「セバス」
「なんでしょう」
「私と君は仲間だ」
「はい」
「仲間と言うのは背を預け互いに信頼し合う面の者達の事を言う」
「はい」
「と言う訳で背中を触らしてくれ」
「はい?」
「触らしてくれ」
「はい?あ、まっ、デ、デミウルゴス様!」
「触らしてくれ」
「セバス」
「なんでしょう」
「君は僕の事をどう思う?」
「至高のお方に創造された叡知ある方だと存じております」
「他には?」
「ナザリックの事を思い、その叡知を振るう素晴らしい方かと」
「他には?」
「……その叡知は留まる事を知らず、アインズ様さお認めになられる程のものだと」
「他には?」
「…………叡知の結晶」
「それはアインズ様だよね?他には?」
「………………悪魔」
「知ってる。他には?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……叡」
「他には?」
「…………え」
「他には?」
「セバス」
「なんでしょう」
「君は人間が好きかい?」
「…………」
「ああ、そんなに身構えなくてもいい。これは純粋な好奇心で聞いているんだ。君がどう答えようと別にどうもしない。それはアインズ様に誓ってだ」
「…………私は、ナザリックの者が最も大切です。その最上位には当然アインズ様が居られます。もしそれらを脅かすのなら人間であろうがプレイヤーであろうが排除します。そこに躊躇いや恐れて等ありません」
「ああ」
「しかし、しかしです、全ての人間とは言いませんが人間に好ましい感情を持っているのもまた事実。私は幸せそうに笑っている人間を見るのが好きなのです」
「なるほど」
「ナザリックの中で異分子的思考なのは重々承知です。ですが!私は創造主であるたっち様の生き方を尊敬し、自らもその道を歩みたいと思っているのです!」
「なるほど」
「デミウルゴス様が何故このような事を聞かれたのかは私程度では分かりません。しかし!この想いは私の根底にある物!それを捨てる事等出来ないのです!特別でなくてもいい!ただ笑みを絶やさず暮らす人間がどうしようもなく好きなのです!」
「ふむ。笑顔が好きなのかい?」
「はい……!」
「そうか」
「はいっ……!……どうされたのですか、突然笑い出されたりして」
「可愛いかい?」
「は?」
「好きになっちゃったかい?」
「…………は?」
「セバス」
「なんでしょう」
「ナザリックの今後についての事でちょっと困っていてね。一人ではどうにも出来ない事があるんだ。もし手が空いてるようだったら手伝ってくれないか?」
「私で良ければ是非とも手伝わせて頂きます」
「そうか、ならちょっと服を脱いでくれないか?」
「は?」
「いや、は?じゃなくて。服を脱いでくれと言っているんだ」
「そ、それはどのような意味があるのでしょうか?」
「ナザリックの為に必要な事なんだ」
「かしこまりました」
「ありがとう。やはりナザリックを思う気持ちは君も同じなんだね。嬉しく思うよ。ほう…………やはり良い体をしているね」
「ありがとうございます。それでこの後はどのような事を?」
「その前に私も服を脱ぐからちょっと待っていてくれ」
「は?」
「ああ、別に見ていても構わないよ。と言うかむしろ見ろ」
「デ、デミウルゴス様?」
「ん?どうしたんだい?」
「し、失礼ながらお聞きしますが、これは本当にナザリックの為に必要な事なのでしょうか?」
「勿論だとも。さ、私も全裸になり準備は整った。こっちにきたまえ」
「そ、そこは誰も使っていない部屋ですが?」
「知ってる」
「失礼ながら顔が怖いです!ちょ、離し!え、どこにこんな力が!?」
「いいから来い」
「力で私が負けている!?」
「いただきます」
「アッー」
「アインズ様」
「どうしたデミウルゴス。何かあったか?」
「子供が出来ました」
「え?」
「私とセバスの子です」
「え?」
「産んでもよろしいでしょうか?」
「え?あ、ああ………うむ、よくやった。流石デミウルゴスだ」
「ありがとうございます。それではセバスにもアインズ様の御言葉を伝えたいと思いますのでこれで失礼致します。アインズ様の寛大なお心に感謝を。それでは」
パタン
「…………ドッキリ?」
「オンギャオンギャ」
「おおー、これがデミウルゴスとセバスの子でありんすか」
「ちっちゃいねー」
「ほ、本当だね。なんか簡単に死んじゃいそう」
「まさかデミウルゴスに先を越されるなんて………」
「ふふっ。私の策略に掛かればこの程度造作もありませんよ」
「ならその策略で私とアインズ様もくっつけてよ!」
「あ!なに抜け駆けしてるでありんすか!デミウルゴス!そんな大口ゴリラよりわっちを!」
「なに割り込んでるのよこのナツメうなぎ!乳無しは引っ込んでなさい!」
「あ?」
「あ?」
「「あ?」」
「まーた始まったよ。本当飽きないよねー。ん?どうしたのマーレ?」
「お、お姉ちゃん、あそこ……」
「ん?…………なに、あれ?もしかして、セバス?」
「み、みたいだね。ちょっと白くなってるけど」
「いや、ちょっとどころか全身白くなって燃え尽きてるわよ。あれ生きてるの?」
「大丈夫ですよ。この子が立派になるまで死なないと約束してますから。ね?あなた?」
「はい……」
「わぁ、デミウルゴスさんの笑顔、凄く綺麗……」
「本当ね。でもちょっと怖いわ」
「ウオオオオオオオオ!ジイワ!ジイワァァァァァァ!」
「「うるせえよ!」」
「ウゴオオオオオオ!!」
「オンギャオンギャ」
「おやおや、怖かったのかい?よしよし大丈夫だよ。ちゃんとお母さんとお父さんが側にいるから安心しなさい。君達、子供に悪影響があるから乱暴な行動は控えてくれたまえ」
「「あ、ごめん」」
「ジイワァァ」
「まさかデミウルゴスからそんな言葉が出るとは思わなかったわ」
「こ、子供が出来たからかな?子供って凄いね?子供がいるってどんな気持ちなのかな?」
「マーレも産めば分かるよ」 「は?」
「そ、そうですか?」
「勿論だともだとも。「いや、無理でしょ」ただ、本当に凄い「聞けよ」のは、やはりアインズ様だね」
「ん?どういう事?」
「ナザリックの戦力強化及びナザリックの者同士で子を成す事による身内意識と結束の強化。アインズ様はどこまでも先を見通されていられる」
「なるほど」
「私が内心ではセバスを好ましいと思っているのを見抜ぬかれていたのでしょうね。わざわざ女性体にしてくださり更には子を成す事まで予測されていたのでしょう。あっさりと出産の許可を下さいました」
「フム。デミウルゴスガセバスノコトヲソコマデスキダッタトハスコシモキヅカナカッタ」
「ツンデレと言うやつですよ。好きな者程いじめたくなると言うね。まあアインズ様には全て見抜かれてましたがね」
「デミウルゴスの考えを軽々見抜き、最善の結果を容易く出すなんて……」
「うん」
「「「「「「流石はアインズ様!」」」」」」
「オンギャオンギャ」
「………デミウルゴス、凄かった………」
「……間違えて女にしちゃったなんて言えない………」
「流石はアインズ様です!」
「ナーちゃん急にどうしたんすか?」
と言う戦闘全く無いナザリック内だけのほのぼのギャグが読みたいです……