ラブガイル!サンシャイン!(完結)   作:リヨ

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11話

「海だー!とうっ!」

「千歌ちゃん!じゃあ私も!」

今日俺達aqoursは海に来ました。なんでも今回は合宿らしい。

そしてそのついでに海の家のお手伝いをするということになった。

「マル、今日ちゃんと朝の4時に来たのに誰もいなかったズラ」

そう、そして何故か集合時間が朝の4時。

「気にするな。まだ来てくれただけマシだと思え。これは俺の友達の話なんだがな、クラスのやつに誘われて海に行ったらしいんだ。

でも集合時間になってもいつまで経ってもクラスの奴らは来なかった。そして学校いったら、クラスで俺が海で待ってるシーンが淡々と流れてた。何が面白いんだよあれ」

「か、悲しいズラ…」

「そ、そういうこともあるわよ!」

「何話してるの?」

「ん?果南か。…」

「…な、なに?水着変だったかな…?」

「いや、普通に似合ってる。ダイビングの時も思ったけどお前スタイルいいよな」

「そ、そうかな?ありがとう」

「「「……」」」ニヤニヤ

「!み、みんなして何ニヤニヤしてるの!」

「えー?別にー?」

「八幡も果南の魅力に惚れたのね♪」

「八幡くんって意外とそういうこと普通にいうよね」

「それより皆さん!早く海の家の手伝いを始めますわよ!」

 

「鞠莉さん、曜さん、善子さん、八幡さんは料理担当ですわ!

お客様達のハートを鷲掴みにするのですわ!」

「いや、でもあの隣の海の家に勝てるとは…」

「いいからやる!」

 

「できた!曜ちゃん特製ヨキソバ!ヨーソロー!」

「へー普通に美味そうだな」

「えへへ、ありがとっ。八幡くんは何作ってるの?」

「俺はお好み焼きだ」

「八幡くんのも美味しそうだね!料理とか普段してるの?」

「まぁたまにな。妹と順番に夕飯作ってるから」

「そうなんだ」

「…それよりあっち2人が心配なんだけど」

「ふっふっふっ…堕天使の涙…降臨…」

「アンビリバボー…シャイ煮…コンプリート」

もう明らかに不穏な予感しかしないぞ。

 

「さぁこれで客がドバドバと!」

「「「……」」」

「なんで来ないんですの!」

「こんにちわー」

「あ、はーい♪」

「千歌ちゃんに言われて来たよー!」

「あたしヨキソバ!」

「みんなに連絡したら来てくれるって言ったから呼んだんだ!」

「最初からこうすれば良かったね。ダイヤったらおバカさん」

「ほんと、ダイヤったら、お・ば・さ・ん♪」

「一文字抜けてますわ!!」

 

 

 

 

 

 

「ご飯まだー?」

手伝いも無事終わり、もう夜になっていた。

「そのことなんだけど…」

 

「今日余ったシャイ煮と堕天使の涙を食べなくてはなりません!」

「俺パス」

「1人だけ逃げないの」

「もしかしたら美味しいかもしれないよ!」

「あんた達失礼ね!」

「とりあえず頂きましょう」

「「「いただきます!」」」

「…美味しい!」

「でもなんか色々入ってるね」

「鞠莉さん、このシャイ煮一体いくらしますの?」

「んー十万円くらい?」

「「「ぶーっ!!?」」」

「そんなの誰が買うんだよ…」

「次は堕天使の涙よ!」

「じゃあ私が……〜!!?ぴぎぃ!?か、辛い!〜!!」

「俺食べなくてよかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然俺はあいつらとは違う部屋で寝る。まぁでもなんか1人だとすぐ眠れない。外でも出るか。

「…ん?」

「…八幡くん」

「千歌に梨子。何してんだ?」

「ちょっとね。…そうだ。八幡くんはどう思う?」

「?なにが?」

 

「…というわけなの」

「…まぁ迷ってるってことはやりたい気持ちがあるってことだろ?

なら俺は出るべきだと思うぞ。お前のしたいことをすればいい。別にどっちか選ぶ必要は無い。スクールアイドルも、ピアノも両方やればいいんだ」

「でもピアノコンクールの日にちとかもあるし…」

「よく言うだろ?なに?離れてても心は一つって」

「そうだよ梨子ちゃん!」

「ま、後はお前らで話し合え」

 

「八幡」

「果南か」

「素直にそういうことも言えるじゃん」

「盗み聞きしてたのか?」

「聞こえちゃっただけ」

「…まぁ一応マネージャーだからな。メンバーの悩みとかは相談に乗るべきかと思ってな」

「そっか。…ちょっと散歩しない?」

 

「…私ね、今こうしてスクールアイドルやってることがとっても幸せ。まさかまたやるなんて思ってなかったけど」

「まぁお前らならいいとこいけるんじゃないか?」

「そうかな?」

「あぁ。そばで見てる俺が保証しないこともない」

「どっちなのそれ。……ラブライブ優勝したいな」

「道のりは険しいかもな」

「ピンチになったら助けてよ?マネージャーさん」

「…善処する」

「ふふっ。私も八幡が悩んだりしてたら助けてあげるからね」

「多分俺が悩んでても誰にも言わないと思うぞ」

「そこは言ってよ。打ち明けたらスッキリすることもあるよ?」

「じゃあ、最近周りが女子ばっかで肩身狭い」

「それが悩み?…じゃあ女子になっちゃえば?」

「できるわけないだろ」

「あはは、まぁ八幡が女の子になっちゃったら私も八幡のこと好きになれないしね」

「お前ほんとに俺が好きなの?別に外に出れば俺よりいいやつなんかいくらでもいるぞ?」

「私は八幡がいいの。八幡じゃなきゃ嫌だ」

「そ、そうか…」

「赤くなってる」

「お前もだろ」

「い、今のはちょっと恥ずかしかったなって思って」

「…ま、とりあえず今はラブライブのこと考えようぜ」

「そうだね。ちゃんと見ててよ?マネージャー!」

「…おう」

 

 

続く


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