ある龍のお話 リメイク前&外伝   作:流血事故

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大変ッッお待たせしましたッッ!!
生きてます!更新やめません!!(だが遅い)
文字数少なめです!すみません(土下座)
シリアス展開!!ごめんなさい!!(土下寝)
お気に入り減ってて死にそう(メンタル豆腐)
最近モンハンと別ゲーの小説別に書きたくなってていろいろごっちゃですが、この小説が完結するまで頑張ります!
「続きまだか!!」「もうちょい頑張ろーぜ」と思ったら...評価、感想などよろしくお願いします!


第22話 嘘つき

 

─シオンside─

 

 

狂いそうなほど身体中が痛かった。

 

刺されて切られて潰されて焼かれて

 

手が切り落とされて足がもがれて体が吹き飛ぶ

 

何度も何度も何度も何度も

 

痛みから逃げようとしても体が動かなくて。

 

助けを求めようと開いた口から黒い液体が溢れる。

 

僕は、ここで死ぬのかな。

 

そう考えただけで恐ろしくて体を貫く痛みすら遠のくくらいに。

 

「───たくない」

 

死にたくない。

 

こんなところで、死にたくない。

 

爪で切り裂かれ大きなアギトに噛み砕かれる。

 

「死にたくない」

 

炎で水で雷で氷で毒で

 

何度も視界が暗転しかける。

 

痛みで心が折れそうになる。

 

「死にたくない!!」

 

吐きだす。

 

僕は、まだ

 

 

 

 

足元が砕け散って、光が視界を埋めつくした。

 

 

 

 

 

 

 

 

『───かないで。』

 

 

...?

今、なにか...。

 

 

『私を、置いていかないでくれ。お願いだ。1人にしないで』

 

 

消え入りそうなくらい小さな声。

 

この声は....?

 

 

『私の言いたいことがわからないのか?なんて奴だ。本当にお前は、変わらないな』

 

 

なにを、言っているんだろう?

 

遠くに人影が見える。

 

なぜだか、気になって思わず手を伸ばす。

 

人影は、僕に背中を向けているみたいで、顔は見えない。

 

変わった形をした帽子から綺麗な、紫色の髪が見える。

 

『...わかってる。だがな、早く戻ってこいよ!私は待ってるからな!!』

 

乱暴な言い方だけど、その子からはなにか別の感情も伝わってくる。

 

誰に話しているのかは影になって見えない。

 

この明るいところで見えないのは変だと思うけど。

 

それにしても....

 

この子は、誰だろう?

 

「──ぁあ!」

 

ガクン、と僕のたっている地面が揺れた。

 

なにが、起きて!?

 

ドゴンッッ

 

チカチカと視界が点滅して、僕は倒れ込んだ。

 

痛みはなくてどっちかというとフワリという感じだけど....。

 

「...やく、....せ!」

 

明るい光が僕を包み込む。

 

視界がぼやけて体から力が抜けるけど、なぜか嫌な気分にはならなかった。

 

そして、光が一際強くまたたいて....。

 

『ずっと、待ってるよ』

 

....少女の呟きはシオンには届かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────ぁ」

 

 

戻ってきた。

そんな言葉がピッタリと当てはまる、何度か経験した感覚にシオンは覚醒する。

 

その眼前に

 

 

拳が迫る。

 

 

「うわ!?」

 

 

反射的に顔を仰け反らしたシオンはたたらを踏んで倒れ込んだ。

何度か感じたことのある"死の予感"にシオンの体から遅れて汗が吹き出す。

シオンの目の前には、少女が拳を突き出した状態のまま固まっている。

 

 

「うん?」

 

 

少女はどうにも理解出来んといったふうに首を捻る。

 

 

「ハッ!」

 

「わ!?」

 

 

振り向きざまに拳を振る少女。

シオンの頭を狙った拳はシオンが首を傾けることによって回避される。

しかし避けられたのは拳だけ。

凄まじい速度で繰り出された拳にはそれ相応のエネルギーがあるわけで、1泊遅れてやってきた風圧にシオンは地面を転がる。

 

 

「まぐれって訳じゃないのねぇ」

 

 

泥まみれになったシオンが顔を上げると、すぐ目の前に少女が仁王立ちで立っている。

その顔は不満げで、シオンでも分かるほど殺気が溢れだしていた。

 

 

「ひっ」

 

 

殺される。

シオンの頭に警鐘が鳴り響く。

震える足を踏ん張り手をついてなんとか膝立ちになったシオンを見て少女は僅かに眉を上げた。

 

 

「これも、悪くないわねぇ」

 

 

悪い笑みを浮かべて少女は呟く。

殺気が霧散し、シオンは詰めていた息をそっと吐き出した。

 

 

「っ!?」

 

「あらぁ?今頃気づいたのぉ?」

 

 

緊張が解けたことにより、一気に周囲の情報がシオンに流れ込む。

鼻をつく鉄臭い匂いや、火薬に混じって匂う焼けた....

 

 

「うっ...あ」

 

 

耐えきれず胃の中身をぶちまけるシオンを尻目に少女はため息をつく。

シオンは手についた赤い汚れや周囲に飛び散る肉塊などを見てさらに取り乱す。

呆れたとばかりに少女が闘技場の外に歩き出し──

 

──ドサ

 

 

「嘘でしょぉ!?」

 

 

気を失い倒れたシオンを見て心底驚いた声を上げた。

 

 

 

〜Now Loading〜

 

 

 

「う....」

 

 

パチパチと薪が爆ぜる音にシオンは目を覚ました。

言うことの聞かない体に鞭打ってなんとか半身を起こす。

日は暮れかけ、すり鉢上になっている闘技場には影がさしている。

あたりを見回したシオンは先程の惨状が頭にフラッシュバックし口を抑えた。

 

 

「あれ...?」

 

 

押さえた手に傷や汚れがない。

あたりを見回してもわずかな血痕以外何も見あたらず、シオンは混乱する。

遅れて腹部や胸...限りなく心臓に近いところが痛み、シオンは微かにうめいた。

 

 

「起きたのねぇ〜」

 

 

シオンの足元に影がかかる。

目を細めて壁の方を見上げたシオンは驚愕に目を見開いた。

沈む夕日を背に、人の形をとった古龍が立つ。

そこにいたのは、形の変わった帽子に、紫と黒を基調とした不思議な服に身を包んだ少女だった。

恐らく、地球の....日本の知識を持つものなら魔女っ子と言う単語が浮かぶであろう。

 

 

「もしかしてぇ、私の事知ってたりするのかしらぁ?」

 

 

なにかを試すように、少女はシオンに問いかけた。

まさか「夢の中であなたを見ました」なんて言えるはずもなく、シオンはゆるゆると首を振った。

少女は顎に手を当ててしばらく考え事をし、ゆっくりと口を開いた。

 

 

「そう、それはぁ───残念、ねぇ」

 

 

少女は壁から飛び下りる。

10mは軽く超える壁を、だ。

悲鳴をあげたシオンはふらつく体で立ち上がり、スタッと無傷で着地した少女に別の意味で悲鳴をあげる。

もちろん前者は心配から、後者は恐怖からだ。

少女はそんなことはお構い無しにシオンに近づく。

じりじりと後退するシオンを追い詰める少女。

壁際まで追い詰められたシオンは警戒心を剥き出しにする。

シオンの体は容赦なく限界を主張しているため、壁に寄りかかり呼吸は少し上がっている。

少女は見かねたようにポーチから小瓶を取り出し再度シオンに近づく。

 

 

「そんなに怖がる必要ないじゃない〜大丈夫、何もしないわぁ」

 

「そんなこと....信用できむぐ!?」

 

 

反論しようとしたシオンの口に少女が瓶を突っ込んだ。

シオンが暴れるより前に少女は強引にビンの中身を開ける。

 

 

「ゴホッゴホッはあ、はあ...」

 

「ほーらぁ、何もしなかったでしょぉ?」

 

 

これのどこが...?とシオンは言いかけ、身の危険を感じ直ぐに頷いた。

少女は満足気な表情をして焚き火の方へ歩いていく。

いつの間にか手をがっちりと掴まれていたシオンは逃げることを諦め大人しくついていく。

 

 

「自己紹介がまだだったわねぇ!私はリカーよぉ」

 

「シオン....」

 

 

そっかぁ、と少女...リカーは呟き焚き火をつつく。

その顔は、どこか寂しそうな顔をしていた。

シオンからその顔は見えない。

ただ、恐ろしく見えていたリカーの背中が少し小さくなったように錯覚し───

 

 

「っ....」

 

 

強烈な睡魔に襲われ、シオンはぐらりと体制を崩した。

倒れるシオンをリカーは軽々と支える。

寝息を立てるシオンに溜息をつき、そして

 

 

「嘘つき」

 

 

ポツリと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ハンターside─

 

 

キインッと鋭い音が廃墟に響く。

半ばから折れた剣が石質の床に突き立ち、刀身から僅かに白い煙をあげる。

廃墟に2つの影が立つ。

 

 

「なんの、真似かな?」

 

 

その、1人が口を開いた。

声は淡々としていて焦りや動揺がない。

対峙する影がかすかに揺れる。

その手には冷気が溢れ出る一振の太刀。

沈み掛けの太陽が廃墟へ射し込む。

 

 

「指名手配犯レオさん...いえ、骸。あなたを倒しに来ました。」

 

「...まさかギルドナイトが絡んでるなんてな〜。フミ、いや...真冬さんよぉ?」

 

 

照らし出されるは、方やハンターを取り締まる人外の集団ギルドナイト、方や最凶の盗賊。

 

ギルドナイト真冬が手にするのは、名前の由来ともなった六花垂氷丸【瑞雪】。

 

骸が手にするのは、形の歪な双剣。

名前すらわからぬそれは殺すのに最適な形で、限りなく最高に近いが最高ではない。

 

まだなにか有るのだろう、と真冬は警戒を最高に高めていく。

奥の手を使われる前に殺る、と骸は殺意を高める。

 

つい先程まで言葉を交わしあっていた2人は、それぞれの立場を変える。

光と闇、決して相いれぬ2人は同時に1歩踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございます!
駆け足すぎますね....リカーさんや...。
なかなか文章どうしようかと消したり直したりしてて遅くなりました!
誤字脱字...表現おかしい所などなどあったら指摘お願いします!!
読んでて面白いと思われる小説をかけるよう頑張ります!

リメイク版は

  • 見たい(いる)
  • 見たくない(いらない)
  • モンスターの活躍を楽しみにしてる
  • ハンターの活躍を楽しみにしてる
  • 両者の活躍を楽しみにしてる
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