感想ありがとうございます!!
ギャグ無しのつなぎ回です。
なので連続投稿です。
ラストが近いっす。
横島は摩利に呼び出され生徒会室に赴く。
「横島、入りますよ」
生徒会室には、生徒会長の真由美、風紀委員長の摩利、部活連会頭の十文字克人、そして達也に深雪、なぜかこの場に、レオとエリカが居た。
「待っていたぞ」
「横島くんお疲れ様、これで揃ったわね」
摩利と真由美が生徒会室に入って来た横島に軽い挨拶をする。
横島は余りこの場に関係なさそうな二人に問う。
「エリカとレオはなんでここにいるんだ?」
「よお横島、大丈夫そうだな」
レオからは普通に挨拶が返って来た。
「わたしが逆に聞きたいわ。なんであんたが呼ばれたのか」
エリカは、横島がここに呼ばれた理由に付いて聞いたのだが、当の横島も知らないのだ。
真由美が代わりに答える。
「それはわたしから説明するわ」
真由美は横島を見ながら語りだす。
「横島くんにはまだ話していないから、最初から話すわね」
「今から、この学校襲ってきたテロリスト『ブランシュ』本部に乗り込んで壊滅させに行くわ」
「なっ!!何故!!」
横島は珍しく真顔で声を大きくする。
「当校の生徒が、曲がりなりにも、彼らのテロ行為に参加していました。現在の予想では、洗脳またはそれに近い、催眠魔法などが使用された可能性が高いの」
「そんなのは軍や警察に任せれば……」
「聞いて横島くん。洗脳または催眠魔法を施した人物の拘束をすれば、当校のテロに参加した生徒も、罪が軽くなる。若しくは、問われないかもしれないの」
「…………」
「このままだと、当校の生徒が不当に逮捕され、テロリストはトカゲのしっぽ切を行い。まんまと逃げられてしまう。そしてまたどこかで同じことをする。そんな事は許容できないわ」
「だからと言って、真由美さんたちが対処しなくとも」
ここで達也が横から入って来た。
「行くのは、俺と深雪、十文字先輩とレオとエリカだけだ」
横島は達也達に聞く。
「達也が提案したのか?」
「そうだ」
平然と答える達也
「エリカとレオも危険だと分かってか?」
「そうだ」
「そうよ」
レオとエリカは当然の様に返事をする。
「お前ら、なんでそんなに戦いが好きなんだ?」
呆れるように言う横島。止めることを半ば諦める。
「そこで横島、できれば、お前にも加わってほしい」
摩利が横島にブランシュ本部壊滅に参加するように言う。
「なんで、横島が!!それこそ危ないわよ!!」
何故かエリカが怒ったように摩利に反論した。
「横島すまん」
摩利は横島に先に謝ってから皆に話す。
「横島は治癒魔法が使える……」
エリカは驚いたようだが摩利にまだ噛みつく
「…だからって……無理矢理」
摩利はエリカの言葉にかぶせる様に、最後まで話を続けた。
「横島は……氷室家の人間だ。これはここの人間以外口外無用だ」
「嘘!!」
「まじかよ!!」
「本当ですか?お兄様」
エリカ、レオ、深雪は驚きの表情をあらわにしていた。
「氷室家って……横島が…あの救済の女神の氷室?」
「たははははっ、なんかそうらしい」
横島は当人の事のはずなのだが。氷室家の家人である自覚は少ないのだろう。実際は違うのだからなおさらである。
「そうらしいって、あんたなんで言わなかった……まあ、私も千葉家だから……」
エリカはそう横島に言いながらも自分が実家の事を皆に言ってなかった事を今さらながら思い出す。
「なるほどな……あの異常な回復力はそういう事か……なんか納得だ」
レオは納得している様だ。数々のケガ、しょうもない事が発端の自業自得のケガが直ぐ治る所を見てきたからだ。
しかし、皆は勘違いをしている。横島が氷室だからではなく、横島が横島忠夫であるからだ。
焦げたり、爆発に巻き込まれたりしても、瞬時に治るのは天性のギャグ体質と回復力があってのものだからだ。
横島は苦笑いしながら、同行する事を承認するが、最後は横島節である。
「まあ、こんなんなって俺だけ行かないってのもなんだし……但し、男は治さん!!ケガを治すのは深雪ちゃんと…一応エリカだけだ!!達也とレオは唾付けて治しておけ!!」
「一応って私もちゃんと女扱いしなさいよね!!」
そんなエリカの叫びをよそに十文字克人が宣言する。
「裏の駐車場に車を用意してある。準備次第出発だ」
連続投稿です。
ちょっと後に投稿します。