ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法つかい~ 作:憲彦
のび太が、叫んでいた22世紀から来た猫?型ロボットのドラえもんは
ドラえもん
「あぁ~ん、ん~」
ニュースを見ながらどら焼を食べていた。
口に挟んだどら焼を上に飛ばして一口で食べる食べ方だった。(どら焼の食べ方・上級編)
テレビでは満月博士と言う人がマスコミ陣に囲まれてマイクを向けられている映像が映っていた。
「地球に影響」等と言うそこそこ物騒で重要そうな言葉が飛んでいるが、恐らく、と言うか確実にドラえもんの耳にはその情報は入ってはいないだろう。
その時、居間の襖が開きのび太が現れた。
ドラえもん
「ん~?のび太くん?片付け終わったの~?」
ドラえもんはのび太の方を見ずに言ったので反応が遅れたのだろう。泣いたのび太に飛び付かれ顔を引っ張られていた。
のび太
「うわあああああん!!あああああ!!」
ドラえもん
「え!?ちょ!な、なに!なに!何がどうした!?」
ドラえもんとのび太が取っ組み合っている時、のび太の足がテーブルに当たり、上に置いてあったテレビのリモコンが床に落ちた。
その拍子にリモコンのスイッチが押され、ニュースから「魔法少女マミ」と言うかアニメに変わった。
ドラえもん
「うおっ!あー!!マミちゃんだぁー!」
ドラえもんはそれを見ると取っ組み合いをやめ、緩みきった表情でテレビを見た。
どうやらこのアニメのファンのようだ。
のび太
「ひっく……んぁ……?」
釣られてのび太もテレビを見てしまう。
テレビでは主人公の少女が魔法で部屋の片付けと学校の宿題を終わらせて、スティックの様なものをバットに変えて会話をするシーンだった。
部屋の片付けと学校の宿題くらい自分でやれよ。(作者の心情)
のび太
「…………!!」
それを見ていたのび太の表情が変わった。
主人公はバットを箒に変えて、ブタと狸がフュージョンしたような良く解らん生物と一緒に部屋から飛んでいった。
ドラえもん
「いってらっしゃ~い♪」
緩みきった表情のまま、テレビの中の少女に手を振る。
彼がもし人間ならば、即通報され、即逮捕されるだろう。外見に感謝するんだな。
のび太
「ドラえもん…………、これだよ、これ。」
ドラえもんの頭を軽く叩きながら声をかける。
ドラえもん
「ん~?」
頭の上に?が出ているドラえもんに、のび太は輝いた表情で
のび太
「魔法だよ!!魔法があれば良いんだ!!」
ドラえもん
「???」目を白黒させている
ドラえもん
「魔法なんて無いの!」
そう言いながらドラえもんは、のび太の部屋に散らかっている様々な物に豆みたいな何かをばらまいていた。
のび太
「どうしてさ~?」
ドラえもん
「昔は魔法と言われていた不思議な出来事も、全て現代の科学で解き明かされているんだ。魔法はね、迷信なの!」
紙くずをゴミ箱に投げながら(縁に当たって入らなかった)尋ねるのび太に、ドラえもんは豆をまきながら説明する。
ドラえもん
「元の場所に戻れ~!」
豆をまきおえたドラえもんが、そう言うと豆がついたものが自動的に、それぞれがしまわれてあった場所に戻った。
ドラえもんがまいていたのは「ロボッター」と言われる未来の道具であり、これがついた物は、付けた人の命令に従って動くようになる。魔法みたいに。
ドラえもん
「迷信は息の根を止められ、こういう科学の世界になったのさ。」
のび太
「ちぇ、科学じゃなくて魔法が発達すれば良かったのに。魔法が使えたら、きっともっと便利だったと思うよ。呪文ひとつでなんだってさ。ホイホイホイってね。」
ドラえもんの言葉に、諦めの付かないのび太は口を尖らせながら、戻り損ねたフィギュアを片付けた。
その時、部屋全体がガタガタと揺れ始めた。
のび太
「ん?何?」
ドラえもん
「地震?…………じゃないみたい。だ…………けど……。」
二人はゆっくりと天井を見上げる。
すると
天井を突き破り、ものすごい轟音と共に何かが部屋の中に落ちてきた。
ドラえもん/のび太
「うわああああああああああ!!!!」
二人は落ちてきた何かの風圧で少し吹き飛ぶ。
そして、天井を突き破ったさいに舞い上がった煙が晴れていく。
ドラえもん
「えーっ!えぇっ!?」
のび太
「わああ!わぁっ!?」
ドラえもん/のび太
「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
落ちてきたものを見てかなり驚いている。
のび太
「な、何これ?」
何故なら、その物体は
ドラえもん
「ぼ、ぼくぅ……!?」
ドラえもん本人はだったからだ。
ドラえもん
「空から……?」
ドラえもん/のび太
「えぇぇーっ!?」
二人は天井に開いた穴から、空を見た後、信じられないと言わんばかりに石像を見ながら叫んだ。
二人が唖然としているとき
ママ
「のびちゃん?何やってるの?」
一階から母親である玉子の声が聞こえてきた。
まぁ、あんな轟音でバレない方がおかしい。
ドラえもん/のび太
「うわああああああああああ!!!!」
二人は恐怖の悲鳴をあげる。
石像が落ちてきた衝撃で先ほど以上に散らかったが、それよりヤバイのが、大穴の開いた天井、石像の重みで凹んでいる床である。
こんな状況が玉子に見つかれば…………本題に入る前にこの物語は完結してしまうだろう。
玉子
「何か壊したんじゃないでしょうね~。」
鋭い。さすがのび太の母親。
その頃二人は、のび太は跳ね回り、ドラえもんはお約束通りポケットからガラクタ類をいろいろ出していた。
玉子
「一体何を仕出かしたの?」
アホな事をやっている内に、地獄の閻魔様も恐れおののく鬼神が一歩、また一歩とじわじわと近づいてくる。
のび太
「あぁー!!折角片付いたのにー!!」
頭を抱えるのび太。そして遂に鬼神、玉子が部屋に入ってくる。
玉子
「のびちゃん!……!あら…………」
部屋を見て唖然とした。
ピカピカに片付けられていたからだ。
変な物があるとすれば、のび太の後ろに有る石像くらいだろう。
…………ロボッターの付いた本が自動で片付いたところを見られなかったのは運が良かった。
玉子
「まぁ、キレイになったじゃない。」
普通に怪しい石像にはノータッチのようだ。
ある程度部屋を見回した玉子は上を見る。
玉子
「あっ?」
天井に張り付いていたドラえもんが、物体の時間を戻すタイム風呂敷で大穴の開いた天井を塞いでいた。
ドラえもん
「ん?あ……。へ、へへへ……。よっと!」
視線に気付いたドラえもんは暖かい目で誤魔化してのび太の横に着地する。
玉子
「…………」
ドラえもん/のび太
「…………」
少しの間、場がシーンとなるが
《ピンポーン》
チャイムの音で元に戻る。
夕方になってからのび太とドラえもんの親友である少女、しずかが訪ねてきた。そして普段なら言わない様な事を言い出した。
しずか
「大変なの!空き地で剛さん達が、のび太さんをいじめているの!」
意味が解らない。
のび太は野球が終わって家に帰ってからは一度も外に出ていないのだ。
では、彼らがいじめているのは?
取り敢えず三人で空き地に行ってみることにした。そこで目にしたのは、
ジャイアン
「ふんにゃー!うらぁ!ティハハハ!!お前のせいで負けたんだからな~!!」
スネ夫
「そーだ!そーだ!」
空き地で見たものは、のび太の石像を叩いているジャイアンと落書きをしているスネ夫だった。
しずか
「ほらね」
のび太
「ぼくの石像だ………………。」
ジャイアン
「のび太?」
スネ夫
「あ?ああ、のび太!何だよ、この間抜けな像は!」
ジャイアン
「こんな所に、こんなもん置いとくんじゃねぇ“ぞう”って…………ハハ、なんちって。」
スネ夫
「うまい!ジャイアン!」
ジャイアンとスネ夫はそんなやり取りをしながら石像を二人に蹴ってよこした。
のび太とドラえもんは、石像を二人がかりで担いでタケコプターで飛んで帰った。
のび太
「よいしよっと。」
家に戻った二人は、二つの石像を庭に並べてみた。
のび太
「これって、やっぱりぼく達だよね」
ドラえもん
「ぼくのは確かにそうだけど。のび太くんのは少し違うよ。」
そう、ドラえもんの言う通り、のび太の石像は、普段のび太が着ないような長袖長ズボンを着ていた。そして、手には、SFとかに出てきそうな細長い銃を持っていた。
のび太
「これ、未来の銃?」
ドラえもん
「いや、こんなの見たこと無い。」
ドラえもんが知らないのなら未来のものでは無い可能性が高い。
ドラえもん
「それにしても、良くできている」
のび太
「まるで、生きてるみたいだね。」
石像を観察しながら、その精巧さに驚いていた。
のび太
「何か怖いものでも見て、そのまま凍り付いた様な………………」
そこで、のび太の頭に何かが浮かんだ。
のび太
「ひょっとしてこれ、魔法で石になったぼく達なんじゃ…………」
ドラえもん
「そんなバカな。だったらここに居るぼく達は何なのさ?それに、君はこんな服持ってないし、持ってたとしても着ないだろ。」
のび太
「それは……そうだけど……」
ドラえもん
「魔法なんて無いって言ったろ。」
ドラえもんはそう言うと、家の中に戻って行った。
残されたのび太は、何となく自分の石像を見つめる。
すると、石像が、汗を、流した。
のび太
「うわーっ!?ド、ド、ドラえもおぉぉぉぉぉん!!」
のび太が慌ててドラえもんを呼びに行った。
ドラえもん
「えぇ!?石像が汗を流したああぁぁぁ!?」
叫ぶドラえもんを引っ張りながら、石像の元へ急ぐ。
その時、のび太の鼻に雨が当たった。
急ぐのを止めて空を見ると、少しずつ雨が降り始めていた。
ドラえもん
「そういえば、台風が近づいてきてるって、さっきテレビで…………」
思い出したように呟くドラえもん。
ドラえもん
「汗じゃないよ。雨だったんだよ。」
のび太
「えぇ?」
のび太は納得できないようだが、雨が本格的に降り始めたので、二人は慌てて家の中に入っていった。
雨に濡れていく石像は、泣いている様にも見えた。
その夜
のび太
「絶対聞こえたって!変な声みたいなのがさ!」
ドラえもん
「パパの寝言じゃないの?」
のび太
「違うって!」
二人は会話をしながら二階から降りてきた。
のび太が変な声を聞いたらしく、ドラえもんと一緒に確かめに来たらしい。
キッチンの所から音がしたので行ってみた。が、どうやら勝手口が開きっぱなしで風に揺らされ音が出たようだ。
ドラえもん
「んー、なんだ……勝手口のドアが空いていただけか。」
ドアを閉めた。
のび太
「なんだ、そうか、そうか」
後ろを振り向いたのび太は胸を撫で下ろすが
のび太
「……ん?」
振り向いた時に何かが見えたらしく、もう一度ゆっくり振り替える
のび太
「だ、だれ?だれか居る?」
ごくりと唾を飲む。
そして次の瞬間、落ちた雷の光でシルエットが浮かび上がった。
のび太/ドラえもん
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」
玉子/のび助
「わあああああああ!!!?」
二人の悲鳴に反応した玉子とのび助が起きてきた。
玉子は眼鏡をかけていないため、回りが良く見えないので取り敢えず箒を振り回していた。
明かりが着くと、人影の正体が解った。
庭に置いていた二体の石像だ。
玉子
「んー?まぁ、のびちゃん!何やってるの、こんな夜中に!」
眼鏡をしていないため、石像をのび太と勘違いし、石像に向かって怒鳴り出す。
のび助
「ママ、ママ、こっち。」
玉子をのび助はのび太達の方に向かせる
どこからか眼鏡を取りだしそれをかける。
のび太達は石像を見ていた。
玉子
「なぁーに?!このガラクタ!」
のび太
「勝手に入ってきたんだ!」
ドラえもん
「庭に置いてあったのに!」
のび助
「そんなバカな。石が勝手に動くはずが無いだろ。」
二人は反論するが、のび助の冷静な意見で一蹴りされた。
玉子
「夜中にこんな悪ふざけして!早く片付けなさい!」
のび助
「早く寝なさーい」
そう言うと、のび助達は居間に戻って行った。
ドラえもん
「片付けろったって……」
のび太
「外は凄い雨だし……」
ドラえもん
「仕方ない、取り敢えずこの中に入れておこう。」
そう言いながら、四次元ポケットの入り口を広げる。
のび太は石像を見ているが
のび太
「あれ?さっきと形が違うような気が……」
ドラえもん
「え?」
玉子
「早く寝なさい!」
ドラえもん/のび太
「はーい!!」
二人は急いでポケットに石像を入れて、二階に上がっていった。
ここで石像を調べていれば、世界が危険にさらされる事はなかったのだろうに
今回はここまで。軽く後書きコーナーをやります。
と言ってもキャラは、まだ二人しかいないのでそんなに長くはなりません。作者の声には適当にゆっくりボイスでも当てて見てください。(笑)
作者
「それじゃあ、取り敢えず出てきて」
ドラえもん/のび太
「はーーい」
作者
「小説本編より、ドラえもんとのび太が来てくれました。今後、後書きコーナーではこの二人がメインパーソナリティをやります。」
ドラえもん/のび太
「よろしくお願いしまーす!」
のび太
「所で、ここでは何をするの?」
作者
「本編の座談会だったり、来るわけ無いだろうけど質問への回答とかだね。」
ドラえもん
「質問の内容は?」
作者
「僕が答えられる範囲なら何でもok。」
のび太
「じゃあ、今日は取り敢えずぼくが質問するね。」
作者
「よし!何でも来い!」
のび太
「何でここで小説を書こうと思ったの?」
作者
「あ~。それね。最初は3DSのうごメモで執筆しようかな~って思ってたけど、キーボード機能が予想以上に使いにくかったから、良く使うこのサイトで書こうと思ったんだよ。このサイトに投稿してるリアルの方の友達からもこのサイトをオススメされてね。不定期になるだろうけど、この小説は最後まで書くつもりだから」
ドラえもん
「へー。妄想が爆発して勢いで書いてる訳じゃないんだ。」
作者
「そりゃあね。書くとなったら最後まで責任をもって書くしね。」
のび太
「他に何かする予定でもあるの?」
作者
「ヒミツ道具の紹介とかもあるけど、それはまた今度で良いや。今回は軽くこのコーナーをやってみるだけだから。それじゃぁ、次回予告よろしくね」
ドラえもん
「突然だね」
作者
「ま~良いから良いから」
ドラえもん
「もしもボックスを使って、魔法の世界に行くボクとのび太くん。しかし、それは新しい冒険の始まりだった。」
のび太
「次回 魔法の世界 動き出す物語!」
作者/のび太/ドラえもん
「次回もよろしくね!!」