横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。


補欠枠をかってに作っちゃいました。

漸く、九校戦の話が開始です。
繋ぎ要素の強い話です。




22話 横島、九校戦の補欠メンバーに選ばれる!!

1年E組体育授業、サッカー。

 

 

 

「達也!!」

 

「ナイスだレオ、吉田行くぞ!」

 

「……」

 

レオから達也、吉田幹比古にパスが渡り、最後は幹比古がシュート

 

バシュー

 

見事ゴールを決める。

 

 

試合終了後にレオ、達也、幹比古がお互い挨拶をする。

「俺の事はレオと呼んでくれ」

「僕の事は幹比古でいいよ」

「OK、俺の事も達也と呼んでくれ」

なかなかフレンドリーな挨拶だ。本当にここは日本なのだろうか?

いつの間にやら名前を呼び合う仲になったようだ。

 

 

そこに隣のグランドで同じく体育の授業を受けていた。エリカと美月が輪に入ってくる。

 

「アレ?幹じゃん」

 

「僕は幹比古だ!!……エリカ、なんて格好しているんだ、何か履きなよ」

エリカと幹比古は知り合いの様だ。しかし、幹比古はエリカの格好に驚いていた様だ。

 

この学校、運動着は上下共に長袖のジャージなのだが、何故かエリカは下のジャージをはいていないように見える。

 

「これ、ブルマよ。由緒正しき、昔の体操着らしいのよ」

エリカは自分の姿を男性陣に見せつける。

 

レオと幹比古は顔を赤くしていたが、達也は平然としている。

 

「だからってそんな恥ずかしい恰好を!!」

幹比古はエリカに抗議する。

 

 

「由緒正しい真の体操服だ!!吉田!!」

そこに横島登場!!

 

 

そして、横島は幹比古を含めた男性陣に熱く語りだしたのだ。

 

横島は手の平を広げ、エリカのブルマを指す。

「ブルマは青春そのものなんだ!!いいか吉田!!運動するため以外の一切の機能を省くそのスタイル!!一見パンツにも見えるが。重圧な素材!!見るものを魅了してやまないその姿!!」

 

横島は目を見開き叫んだ。

 

「そして、ブルマは素晴らしいものを引き立てる!!フトモモをだ!!!!!(だぁだぁだぁエコーが掛かる)」

 

横島はぐっと手を握り、両腕を胸にやってから、オーバーアクションで、自分の尻と胸をポンと叩きながら説明する。

「この学校の制服は露出度は低いが、尻が強調される素晴らしい制服だ!!さらに、上着を脱げば、胸も何故か強調され!!揺れも感じられる!!上着からのチラリズムも最高だ!!」

 

横島は下を向き肩をプルプル震わせる。

「しかし……足りんのだ!!」

 

そして、涙を流し語る横島。

「フトモモが!!完全にスカートに隠れてしまっている!!これが俺の唯一の不満だーーーー!!」

 

そして目を見開きブルマを称賛する。

「ブルマは最高だーーー!!シリとフトモモのラインがクッキリだ!!」

 

感極まったように、涙をちょちょきらせる横島。

「お前ら男だったらわかるだろ!!チチ、シリ、フトモモ!!この三種の神器を!!」

 

 

そして、ここまでを一人で男性陣に熱く語る横島は、エリカに振り返り、エリカの肩を掴む。

 

「エリカ!!・・・素晴らしい!!まさしく体操服のあるべき姿だ!!」

 

キラキラした目に爽やかな笑顔をして、グットのサインを出す横島は、鼻血が垂れていた。

 

レオ、幹比古、美月は顔を真っ赤にしていた。

エリカは羞恥心か下を向いてプルプルと震えていた。

 

 

 

「くっ!!エリカーーーー!!フトモモ触れせてくれーーーーー!!」

横島はついに、暴挙に出る。エリカの太ももに両手で触ろうと、飛びついたのだ。

 

 

「誰が触らせるか!!この!!超絶変態!!」

 

ゴスッ

 

「グバッ」

 

エリカに思いっきり上から殴りつけられる横島は地面に這いつくばった。

 

 

しかし今日の横島は一味違う。

そこから直ぐに復活し

「なら、ブルマをくれーーーー!!」

 

 

「「いい加減にしろ!!」」

エリカと幹比古から蹴る殴るの暴行を受ける横島。

毎度懲りないのである。

 

 

これが横島と吉田幹比古の衝撃のファーストコンタクトとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、横島と達也は、部活連の会議室に呼ばれる。

そこには真由美率いる生徒会のメンバーと十文字が率いる部活連のメンバーさらに、摩利が居た。

 

真由美からここにいるメンバーに宣言する。

「司波達也くんをエンジニアとして、九校戦に参加させます」

 

しかし、達也を良く知らない生徒は2科生だからと反発するが、達也を知っているメンバーから説得が始まる。

実際に、CADの調整を行うところを見せ。

最後は中条あずさが達也のエンジニアとしての力量を説明し納得させた。

 

 

次は横島の番である

「横島忠夫くんをサポートメンバー特別枠で、九校戦に参加させます」

 

しかし、誰の反発も無いのだ。このサポートメンバー特別枠、確かに正式な九校戦のメンバーだが、要は、雑用係だ。本来はもしもの時の補欠枠としてもうけたものなのだ。1科生としては、この枠には不名誉と思い入りたくはないのである。

 

だから、反発は無い。

 

 

横島はやる気なく質問する。

「なんすか?また、雑用係っすか?」

 

摩利が横島にそう言う。

「そう言うな、お前の茶は結構うまいからな……リフレッシュできる」

 

横島はウンザリした表情を見せる。

「やっぱ、雑用係じゃないっすか」

 

真由美も横島を笑顔で説得する

「横島くんが来てくれるだけでも、私はうれしいわ」

 

「くっ、もう騙されませんよ!!」

どうやら、この前の真由美とのデートで学習したようだ。

 

鈴音とあずさも説得に入る。

「横島さん頼りにしてますよ」

「横島くん力持ちだし、居てくれたら助かります」

 

 

「わーーーーかりました!!この横島忠夫にお任せあれ!!」

チョロすぎる。とことん女性に甘い横島である。

 

 

真由美、摩利、十文字の本当の思惑は、横島が回復魔法の使い手であるという事だ。もし選手がケガをしても、回復でき、競技に引き続き参加できる可能性が高くなるからだ。

 

 

 

 

こうして、達也と横島は九校戦のメンバーとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




横島、九校戦でたら、ぶっちぎりになっちゃいそうですよね。


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