誤字脱字報告ありがとうございます。
遅くなりすみません。
パソコンがダウンし、書いていたものがHDD事現在凍結してしまいました。
現在はサブのノートパソコン改めて書いている次第です。
明日には復旧できるかな?
今回昼休み中の談話がメインとなります。しかもギャグが無い><
つなぎ要素が高い回です。
九校戦10日目本戦モノリス・コード
第一高校は四戦全勝で予選通過、決勝トーナメントへと駒を進めた。
決勝トーナメントは昼休憩を挟み、午後から開始される。
予選を終えた十文字、辰巳、横島は第一高校の試合準備用に設営しているテントに戻ってくる。
「みんな、お疲れ様」
「順調だな」
真由美と摩利がテント入り口まで出迎える。
「ああ」
「まあ、当然だな」
「たはははははっ」
十文字、辰巳、横島はそれぞれ返事をする。
「それにしても、横島くん、すごいわ。上級生相手にあそこまで戦えるなんて」
真由美は横島に近づき、手放しに褒めていた。
「たまたまっすよ」
「なんともお前らしい戦いぶりだったな……よくやった」
摩利も真由美の後に続き横島を褒める。
「摩利さんに褒められるとは!!」
横島は摩利を意外そうな顔をして見る。
「私だって……褒めることぐらいあるぞ」
摩利はそういいながらも、気恥ずかしそうにする。
「失礼する」
意外な人物がここに訪れる。
十師族の長老的な存在である九島烈が部下を引き連れ、テントの入り口に現れたのだ。
「ご無沙汰しております。九島閣下このような所にどのような御用ですか?」
真由美はいち早く気づき挨拶をし対応する。
テント内で作業をしていたスタッフは立ち上がり、畏まって一斉にお辞儀をする。
「良い、作業を続けたまえ……横島君に会いにきたのだが、彼は居るかね」
九島烈はスタッフに声を掛けてから、真由美に振り返る。
「よお、じいさん!!」
皆、緊張している中、横島はいつもの調子で返事をしながら、九島烈の前まで来る。
「横島君、先ほどの試合は実に見事であった。……昼食をと誘いに来たのだが良いかな?」
横島は、九島烈の誘いを受けていいものなのか真由美と十文字の顔を伺う。
「せっかくのお誘いなのだから、いってらっしゃいな」
真由美は横島の意図を読み、快諾する。
「開始30分前までには戻って来い」
十文字もそう言って許可をする。
「そういうわけで、じいさん許可はもらったが、ちょっと待ってくれ、さっと着替えてくる」
横島は返事を待たずに併設している更衣室兼シャワールームに駆け込んでいった。
「宿泊所のロビーで待っておると彼に伝えてくれ」
九島烈は真由美にそう言って、第一高校のテントを後にする。
一方いつもの面々は宿泊施設のレストランで昼食を取っていたのだが……。
「さっきの試合、横島さんはどうやって相手を倒したんですかね」
美月は誰となしに質問する。
「あいつは直接の攻撃手段はないからな、どうやったかわからないが、突拍子もない方法だろうさ」
レオはそう言って美月に答え笑っていたが、結局のところわからないということだ。
「美月はその方法を聞いているのよ。この脳筋」
エリカはレオに呆れたように言う。
「なんだと!!だったら、お前には分かるのかよ!!」
レオは悪口を言われ、カッとなり反論する。
「それは……その……、達也君パス」
エリカも分からないため、達也に振った。
「いや、詳細は俺にもわからないが、横島は、敵を誘き寄せ、罠に掛けたということだ」
達也にも横島がどうやって二人を倒したのか大まかにはイメージできていたが、詳細まで予想ができないでいだ。
「なんというか、戦い慣れているというか、相手の隙をうまく突くのがすごくうまいね」
幹比古は達也の説明を補足する。
「でもお兄様、横島さんに倒された第四高校のお二方は、結構名前が知られている方です。そう簡単に、隙を突けるものでしょうか?」
深雪は疑問を投げかけるが、答えが出なかった。
「横島さんは強い」
間をおいて、雫がなぜか自信満々にそう言い切る。
「横島が強いねーー、イメージないわー」
エリカはため息をつきながら言う。確かに横島の普段の行動からは、強いというイメージは普通はわかないだろう。
「でも、事実、上級生を、しかもそこそこ名の知れた人を一人で二人も倒しているんですよ」
ほのかはエリカに事実を突きつける。
「予選だけで、5人も倒してる。弱いわけがない」
雫もほのかの援護射撃をする。
「手段は……そのユニークですけどね」
美月は控えめにそう言う。
「ユニークって、まあ、横島っぽい戦い方だけど、でも、なんて言うの、あんなのでよく勝てるというか……」
エリカは、どうも、横島の強さを認めたくないようだ。
「強さにもいろいろあるということだ。横島が見せたのはその一つだろう」
達也はそう結論付けた。
宿泊施設の第一高校が専有している小会議室で、真由美、摩利と十文字が昼食後に話し合いをしていた。もちろん横島についてだ。
真由美が十文字に質問をした。
「十文字君、その、横島くんはどうなの?」
「どうとは?」
「横島くんは活躍しているのだけど、その、勝ち方があまりに突拍子過ぎて、どう評価したらよいのか……」
真由美は横島の実力はどうなのかと聞いていたようだ。戦い方がトリッキーすぎて、どう評価していいものか、答えが出ず質問したようだ。
「ああ、そのことで、予選を見ていた卒業生やら教師やらが、横島の戦い方に否定的でな、第一高校らしくない等と、言ってきている」
摩利は真由美の言に続いて、横島の戦いに否定的な意見が多数寄せられている事にも言及した。
「……放っておけ、そんな了見では横島に全員足元をすくわれるのが落ちだ」
十文字はため息をついた後、鋭い目つきで、真由美と摩利を見据える。
「どういうことだ?」
摩利は十文字の言葉に疑問を返す。
「七草、渡辺、お前たちに先ほど横島がどうやって、四校の奴等を倒したか分かるか?」
「……分からないわ」
「……想像もつかん」
真由美も摩利も先ほどの試合で横島が四校の二人を倒したかが分からなかった。
「恐らく、観客、会場の人間、誰にも分からないだろう。もしかすると倒された本人も分からない可能性もある。ただ分かっていることは、奴は、四校の連中を誘き寄せ確実にしとめたということだけだ」
十文字は真剣な顔で言う。
「十文字君は横島くんからさっきの試合について聞いていないの?」
「詳しくは聞いていないが、奴は軽口で、面倒だから、誘き寄せて罠に嵌めた。大したことなくて助かったと言っていた。四校の連中は魔法師として、そこそこの実力者だった。それを、そう言ってのけた」
「それは本当か?」
摩利は驚きの声を上げる。
「横島がそう言ってのけたのは理由がある。奴が何をもって戦っているかを注目すべきだ。一試合目にしろ二試合目にしろ、観客には喜劇のように見えたようだが、奴は実に実戦的な行動をしていた。一試合目は、隠密機動により、潜伏、擬態によって、相手にまったく悟られずにモノリスを制した。二試合目は守護するモノリス周囲に罠をはり、陽動、偽報をもって撃退している。三試合目は、陽動からの罠だ、他にもあるかもしれんがな。そして、いずれも魔法をほとんど使用しないで完遂している。戦術レベルではすさまじい成果だと言ってもいい。奴は頭を使って戦っている。魔法の優劣でまったく戦っていない」
十文字は横島の試合風景を後で十分に確認し、分析したのだろう。一騎当千を旨とし、戦場を常に意識する十文字家ならではであろう。
「………」
「奴がもし敵であったのなら、やられていたのはこちらだったのかもしれん。戦いは魔法の優劣だけでは決しないといういい手本のような奴だ。学校の連中や今の魔法協会の連中に見せてやりたいぐらいだ。
……今まで魔法の能力ばかりに目が行っていた。今後は横島が示した戦術論、司波が表したエンジニアの重要性、これらにも力を入れるべきだな」
十文字は真由美と摩利にそう語った。
「そこまでか」
摩利は十文字が横島に対しての高評価に多少なりショックを受けている。
「そうね。何とかしないといけないわね」
真由美は横島と達也の活躍を思い出し感慨深そうに言う。
「それはそうと、十文字君、こんな話をして悪いのだけど、父や十師族のお歴々から、十師族の戦い方を示せと言われているの。一昨日の達也君が十師族の一条君を倒したのが影響しているのだと思うわ」
真由美も眉をひそめながら言っていた。
「……くだらん。が無視するわけにもいかんか」
次回は九島閣下と準備と決勝トーナメント1試合目の予定です。
明日投稿できればと思ってますが、早くパソコン復旧したいです!!