旧市街から戻ったぼくたちは、あらためてオドン教会を目にした。外から見た教会は、なにか物々しい雰囲気が漂い、祈りの場にはとても見えない。
ラッキービーストの説明によると、教会にも色々種類があり、実はここのようにオドンを祀るものは珍しいという。サーバルちゃんとともに感心していると、にわかに空が青白い光る。あたかも空に宇宙があるようだ。そう思いながらついぼうっと見ていると、いきなり体に衝撃を受けた。どうしたことだろう、まるで身動きがとれない。まるでなにかに掴まれているようだ。突拍子もない考えが頭をよぎった頃、なにかぼんやりしたものが目に映る。目の錯覚か、いや何かある、なにかいる……?意識が遠のき始め、にぶる頭で友人を思ったときである。ごん、という音ともにサーバルちゃんが悲鳴をあげた。その瞬間、体が自由になる。ぼくはすかさずサーバルちゃんと、そこにいた誰かを起こすと、全速力で教会の中に向け走った。
かくして正体不明のなにかから、なんとか脱したぼくたちであるが、素性の分からぬ者がここにもいた。サーバルちゃんが名を尋ねると、その少女はスナネコですと答える。すごく大きな「なにか」を感じ取ったので、夢中になって見に行くと掴まれ、放り投げられたのだそうだ。言い終えるやいなや、ジャパリ馬車に興味を示し、サーバルちゃんが説明すると、今度はぼくの帽子に目を向け、そしてすぐに冷めた。
オドン教会のなかでしばらく談笑していたぼくらだが、ふと言い表せない、産毛が立つような感覚を覚えた。ぼくは平気ですが、というスナネコだが、そのこと訴えると、じゃあぼくのうちに来ますかと快く案内してくれた。教会の奥に案内され、ぐい、とレバーを引くとまるい足場が降りてきた。エレベーターだ。みんなで上に上がり、奥へ進む。すると見えてきたのは、何とも無機質なつくりの塔、医療教会の工房であった。スナネコは辺りを無造作に掘り返すと、輸血液を両手に打ちますか、と勧めてきた。ありがたくいただいたあと、彼女の案内で教会の工房を上ると、満足、また遊びましょとスナネコは帰って行った。
一通り探索したが、最上階の扉は鍵がかかっており開かない。どこか見落としたところはないかと各階を調べ直すが工房の中は意外と暗く、戸惑っていると途端に明るくなった。まあそれは群衆のかがげる松明によるのだが。間髪入れず、背後から汚い声の悲鳴が上がる。とりあえず、なにやらわめき散らす群衆を片づけると、卑怯にも謎の少女は自分だけ物陰に隠れながら罵倒してきた。律儀にもサーバルちゃんは謝罪し、そして名を尋ねた。見れば分かるだろ!ツチノコだよ!そう言ったフードの少女は、ビルゲンワースを源流に持つという医療教会の墓暴き、まさにその装束と合致する。上の扉については彼女も開けられないらしく、自分で探せと言われたからサーバルちゃんは壁を破壊しはじめた。ここは貴重な遺跡だ、と止められ、仕方が無いから彼女について行く。よく道が分かるね、とサーバルちゃんが言えば、俺は特別な知恵があるから分かるんだ、と返された。
宇宙は空にある。「聖歌隊」
転落していく群衆を、不安定な廊下から見送るぼくら。ふとツチノコは何かを見つけ、大喜びで拾いに行った。輝く硬貨と呼ばれたそれについて、聞いてもないのに彼女は説明を始めた。まくしたてる自分に気づくと、返り血を浴びたように真っ赤になった。見ていてなかなかにおもしろい。
そうこうしていると、ようやく通れそうなところに着たのだが道が途切れている。何とも悪意を感じる構造だな、とぼくは思った。
これ以上勧めずに困っていると、サーバルちゃんが破壊を試みるも、火花をあげるばかりでびくともしない。ツチノコは蹴りを放った。開発段階でのみ見られる蹴りだ。辺りを見わたすぼくは、ふと床が欠けていることに気がついた。ぼくが飛び降りると、二人もそれに続く。案の定、新たな扉が見つかった。中はボロボロで、粗末な木の床、あるいはその名残が残るのみだ。暗闇を見下ろせば同じような光景が続く。下に降りられそうだ、おっかなびっくり落ちていく。
しばし落下を続けると、扉が見える。奥に続く階段を駆け上がれば、ついにぼくらは地上へと出ることができた。
目に入った光景に、強烈な既視感をおぼえずにはいられなかった。どこかで見たような庭の先に、手の込んだ作りの小さな家が建っていた。
捨てられた古工房だ!!やっぱりここは狩人を助けるためにわざわざ作られたんだ!!一通りはしゃぐとツチノコはまた赤面した。古工房の中に足を踏み入れると、奥に人形がうち捨てられていた。なんだか悲しいね、サーバルちゃんがつぶやく。ぼくは人形から目を離すと、ふと祭壇を見た。何だろう、何かが、無造作に、置いて
3本目
3本
3本目の
の
へその
3本 その
3本目のへその緒
3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目の3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目の3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目の3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目のへその緒3本目の
それからどうやって聖堂街に戻ったのか、ぼくはよく憶えていない。ただ、ラッキービーストが何か言っていたような気もする。サーバルちゃんが言うには、祭壇の前に立ってから、ぼくの様子が変だったらしい。心配そうな顔で、拾った遺骨を差し出した。サーバルちゃんを不安にさせてしまったから、ぼくは少しばつが悪かった。
よせふかのしんりょうじょ よせふかおねえさん(やーなむ)
…あなた、どなた?獣狩りの方、かしら?
だとしたらごめんなさい。この扉を開けることはできないわ
私はヨセフカ。この診療所をあずかる者として、大事な患者さん達を、感染の危険にさらすことはできないの
だから、街のために狩りに出る、あなたには申し訳ないのだけど
今、私にできることはこれくらい
では、これで…
狩りの成就を、祈っています