幻想韋駄天録   作:ロシロシ

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巫女と神

「あんたらいつまで此処にいんのよ」「いやーなんかさ、ここ居心地よくてさー」妹紅が答える。「それなー」俺もその

意見には同意さ。久しぶりかもしれないな。陽に当たるのが落ち着くなんて感じるのは。中学で陸上競技始める前から土手とか

草の生えた田舎道をアイツらと夏だろうがなんだろうが駆け抜けて来た俺だが、部活に入ってからというもの、太陽なんて

暑いものとしか考えてなかった。

いつもタイムとか走り方とかにばっか気にしてさ…(実際はそこまで気にしてない)

ま、

たまには休息も必要さ………

のほほーんとした空気が博麗神社を包み込む。そこに、「おーい!」と小学生ぐらいの背丈の所謂幼女が歩いてくる。

「へい霊夢ー来たぞー。おや?その神様を祀る事にしたのかー?」!?俺のことか!?見抜かれたのか!?それとも意外に有名人?俺って。ここでこの幼女のおかしいところに気づく。

頭からツノが生えているのだ。「私は伊吹 萃香。お前たちは?」俺とジャンヌはそれぞれ自己紹介をする。そして今気づいた。なんか伊吹の呂律が回ってない感じがする。こいつ

酒飲んでんのか?未成年飲酒ってレベルじゃねーぞ!でもツノ生えてるし、人間じゃないのかね。ツノといえば「もしかして、鬼?」「おー、そうそう。」「マジか!」軽ッ!

鬼軽っ!オニ軽っ!

ところで、外の世界ではバケモノや幽霊はいないと科学で完璧に

証明されてしまっている。しかし、妹紅とか空飛んでる魔女とか見てるから鬼もいるのは当たり前といえば当たり前ではあるのか…?

「あ、そういえばなんで俺が神なんて解ったんだ?」「んなもん堂々

と神気漂らせてたら誰でも気づくって」「は、はぁ」よくわからんね。「そういえば走平を祀るっていうやつ。いいわね。

その案」「おいおい、守谷の分社はどうするんだよ」と魔理沙が霊夢に驚いたような声で言う。声に反してやっぱいなって感じの顔をしているが。「そんなのどうでもいいわー」

「俺がここの神さんになんの?」「ええ、文句はないでしょ」「どんなことをするかによるけどな」「まぁここの人間に嫌われずに感謝されるようなことしたらいいんじゃない?」

「んー。そうか。っていうか、そういう信仰的なの集めんのは俺じゃなくてお前の仕事じゃないか?」「え、めんどくさー。

だったら分社の方でいいわ」…なんだこいつ。「ま、そうしてくれるならありがたい」

そこから少しして、「そういえば今日里の方で運動祭があるんだ。

今から戻って参加するか?短距離の直線を走ったりとか」「お、そんなのあんのか。出てみたいね」「あ、あまり高速移動するなよ。出禁喰らうぞ」「あーおっけ。」なぜかは知らんが人間のときのスピードと神としてのスピードを切り替え

られるから出禁はないと思いたい。ま、ここで俺より速い人間なんて居ないさ。気楽にいこうぜーと思いながら俺はニヤニヤする。

「じゃっ、そういうことで。じゃあな!」「はいはい」「またきなよー」

とそれぞれ別れの言葉を交わし、俺達は人里へと向かった。

さっきまで休むとか言ってたけど俺はやっぱり走るのが好きなんだ。

 

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