横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。


今回ちょっと真面目に戦っちゃいます。
三つ程案があって‥‥迷ったのですが……これにしました。





横島、武術を使う!!

「貴様が、フェイ兄弟が言っていた横島か!!」

 

「おっさん!よくも摩利さんをいたぶってくれたな!!」

 

ルゥ・ガンフゥと横島の戦いが始まった。

 

 

ルゥ・ガンフゥが横島に猛スピードで突進し両手で下から突き上げるような猛烈な突き放つ。

横島はその突きが放たれるタイミングで半歩下がり捌きながら、相手の鳩尾の位置に掌底をカウンターで叩きこむ。

ルゥは突いた腕をそのまま上に折りたたむことで横島の掌底をブロックするが、鋼気功の上からでも衝撃を吸収できず、5m程後ろにそのまま押し出される。

その衝撃で床にはルゥの靴の摩擦による焦げ跡が2本尾を引いていた。

 

 

「なかなかやるな、おっさん!!太極拳をベースに魔法と融合させたものかよ」

 

「ふはははははっ、フェイ兄弟の報告では古式魔法師とあったが違うようだな!!こんなちっぽけな島に、これほどの武術の達人がおろうとは!!その恰好もその表れか!!」

ルゥはわずか一攻防でそれを見抜きそして、強敵と出会い笑っていた。

最後のは大いに勘違いしているのだが……

 

ルゥが扱う武術は太極拳纏絲勁と大陸系の古式魔法を融合したものだった。一つ一つの技の威力は凄まじいものがある。さらに鋼気功の組み合わせで防御力もすさまじい。

一方横島は、武神、斉天大聖老師の直弟子である。毎回臨死体験をするような激しい修行の中でありとあらゆる古武術を学んでいる。陰陽術や霊能力無しでもこれぐらいの事は、かるくしてのけるのだ。

 

 

「行くぞ」

ニヤリと笑い、そう言って鋼気功をさらに強化させ、横島に突っ込んでくる。

 

「武術か、師匠の真似事でもしてみるか」

横島は先ほどの構えから重心を前にし、攻撃型の構えにする。

横島は武術同士の戦いは久々である。未だ霊力が100年前のピーク時に回復していないため、斉天大聖老師とは直に手合せはしていない。さらに小竜姫とはどうしても剣での修行となってしまうからだ。

 

ルゥは横島に近づくと横回転をし首筋を手刀で狙う。

横島はシュッ!と体ごと横にズレて最小に動きで避ける。

ルゥは手刀の返す刀でさらに首筋を狙うが、これも上半身を軽くひねるだけで横島は回避。

その流れで正面に対峙した形になり、ルゥは円を描くような拳打を複数繰り出すが、これも軸足を少しづつ後方にズラし避ける。

 

横島は、ルゥの攻撃を一つ一つ確かめながら、最小の動きで悉く避けていた。

 

 

お互い一度後方に飛びのき仕切り直しをする。

 

 

今度は横島から攻撃を開始する。

「せーの!」

 

ズウウウンン!!

 

横島はコンクリートの床を踏み鳴らすのだが、その威力は凄まじい。

踏み鳴らした床に小さなクレータが出来、同時にルゥに向かって衝撃波が走りまともに喰らう。

鋼気功の上からも十分に衝撃が伝わり、ルゥは一瞬動きが止まった。

 

斉天大聖老師がその昔、無数に迫って来た木っ端妖怪を一網打尽にするために使った技だ。

本来の威力は、周囲5キロにわたって衝撃波が走り、半径一キロほどの大穴が出来る、近くにいた無関係な人も巻き込まれる物凄くはた迷惑な技だった。

横島に一度見せたことがあるのだが、そのせいで、修練場の一部が破壊され、小竜姫に怒られていた。

 

横島は次に床を踏み鳴らした足を軸足に、地面を滑るように下段に足払いを放ち、ルゥは体勢を崩す。横島はそのままの斜め下からルゥの腹部に両手の平で三角を作るようにして、掌底を放つ。気功技の一種なのだが、見た目とは違いすさまじい威力を発揮する。

ルゥは体勢を崩しつつも辛うじて上半身は防御態勢を取っていたが、凄まじい力により、そのまま空中に吹き飛ばされる。

 

横島は空中後方に吹き飛ぶルゥに目にもとまらぬ速さで追いつき、拳打のラッシュを喰らわす!

 

スガガガガガガガ!!

 

その拳打のラッシュは凄まじいスピードで放たれ、空中に吹き飛んでいたルゥに対し、鋼気功の上からお構いなしに顔面や腹部、ありとあらゆる場所に横島の拳が放たれ突き刺さる。

余りにも速いため腕が何本にも見える!!

 

「いつもはやられる方だからな!!いつか師匠にも!!おりゃーーー!!」

横島は随分と余裕そうだ。そう言って、最後は突き刺さる様な突きを放ち、ルゥを大きく後方に吹っ飛ばす。

 

「ぐゎ!!」

うめき声を上げながら廊下の入口まで吹っ飛ぶルゥ。

 

横島は斉天大聖老師に何度このラッシュを喰らって、臨死体験や幽体離脱をしかけた事やら………酔っぱらった老師は、横島が複数見えるとか言って、全員修行を付けてやるとか言いながら、こんなとんでもない攻撃を放ってくるのだ。ほんと、はた迷惑もいいところなのだ。

 

 

最早、横島とルゥ・ガンフゥの実力の差は歴然だった。

それでも、ルゥは立ち上がろうとし、横島に向かって来ようとする。

 

「おっさん、無理するな、降伏して大人しく捕まった方がいいぞ!」

 

 

 

 

ルゥ・ガンフゥは再度鋼気功を展開し叫びながら横島の忠告など聞こえていないかのように突進してくる。

「ガーーーー!!」

 

最早大勢は決している。

横島はウンザリした表情でルゥを鋭い蹴りで迎撃するのだが、ルゥはそれを斜め横に飛びながらガードしその蹴りを受けたのだ。

そして、横島の回復術式が展開されている達也達のいる廊下の突当りの方まで吹っ飛ぶ。

 

ルゥはワザと横島の鋭い蹴りを受けその力を利用して、達也達の方にダメージを喰らいながらも吹っ飛んだのだ。そして、壁に衝突する瞬間、壁に足を付けその反動で飛び、最後方で立っていた真由美に掴みかかろうとする。どうやら人質にとる算段でワザと横島の蹴りを受けたようだった。

 

達也はそれに気が付き、辛うじて反応したが、間に合わない。

真由美は振り返ると、ルゥの手が迫っていた。

 

真由美に掴みかかろうとするルゥ・ガンフゥの腕をその直前で横島が掴んでいた!!

一瞬で真由美の前まで移動していたのだ!!

 

「電光石火!!(ロの三式電光石火、氷室家術式省略詠唱)」

 

掴んだ横島の手から大量の電撃がルゥに流れる。

「ガッ、グワァアァァーーー!!」

 

そして、ルゥは体中を放電させ、シューと所々煙を上げ、白目をむきその場に崩れる。

「人質とはいい手だけどな、まあ、なんだ、俺の専売特許なんでな……」

 

(ハの八式束縛術式)

ルゥのが倒れた床に術式が出現し、複数の紫色の紐が伸びルゥを絡めとる。

横島は束縛術式を無詠唱で発現させルゥを拘束する。

 

そうして、ルゥ・ガンフゥと横島の戦いは、横島の圧倒的な勝利で終わった。

 

 

達也は横島とルゥ・ガンフゥとの戦闘を見て、手は汗ばみ、腕は震えていた。

封印を解かれ全力状態となったとしても、横島と戦って勝てるのだろうか?

あの武術の切れ、魔法(陰陽術)発動速度、さらに、最後のあの高速移動に至っては全く見えなかったのだ。あれは、横島と最初に出会ったころ、ほのかの魔法を止めた時のものと同じだった。

まず接近戦では敵わないだろうと………達也は思う。

 

 

真由美はへなへなと座り込み。呆けた様にすぐ前に立っている横島の後ろ姿を見ていた。

何時も、おちゃらけていて、バカ騒ぎが好きで、ちょっと頼りなさそうな弟の様な感覚でいた横島が、目の前で普段にはない真剣な顔をし、強敵相手に圧倒的な強さで制圧したのだ。

真由美は頭の中で混乱が収まらない。

 

 

「ありゃ?やりすぎたかな?」

ピクリとも動かないルゥ・ガンフゥを見てそう呟く横島。

 

 

そして、横島は振り返り、座り込んでいる真由美に

「大丈夫ですか?真由美さん」

そう言って助け起こすために手を差し伸べる。

 

「あっ、うん」

何時もの真由美らしくなく、顔を赤らめたどたどしく返事する。

 

その姿は王子様がお姫様を助け起こすしぐさに似ている。間違いなく男としてカッコイイシーンである。

 

 

 

しかし、思い出してほしい。横島はどんな格好で戦っていたのかを……

その唯一装着していた物はなんであったかを……

そして、アレがどんな状態であったのかを……

 

アレはマッチョ鑑別官に無理矢理引っ張られたり掴まれたりしていたのだ。間違いなくゴムは伸びていよう。そして、この激しく体を動かす戦いだ。

 

 

そんな状態のアレ(パンツ)は真由美の丁度目線位置で横島の大事な場所を隠す役目がまるで終わったかのように、スルッとズレ落ちた!!

 

 

「!?あ…ああ!?あわわわわあわわわぁ」

真由美は目の前にある横島の大事な場所を直視し、ボンと音を立てるかのように、一気に顔を茹でタコの様に真っ赤にし、あわあわ言ってその場で気を失う。やはりお嬢様にはまったく耐性が無かったようだ。

 

「真由美さん!!どうしたんですか?」

そんな真由美を横島は介抱しようとしたが……

 

「お、お前という奴は……下を履け……」

摩利は横島の回復術式陣の中で壁に持たれかかっていた。意識はもどっていたようだが、若干苦しそうにしながら、そう横島に指摘した。

 

「摩利さんもう大丈夫なんですか?って下?……あああああ!?………ノーパン健康法です」

横島は自分のパンツがズレ落ちたことに気が付いたのだが、頭を掻きながら堂々とこう言ってのけた!!

 

「……バカ、せめて隠せ」

摩利も若干顔が赤らんでいた。

 

 

「す、すんません……たたた達也~、なんか履くものくれ~」

横島は前を手で押さえながら、達也に懇願するように言う。

最後はやっぱり締まらない横島。

 

 

「凄い奴なのかバカなのか……分からん奴だ」

摩利は目を瞑りながらほんのり赤くした顔でそう言った。

 

 






うーん、武術の戦闘って書くの難しい><

と言うわけで、ルゥ・ガンフゥも捕まり、いよいよですね。

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