横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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4話のおキヌちゃんの年表が大きく間違っていました。すみません。
1958× 2058です。

取り合えず、雫とほのか登場!!


5話 横島、ナンパのお礼を言われる!!

あの一科生との騒動翌日の放課後

 

横島は達也、レオ、エリカ、美月と昨日と同じメンバーで帰宅することになった。

どうやら、横島はこのグループに溶け込めたようだ。

 

 

教室を出ながらレオは横島に質問をした。

「横島、昼休みまた居なかったな、どこに行っていたんだ?」

 

 

横島は項垂れながら言う。

「……いうなレオ、昨日俺だけ、風紀委員室に連行されただろう。あの後、説教のフルコースだ。しかもペナルティーとして昼休みの風紀委員会の雑用をやらされたんだよ!!今日から1週間だぞ!!ちくしょーあの鬼委員長め……ちょっとスタイルがいいからって!!」

 

この話に風紀委員長渡辺摩利のスタイルとか関係ないが、横島にとってはかなり重要な案件なようだ。

 

 

達也は冷静に答える。

「お前の自業自得だ」

 

 

横島は達也に叫ぶ。

「くそっ!!お前らだけ先帰りやがって、俺が何をしたって言うんだーーーー!!」

 

 

「あの、ナンパしてました」

美月は横島におっかなびっくり答えた。

 

 

「あんた、あの状況で普通する?ナンパ?状況を考えなさいよね」

エリカは呆れた様に首を振る。

 

 

「そこに可愛い女の子がいるのに状況なんて関係あるかーーーー!!」

横島は誰に言うでもなくそう叫んだ。

 

 

「まあ、横島らしいな」

レオがそう締めくくって笑っていた。

 

 

 

 

一行は教室を出ると、案の定。深雪が待っていのだが、深雪は二人の女生徒と一緒に待っていた。

昨日の騒動で1科生側にいた。深雪のクラスメイトだ。そのうちの一人は横島がナンパしていた女の子だった。

 

面々はそれぞれ深雪に挨拶をした。

 

「お兄様、お二人は昨日の事で是非、お兄様にお礼を言いたいと……」

 

 

左右にお下げをしている女の子、横島がナンパした女の子だ。

「光井ほのかと申します。お兄さんが、あのように言ってくれたおかげで、お咎め受けずに済みました。ありがとうございました」

 

その隣の小柄な、眠そうな目の女の子が続いて紹介とお礼をする。

「北山雫です。昨日はありがとうございました」

 

 

「お兄さんはいい、同級生なんだ名前で呼んでくれ。それとお礼なら、そこの横島に言ってやってくれ、実質騒動を止めたのは奴だ」

達也は二人にそう言って、横島を指す。

 

 

達也がそう言うと、二人は横島を見る。

ほのかは一瞬ビクッとして雫の後ろに隠れるが、雫は横島を見据えていた。

 

 

「ボク、横島!!可愛らしい君たち!!よろしく!!」

相変わらずの横島節だ。

 

 

雫が先に横島にお礼を言う。

「昨日は、ほのかを止めてくれて、ありがとう……ほら、ほのかも」

 

雫に言われ、ほのかも、おっかなびっくり前にでるが、昨日のナンパのせいで怖がっている様だ。

「あの……その…」

 

 

深雪とエリカがフォローを入れてくれた。

「ほのか、横島さんは悪い人ではないわ」

「そうそう、取って食べたりしないから……ただの、あほなだけだから」

 

エリカのはフォローと言うより、悪口になっていた。事実だけに誰も否定しない。

 

 

何故か横島の方から謝ったのだ。

「ただ、可愛いからナンパしただけなんだが。いやーー怖がらせて、ごめんな!!」

 

 

横島がそう言うとほのかは落ち着いたのか、ようやく話す事が出来た。

「いえ、こちらこそ、ありがとうございます。ちょっと……かなりびっくりしましたけど」

 

 

「おい、横島の奴があやまったぞ!!」

「うわ、なに、そっちの方が気持ち悪いんだけど!!」

レオとエリカに酷い言われようである。

 

 

 

 

 

 

そしてこの一行は校門を出て下校する。

 

 

途中、ファーストフード店で買い食いをする。

 

達也が深雪のCADを調整しているという話題になった。

 

「お兄様が私のCADをいつも調整してくださるのよ」

深雪はみんなに自慢するかのように言う。

 

 

「達也さん、そんなことまでできるの?CADの基本設計やOSの仕様を熟知しないとできないのに凄いんですね」

美月がCADの調整できる凄さを説明してくれた。

 

 

「なら、私のCADも調整してよ」

エリカが達也に悪戯っぽく言う。

 

 

達也は至極真面目に言う。

「無理だ。エリカのそんな特殊な形状のCADディバイスなんて、調整できないな」

 

 

「へーー達也くんこれがCADって分かったのか」

そう言うとエリカは昨日の小競り合いで出した警棒を出す。

 

 

レオはそれを見て。

「それ、CADだったのか、サイオンをずっと放出するの大変じゃないのか?」

 

 

横島はボソッと言う。

「なるほどな、神通棍みたいなもんか」

 

 

エリカは驚いたような表情をしていた。

「あんた、なんでそんな古い事知ってるのよ?意外ね。そうよ神通棍をモデルにしているのよ。

でもあと一歩ね。振り出しと攻撃の瞬間だけサイオンを放出するだけでいいから。少ないサイオン量で使えるわけ、後は兜割りの要領でほら」

エリカはそう言ってその警棒状のCADを振る。

 

 

「エリカ。兜割りって、秘伝とか奥義に分類される技術じゃないの?その方がサイオン量が多いよりも、すごいと思うのだけど」

深雪はそうエリカに言った。

 

 

 

美月は深雪とエリカの会話を聞いてそう言う。

「うちの高校って、一般人の方がめずらしいのかな」

 

 

雫がその美月に対しぼそりと言う。

「魔法科高校に一般人はいない」

 

 

 

「ここにいるぜ、一般人!!」

レオがそう言って横島の背中を叩く。

 

 

「いてーな」

 

 

「横島はまだ、CADがうまく使えないのよねーーー、昨日なんて実習機器を爆発させちゃったんだから」

エリカは悪そうな笑みでそう言う。

 

 

「しかたねーだろ。使ったことなかったんだから」

横島は拗ねた様に言う。

 

 

 

 

エリカは全員の意見の代行として言う。

 

 

「あんたは、なんでここ(魔法科高校)にいるのよ!!」

 

 




横島の実力を何時出せるのか不安になって来た。

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