fate/grandafter   作:遊 人

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人理修復が終わってから約二十年後。
ロードエルメロイ二世が総ての清算を終え、養子となったグレイと婚を結びロードエルメロイ三世はフラットへと継続された。
ロードエルメロイ三世は過去に行われた莫大な聖杯戦争に纏わるデータを解析し、電脳世界での再現に成功する。
そのモニターとして『聖杯戦争を行うに相応しい人物達』を呼び寄せた。

・開催地は電脳世界に構築された冬木。

・英霊はカルデアに正しく登録されていない者のみ召喚可能。(触媒は無し)

・電脳世界での死は基本的に本体にダメージは行かないため安全が保証されているが電脳世界内では現実と同じ様に怪我もするし痛みも感じる。

・聖杯は今回は偽物の為勝利しても願いは、電脳世界限定になってしまう。

・NPCとプレイヤーの区別は付かない為群衆に紛れ込むことも可能。

・プレイヤーに特定のロールは初期設定にて自分で行うことが可能。(例、穂群原学園生徒)

・令呪は1人につき三画、一晩ごとに回復はしないが讓渡は可能。

・魂食い等も認められているが、電脳世界内の聖堂協会及び魔術教会(現実世界に沿う)に目を付けられない様に注意が必要。

とか、そういう感じで七人のマスターと七騎の英霊の物語を楽しんで頂けると幸いです。


キャスター陣営①

 「……抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 初老に差し掛かった男は最後の詠唱を終え、確かな手応えに息を吐く。

 懐かしい痛みを伝える右手の甲を無視して少しだけ物思いにふける。

 (......遂にここまで来たか)

 彼の人生は先取りで貰った栄誉を得るに相応しい器になる為のものであった。

 先代の教職を引き継ぎ、一族を復興し、研鑽を詰んだ。

 それは贖罪であり、また彼の生きがいであった。

 そうして、つい先日重苦しい称号を継承し、ただの個人となった。

 全ては彼の王に胸を張って再見する為に。

 それだけを目標に生きてきた。

 しかし。

 第五次聖杯戦争終了時にその望みは潰えた、誰でもない彼自身の手によって。

 第三次聖杯戦争にてアインツベルンに穢された聖杯は彼の指揮によってこの世界から消失した。

 故に、二度と奇跡は起こらないと思っていた。

 風化する事を恐れマントの切れ端をなぞることだけを一生繰り返すのだと諦観していた。

 だが、その願いは彼の弟子によって実現可能なものとなった。

 正しく言うなら、『あの少女』の方の計らいであろうが。

 (・・・・・・煙がはれる。私は、いや『僕』は今どんな顔をしているのだろうか)

 期待。

 それに加えて緊張によって強ばった表情筋は眉間に深く刻まれた皺を消し去ってはくれていないだろう。

 (アイツならこの皺もデコピンをする目安にしやすいと笑うだろうか)

 召喚は縁に頼らざるを得ないが、彼が召喚するに置いて彼の王以上の縁はないと確信している。

 彼の人生に一番の変化をもたらした王なのだから。

 だが、彼は見落としていた。

 今回の聖杯戦争はカルデアに住むマスターがいる都合上公平を規すためにカルデアに登録された霊器は召喚されないように設定されてあるということを。

 

 更に言えば、同じ志を持つ王と臣下の絆は確かに強大ではあるのであるが。、それでも、同じ身体を共有したという事実はそれに迫る縁になるということを。

 この二つの事実を彼が知らないことを責めることは出来ないだろう。どちらも彼には身に覚えのない物であるのだから。

 数多の不幸の積み重ね。

 ボタンの掛け違い。

 結論だけで言えばありふれた規律。

 即ち、期待とは尽く裏切られるものである。

 故に、召喚されたのは彼の見当が大きく外れたサーヴァントだった。

 神々しい神牛が引く戦車に乗った王でも無く、凛々しい名馬に乗る少年でも無い。

 「サーヴァント、キャスター。む、まぁそんな超絶級のドッキリを仕掛けられた様な顔をせずに、まぁ、ひとつよろしく頼むよ、マスター」

 彼と縁を深く持ち、かつカルデアにて正確には霊器が登録されていないサーヴァント。

 それは白い扇を持つ、赤い羽織りを纏った何処か超越的な雰囲気を感じさせる男であった。

 「fuck! チクショーめ! アイアンクローでは済まさんぞ! バカ弟子がぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 




初めて物語を書いてみたいと思いました。
知識技術ともに拙いとは思いますが。
なるべく完結させようとしています。
感想、アドバイスお待ちしております。

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