横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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感想・ご意見ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。


またもや、つなぎ要素の高いお話です。
ここしばらくギャグが少ないです。



横島、皆に謝る!!

 

 

「すみませんでした!」

 

横島は第一高校が専有している作戦会議などを行う小会議室に入ると同時に、声を大にし頭を下げた。

 

小会議室で打ち合わせをしていた。真由美、摩利、十文字の他の面々は横島の方に振り返り、みな一様に、動きを止める。

 

「俺の勝手な行動で、皆さんに迷惑をかけました」

 

そして、一同はまるで別の生き物を見るような面持ちでその様子を声も発せず見ている。真面目な顔で頭を下げている光景は、普段の横島から想像もできない状況であったからだ。

 

 

真由美はそのショックからいち早く脱して声を掛ける。

「い……いいのよ、ようやく解放されたのね」

 

十文字もそれに続く。

「さすがのお前も反省をしたという事か」

 

摩利は横島に歩み寄り、顔を近づけ声を掛けた。

「お前が居なかったら、今頃まだ、病院のベットの上だったろう。迷惑をかけた。すまなかった」

 

 

真由美は横島に椅子に座るように勧め、話をする。

「横島くんそこに座って、横島くんが軍に捕まっていた間の話をするわ」

 

真由美は今まで第一高校に起こった出来事を話していく。

2年男子全員が謎の腹痛で病院送りになった事。

摩利が、ミラージ・バットに出られなくなり、代わりに深雪が出場することになった事。

今日、新人戦モノリス・コードで事故が起き、1年生3人が病院送りになり、代わりに達也、レオ、幹比古が明日、振替で出場することになった事。

 

 

「そうですか……そんなことに」

横島は申し訳なさそうに言う。

 

 

十文字は横島に言う。

「そこでだ。最終日の本戦モノリス・コードで欠員が出来た……お前が解放されたのなら出場してもらおうと考えていた」

 

「なんで俺ですか?」

 

「辰巳や他の風紀委員の連中が推薦していた。本気で逃げた時のお前の逃げ足に誰も追いつけないと、さらに、耐久力も高いとも言っていた」

確かに、横島は校内で問題を起こす度に、風紀委員に追いかけ回されていたのだ。しかも数人がかりでだ。それでもなかなか捉えることが出来なかったのだ。さらに、数々の制裁と言う名の暴力を受けても、直ぐ復活するタフさも要因らしい。

 

「俺はCADを……ちょっとした魔法もようやく展開できる程度ですよ」

 

「九島老師ではないが、お前のその突拍子もない行動力に期待している」

 

「……分かりました。微力ながら力にならさせて下さい」

横島は了承し、珍しく殊勝な事を言う。

 

 

また、それに対し、みな一同、横島をジッと見て、驚いたような顔をしていた。

 

摩利はその横島に恐る恐る聞く。

「……その、お前は本当に横島か?」

 

「何か変ですか?俺だって、たまには真面目になるときだってありますよ」

 

 

そんな横島を見て、会議室内では乾いた笑いが起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横島は、小会議室を後にし、達也の部屋を訪ねていた。

 

達也の部屋では何時もの面々が顔をそろえていた。

 

「ようやく、お出ましか」

「横島大丈夫だった?」

レオとエリカである。

 

「横島さん、無事そうで何よりです」

「元気そうだね」

美月と幹比古も心配してくれていた様だ。

 

「横島さんに私の試合見てほしかった」

「横島さんに教えてもらった方法で上手く行きました」

雫とほのかは横島に試合を見てほしかったようだ。

 

「横島さん、皆、心配していたんですよ」

「やっと出られたか」

最後に深雪と達也だ。

 

「たはははっ、いやーすまん」

横島は頭を掻きながら軽く謝る。照れている様だ。

 

「ほんとよ、あんたが軍に捕まったって聞いて、流石に退学かもって思ったわよ」

エリカはそう言う。本気で横島を心配していた様だ。

 

「いやー、まさかこんなに長くなるとは、軍ってギャグが通じないんだな!!」

 

「お前のギャグはヘビーなんだよ」

レオはそう言って大きく笑っていた。

 

 

 

横島は一科生の活躍組を見渡し労った。

「雫ちゃんにほのかちゃん、深雪ちゃん大活躍だったんだって、おめでとうさん」

 

「うん、ありがとう」

「ありがとう」

「はい、ありがとうございます」

雫、ほのか、深雪それぞれが返礼する。

 

 

横島は男性陣に向かって聞く。

「ところで、お前ら、明日モノリス・コードに出るんだって?」

 

「ああ、欠員が出てな」

「俺も、幹比古も達也の巻き沿いだ」

「まさか、見学に来たのに、試合に出ることになるなんて」

達也、レオ、幹比古はそれぞれ、それについては何か言いたげではあったが、しぶしぶ受けた感じだ。

 

「どんな競技か知らんがお前らだったら余裕じゃね?」

横島は適当な事を言う。

 

「競技内容を知らないのか?お前も出るんじゃないのか?本戦に、」

達也は横島にそう言った。達也は横島がモノリス・コード本戦に出る事を事前に聞いていたようだ。

 

 

「はぁ?横島がでるの?あんた大丈夫なの?」

エリカがそれを聞いて横島に問うた。

 

「なんかそうらしい」

 

「魔法でしか、相手を攻撃できないのよ。あんたクラスで魔法一番下手くそじゃない」

エリカは横島に呆れた様にそう言った。横で聞いていた雫はピクッとして、何か言いたそうにしている。

 

「げっ、魔法使って攻撃って、危ない競技なのか?」

 

「おいおい、そんなのも知らないで受けたのか?」

レオも呆れた様に言う。

 

「……達えもーーーん!!教えてーーーーー!!かっこよく受けますっていっちゃたよーーー!!」

横島は涙ちょちょきらせながら達也にすがりつく。

 

「……わかったから放せ、俺たちも明日に向け作戦会議する。お前も聞いておけ」

達也はため息を付くが、結局は横島に教えるようだ。

 

この後、達也、レオ、幹比古の明日の新人戦モノリス・コード作戦会議に横島も参加することになった。

 

 

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