横島MAX(よこしまっくす)な魔法科生   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。

投稿遅くなりましてすみません。
いろいと迷っちゃって、順番とか……

と言うわけでこんな感じになりました。

ストーリー的には進みません。つなぎ要素が高い話です。


横島、事件の事を達也と語る!!

ルゥ・ガンフゥとの決着の後。

 

スッポンポンの横島は、達也にパンツに代わるもんを要求するが、そのようなものを持っているハズも無かった。

 

結局、マッチョ鑑別官ズが横島の衣服を現場まで持ってきてくれたおかげで、ノーパンのまま制服を着用し、摩利に回復術を掛ける。

ルゥはそのままマッチョ鑑別官ズに拘束された。

 

この後、鑑別所の会議室で事情聴取を受けることになったが摩利は最後まで残り、横島たちには真由美を連れ学校に戻るように言う。

その間も横島の股間を直視した真由美は気絶から回復せず、無人タクシーが来るまで横島が背負っていた。

 

 

「おい、達也、なんで俺のパンツにセンサー仕込んだ?」

横島は真由美を背負いながら、隣にいる達也にパンツにセンサーを忍び込ませたことを問いただす。

 

「……何のことだ」

とぼける達也。

 

「とぼける気か?ネタはバレてるんだよ、さっきのマッチョズにはパンツ一丁にさせられ、隈なく調べられたからな……しかもそのセンサー、タグに偽装され、丁寧に縫い付けられていた。お前に貰ったパンツにだ……。流石にシャレにならん!!……いいのか?この事を深雪ちゃんに言いつけるぞ!!」

横島はマッチョ鑑別官ズに取り調べを受けていた時の事を思い出しながら、達也に強く文句を言う。

 

「……あのセンサーは深雪のCADに反応する。お前が近づくとセンサーが反応し、俺に知らせる様になっていた」

達也は観念した様子で喋りだす。

深雪に言いつけられたくなかった様だ。

 

「な!?なんでまたそんな事を!?」

 

「……お前が、深雪に手を出さない様に監視するためだ」

 

「はぁ?お前どんだけシスコンなんだよ!!しかも俺は信用度ゼロかよ!!」

 

「信用していない訳ではないが……深雪はああ見えて世間知らずだ。お前の口車に乗って、もしやの事態にならんこともない。お前の変態行為を受け入れてしまう恐れもあると危惧をした。それと……お前を弟と呼ぶ事態だけは避けたかった」

 

「……それ、信用していないと同義なんだけど……。かぁー、お前の過保護っぷりは流石に引くぞ。そんなんしたらお前、深雪ちゃん一生結婚できんぞ!!この重度のシスコン兄貴が!!」

 

「俺の本当の意味での身内は深雪だけだからな……」

そうやった達也は真正面を見つめていただが、目はどこか遠い目をしていた。

 

「まあ、安心しろ俺は今の深雪ちゃんには手を出さん……2、3年後は知らんがな!!……で、俺になんか言う事あるだろ!!」

横島はそんな達也を見やり、おどけた様に言った。

 

「……すまん」

 

「他の事だったらぶん殴ってやろうと思ったが、深雪ちゃんの為、妹のためか……お前らしいな」

横島は呆れた様に言った。

 

「……すまん」

達也は二度横島に謝る。

 

 

 

 

「話はかわるが……あのルゥって奴がここに来た理由は分かるか?」

横島はしばらく沈黙が続いた後、今日の事件の真相について聞く。

 

「ああ、多分、関本先輩を消すためだ」

 

「またなんで、たかが学生を?」

 

「関本先輩はどうやらスパイだった。論文コンペの資料と……俺が預かっていたレリックを狙って……おそらく、捕まった事がわかり、証拠隠滅のために消しに来たのだろう」

達也はレリックの事を語る前に少し躊躇した。

 

「はぁ、やっぱりそうか、大亜連合ってなんなんだ?そんなにそのレリックってのが欲しいのかよ」

 

「……お前、レリックの事を知っていたのか?」

 

「ああ、フェイ兄弟も狙ってたからな……」

 

「達也、一つ忠告しておいてやる。大きな力を持つという事はそれだけで、知らず知らずの内に、周りからは脅威に見られるってことだ。

お前の力についてもそうだ。お前派手に暴れ過ぎなんだよ。そのレリックについても同じだ。レリック一つで戦争が起きるような代物なんだろ?」

横島は真剣な面持ちで達也にそう言って忠告する。

 

「レリックについては既に軍に返却している……。その忠告、気に留めておく」

 

「まあ、そうしてくれ」

 

 

無人タクシーが到着し、眠っている真由美を後部座席に乗せ。

達也と横島は前に乗る。

 

 

「……お前、武術も使えたのだな、一度手合わせしろ」

達也は先ほどの横島とルゥの戦いの情景を思い出しこんな事を言ってきた。

 

「まあ、いいけど、あんま参考になるかわからんぞ……お前んとこのエロハゲ師匠(八雲)の流派は暗殺や、影で動くために特化した流派なんだろう?俺のは真正面からの戦いが基本だからな。俺にはちょっと合ってないんだが、師匠がな……」

横島は達也の申し出を一応了承した後、そんな事を言う。

 

「ああ、助かる。……氷室にはお前のような奴がごろごろ居るのか?」

 

「俺みたいな奴って、それ氷室終わってない?」

 

「違う、お前の様な変態的な奴という意味ではない。お前の様な強さを持ったという意味だ!」

達也はイラついたようにそう言った。この頃の達也は横島が絡むと少し感情を表に見せるようになっていた。

 

「なんか、お前に改めて言われると腹が立つな、この重度のシスコン!!……ルゥだったら、次期当主でも余裕で勝てたな」

 

「……次期当主はまだ中学生だろう……凄まじいな氷室というところは」

達也は平坦な口調でそうはいっていたが、目は真剣そのものだった。

 

「まあ、否定はしない。お前だってCADがあったら余裕だろ。無くても、真由美さんらが居なかったら何とかなってたんじゃないか?」

横島は、達也があの戦いで、真由美や摩利、倒れていた鑑別官が居なければ、何とかなっていただろうことを指していた。

 

「………」

達也は沈黙を持って、肯定する。

 

「そんじゃ、とりあえず、学校帰って花音さんに報告するか……ブクククククッ!花音さんが頭抱えて、えらく動揺している姿が見えるわーーーー!!」

横島はそういいつつ、悪そうな笑い方をする。

 

 

 

実は真由美は横島の背中に背負われていたころから既に目を覚ましていたが、あのシーンを思い出し、心の中で動揺し悶絶していたため、恥ずかしさと横島とどう接していいかわからず、寝たふりを決め込んだのだ。

(なんで私、今、横島くんの背中に?アレは何なんだったの?男の人ってあんなものが!!)

 

そして、達也と横島の会話を聞いていた。

(男の子の友情っていいわね。でも男の子ってパンツを友達に贈ったりするのかしら?)

やはり真由美は根っからのお嬢様だった。普通パンツを贈ったりしないだろう。

 




久々に達也と横島、一対一の会話でした。

達也は少し感情が見え隠れするようになってます。

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