横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。


これで夏休み編終わりです。


昨日の続きなのですが、先に謝っておきます。すみませんでした><
多分皆様のご期待には応えてない気がします。

やっちまった感がものすごい事になってます。




横島、夏の思い出をもう一つ!!後

横島たち4人は浴槽の真中の岩山を背に、外の景色を眺めながら語り合って居たのだが……

 

 

「フフフーーン♪フーーン♪」

脱衣場から鼻歌が聞こえてきた。しかも女性の声でだ!!

 

「な?」

達也はいち早く気づき、声を上げるが、横島に口を押えられる。

 

そして、横島は指を立て口にあて、シーと静かにするようにレオ、幹比古、達也に言う!!

 

 

 

 

では説明しよう!!

 

横島は、バーベキューの時に雫と黒沢女史の会話をその横島ドスケベイヤーで聞いていたのだ。

横島は知った。ハウスキーパーの黒沢女史が、片付けなどの仕事が終わった後に大凡22:30にここ(大浴場)を使用する事を。

 

そして、達也に腕輪を外すよう要求、確かに女子連中はここを使用しない。しかし横島のターゲットは初めから黒沢女史だったのだ!!

 

本来単独で行く予定だったのだが、レオ達の介入でご破算になるかと思われた。しかし、それさえも利用したのだ。さらに、男子全員道連れにし、図らずとも密告出来ない状況を作ったのだ。

 

風呂に行く男子たちの最後方に付き、他の男子共が脱衣所に先に入ったのを見計らって、女風呂と男風呂の入口にかかっていた。男、女と書かれた暖簾を一瞬で入れ替えたのだ。

 

そうこれは、横島が考えた覗きに行くのがダメだったら、自然に見えちゃう状態を作ったらいいんじゃない?作戦だったのだ。

横島脳内変換で黒沢女史ならば、しがらみ無しとの判断をしたのだ!!

 

 

 

 

そして、小さな声で男連中に言う。

「お前らに大人の女性の素晴らしさを見せてやる」

 

「「ゴク」」

生唾を飲む、レオと幹比古。

 

達也は今さら出て行く事も出来ず、観念し岩山の陰に隠れた。

 

「見つかっても堂々とするのがコツだ。そうすればきっと受け入れてくれる。相手は大人だ!!おこちゃまな女子連中とはわけが違う。一緒に混浴が出来るってもんだ。ふはっ!」

横島の目は既にスケベな目に代わっていた。

 

ガラリと浴場の扉が開き、黒沢女史が入って来た。

しかし、湯気でよく見えない。

 

先にシャワーで汗を流す様だ。シャワーから出る水の音が浴場内に響き渡る。

レオは、既に鼻血がちょびっと出ていた。

幹比古は顔が真っ赤だ。

 

達也は気配を消して岩山に隠れていた。

 

横島は鋭い目つき……いや、鋭いエロ目線で状況を見据える。

 

 

 

ついに黒沢女史が湯船に近づいてくる。

 

横島の目は充血しグビビと物スゴい眼力でその瞬間を見ようとしていた。

 

そして、湯気が晴れる!!

 

 

 

………が

 

そこには顔はキツ目だが美人顔、髪は肩まで伸ばしている。

 

しかしその下は、女性特有のバストはなく、ボディービルダーの様なマッチョな肉体……胸筋がピクピク動き、腹筋は8つに見事に割れている。

そして、さらにその下には、そそり立つバットと球が2個備わっていた!!

 

 

黒沢女史ではなく黒沢氏!!

お姉さんではなくおネエさん!!

胸のボリュームは巨乳ではなく胸筋!!

 

そして、凶悪な巨大なバットとゴールデンボールを二つ備えている!!

 

 

男性陣は全員石化する!!

 

ストーン横島!!風神像風!!

ストーンレオ!!雷神像風!!

ストーン幹比古!!考える人風!!

ストーン達也!!大仏風!!

 

 

 

「アレ?先客?」

黒沢氏は石化した様に固まっている横島たちに近づく。

 

歩き方はクネクネしているが、鋼の様な筋肉がそれをより一層シュールに見せる。胸筋は常にピクピクと動き、下半身の凶悪なものはブルンブルン左右に振れている!!

「あらやだ?みんないたのね?……ポッ、みんないい肉体(からだ)しているじゃない!!」

 

ガシャーーーン!!

そして、全員岩が砕けて様に崩れ去る。

 

「アレみんなどうしたの?」

 

 

横島がいち早く精神的ダメージから復活して、

「たはっ!たははははっ!!しっつれーーーしましたーーー!!」

 

横にいるレオと直ぐ後ろに居る幹比古の腕を引っ張り、ピューーと脱兎のごとく浴場から脱出。

バターーンと扉を閉め。パンツだけ履いて、すっぽんぽんのまま固まったレオと幹比古の腕を取り引っ張りあげる。

 

 

後ろではマッスル黒沢に、岩山の裏で隠れ固まったままの達也が見つかったようだ!!

「あら、司波くんも居たの……あら、いい体ねーーーーー!!おネエさんにちょっと付き合いなさいよ!!」

 

「うぐわーー!!」

達也の叫び声を始めて聞いた横島!!

 

「す……すまん達也ぁ!!お前の犠牲は忘れない!!」

そして、ビューンと脱衣場をすっぽんぽんレオと幹比古をたなびかせ、風の様に走り抜け、居室に戻る。その間エリカに遭遇した様だが、気にはしていられない。

 

部屋に入り、勢いよく扉を閉める横島。

「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ、あ……危なかった」

 

レオと幹比古をベットの上に放り投げ、

その衝撃で二人は意識を取り戻す。

 

そして、ベットの縁に座り項垂れる二人。

横島は二人にタオルを投げ渡す。

取り合えず二人はタオルを腰に巻いた。

 

「な……なんだったんだ……」

レオは青ざめた顔をしている。

 

「う……う…うぇ……」

幹比古は泣きそうな顔をしながら、えづいていた。

 

 

「たはっ!たはははははっ!!まあ、こういう事もある!!」

横島は乾いた笑いをしながら、二人の肩をポンと叩き慰めようとする。

 

 

「横島、さすがにしゃれにならん」

「なんてものを見せるんだよ」

レオと幹比古は憔悴しきった顔で横島に抗議をする。

 

 

「な……なんか、すまん」

素直に謝る横島。

 

 

 

 

バターン!!

 

 

勢いよく扉を開く、達也が戻って来たのだ。

「ぜぇ、ぜぇ」

 

「お……おまえ大丈夫だったか?」

横島は達也に声を掛けるが返事が無い。

 

達也は全身ずぶ濡れで、腰にタオルを巻いているだけの状態だ。

達也は下を向いたまま、スタスタと自分の荷物の所まで行き中身を漁る。

その様子は何故だか声を掛けられないぐらい殺気立っていた。

 

 

カチャリ

 

達也はスッと立ちあがり、振り向きざまに自前のCADシルバーホーンを横島に向かって構える。

 

くわっと目を見開き!!

「よくも、よくも………横島ーーーっ!!勝負だぁ!!」

あの達也が叫んだのだ!!目は充血し、血走っていた!!

よく見ると、達也の頬や首筋と胸筋にキスマークがついていた!!

 

「お、落ち着け達也、置いてきたのは謝る!!いや……まさか!?」

 

「横島ーーー!!」

血走った目で横島にじりじりと迫る達也!!

 

「本当にお前……すまん!!お前が無抵抗にされるがままになるなんて……ポラギノール(痔の座薬)いるか?」

 

「俺にはそんな趣味ない!!レオと一緒にするな!!」

達也は真っ向から否定したが……何故かレオも巻き沿いにした。

 

レオは下を向き、プルプルと震えだし、そして、ノロノロと立ち上がり服を着る。

 

 

「フン!!女なんか興味ないな風に装いやがって、そっちかと思われても仕方ねーぞ!!実はムッツリのくせに!!」

 

達也はもはや言葉も出さず。

シルバーホーンから魔法を放つ!!

 

シュゥ!!

横島自慢のしましまトランクスが霧と化し消え去った!!

「……死にたいらしいな!!次ははずさん!!」

 

「何しやがる!!本当の事言われたからって!!童貞ムッツリキング幹比古の次位ムッツリだぞ!!このムッツリ地味メンめ!!」

横島は達也と言い争いしているはずなのだが、幹比古を何故か巻き込んだ!!

 

幹比古は、凶悪な笑みを浮かべながらノロノロと服を着る。

 

 

 

「一緒にするな!!許さん!!覚悟しろ!!」

「ちょっとイケメンだからって!!いいだろう!!返り討ちだ!!」

 

横島はそう言って、窓から外に飛び降り、達也はそれを追いかけ、ビーチで戦闘が始まったのだ!!

ちなみに横島はスッポンポン、達也はタオル一枚腰に巻いてるだけだ。

 

ズバーーーーン!!

ズババババーーーーン!!

 

 

 

そんな中、

レオは、服を着おわると、自前のCADを装着!!

幹比古も服を着おわると、自前のCADと呪符を取り出す!!

 

「「あいつら許さん(許せない)!!」」

 

そう言ってレオと幹比古も窓から飛び降りて、戦闘に参加!!

 

 

ガゴーーーン!!

バシ!!

スガーーーン!!

ボスン!!

 

 

「変態が!!」「この皮被りヘタレ!!」「脳筋子供男!!」「地味ムッツリ!!」

「万年発情男!!」「草食系ムッツリ!!」「空気読めんダメ男!!」「重度のシスコンにロリコン!!」

4人の男たちは、聞くに堪えない暴言を吐きながら、魔法の応酬戦!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌朝

 

朝早く、まだ女子陣が寝ている中エリカは一人ビーチに行き、剣術の練習をしに行こうとしていた。昨日横島に相談し何となく答えが見えてきたからだ。

それに、昨日裸の横島とレオと幹比古を見た気がしていたのだが、そんな事はみんなには言えず。遊び疲れて良からぬ妄想を抱いてしまったと思い。羞恥に苛まされよく眠れなかったのだ。

 

 

 

しかし、ビーチに行く道程で、幹比古がボロボロになって倒れており、次にレオがこれまたボロボロの状態でヤシの木に持たれかかっていた。二人共意識が無い様だ。

 

そして、その先には……

「…盛りのついた…サル島」

「この…地味ーヘンドリックス」

 

悪口なのかもよくわからん暴言?をお互い吐きながら、意識もうろうと素手で殴り合っている達也と横島がいた!!彼らは一晩中ケンカをしていたのだ!!

 

いたのだが……彼らは!!

横島……スッポンポン!!

達也……腰にタオル!!

(イケメンはどんなに戦闘が激しくてもタオルは腰から外れないのだ!!)

 

 

エリカは顔を一気に真っ赤にして!!

「いぃやーーーーーーー!!」

今まで聞いたこともない女の子らしい叫び声をあげ、持っていた訓練用の重めの木の棒を二人に投げつける!!

 

「ゴスッ」

 

両者の頭にクリーンヒット!!

そして、ダブルノックアウト!!

 

 

この、くだらない戦闘(ケンカ)はこうして幕を引いたのだった。

 

 

 

 

 

その後、彼らは全員、いみじくも黒沢氏の手厚ーい看護を一日中受ける羽目になる。

 

 

女子からは、ケンカの理由を聞かれるが、誰も頑なに答えない。

そして、彼らは何故だか皆スッキリした顔をしていた。

 

こうして2泊3日の内1日を無駄にし、旅行は終焉をむかえ、彼らの夏は終わった。

 

 

 

彼らは(横島以外)思う。

(二度と覗きはしないと!!)

 

しかし、ひと夏の思い出と作りとしては十分すぎる成果を上げた!!

そして、男たちは殴り合い互いを認め、旅行前より良好な関係を築いて行くのだった。




達也が横島のギャグ体質に引きずられています。
これも、南国の島と海のせいにします!!

横浜騒乱編では何時ものクールな達也に戻っているでしょう!!


これで夏休み編終わりです。
皆さまありがとうございました。

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