中から出て来たのは若草色の長着の上に袖の部分に花が描かれた黄色の着物と赤いスカートを身につけた少女だった。髪型はセミロングのようだ。「やぁ阿求」「慧音か、久しぶりぶりだね」阿求は走平を見ていう。「この人は?見ない顔だけど」
「ああこいつはな…」「あ、話なら中でしようよ」話が長くなりそうなことを悟ってか、阿求は一向を招き入れようとする。「あぁ、そうだな」
屋敷の中はとても広かった。ウオォでっけぇ…外の世界にもでかいだけの建物はあったけどこんな和風で、でかいのは初めて見るぜ…
居間に通され、慧音と走平は今までのことを阿求に説明する。「へぇ。元は人間だったのに神と同じ力を扱えるようになったってわけね。なかなか面白じゃない」「そうか?」
「えぇ。でも元が人間なのに神になるなんて、聞いたことないわ」「阿求でもわからないか」と慧音は以外と残念さが入り混じった表情をする。「でも取材すれば何かわかるかも。記録したいし」「取材?記録?」走平は疑問を抱く。「私は古くから続けている幻想郷縁起という書籍を記してるの」
「なんだいそりゃ」
「簡単に言えば、人間を守るための妖怪図鑑のようなものよ。今はその意味は薄れてきてるけど」「はーん。なんか良さそうな本だな」「貴方は妖怪ではないけど一応人外と同様の力は
持ってるわけだし、紹介しようと思ってるの」「俺を?うーん、まぁかまへんけど」「外の世界の話も聞きたいし」そんなこんなで走平は阿求のインタビューを受けることになった。慧音と妹紅は時間が掛かりそうなので先に帰ってしまった。
インタビューの内容はたわいのなさそうなものだが確実に危険度やら性格などを計っていく感じのするものだった。阿求が見たいといったので走平は高速移動を実演して見せたりもしていた。
「はい、ありがとう。
もう終わりよ。まだ知りたいことはあるけど今は無理そうだしね」「?。 ふぃー。結構かかったな」「もう暗くなる頃だしもう帰ったほうがいいよ」「あぁそうさせてもらうよ…あ。お前の幻想郷演義だっけ?今度読ませてくれよ」「いいわよ」
「というか今あげようか?」「いいのか?」「いいわよ。インタビューさせてくれたお礼よ」走平は阿求の書籍を受け取り、慧音宅へと向かった。
「ただいま」「おかえり。結構長かったな」「ああ、俺もまさかあそこまでかかるとは思わなかったわ」
その後、飯や、
銭湯に浸かるなどの一通りのことを終わらせると、走平は布団に横たわって幻想郷縁起を読み進めていると、いつしか走平は眠っていた。
赤い色をしたタータントラック、騒がしい観客席。走平は競技場の控え室にいた。
「頑張って来なよ!走平!」
「カッカッカッ!東京の出なんかお前!田舎クンがここまで来れたことは褒めたる。だが世間は広いんやで、お前が思っとる以上にな!」
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「第8レーン、東京都、北B高校、川田 走平君」「田舎モンクン見せたるで、これが南関東決勝のレベルや」
パン!!
速い…圧倒的に速い…クソッ……これが関東なのか……諦めるものか…なんとしても六位に……
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「惜しかったなぁ!田舎モン君!田舎なんかには勿体無い選手や!が、今回はワイの勝ちのようやな。ま、大学で精進して、またかかってきいな」
ガバッと走平は起き、苦虫を噛み潰したような顔をする。「はぁー、だるいなホント」
つづく