ありそうでなさそうなただの思いつきを書いた単発小説。
題名ではわかりづらいですがどちらかといえばギャグ寄りです。

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何となく小説を書きたいと思って書いただけの殴り書き程度の文章です。駄文注意です。


ありそうで絶対にありえない話

「一生大事にする。だから結婚してほしい」

貴方がそう言ったから。私は今までついてきたのに…

 

 

 

「済まなかった…これには!これには深〜い訳が!」

「この期に及んで言い訳だなんて!ますます許せません!」

 

2人の子供たちが涙で潤んだ目で切なそうに見てくるが、今回の事はどうしても許せない。

 

 

「次からは…気をつけるから!」

「ふざけないで!次なんてないわよ!」

 

 

遂に旦那は土下座をはじめた。

「この通りだ!許してくれ!頼む!」

そうして見えた頭は数十年の時を感じさせるものだった。

 

「どうしても許せないわ…信じてたのに…」

「本当に済まなかった!」

「謝って済むなら警察なんていらないわ!もういい!出ていくわよ!」

 

 

 

そうして私は…過去の詰まった家を出た。

 

 

 

ホテルで何日も過ごした。

お金がかかって仕方なかった。

 

 

 

でもバツが悪くて今更家には帰れなかった。

 

 

たくさん後悔した。

でももう帰る場所すらどこにもない。

両親は既に他界している。

 

 

息子達に会いたくなった。

でももう私には会う資格なんてないんだろうな…

そんなことを考えながら街をさまよっていると、涙がボロボロこぼれてきた。

 

 

もう何日たっただろうか。

数日かもしれないし、数ヶ月かもしれない。

流石に何年も経ってはいないと思いたい。

 

 

姉に相談して吹っ切れた。

家に帰ろう!

そう思ったのはよかったんだけど…

 

 

30代主婦、絶賛迷子中です。

適当にさまよったせいで場所が全くわからない。

よくここまで歩いてきたものだと思う。

 

 

そういやお母さんが言ってたな…

迷ったら駅員か交番の警察官に聞け!って。

そうしよ。

 

 

…すごい恥ずかしい。

家からそんなに離れてなかった。

ただあんまり来ないところなだけだった。

穴があったら入りたい。

というかもうマンホールでいいから入っていい?

 

 

取り乱した。

交番の人が心配して家の前まで送ってくれた。

そりゃそうだ。

徒歩十分圏内で迷子になる女なんてほっとけないよ。

 

 

 

で、だよ。

帰ってきたところまではいい。

すごい、気まずい。

 

子供たちは学校、夫は自宅で出来る仕事に就いているから今家にいるのは夫だけ。

早く帰って仲直りすればいいとは思うしわかるんだけど…

 

 

はぁ…

腹を括るしかないわね。

 

 

鍵を開けて、ガチャリとドアを押し開ける。

その音を聞いて夫が玄関に来た。

不審そうな顔が喜びに変わって、その後申し訳なさそうな顔をした。

 

 

 

「あ…あの…まだ怒ってる…?」

「もう…いいわよ…」

「な、なんて?」

「もういいわよ!許してあげるわよ!()()()()()()()()()()()()()()

 

 

夫の顔はみるみる明るくなった。

その日の夕食はご馳走になり、それから毎年誕生日とは別にその日は仲直り記念日としてその家族の中では祝われる事になったとか。

 

 

 

 

 


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