二人は外に出る。「まずは人里を案内するよ」「おう」妹紅は甘味所、服屋、写真屋などを案内して見せた。外の世界とは違うものを見るたびに走平は心を踊らせた。そして次に向かったのは、雑貨屋だった。
「ここは?」「香霖堂っていうちょっと変わったな雑貨屋だよ」「変わった?」「うん」妹紅はドアを開け、中に入る。走平もそれに続く。「いらっしゃい」中にいたのは長身の男性だった。銀髪のショートボブに似た髪型に、メガネ。そして黒と青の左右非対称のツートンカラーをした洋服と和服の特徴を持っている服装で、首には黒いチョーカーを付けているといったこれも
これで少しおかしい格好をしていたが、走平は耐性がついたようで、(なんだこいつもか)、と思っただけだった。
その男性は温和そうな声で、「おや?君がここに来るのは珍しいね。そっちの人も見ない顔だね」「ああ、まぁ色々あってな」と妹紅は今までの経緯を話した。「成る程ね」「走平は外来人だし、
古いものに興味を持ってるから、あんたの品物にも興味を持ちそうだと思ったんだ」「へぇ。あ、自己紹介が遅れたね。僕は森近霖之助。まぁ非売品も結構あるけどゆっくりみていってくれよ。」「ああ」そう言うと走平は周りの商品を見ていく。その中に走平の気を引くものがあった。「これはッ…!」「どうした?走平」と妹紅が近くに寄る。
「こいつは3dsっつーすげェ昔のゲーム機なんだ。しかも隣にあんのはモンスターハンター4Gじゃねぇか。まさか此処にあるとはな!」今のモンスターハンターは4Gの時代からから13作品ぐらいが販売されている。「それに興味をお持ちかい?値段は二つセットで二千五百円だよ」「マジ!?」「高いのかい?」そんなわけあるか、むしろ逆だぜ。
今やこれらはプレミアがついてて俺には手が届かねェ品物になってたが、まさか此処でここまで安く……ッ!へへ、悪りィな、騙くらかさせてもらうぜ。そう思うと走平は何食わぬ顔をして返事をする。「いや、別ににもねェよ。買うわ、これ」「毎度あり」走平は安く欲しいものを手に入れることに成功し、そそくさと店外へと出て行った。妹紅も「じゃあな」と言い退店する。
店内は再び霧之助だけになる。「……ふむ」と霧之助は呟いた。
「次に行くとこなんだけど、人里離れた竹林に行くんだけど、決して私から離れちゃダメだ」「妖怪でもいんのか?」「彼処はいないほうなんだけど、迷いやすい所なんだ。迷いの竹林って呼ばれてる」「あぁそれは気をつけなきゃな。しかし何故竹林なんかに?」
「彼処には病院があってな。知り合いもいるし一応案内しておこうかとね」「ふーん。だがそんな迷いやすいところに病院があるなんて不便じゃねぇのか?」「そうなんだけど、行けばわかるよ」「そうか」妹紅は走平に釘を刺すと迷いの竹林へと向かった。
続く