横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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こんな感じになりました。



7話 横島、再び見習いになる!

達也はCADの使用許可と自身のCADを取りに行っていた。

その後、深雪と横島と合流する。

 

 

横島も摩利に勉強になるから見ておけと、見学するように言われていた。

 

 

横島はだるそうに言う。

「お前見た目によらず、ケンカっぱやいんだな」

 

 

深雪は項垂れて

「わたしのせいでこのような事に……」

 

 

「いいんだ深雪」

達也はそう言って、深雪の頭を撫でる。

 

 

「どうせ見学するなら、お姉さま方のくんずほぐれつを見たいっ!!」

横島は相変わらずのエロ目線だ。

 

 

達也は冷静に答える。

「お前はそればかりだな」

 

 

演習場に入り際横島は小声で達也に言った。

「達也、弱いものイジメも程ほどにな……」

 

 

達也は一瞬目を大きくして横島の後ろ姿を見た後、険しい目付きになっていた。

 

 

 

 

既に、演習場には生徒会の面々と服部が準備を完了していた。

 

 

 

横島はつまらなさそうに壁に寄り掛かる。

 

 

 

達也は自身の銃型のCADを取り出す。

達也のCADは特化型だ。魔法のバリエーションは少ないが、スピードに優れている。

ちなみに、汎用型のCADは、魔法のバリエーションが多く、多様性に優れると言った利点がある。

 

 

処理能力が低い達也にとっては特化型CADは相性がいいのだ。

 

 

そして服部と達也が対峙する。

 

 

摩利がまずはルールを説明する。

直接攻撃、関節攻撃問わず相手を死に至らしめる。回復不能なダメージを与える。肉体的損壊をさせる等の術式は禁止。一方が負けを認めるか、審判が戦闘続行不能と判断を下した場合勝敗を決するとの事だった。

 

 

そして摩利がコールする

 

「試合開始」

 

 

服部が腕のCADを操作し達也に狙いを定めた。しかし、達也は服部の視界から消え後ろを取ったのだ。そして銃型CADを服部に構え。術式展開

 

 

服部はその場で倒れ、動かなくなる。

 

 

その間、試合開始からたった5秒だった。

 

 

生徒会の面々は驚きの表情を浮かべていた。

摩利も例外ではない。深雪と横島以外は…

 

「……勝者、司波達也」

 

 

 

横島は見ていた。

達也が古式歩法を用い。幻惑しながら相手の後ろを素早く取り、CADから、波状の威力の低い衝撃波を3連発飛ばし、丁度、服部に当たる瞬間、3発の波が重なったのを……

「…………」

 

 

横島は生徒会の面々が驚きで動きが止まっている間、服部を壁にまで運んでもたれかけさせていた。

 

 

そして、生徒会の面々と摩利が、次々と今の試合について、驚きと共に達也に質問攻めをする。

達也は横島が見た情景と同じ事を説明をしていた。

 

 

 

横島は気になる人物の名前が出たことに耳を向ける。

その話とは、達也が九重八雲の弟子だという事だ。

 

 

 

そんなところ、服部がようやく目を覚まし、立ち上がる。

深雪には謝罪をしたが、達也には一瞥をくれただけで、そのまま演習場から出て行った。

 

 

達也はその服部の様子に意にも介していない様だ。

 

 

 

 

 

 

そんな興奮やまない中、摩利は達也と横島を本来の目的である。風紀委員会本部に連れて行く。

さっきの試合後、摩利は達也の意思に関係なしに、風紀委員会に就任させる気満々である。

 

 

しかし、達也はその風紀委員会本部に入り唖然とする。

いろんなものがごった返し、物置の様になっていたのだ。

 

 

達也はかなり潔癖症なのか、摩利にそう言った。

「何ですか、この状態は……まずは、片付けさせてください」

 

そんな達也を見て摩利は言った。

「そんな顔をするな、流石にこの状態で新人を入れるのも、悪いと思ってな、それで横島に片づけるのを手伝わせるつもりでいたのだ」

 

 

「ケッ、結局雑用っすか」

 

 

「ほーう、いいのか?その代わり、1週間のペナルティーを4日に変更してやるぞ」

 

 

「頑張らせていただきます!!」

手のひらを返すのが得意な横島である。

 

 

 

ゴミや押収品やら、CADやら書類の山やらを3人で片づけていたところ。

 

 

達也は軍事用のCADを見つけ摩利に疑問を投げかける。

「なんで、エキスパート仕様のCADがこんなところに?」

 

 

「たぶん押収品だ」

 

 

「……」

達也は呆れている様だ。

 

 

 

 

そんな中、

「おおっ、神通棍かーーー懐かしいな」

 

 

のんきそうな横島の声を聞いた摩利は

「そんなものもあったな。わたしが風紀委員に入る前からあるらしいぞ、まあ、そんな骨董品、起動できる奴は今までいなかったがな、大方壊れているのだろう」

そう言ったのだが。

 

 

ブーーーン

横島が握る神通棍が握り手から青白い光が発せられ棍に刻まれた術式文字をたどり先端まで登る。そして、棍全体が強い光に包まれ、徐々に収束していった。神通棍が起動したのだ。

 

「おっ使えるじゃないっすか、壊れてないっすよこれ」

 

 

摩利は振り返り、その光景を見て、固まっていた。

達也も同様だ。珍しく驚きの表情をしていた。

 

 

横島は神通棍を一振りしてから……

 

「まあ、まあってとこかな」

 

そう言って起動を解除して、神通棍から光が消え去った。

 

 

 

「お……おまえ、何をした?」

 

「へ?いや、なんかまずった?」

 

「おまえ、それを起動出来るCADを持っていたのか?」

 

「横島はCADが使えないはずです」

 

「………なんだと……」

 

二人が横島に険しい表情をしながら近づいてくる。

 

「へ?なんだ?」

 

そんな二人の表情をみて、今度は横島が困惑する。

 

 

 

「………横島、それをもう一度起動してみろ」

 

 

「はぁ、こんなんでいいっすか?」

 

ブーーーーン

横島が手にした神通棍は青白い光に包まれ起動した。

 

 

横島が難なく神通棍を起動する姿を見て摩利は狂ったように笑い始めたのだ。

 

「ははっ………ははははははっ、ふはははははっ」

 

 

「摩利さん大丈夫っすか?」

 

 

「これが笑わずにいられるか………やはり、氷室ということか!!」

摩利が笑ったかと思うと急に真剣な顔になり、強い口調で横島に言う。

 

 

摩利は、横島が氷室家から来たことを知っていた様だ。

 

 

困惑気味の横島を見て達也は険しい表情で言った。

「お前はその霊具をCADもなく起動式も展開せずに起動させたんだ」

 

 

「はあ?何言ってんだ?達也」

横島は達也が言った意味を理解していなかった。

 

 

 

「横島!!お前は毎日、放課後ここに来い!!」

 

 

「えーー!!昼休みの4日間でさっきいいって言ったじゃないっすか?この鬼ーーーー!!」

 

 

「それは、訂正する。毎日ここに来ることを義務付ける」

 

 

「権力の横暴だ!!」

横島は涙をちょちょきらせながら抗議する。

 

 

真剣な顔をして摩利は横島と達也に言い含めた。

「横島、人前でもう、これを動かすな」

「達也くんも、これは内密だ」

 

 

達也は平然と答える。

「分かりました」

 

 

しかし、横島は全然納得がいっていないようだった。

「ちくしょーーー!!一般人は権力には勝てんのか!!鬼ーーー悪魔ーーーー!!」

 

 

 

 

 

この後、達也はなし崩し的に、風紀委員に就任させられることになる。

 

横島はと言うと、風紀委員(見習い)という訳がわからない役職を拝命することになるのだった。

 

 

 

 




次の展開が全然読めません。

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