描けば出るとか言いますが描けないので書いてみました。
沖田さんの口調の方に違和感ありましたら申し訳ございません。
いつもと同じように皆と過ごし
いつもと同じように就寝をする
そんな日常の中で一つの夢を見た
桜の咲いている庭のある、平凡な和式の一軒家、そんな縁側に自分は座っていた
いつかのレイシフトと同じように、気づかぬ間に迷い混んだのか、それとも本当に夢なのか。
それは分からないが、只只この場所は心が安らいだ
とりあえず誰かが出て来て一波乱が起きる等と言う事もなく、何かが起こるわけでも無いみたいなので、縁側に腰掛けゆっくりと桜を眺めることにする。
「あれれ?こんな所で何をしているんですか?」
桜を少し眺めていると、不意にそんな声が後ろから聞こえた
誰かと思い振り向くと、桜色の着物を着付けた、女の子が立って珍しそうな物を見た様な目でこちらを見ていた。
幾つかの特異点を巡ったりしたお陰か、急な出来事に耐性は付いてきた方だとは思うが、やはり不意を突かれれば返事は吃ってしまう。
「……?」
返事を待っているのか首を少し傾げながらこちらを見てくる女の子
返事を帰さない訳にもいかないので、
いつの間にか此処に居たから桜を眺めていた、と返す
「なるほど……お茶でも淹れますので私も隣に失礼してもよろしいですか?」
お茶を淹れるのなら自分がと思い、立ち上がろうとするが肩に手を置かれ制される
「貴方は少し休んでてください、いつも忙しなく働いているんですから、この夢の中でくらいはゆっくりとしていてくださいね」
夢……夢と言われてやっぱり、と思い動きを止めている間に女の子は家の中へと入っていきお茶を淹れるための用意をし始める
縁側で桜を見ながら、人にお茶を淹れて貰える……最近はゆっくりとしている時間がなかったからこんな夢を見るのかな?
と考えながら春の風を受けていると、緑茶の香りと共に女の子がお盆を持って家の中から帰ってくる
「どうぞ、粗茶ですけど」
そう言いながら湯飲みを渡してくれたので、ズズズと緑茶を飲む
はふー……といった息が口から出るが天気も良く、緑茶も美味しいのだ、出ても仕方がない
「ふふふ」
横から笑い声が聞こえたので女の子をジッと見る
「あ、いえすみません、何と言うか和みきった表情でしたのでつい」
そんな顔をしていたのか、と思い湯飲みを置き自分の顔をムニムニと弄る
今度は笑い声は聞こえて来なかったが視線を感じたのでまたまた目を向ける
やはり和やかな表情で微笑みながらこちらを見る女の子
そういえば名前は……言葉を漏らす
「え?名前……ですか?」
コクりと頭を縦に振る
「私は──────」
……ポカンとした表情で返す
アーサー王が女性だった時点で、可能性もあったのかもしれないが。
自分の夢に出てくるとは思わなかった。
「あ、お団子食べますか?」
良く見ていなかったため気づかなかったが、その言葉でお盆には串に刺さった三色団子が積まれているのに気づく。
まぁ夢ならば特に彼女が女の子であろうと、史実上に何か影響があるわけでもないだろうし、頭を切り替え(考えるのを止め)
お団子を貰う。
それからまた暫くは雑談をしながら桜を眺め、お茶を飲み、まったりと過ごしていた。
しかしやはり夢は覚めるのが道理らしい
意識に白い靄がかかり始める
「……夢から覚めそうですか?」
俯きながらも頭を押さえコクりと頷く
「そうですか……ではまたカルデアで会いましょう」
え?と顔を上げ隣を見る
しかしそこに彼女は居なかった
「む、その顔は何事か分かってませんね」
正面から声がする
「でしたら黙ってサプライズの方が良かったですかね……」
顔を向ける
「ですが言ってしまいましたし……また明日ですかね」
桜の下であはは、と笑いながら彼女が言葉を紡ぐ
「それでは召喚をしてくれるのを待っていますよ」
そして最後に彼女は
「マスター」
と僕に言葉を告げた