色々改善していければと思います。
至らない点があればご指摘願います。
ギャグをしたい。横島で妄想したい。をノリで書いていたこのシリーズ一応のクライマックスです。
お付き合いいただきありがとうございました。
続きは……できるようには終わらせたつもりです。一応
山岸の公園。2人は対峙していた。
横島は数枚の陰陽術の札を右手の指に挟み、達也はシルバーホーンを構えている。
八雲は勝負開始の合図をする。
「仕方ないか。じゃあ、両者礼…………仕合開始!!」
横島が先に動く。
右手の人差し指と中指に挟んでいた札1枚を、達也の頭上に向かって素早く投げつける。
達也はシルバーホーンを構えるとほぼ同時に、頭上の札は霧散する。
達也のBS魔法『分解』、物質を分解する『ミスト・ディスパーション』により、札自体が分解したのだ。
横島は札から小さな雷光を顕現させ、達也を行動不能にするつもりであったのだが……、顕現させる前に横島が右手指に挟んでいた札が分解する。
「うわ、なんだそりゃ?札が分解した?」
横島はそう言いながら、先ほどの札を囮に、すでに別の札を左手で達也の足元に投げ放っていた。
札は地面に張り付き、拘束術式が光を放ちながら顕現しようとしていたが……
それも達也の分解魔法により阻止される。
起動術式自体を分解する『グラム・ディスパ―ション」を発動したのだ。
「なんだ?起動中の術も分解できるのか……やっかいだな!」
横島は手にした札から直接火の球を飛ばす。
それも達也は冷静に対処し、火球を分解。
「なんでもありだな、その魔法!!」
達也は火球を分解したと同時に、横島に向かって突っ込んでいく。
横島はバックステップをし、達也から間合いを取ろうとするが、達也は緩急織り交ぜた歩法でフェイントを仕掛けながら、加速魔法を起動し、一気に横島の後ろを取り、横島に蹴りを入れると同時に、シルバーホーンを構え振動系の魔法を起動した。
横島は後方から飛んでくる達也の蹴りを、右腕で捌きながら体の向きを入れ替え、達也が構えたシルバーホーンの前に札をかざし封印術式を発動させ、振動系魔法を無効化させる。
「お前の札は万能なのか?」
振動系魔法を無効化された事を悟った達也は、横島にけん制の前蹴りを放ちながら尋ねる。
「どっちがだよ!!たくっ、札をまた作らなきゃならんだろ!!」
横島はそう言いながら、左手の札に術式を発動させ、達也に向かって突風を吹かす。
達也は横に飛んで突風を避けるが、その隙に横島は達也から間合いを取り、4枚同時に札を達也に向かって投げつける。
2枚は札のまま分解され、残り2枚は雷光を発し達也を襲うが体術で回避に成功した。
「かかった!!」
横島がそう言うと達也が避けた先で、地面から氷結の術が起動し、達也の足を覆う。
予め札を設置していたのだ。
しかし、達也はそれも分解してみせた。
お互いの距離が10メートル程離れる。
一進一退の攻防である。
「達也、お前その魔法って、なんでも分解できそうだな………」
「お前の札も万能だがな………」
「達也、まだ何か隠しているだろう?」
「お前もな」
「じゃあ、そろそろ出そうかな」
お互い攻撃の構えに入る。
達也はシルバーホーンを横島に向け、横島は右手に4枚の札を挟み構える。
両者タイミングを計っている様だが。
横島が達也に声をかける。
「達也、先に謝っとくぞ」
直後、一瞬何かが光ったように達也は見えた。しかしそこまでだった。
達也はその場に足から崩れるように倒れ気を失った。
横島が何らかの攻撃をしたのは間違いないだろう。
しかし、横島はその場から一歩も動いていない。
ただ、その左手には光る剣が太陽の様に煌煌と輝いていた。
横島の必殺技の代名詞、栄光の手『ハンズ・オブ・グローリー』
九重八雲は声が出なかった。
それどころか、身動すらもできなかったのだ。
余りの速さに、その瞬時に達也の身に何が起こったかが理解出来なかったのだ。
八雲には、達也の体に一瞬、光が貫通したように見えたのだが……
その実は、横島は光の霊剣ハンズ・オブ・グローリーを発現させ、達也のいる距離まで瞬間的に伸ばし、神速で振りぬき、達也を切り裂いたのだ。
だが、斬ったのは達也のサイオン、要するに霊気だけで、達也に切り傷や外傷はない。
達也のサイオンは一気にほぼ0まで落ち、自己修復術式も発動出来なかったのだ。
いや、体が傷ついているわけではないため、発動しなかったのかもしれない。
横島は、ハンズ・オブ・グローリーを解除する。
完全に地力の差が出た結果だった。
横島は、達也の能力を探るべく試すように戦っていたのだ。
横島は一息ついて、さっきの口調とは打って変わって九重八雲に言う。
「いやー、すんませんね。なんか付き合わせちゃって。蓮さん(氷室15代当主)になんか不都合な事があれば、あなたに頼れって言われてたし……。あなたが九重八雲さんでしょ?」
九重八雲もさっきとは口調をかえ、丁寧な言葉遣いになる。
「しがない寺坊主です……こちらこそ失礼した。あなたを探るような真似をしてしまった。15代目から何かあったら、助けてやってほしいと頼まれたのですが、その必要はなさそうですな」
「俺、年下なんで、そんな改まってもらっては困るんですが」
「この結界も見事、そして、その技は何ですか?氷室の秘術ですか?いいもの見せてもらいました。霊気……サイオンだけを見事斬って落としましたね。内包する霊気も凄まじい」
「それが分かるあなたも、かなりの腕前だと思いますが?」
「達也君もなかなかのものだと思うんだが、まだまだ修行が必要のようだ」
「いや、達也の持ってるものって、もともと1対1は向いてないんじゃないですか?後、何となく軍人の様な匂いもするし……」
「そこまでわかって……。あなたの事は詮索するなと15代目に釘を刺されましたが、俄然興味がわいてきました」
「取り合えず達也を起こしますか」
そう言って、横島は達也を仰向けに寝かし、霊気を注ぐ。
しばらくして達也が目を覚まし体を起こす。
「俺は負けたのか?」
八雲が答える。
「達也君の負けだね。完膚なきにね」
「俺はどうやって負けたんだ?」
達也は自分がどう負けたのかが分からなかった。一瞬目の前が光った様に見えただけなのだ。それを横島に聞いた。
「まあ、それは企業秘密だ」
横島は適当に誤魔化した。
「そうか、負けたのか……」
達也は呆然自失とまではいかないが、負けた事にショックを少なからず受けていた様だ。
「上には上がいるってことだよ達也君。君らしくないね。相手の情報を良く調べずに戦うなんて。まあ、今後も精進して修行をしたまえ」
八雲はうんうんとうなずきながら、達也を諫める。
「俺なんて、人生の半分以上負けだぞ!!1回や2回どうってことないって。要は死ななきゃ何とかなるもんだぞ」
横島も一応、達也を慰めている様だ。
そして横島は言う。勝負に勝った時の条件を。
「じゃあ、約束だ。教えてくれ」
「……分かった。約束だ……俺は…四……」
達也は自分の家の事を語ろうとしたのだが……。
「CADの使い方と中身の選び方を教えてくれ!!」
その言葉に重ねる様に横島は、達也と思っていた事とは異なる内容を言ってきた。
「お前は何を言っている」
「教えてくれと言うのが俺の条件だ!!だからCADの使い方教えてくれ。いやーこのままだと、流石に落第しそうだしな。理論とかもさっぱりわからん」
横島は笑いながら言った。
「…………」
「うん?俺はお前と違って、別にお前が隠したい事を知りたいとは思わんぞ。人それぞれ知られたくない事の一つや二つあるもんだ」
横島は達也にそう言って次々と語っていく。
「まあ、なぜあの学校に居るのか聞いてきたが教えてやる。‥‥‥‥さっきも言ったが、学校生活を楽しく送る。これが本当に俺の一番の目的だ。大切な人の願いでもあったんでな」
「あとは、俺は横島忠夫。霊能力者であと、陰陽師でもある。これはなるべくオフレコに頼む。現代魔法はからきしだ。あと、氷室家かな……。趣味はナンパだ!!それといいエロ本とエロ画像をどこで入手するか教えてくれ!!」
「そんなものは自分で探せ……。俺は司波達也だ。魔法師としての適性は低いが、戦闘力にはそこそこ自信があったのだが……負けたな。それとBS魔法師だ。内容は言えんがな……。魔工技師を目指している」
達也はそんな横島を見上げ呆れた様に言うが、横島が改めて自己紹介したことに自身も答えた。
「で、どうなんだ?CADの使い方教えてくれ!!落第かかってるんだ」
「わかった。勝負に負けたからな……」
「そう言うわけでよろしくな達也」
そういって座っている達也の手を引っ張って立たせる。
「ああ。しかし、次は負けるわけにはいかないな……」
「次か……。なしの方向で!!まあ、どうしてもって言うんなら、深雪ちゃんとデートを賭けて!!」
達也はこれでもかと言うぐらい横島を睨む。
「う……シスコンめ、冗談だって!!」
「……いずれ、お前の強さの秘密を暴いてやる」
「まあ、好きにやっちゃってくれ」
横島はウンザリと言う。
八雲は二人の若人を見て頷いていた。
「うんうん、若いっていいね」
ありがとうございました。
サイドストーリーでしばらく続きます。
本編続編は……何となく妄想できたら、ノリで書いてみます。