幻想韋駄天録   作:ロシロシ

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神力

「全く、私は不老不死で死ぬことはないから、安心しなよ」「ああ、すまんな。なんか自然とこう…さ」と走平は笑いながら謝る。謝る気は微塵にも持ってないのだが。「貴方…名前は?」輝夜はまるで新しいオモチャでも見つけたかのような表情で聞く。

「川田走平。先日幻想入りしたんだ」「川田走平ね。私は蓬莱山輝夜よ。ところでさ妹紅。」「何?」「走平に弾幕を教えたらどうかしら?」「走平に?」「なかなか見込みがありそうじゃない?」「……わかった。教えよう」「なぁなぁ弾幕ってなんだよ?」

走平は妹紅に聞く。「弾幕ってのはさっき走平が弾いた光弾のことだよ」「あれか」「そのままだと威力が高くて危険だから、それをお遊び用や威力を下げたものが弾幕ごっこというのよ」と輝夜も説明に加わる。「あれを使った遊びが存在すんのか…」

まぁ格闘技みたいなもんなんだろうな。「まずは外に出ましょう」三人は外に出た。妹紅と輝夜は弾幕について説明する。「弾幕の出し方は簡単なんだけど、出すためには元となるエネルギーをもっていないといけないのよ」「エネルギー?」「エネルギーには神力、妖力、

霊力、魔力があるんだ。」

「なんかすげェファンタジックな力だな。俺そんなの持ってねェぞ」「いいえ、持ってるわ」キッパリと輝夜は言う。「そうなんか?」「ええ。恐らく貴方のエネルギーは、[神力]よ」「神力!?」と走平はビビる。オイオイ、一番ありえねェと思ってた奴じゃねェか!「ちょっと待て、名前的にそれは神のエネルギーだろ?」「そうよ。神力は神と呼ばれる

種族固有の力。でも貴方にはそれがあるの。貴方の普段の神の気はまだとても小さいわ。うっかりしたら見逃してしまいそうなほどね。でも貴方が瞬間移動したとき、気がとても大きくなったの。妹紅も気づいてたんでしょ?」「ああ。初めてあった時にほんの

少し感じたんだ。あの時は思い過ごしだと思っていたんだけどな」

「つまり俺は…」「[神]ってことだよ」「はぁ!?……うんー…にわかには信じがてェ話だ」「まぁ信じるか信じないかはあなた次第よ」

しばしの間沈黙が流れる。

「今はさ、弾幕を撃てるようにしようよ」と妹紅が切り出す。「そうだな。まずはな」

「手から気を放出するのをイメージするんだ。」「OK」走平はいわれるままに

意識を集中させ、気を手から出そうとする。すると、走平の手から青色の光弾が発射される。走平の手から離れた光弾はそのまま進んで行き、前にあった竹をイタズラに破壊していく。「……おおッ!」「出来たじゃん!」「いい出来じゃない」「へへへ。やったぜ。」

ガソゴソと妹紅が何処からか四枚の札のようなものを取り出す。札にはデザインは二種類あり、一枚と残り三昧はデザイン

が違った。妹紅はそれを走平に手渡す。「はいこれ」「なんだこれは」「デザインが他のと違うやつあるだろ?それは弾幕の威力を下げて遊び用にできるものだよ。持っているだけで効果があるんだ。それ以外はスペルカードっていうもので必殺技みたいな

ものだよ」「必殺技かぁ!」必殺技という響きに走平は目を輝かせる。

「そのままだと特に何もないんだけど、作りたい必殺技を想像して念じるとスペルになるんだよ」「まぁ直感でやればいいんだろ?」「そうね」「ちょっとだけ私とやってみるか?」走平は妹紅の誘いに乗る。「ああ!習うより慣れろだ。手合わせ願おうか」「妹紅だけズルイわよー」「後でやってもらえばいいじゃん」

「俺に余裕があればな」

そういうと妹紅と走平は距離を取りはじめる。辺りは緊張した雰囲気に包まれる。「ルールは先に三回被弾したほうの負けね」と輝夜がルール説明をする。「初めてだからなるべく手加減頼むぜ」「手加減無用と判断したら本気で行くけどね」「望むところだ」

「「行くぞッ!」」

 

続く




次回 「対決!韋駄天対不死鳥」
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