛮族だったわ!そもそも蛮族とかまだ偏見ではなく危険動物みたいなもんだもんな。忘れてた!

 

「いえ、正直私達も慣れ過ぎて言われるまで違和感感じなくなってましたしね・・・。」

「慣れってすごいでしゅ。街の人や兵隊さんと見比べてようやく羌毅さんが大きいこと思い出しました。」

「あわわ、と、とにかく大事にならなくて良かったです!」

 

本当に泊めてくれる宿があって良かった。最初に入った宿なんて、門前払いだっだもんな。最悪俺1人で野宿しようかと思った。

 

 

「そんなことするぐらいなら、私も一緒に野宿しますよ。」

 

と苦笑いの関羽さん。本当にこの人ええ人や。

 

「その時は精一杯応援しましゅ!」

「えぅ、が、頑張ってくだしゃい!」

 

完全に見捨てる気の幼女ども。ハハ、こやつめ。

お前らは罰としてこの街にいる間、街のものだけ食ってろ。関羽さんと俺は美味しくなかったら自分らで作って食べる。

 

「はわわ・・・横暴でしゅ!同等の権利を主張します!」

「あわわ、卑怯です!食べ物を人質にするなんて!」

 

はははは、おや?何処かで負け犬の遠吠えが聞こえるなぁ!まぁ知った事じゃ無いけど!

 

「はぁ。大人気ないですよ、羌毅・・・。」

 

むぅ。関羽さんにそう言われては仕方ないな。気が向いたらべっこう飴くらいならくれちゃろう。あ、関羽さんが呆れ返った顔してる。

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

さておき、今日はみんなどうする?俺はまた道中で狩り集めた毛皮と肉を売って、包丁と短刀、鍋とか旅の途中で使うものを買いに行く予定だけど。

 

「私は役所に行って、短期で簡単な仕事を探してみます。無ければ護衛や傭兵の仕事を当たってみます。」

 

そか、気をつけてな。幼女どもは?

 

「私達は本屋さんに用があるのですが・・・羌毅さんが心配なので、最初は着いてってあげましゅ!また検問みたいな事になったら大変ですし!」

 

おいコラ、幼女はわわ!なに人を子供扱いしてんだ!初めてのお使いか!

 

「あわわ・・・えと、羌毅しゃん。お肉はお肉屋さんですけど、毛皮をどこで売るつもりですか?」

 

む?・・・服屋とか?

 

「はわわ、服屋さんに直接毛皮持っていっても買取してくれませんよぅ。もし買い取ってくれても、羌毅しゃん、そもそも毛皮の相場とか分かりますか?」

 

そりゃ・・・知らんなよく考えたら。ていうかこの国の貨幣制度をそもそも知らねぇや。まず金を使った事ないなそう言えば。野菜とか物々交換だったし、他は自給自足出来たし。

 

そんな感じのことを言ったら全員がもの凄い残念な生き物を見る様な目で見てきた。しゃ、しゃーないやん?ちょっと前まで山暮らししてた蛮族ですしおすし。や、山での生活力は他の追随を許さないよ!

 

「やっぱり私も着いてくべきだろうか・・?」

「売り交渉も買い交渉も、全て私達がするので、羌毅しゃんは引っ込んでて下さい。」

「えと、荷物持ち頑張ってくだしゃい。」

 

・・・すいませんよろしくお願いします。くっ!さすがに街生まれには街の生き方で勝てなかったよ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

・・・そんなこんなで無事毛皮と肉は貨幣に変わり、意外と高く売れた様で、欲しかった包丁と短刀、おまけに大きめの剣鉈に中華鍋、更には大きめの御釜が手に入りました!やったぜこれで料理がしやすくなる!ありがとう幼女!流石は知力マックス!

 

なので現在は本屋さんにきています。2人とも街に着くと必ず新しい本がないか調べるんだとか。そんなに買ってどうやって持ち歩いてたのかは謎だ。

 

おっと2人とも、お前らが歳の割にマセてるのは知ってるが、その本はまだ早いぜ!18禁て書いてあ・・・?ウッソだろ、エロ本はエロ本でもヤオイかよ!その歳でもう目覚めてんの?ちょ、コラやめろ読むんじゃない!淑女の嗜み?うるせー!腹のふくらみが胸より減ってから淑女を名乗れこの幼女ども!!

 

 

・・・

 

 

・・・・・

 

 

つ、疲れた。なんでこいつらヤオイ本買う時だけあんな体力発揮するんだ。あれぐらい元気なら普段から歩けよ馬鹿野郎・・・。

 

なに?知識の収集の邪魔をした?笑わせんなマセガキどもめ。だいたい何でこの時代に漫画があるのか理解できん。流石は恋姫世界、常識が非常識極まりないわ。つーかチラッと見たけどあれ作者も男の逸物見たことないだろう。デフォルメどころの話じゃなかったし。

 

・・・え、なにお前ら驚いてんの?まさかあんなツルッツルの起伏もない円錐みたいのが本物だとでも思ってんの?あんなん男の股間に付いてたらズボンに穴空いて大変だろ。は?あの作者はあの手の本を何冊も手がけた著名人?知らんよ。じゃあワザと間違えた絵を描いて誤った知識でも振りまいてんじゃね。なに考えてんだ、本当に?

 

あん?何震えて・・・ああ、なるほど。流石にいくらマセてても、その歳で本物なんか見たことないか。え、見たことくらいある?いや何見栄張ってんだ。見てないのが普通っていうか見たことあったら事案の可能性大だろ。まぁつまりこんな幼女に見せるどころか実際に手を出した一刀くんはガチ危険人物。元の時代戻ったら警察か家を包囲するレベル。

 

ん?どうした幼女。無知は恥ずべきってお前何言ってんの?見たことないのが普通だって言ってんだろ。大人しくあと10年我慢しろよ。いや普通じゃ我慢できないってお前バカ止めろ!見せて下さいとかホントやめろ下さいお願いします!周り見て!みんなの目を見て!蔑むどころか犯罪者見る顔だから!いや待てだから頭下げんな代わりに自分のとかやめろやめてー!事案どころじゃないから!衛兵さんに捕まっちゃうから!他の人も駄目だよバカ止めろ!頼むから諦めて下さい止めろズボン降ろそうとすんなやめてよして触んないで!助けて関羽さーん!

 

 

・・

・・・

 

ほ、本当に酷い目にあった。・・・!あ、衛兵さん助けてくれてありがとうございます。なんならこの家出幼女達、実家に送り返してくれても・・あ、ハイ。すいませんちゃんと言い聞かせます。もうこんな事がない様にしますすいません。

 

くそぅ、完全に駄目な子供の保護者扱いされた・・・!俺はまだ独身だっつの。

 

「はっはっは!いやぁ残念ですな。あとちょっとで2人が押し勝つかと思ったのですが。」

 

うるせぇだまれ。本当に押し勝ったりしたらどうするつもりだったんだ。散々煽りやがって。

 

「その時は〜、お兄さんが捕まって〜、万事解決ですかね〜?」

 

万事解決どころか人生を終結させられそうになってますが!?なにサクッと俺を犠牲にしようとしてんの?大事の前の小事?やかましいわ!

 

「まぁ何とか誤解も解けて、周りの人もませた子供だなぁで済ませてくれたから良かったじゃないですか。」

 

ありがとう。良いやつだなあんた。ところで、鼻血出てるけど。ハンカチいる?あ、慣れてるから大丈夫?なら良いけど。

 

・・・つか、そういやお前ら誰?いや知ってる。前世知識で名前もどんなやつか知ってるけど初対面だからね、一応ね。

 

そういや名前も知らないわ。むしろ名前も知らないのによくも散々引っ掻き回してくれたな特にそこの槍女。おいやめろ、私達の仲なのにとか明らかな嘘つくな寒いんだよ。つかなに経験豊富な女気取ってんだこの処女が。見りゃ分かんだよ。

 

「し、しょしょしょしょ処女ちゃうわ!」

 

いや待て、何でそのネタ知って・・・ああ単に図星なのね、めんごめんご。お詫びにお前の仲間にはちゃんとあいつは経験豊富って口裏合わせといてやるよ。好きになった奴との初夜でもちゃんとお姉さんぶれる様に、いかに経験豊富か捏造してみんなに話しまくってやるわ。なに気にすんなお詫びだから。お礼とかいらないよ。

 

「ちょ、ちょっとした悪ふざけではござらんか。何とか治ったし、ここらで手打ちとしましょう!」

 

あ?こちとら危うく牢屋暮らしになるとこだったんだが。ちょっとした悪ふざけ?ほう。

 

「・・・お詫びに今晩ごちそうするので、どうかこの辺で手打ちに・・・。」

 

・・・まぁ。その辺が落とし所か。これに懲りて、あんまり軽い気持ちでふざけるなよ。あん?泳がないと死ぬ魚がなんだって?よろしい。ならば高級料理店だ。財布に明日があると思うなよ。

 

「あの、羌毅しゃん。」

「そろそろこの札外しても・・・?」

 

駄目。恥ずかしい?うっさい黙れ。嘘は書いてないだろ。ちゃんと私は恥ずかしい子ですって書いてあるはずだ。自分で書いたんだからな。むしろ思春期の子供の親扱いで衛兵さんに怒られた俺が1番恥ずかしかったわ馬鹿野郎。帰ったら関羽さんに報告します。

 

「しょ、しょんな!それだけは!」

「もうしましぇん!許してください!」

 

断固拒否。しっかり説教されてくれ。絶望する2人の幼女を尻目に、今更ながら3人と自己紹介。

 

とはいえやっぱり趙雲と程昱、郭嘉だった。ああでもまだ2人は程立と戯志才って名乗ってるみたいだな。曹操さんにまだ遭遇してないらしい。あ、趙雲。高級料理は冗談だからその下手くそな色仕掛け止めろ。エロくないし鬱陶しい。

 

「!?」

 

とりあえず、関羽さんを呼びに宿まで一緒に戻ることに。多分もう戻ってきてるだろ。

話しながら宿まで3人と一緒に歩く。へえ、街には今朝着いたのか。宿とかどうすんだ?ん?安ければ俺らと一緒のところ?部屋は余ってるみたいだったが、すまん。街に泊まるのがまず初めてだから安いかどうか分からん。見ての通り、普段は山に住んでる蛮族でね?なに?見た目はともかく、蛮族とは思えない?おい止めろ見た目はともかくとか傷付く。自覚はあるけど。はっ!?殺気!!

 

「ずいぶん楽しそうですね?・・・そちらの女性達はどちら様ですか、ど ・う ・げ ・ん ?」

 

転生してから初の死を感じるレベルの殺気が襲いかかってきたので、すわ敵襲か!と思ったら関羽さんだった。な、何を言っているか分からねーと思うが俺にも(ry

か、関羽さんなんで街中で青龍偃月刀を構えてるの?危ないよ?衛兵さんに捕まっちゃうからしまいましょ関羽さん?

 

 

「関羽さん?おかしいですね、耳がおかしくなってしまったかな。今、道玄が私のことを関羽と呼んだ気がしたんですが・・・?」

 

「す、すまない愛紗・・・。」

 

アイエエェェ!ナンデ!関羽ナンデ!こんなに怒ってるのこの人!今は真名呼んでいい状況じゃないやろ!言ったら殺されそうな程の殺気が溢れてるから言わないけど!

 

「すまない?それは一体何に対してですか?私の真名を呼ばなかったことですか?それとも・・・ちょっと見ないうちにまた知らない女性と仲良くなったことですか!?」

 

ゾォン!そんな音がなった気がするほど関羽さんの殺気が跳ね上がる。何に怒ってんだこの人マジで!?つかまたってなんだまたって!まだ女の人仲良くなんて関羽さん以外とじゃ精々会話くらいしかしてないぞ!幼女2人を除けばだが。前回失敗したしな!今だってちょっと程立と戯志才と会話してただけだし。

 

てかアレ?いつの間にか幼女2人居ねえし!俺のメイン盾が・・・って関羽さんの横でいつの間にか一緒になって浮気した父親を見る顔してる⁈あ、コラ!私達にこんな札を掛けさせて自分は美人と楽しく会話してたとかいらん告げ口すんな!その札は原因お前らだろ!というかなんだこの浮気した亭主とその妻みたいな構図!俺は誰ともまだそんな関係になってないぞ!戯志才!妄想して鼻血出しながらくねくねすんな!誤解を解け!程立、何照れてんだお前幼女だろ!恋も浮気もありえねーから!趙雲お前も何か言って・・・まて、何その顔。

 

まさかさっきアレだけ言っといてもう反故にするとかないよな?なんだその満面の笑みは!やめろバカ、おい馬鹿やめろ!洒落にならんぞ!何考えてんだこ「おや。私を無視して2人で盛り上がるとは・・・いい度胸ですね、道玄?」

 

「あ、愛紗・・・落ち着け。まずは落ち着け!」

「落ち着け?私は冷静ですよ?むしろ道玄の方こそ、何をそんなに慌てて居るんですか?・・・なにか慌てるような事があったのかなあ?」

 

うおっ!また殺気が強く・・・いかんそろそろ関羽さんが本気で殺意の波動に目覚めそうだ。何とかせねば!っ!しまった趙雲どこいった?あいつ何かやらかしかねんまずっ「ねぇー、いつまでここに居るんですか羌毅どのぉ?2人で夕飯を食べる約束でしょう?早く行きましょう!」

 

そう言ってワザと胸を押し付けるように俺の腕を抱き締め、俺の脚に自分の脚を絡ませて来る趙雲。満面の笑みで完全な棒読みだったが。

 

 

 

あたりにばら撒かれる業火のような殺気が一瞬消えて、津波の様な殺意と共に殺到する青龍偃月刀を見て俺はこう思った。

 

 

 

 

ーーせめてこの馬鹿だけは道連れにしよう。

 

 

続く?

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