fate/grandafter   作:遊 人

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バトルパートってどう書けば良いのか謎い


バーサーカーという怪物

 七人と七騎のバトルロイヤル。

 その規模の小ささにも関わらず、『戦争』と呼ばれる程の争い。

 時折飛来するコンクリート片を魔術で弾きながらその意味を、秋人はやっと理解した。

 (あぁ、これは間違いなく戦争だ)

 夜の校庭で刃を交えるのは三人。

 たったその人数で、尚且つただの余波のみで一夜とかからず穂群原学園が蹂躙されていた。

 移動のための踏み込みでさえ地面を抉り、剣がぶつかり合う風圧のみで窓ガラスが割れる。

 二対一の攻防は徐々に激しさを増し、むしろ被害のない場所を探す方が困難な状態になっていた。

 「どうしたセイバー? もうへばったか? こっちはやっと肩慣らしが終わったところだ」

 「言うじゃないかライダー、だったらこの場は任せて帰っていいかな?」

 爽やか成分百パーセントの騎士二人が交わす軽口は軽薄なようでいて、互いにこの緊急事態に対する対処を練ることに必死であった。

 そう、この二人を持ってしても打倒が困難なバーサーカーに対しての。

 「逃がす訳ねぇだろ、二人共」

 そう言いながら、バーサーカーが襲いかかる。

 大振りの上段を受け止めたライダーの足が地面を割り、その衝撃波だけでも校舎の硝子を砕いた。

 「グッ、舐めるなよ!」

 ライダーが渾身の力でそれを押し返そうとするが刀は拮抗したまま鍔迫り合う。

 その手応えにバーサーカーは口角を上げる。

 「ほう、よく耐えた。ならば褒美だ受け取りな。炎天よ爆ぜよ」

 その瞬間ライダーの周りが火に包まれる。そして、その炎は対魔力を貫通しライダーの身を焼く。

 そのままライダーを蹴り飛ばし、迫り来るセイバーの一刀を受け止める。

 「騎士様が不意打ちとは情ねぇな」

 「気付かれてるなら不意打ちじゃ無いだろう? それに騎士道に不意打ちを禁じるなんてルールはないぞバーサーカー」

 我が王も味方の被害を最小限抑えるためなら何でもやる方だったしなとセイバーが嘯く。

 そして、左手に握っていた砂をバーサーカーに投げつける。

 それは目潰しなどという生温いものではなく、常識を超越した軌道を描き弾丸の様な速度でバーサーカーに飛来する。

 「チッ、水天よ啼け」

 その全てを舌打ち混じりにバーサーカーは剣から発生した水で飲み込み、ウォーターカッターとしてセイバーへと送り返すが躱される。

 「いい反応だ剣の英霊。最優と呼ばれるだけのことはあるじゃねぇか、だがその斬撃をチンケな魔術師共が防ぎきれるか?」

 「なっ!まさか」

 そう、バーサーカーが目標としていたのはそもそもセイバーとライダーだけでは無い。初めからその場にいた全員を皆殺しにする予定なのだ。

 (まぁ弱いやつから死んでいくのは世の常だわな)

 しかしその水刃が二人のマスターを切り裂くことはなかった。

 「おいおい、オレじゃなかったら死んでるぞバーサーカー」

 そう言って、ライダーは水刃を切り伏せる。

 その身には火傷の一つすら負っていない。

 「…………」

 それを見たバーサーカーは具合を確かめなおすかのように大小二刀を弄び構え直す。

 「下半身とサヨナラしな」

 そして、そのままセイバーを置き去りに一瞬で間合いを詰めてからの大太刀による横薙ぎ。

 ライダーは辛うじてそれを剣で受けるが、踏ん張りきれずに吹き飛ばされる。

 その間にバーサーカーへと追いついたセイバーが刃を振るう。

 大太刀を振り切った直後の硬直を狙う突きは、疾風のごとくバーサーカーに飛来する。

 「ぬるい」

 しかしバーサーカーは振り切った勢いを殺さぬままに、むしろ更に勢いを増した。

 最後に首を少しだけ傾け、切っ先を躱し、逆にセイバーへと膝蹴りを叩き込む。

 「それぐらい動けることはもう知っている」

 それを左手に持つ盾で防ぐセイバー、そして

 「『返すぞ』バーサーカー!」

 衝撃をその盾で防がれたバーサーカーは流石にバランスを崩し、不安定な姿勢から繰り出された盾によるチャージを許す。

 「なっ!」

 驚いたのはその威力。

 到底、今の様な体勢で繰り出せる筈のない衝撃にバーサーカーは敢えて逆らわずに後ろに下がる。

 「中国拳法の勁ってやつか、いや今のはお前がどうやったとかじゃねぇなセイバー、その盾ビックリ箱か何かかよ」

 「さぁな、バーサーカー。知りたければもう一度試してみるか?」

 不敵に笑うセイバー。

 そして、それを上回る邪悪な笑みを浮かべるバーサーカー。

 「良いじゃねぇか、次はその盾ごとぶっ壊してやるよ」

 急速な魔力の高まり。

 それは明らかな切り札の気配。

 即ち

 「宝具ッ!」

 「ご明察、受けれるもんなら受けてみな、『文殊智剣大神通・破の式・天鬼雨』」

 真名を解放すると共に大太刀を空へと投げる。

 ゆっくりと回転するそれは良く見ると、ふた振りの刀へと変化する。

 更に回転は勢いを増し、刀の数も加速度的に増えて行く。

 校舎を越えた当たりで既に校庭を覆い尽くして余りある刀の群れが作られ。

 その全てが一斉に降り注ぐ。

 「さて、その貧弱な盾で守り切れるかお楽しみってな」

 最凶の一撃がセイバーを襲う。

 

 

 




因みに文殊智剣大神通には破、極、終、の三通りの使い方があるとかないとか。

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