ドキドキ Experience!!   作:トップハムハット卿

21 / 26
お久しぶりです!
トップハムハット卿です。

ANIMAX MUSIC2018 大阪 が2ヶ月後にせまり、ついに生でポピパを見れると思うと興奮して夜も眠れません…。

そして!!
気づけば、お気に入りが500件を超えていました!
皆さん、ホントにありがとうございます!


それでは、21話です!どうぞ。


第21話

「拓弥、明日、香澄と出かけるんだけどお土産いる?」

「いる!でも、どこ行くんだ?」

「近くにさ、でっかいショッピングモールが新しくできたじゃん?そこに行こうかなぁって話してるとこ」

 

なるほど、たしかこの前クラスのやつも言ってたな

 

「純と紗南が喜びそうなお菓子を買ってきて。ハクションッ!………あ〜」

「りょーかい。もしかして風邪引いた?帰ってきてからずっとくしゃみしてるよ…」

 

「大丈夫だ。………って言いたいところだけど、その可能性が高いかな」

「まじ?」

 

お風呂を上がってから、少し寒気がするし鼻水も止まらない…

これは、おそらく風邪だなぁ

 

「うん、一応マスクしとくよ」

「片付けは私がやっとくから、拓弥は部屋で休んでなよ」

「すまん、そうさせてもらうわ。感染しても悪いしな」

 

 

まさか、蘭の風邪が感染するとはね………

 

「これは、さっさと寝て治すしかないな」

 

 

 

 

自分の部屋に戻り、ベッドを整えていると…

 

コンコン

 

部屋のドアがノックされた

沙綾かな?

 

「開いてるよ」

「入るわね?」

 

ノックの主は母さんだったらしい

 

「拓弥、あなた風邪を引いたって沙綾から聞いたけど、大丈夫なの?」

「ただの風邪だと思うから心配ないよ」

「そう……。何かあったらすぐに言いなさいね?」

「うん、ありがとね。母さん」

 

心配そうな表情を浮かべながらも、「おやすみなさい」と言って部屋から出て行った

 

「明日は日曜だし、安静にしてれば治るよな…?」

 

プルプルプル♪

 

着信音が鳴り、スマホを手に取って相手を確認すると

 

"羽沢つぐみ"

 

「つ、つぐみ?」

 

告白されてから、つぐみとメッセージをやり取りしたり通話したりする時に、どうにも緊張してしまう。

変に意識しちゃうのは良くないよな……。

 

「もしもし」

『こんばんわ、拓弥』

「おう、こんばんわ」

『お見舞い、蘭ちゃんの容態はどうだった?』

 

そういえば、みんなに蘭のことを報告するの忘れてたな

 

「俺が帰る頃には熱もかなり下がってたから、たぶん大丈夫だと思う」

『そっか、それなら少しは安心だね。拓弥に任せて良かった!』

「そう言ってもらえて良かった。勉強会の方はあれからどうなった?」

『私と巴ちゃんでひまりちゃんに何とか教えれたよ!モカちゃんは………いつも通りだったよ』

「それは良かった。モカは……テストの点は高いから心配無さそうだな」

『何でモカちゃんはあんなにテストの点が高いんだろう……。羨ましいな〜』

 

つぐみが嘆きたくなるのも分かる。

巴やつぐみの方がテスト勉強をしているのに、なぜかテストが返却されて点を見ると毎回モカの方が高い。

ノートに秘訣があるのかと思ってノートを見せてもらったこともあるが、解読不可能だった。

 

たぶん、モカはガチの天才なんだと思う。

 

「つぐも頑張ってるから結果は付いて来ると思うよ」

『……そうかな?』

「おう。まぁ、つぐの場合は頑張りすぎる時があるから心配なんだけどな」

『あはは、それは気をつけます…。

……あのさ、拓弥』

「ん?どうした?」

『拓弥が良ければだけど、まだ分からない問題があるから明日も勉強教えてもらえないかな?出来れば、ふ、二人きりで!』

 

ふ、二人きり!?

つぐみ、告白してからやけに積極的になったような……

それとも、俺の意識しすぎかな?

 

『ダメ…かな?』

「すまん、実は風邪を引いたっぽくて、明日は無理そう…」

『そ、そっか。こっちこそごめんね』

「も、もしつぐみが良ければ後日でも良いか?すぐ治るだろうから今週中には教えることが出来ると思う」

『いいの!?』

「おう。日にちは、とりあえず俺の風邪が治ってから決めさせてくれ」

『わかった、ありがとね!』

 

電話越しでも、つぐみの表情が分かるくらい嬉しそうだ

 

『そろそろ切るね、風邪なのに長く話しちゃってごめんね』

「いや、気にすんな。わざわざ電話してくれてありがとな」

『それじゃあ、おやすみなさい』

「ああ、おやすみなさい」

 

 

--プツ

 

 

つぐみと二人きりで勉強会って……

あー、ダメだ。意識しすぎて変な感じになったら余計にダメだな。

 

 

「よし、とりあえず寝よう」

 

 

 

 

☆☆☆

 

翌日。

 

目が覚めたら……

 

「………やばい、すげぇボーッとする」

 

間違いなく昨日より体調が悪化していた。

早く寝たのにダメだったかぁ

 

……とりあえず熱を計っとくか。

 

「あれ?体温計ってどこにあるんだ?」

 

前回、体温計をいつ使ったのか覚えてないしどこにやったかなんて当然覚えてない。

 

どーしよ…

 

コンコン

「起きてるー?」

 

沙綾だ。

 

「起きてるよー」

「入るねー」

 

ガチャリ

 

「おはよ。体調はどう?」

「おはよう。たぶん昨日より悪化してると思う…」

「まじ?まぁ、とりあえず体温計りなよ」

 

そう言って沙綾は体温計を渡してくれた。

さすが沙綾。

 

 

ピピッ

 

「あ〜、38℃だ…」

「あちゃ〜、風邪確定だね。今日は安静にね?」

「おう」

 

「それじゃあ、お大事に〜」と言って沙綾は部屋を出ていった。

 

「たしか、沙綾は香澄と出かけるんだったっけ」

そういえば、昨日お土産がいるかどうかの話をしたんだった。

 

 

「さて、目も覚めたし、何しようかな」

 

 

トントン

 

 

「はーい?」

 

「入るわよ?」

 

母さんだ。

 

「うん、いいよ」

 

ガチャリ

 

「おはよう。つぐちゃんがお見舞いに来てくれたわよ?」

「つ、つぐが!?」

 

ちょ、そんな急に!…

 

「つぐちゃん、どうぞ入って~」

「おじゃまします……」

 

つぐみが入ると同時に、母さんが部屋から出た。

 

……つまり、この部屋は俺とつぐみの二人きり。

 

「よ、よう。つぐみ」

「お、おはよう拓弥。…………来ちゃった…」

 

顔を少し赤くして、恥ずかしそうに言うつぐみ。

 

その姿に一瞬、ドキッとした。

そして、体温がさらに上がっていくのを感じた…。

 




21話でした!

感想お待ちしております!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。