大轟竜転生奇譚〜これが私の大轟竜としての、生き様だ〜(友人の金の月もいるよ!) 作:熨斗付けた紅白蛇
つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない…………
私の頭の中を支配するのは、つまらないという単語だけ。
とてもつまらない日々
とても退屈な日々
私は自分に与えられていたチートと、友人の死を呪った。
『生まれた時に何者かの声を聞いていること。本人が覚えていようがいまいが、生まれ変わる前に管理者と会ってチートを貰っている』
レウスの親父の言っていたことは私にはとても覚えがあった。
『え、なにそれ?そんなことだけなの?』
だが、我が友人には無かった。
そこが私たちの生の分かれ目だ。
私は成長チートというまさにテンプレのチートを持っていた。強くなり強くなり、最後には生物としての寿命が無くなってしまったらしい。生命の枠には当てはまらなくなってしまった。
だが、私の友人は違う。希少種とはいえ、普通の生物としての枠に収まっていた友人は死にやすかった。
寿命もあった。
狩られないように守りながら、見守りながら、私たちはゆっくりと離れていった。
……ゆっくりと、生と死という超えられない壁で隔たれていった。
結論から言えば、友人は無事に寿命を全うした。終の住処で、私に見守られながら冷たくなっていった。
『あー……長く生きてみたけど……案外退屈じゃないものだねー……けどなー
結局、最後までは一緒に居られないかー…残念だねー…____は、これから私よりさらに長く生きるんでしょー?なら退屈にだけは気をつけてねー……退屈は……心……殺す……から……………………おやす……み……』
友人を埋め、その場を旅立った私は長く生きながら、少しずつ少しずつ死んでいった。
……退屈は心を殺す。あぁ、間違いないさ。確かに、今の私は退屈過ぎてどうしようもなく思考が停止してしまっている。つまらなさ過ぎる。もう、なにも楽しくない。なにか……なにか……面白いことは……無いかなぁ……
___!_______!
んー……騒がしくなってきたな……あーこれは、あれかな?久々の狩人さんたちかな?良いね……この退屈な日々の中の、唯一の刺激……
大剣、双剣、ボウガン、チャージアックス……全部、名前忘れちゃったけど……そのチャージアックス……そうか……そうか……いいよ、相手してあげる。全力でかかってきてね?
久しぶりの狩人とのバトルで、私は金に輝く武器を見ながら、雄叫びをあげる。土煙が、巻き上がる。
さて、墓荒らしは大人しく死んでもらいましょうか?
はい、ルート2END
天下無双の轟天竜__墓荒らしへの制裁__
今回はこのようなタイトルとなります。
余程のifでない限り、友人の金レイアはチート持ちになることはありません。そのため、主人公がチート持ちの中でも寿命が長くなるタイプのチートを持つと、どうしても死に別れるハメになります。
さて、天下無双の轟天竜という通り、ティガレックスとしての原型を残した形でのチート進化を致しました。けどまぁ……亜種というか……変異種?的な立ち位置になりますね……爆砕ブラキみたいな
このルートでは、まあ、友人の金レイアを埋めて飛び立つところをたまたま見られてて、結果、1人のハンターに友人の墓を荒らされて、素材として利用されたというところです。で、そのハンターの子孫的なのが今回のチャージアックスのハンターでございます。
主人公は……墓参りにはいけませんでした。だって、辛かったんです。死んだことは分かってるし、認めてるんですけど。
4ヶ月ぶりの更新がこんなので申し訳ありません。
これからものろのろノロノロとした更新スピードでやっていきます。