割と初期からランサーやらに勝ってたことを思い出した。
という訳でアサシン陣営です
「はいよ、大判焼きカスタード二つで百円ね」
少女は朗らかな笑顔の似合う女性店員から薄茶色の紙袋を受け取り、硬貨を一枚受け渡す。
喜びを表すかのようにステップを刻むような足取りで紙袋を抱え群衆に紛れ込む。
(ちょっとはしたないけど)
暖かさが失われぬうちに、一つ目の甘味に手を伸ばした。
(フトリマスヨ、『ツバキ』)
その時脳内から響く歪な発音の静止が入る。
一瞬だけ逡巡した少女、椿は結局誘惑に負けたかのように一口目を頬張った。
「甘ーい! 日本のお菓子って不思議ね、見た目は地味なのに味はこっちの方が蕩けるような素敵な味だわ!」
一口目を皮切りにブレーキが壊れたかのような速さで一つ目を食べ切ってしまう。
その勢いのまま、二つ目に手をかけた時。
(ツバキ、ソノヘンニ……)
再び静止を掛けようとした声を無視すかのように、椿は大判焼きを手放した。
引力に従い、地面へと激突すると思われたそれは、トプン、という音とともに椿の影へと飲み込まれる。
(……アマイ)
「でしょー! 二つ目は元々アサシンの為に買ったんだよー」
してやったり、とでも言いたげな悪戯な笑みを浮かべる椿に、肩でも竦めるように一瞬だけ影が揺らぐ。
「さて、気分転換終わりー。アサシン、それじゃぁ反省会しよっか」
(エェ、サキホドノイッテハ、チメイテキトハイエナイマデモ、ソレナリニアクシュデシタネ)
反省会。
即ち、アサシンの宝具を用いたランサーへの奇襲についてである。
「なんでバレたんだろー、『アサシンの宝具を見破ることは不可能』な筈なのに」
(ハイ、ハツドウジョウケンヲミタシタ、ワタシノホウグハ、ジシツジョウミヤブルコトハ、フカノウデス)
アサシンの宝具は、姿形は勿論。能力、記憶すらを完璧に成り代わるものだ。
成り代わっている間は本人にすら気付く事が出来ない。
故に二人には疑問が残る。
何故、ランサーのマスターはアサシンの宝具を見破り、令呪での呼び出しを行ったのか。
「スキル、あるいは宝具にそれらしいのは無かったよね? 写し取った時の感じだと」
(エェ、モホウノキオクニシテモ、アイコトバヲキメテモイナカッタ、ツマリアレハ、サーヴァントデハナク、マスターノホウガイジョウダトイウコトデショウネ)
「つまり、『なにか嫌な感じがしたから令呪を一画消費してでも払拭した』ってこと?」
だとすれば、そのマスターは驚異的過ぎる。
貴重な令呪をこんな序盤で、それも下手したらただの無駄打ちになりうる状況でこうもあっさりと使える判断力。
(ヒトスジナワデハイキマセンネ)
「えぇ、少なくとも私達の能力はバレたものとして動いた方がいいわ、そう、とりあえずは」
くるり、とその場で一周する。
更にそのまま四分の一回転程して。
「甘い物を食べましょう」
様々なケーキの並んだショーケースを指さした。
とある聖杯戦争では最悪のダークホースとまで言われた少女はまた踊る。
現実は夢ほど甘くは無いと知っているから。
と、言うわけで。
四人目のマスターは繰丘椿ちゃんです。
マキュリの研究をくすねた繰丘夫妻の教育に耐えることが出来てしまった椿ちゃんという感じで。
見た目は身長と胸が桜サイズまで成長した椿ちゃんという感じでひとつ。
え?
ロリ枠?
ちゃんといるから安心してください。
魔力量C
魔力質A
魔術属性水
魔術特性使役
サーヴァントについては見た目は似てますけど例のライダーではありません、念のために。
という訳で、感想、アドバイスお待ちしております。