バカとナイトと有頂天 作:俊海
一応生きています。
忙しかったのと、ほぼ全文がブロント語なので、難産でした。
誰だ!ブロントさんを小説で書こうとした大馬鹿野郎は!
……本当にすみませんでした。
それでは、どうぞ。
俺は自他共に認めるFクラスのメイン盾なんだが、今回に限っては守るのではなくBクラスの教室を攻めることを頼まれたので、こうも頼まれては断る理由もないと9歩譲って承諾してやった。
俺は防御もかなり硬いが、ナイトはジョブを選ばないので、攻撃するのも大得意という俺に隙はなかった。
一緒に狩りをするPTメンには、霊夢と天子、ランサーとF・Dクラスの家来が何人か。
これだけいれば、攻城力が破壊力バツ牛ンとなり、相手の雑魚も「なんで後衛がこんな攻撃力を持っているんだ」と絶望になる。
「この間の戦争じゃ敵同士だったが、今回はお前と共闘することになるとはな。まっ、これも何かの縁だ、よろしくなブロントさん」
「『昨日の敵は今日の友』という名セリフを知らないのかよ。俺が雑魚の攻撃は全部シャッタアウトしてやるので全力出しても良いぞ」
「そいつは頼もしいな。せいぜい頼むぜナイトさんよ」
こうやって仲間が増えるのも戦争の醍醐味。
これからどれほど仲間が増えるのか楽しみで仕方ない(極楽)
「ブロントさん!そろそろBクラスに突入しますよ!」
「侵入したら、即座に英語のフィールドを張るわ!いざという時のために霊夢たちは一旦控えに回って!」
「ランサー、お前の使い手の教科はどれなのか死にたくないなら教えるべき」
「俺は別に得意科目とかはねえからな。どの教科でもそんなに変わらん」
ほむ、ランサーはオーラ的に武力に突出しているので俺と同じ不良に近い。
この前の戦争でも、俺と互角にやりあったほどのPスキルの高さがあるのがヨミヨミだったし、一緒に殴ってもらうか。
「それならお前も攻撃することをお進めする。俺はこのまま戦ってもいいんだが、お前の槍は感覚が長くて遠くまで届くし、追撃のペンタスラストでダメージは更に加速する」
「そうこなくっちゃなあ!さあ喧嘩だ喧嘩だ!戦死したいヤツから前に出やがれ!」
コイツは本能的に戦闘狂タイプだな。
点数自体は貧弱一般人並なのに、操作技術は二歩も三歩も出てる状態。
別にこいつは明久みたいに雑用に使われてたわけじゃなかったはずなんですがねぇ?
それにしても教室が明るすぐる。
朝なのに、教室内の蛍光灯をつけるとか、間接的とは言え環境破壊と同義だろ……。
閉めてるカーテンを開ければいいだけじゃにいのか?
「ほうほう、先手はフーリンか。コイツはちと厄介だな」
……この声、聞き間違いようがない。
どれだけ今までに聞いてきたか数え切れないからな。
「またお前か。忍者」
まあ分かってた(予知夢)
根本とかいう馬鹿すぐるリーダーがCクラスの奥にいるなら、Bクラスのメイン盾は忍者になるのは当然の摂理だった。
けれども、こちらの方が俺たちに有利という意見。
雄二の作戦は、忍者がいるからこそ使える裏技だから、俺は心の中で雄二に拍手しだした。
「おい、射命丸。お前がフーリンの相手をしてやれ」
「了解です!行きますよ!今日の私は最初からクライマックスです!」
「はっ!きやがれ!」
文か。そういえばなんだかんだで俺はあいつらの戦い方を知らないということに気づいた。
これでは経験が生きない生きにくい。
それでも、ランサーの槍の速さはA+といったところ。
生半可な速さでは、ランサーに即死で瞬殺される。
「そらよっ!オラッ!」
「おお怖い怖い。なかなかなスピードですね」
「チッ……ぬかしやがる。それが、俺の攻撃を全部防いでるやつのセリフか?」
「ふっふっふ……その程度のスピードで私を超えることなどできませんよ!」
「文のやつ……あんなに速かったの?」
だが現実は非常だった。
文の召喚獣は、カメラと団扇をもった軽装だ。
そのせいか、文の召喚獣はとんずらでも使ったかのように速く、ランサーの槍が汚い空蝉で躱される。
「クソッタレ……なんつー速さだ……」
「お前の召喚獣の特徴は、リーチの長い槍と、平均的な奴よりもスピードが格段に上ってことだ。だからこそ、それよりも速い射命丸をぶつけさせてもらったぜ」
「……っ!?俺の特徴を……!」
「ほらほら、よそ見していていいんですか!?今度はこっちの番ですよ!」
「!しまっ……」
「貴方に足りないもの、それは!情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてっ!なによりもォォォォ!!」
忍者の言葉に気を取られてしまい、ランサーは文の攻撃に反応するも、時すでに時間切れ。
まっすぐ飛びあがった文の召喚獣は、なんか回転しながら落下してくる技で蹴りを入れてくる。
「速さが足りないッ!!!!」
「させるか!」
ライダーキックで攻撃されそうになったランサーと文の間に、天子が割り込んだ。
さすが天子は格が違った。
「ふむ、やはりこの程度ではやられませんか」
「悪いな天子、助けられちまったぜ」
「分かったらさっさと体勢を立て直す!とにかく、私とブロントさんで盾をするから、皆は私たちの後ろに――」
「マーガトロイド、出番だ!」
「分かったわ忍者。……さて、昔馴染みが二人も相手だけど、相手になってあげる」
「ゲェッ!?アリス!」
やばい。
このままでは天子が裏世界でひっそり幕を閉じる。
アリスの言語力は他を魅了するほど。
やはりメイン進行役じゃないとダメかー。
……言ってる場合じゃにい!
あいつの召喚獣は、いくつかの人形を糸で操ってる。
アリスは頭悪ぃな、一人で軍隊が使えるのはずるい。
「ブロントも召喚する!F・Dクラスは早く俺達の後ろに隠れるべき死にたくないなら隠れるべき!」
「hai!!他の人も早く隠れてください!まだ私は死なせたくないんです!!戦力ロストが怖いんです!私の頑張った時間を奪わないで下さい!あんたたちがロストしたらここで隠れなかった人達のせいですね!?」
「早く隠れてください!アリスには攻撃きかない!俺は絶望的な戦いはしたくないです!必死に逃げてもとんずらされて後ろから切られたくないです!はやく隠れテ!!」
「ここで隠れたやつらも全員後ろからの不意だまに気をつけるべき!もうどこにも逃げられない!アリスは操り技術がカンストしててテレポも出来る始末!どこに行っても人形劇からは逃げられない!」
「……何で私が、呂布みたいな扱いを受けなくちゃいけないのよ?」
何かアリスがいつまで立っても鬼の首みたいに疑問に粘着してるが時代は進んでる。
お前がその扱いを受けるのも点数を見ればわかる。
『 Fクラス ブロント・ペンドラゴン Bクラス アリス・マーガトロイド
Fクラス 比那名居天子 VS
Dクラス クー・ランサー・フーリン Bクラス 射命丸文
429点 542点
英語 431点 VS
112点 275点
』
「……アリス。どうやってお前を怖がらないって証拠だよ?」
「それで怖がらないようならアリスの目は必要ないわね、後ろから破壊してやろうかしら?」
「貴方たち二人も、十分点数高いでしょうが……」
それでも普通のF・Dクラスからすると鯉のぼりに高い点数。
端っこから攻撃されるだけでプリケツを晒してしまう。
「忍者、どうしてあんた、私達がBクラスに攻め込むって分かったの?」
「いや?知らなかったけど?」
「じゃあ何でアリスがここにいるのよ?私達に英語で対抗できそうな生徒って、アリスぐらいしかいないじゃない。もし私達がCクラスに直接攻めてたらどうしてたの?」
天子の意見にも「」確かになと思う。
俺達が『お前ハイスラでボコるわ・・』とCクラスにカカッっと参戦していたら、アリスはアワレにも対抗馬の役目を果たせず死んでいた。
どうしてアリスをここに配置したのかコレガワカラナイ。
「問題ねえ。Cクラスに行ってようが、対策はしてある」
「そんなハッタリばっかり!偶然うまく行ったからって――」
「偶然じゃねーよ。あらかじめお前らのデータを集めておいて、それぞれ対策練ってたんだよ」
「そんなの無理よ!いくら私たちのデータがあっても、その生徒がどこに行くかとか、どういう役割なのかとか、それこそ沢山戦術はあるじゃない!」
「アホかお前、そんなもん。『それら全部に対策を立てとけば』いいだけの話だろうが。どの生徒が、どこに行こうが、そいつに対抗できるやつを、それぞれの場所に配置しとけば、お前らがどう行動しようが関係ない」
「なっ――」
……そうだ、忍者はこういうやつだった。
忍者は、俺や内藤よりは力が足りないからよ、廃人レベルの頭の良さで、持てる力を効率よく使う人間だった。
何故そんな頭がいいのかバレてる証拠に成績が出てしまう。
やつの頭の良さは――
「……忍者、お前確か9位でいいところを7位で終わらせてたよな?」
「ほー、よく覚えてんじゃねーか。脳みそまで筋肉でできてる脳筋ナイト様でも、そのくらいは覚えていますってか?」
「ブロントさんに忍者、なんの話をしてるの?」
「そういえば天子はその時は日本にいなかったな。説明してやろう俺は優しいからな、他の奴らにも伝えておくべき」
「あの、一体何のことですか?ブロントさん?」
「何が7位なんだよ?」
「全国模試の成績」
『えっ』
「忍者の中学時代の全国模試の成績は、7位だ」
忍者、INT500位あるんじゃね?
あいつ理系科目だと100とか普通に出すし。
忍者は別に成績の良さをアッピルなどしてはいない。
かといって、文系が苦手ってわけでもないといういわゆる点でノーリスクのノーリスクハイリターンジョブであった。
「ちょっと待てよこらブロントさんよぉ!そいつはちょっとおかしくねえか!?そんな奴が、どうしてAクラスはおろか、Bクラスの代表にすらなれてねえんだ!?」
「そんなに頭のいい人だったら、一年生の時にでも噂になるはずでしょ?それなのに、なんでそんな話が流れてないんですか?」
「えっ、忍者ってそんなに頭良かったの?つーかそれって普通に私の成績とか超えてない?」
「事実だという証拠を出せといわれても出せるわけがないと言う理屈で最初から俺の勝率は100%だった。そんなものより忍者の表情を見たほうが火を煮るより明らか」
忍者は間違ってたら素早く否定を使うからな。
それをしないということは真実ということでFA。
「忍者、お前はBクラスのサブリーダーにはおさまらぬだろう成績を持ち手なのに、どうやってお前がそんなポジションにいるって証拠だよ?お前ならオートでクラス代表とかになってたりしてるしクラスの中心的存在にもなれると思うんですがねえ?」
「そりゃあ、俺だって狙ってたぜ。けれど、結果として根本の方が上の成績だったんだ、従わなきゃいけねーだろ」
「……今のお前は俺の認めた忍者じゃない系の話があるらしいぞ」
「……いいんだよ。俺はこれで」
普通ならここで無視する人がぜいいんだろうがおれは無視できなかった。
忍者が潰した虫が苦かったというか鬼なったのを。
ったく、面倒かけやがって。
「……しゃあねえな。霊夢も召喚すろ。あの馬鹿にリアルで痛い目に合わせないといけない案件がきょうきょできた(緊急クエスト)」
「でも、私は英語はそんなに得意じゃ……」
「俺は防御もかなり硬い。それに天子も生半可なナイトには真似できないメイン盾だから敵の攻撃は通らない(頑固)。俺と天子が合わさり最強の盾に見える」
「分かりました。無茶はしないでくださいよ」
「お前らも攻撃だ!攻撃を最大の防御と言う言葉はあまりに有名!」
『hai!』
俺たちの後ろにいた一般F・Dクラスの連中も召喚させる。
これで最高のPTはヴァージョンアップして至高のPTに進化した。
あとは雄二からのクエを消化するだけなんだが……
「ここまでお膳立てされちゃあ受けてやるしかねえよなぁ?水橋も手伝え、ブロントには手を出すなよ?」
「……はいはい、あんたがブロントさんが好きすぎて妬ましいわ」
「ほう……やはり忍ブロ……」
「誰だいまの」
白い家に帰れ。
しつこいとマジで親のダイヤの結婚指輪のネックレスを指にはめてぶん殴るぞ。
『 Fクラス ブロント・ペンドラゴン Bクラス 笠松ノブオ
Fクラス 比那名居天子 Bクラス アリス・マーガトロイド
VS
Fクラス 博麗霊夢 Bクラス 水橋パルスィ
Dクラス クー・ランサー・フーリン Bクラス 射命丸文
429点 401点
431点 542点
英語 VS
194点 252点
112点 275点
』
「私達の強さにお前らが泣いたぁ!受けてみなさい、私たちの速さを!」
「ハッ!点数で負けていようが、この程度関係ねえ。楽しもうじゃねえか、この戦いを」
「あややすごい熱血ですね。それでも貴方たちが不利なのは事実ですよ?」
「知ったことかよ。不利な奴が負けるって決まってんなら、この世に戦いは存在しねえ。勝ったやつが強いんだぜ?」
「そうですかそうですか。――今回は真面目にやるわ。手加減してあげるから、全力でかかってきなさい!」
「ああそうかい。絶対にその心臓貰い受けてやる。全力で行ってやるから、手加減なんてするんじゃねえ!」
この圧倒的にやばいって感じの場面でも、ランサーはモジモジしださない。
むしろやる気がヒュンヒュン言ってるのはほうと関心はするがどこもおかしくはないな。
文も、普段の礼儀正しい大人の対応をかなぐり捨てて、目がマジになっちぇしまってる。
「霊夢は、英語が苦手なのかしら?大部低いじゃないの」
「はあ……やっぱり私には、英語は荷が重いわね」
「今更遅いわよ?よくそんな点数で、戦おうって気になったわね」
「それでも、ブロントさんに頼られたんだもの、ここで応えなくっちゃ女がすたるってもんでしょ」
「……どうして私の周りには、こうも妬ましい人間が多いのかしらね。ああ、もう、何もかもが妬ましい」
「どうしてそんなにあんたは他人を妬んでるのよ?私もあんたも、そんなに変わらないでしょうに」
「貴方には恨みはないけど、私が貴方を討つ理由など幾らでも作れるわ。忍者を勝たせるためにも、貴方はここで負けなさい!」
「私も恨みなんてないけど、あんたを倒す理由なんて一つだけよ。私達が勝つために、あんたたちは負けなさい!」
霊夢とパルスィが、互いに挑発し合う。
こうも霊夢から期待を寄せられては、裏切ることができない(男の意地)
これで負けるとか、常識的に考えららないでしょう?
「それじゃあ私達も始めましょう。ブロントさんも、天子も、覚悟はいい?」
「アリスは相変わらずねー。クールビューティーというか、冷静っていうか。そんなんだから、子供の頃はあんまり友達いなかったんじゃないの?」
「……やっぱりそうなのかしら?私って、本当に昔から愛想がなかったせいか、誰からも話しかけられなかったし……そんなに怖い顔してるかなぁ」
「……何ていうかさ、アリスってどこかポンコツよね。時折私やブロントさんよりも、バカになるし。普通に考えて、あんたみたいな美人が無表情だと、雰囲気的に話しかけにくいじゃないの……高嶺の花って知ってる?」
「それでもだいぶマシになったのよ?ブロントさんや天子達と接していくうちに、多少は柔らかい対応ができるようになったもの。中学に上がる頃には女友達も出来ました。ブイッ」
「いや、そうやってVサインされても……ああ、そしたら今度は、男子限定無差別破壊兵器になったわけね。クールに見えて、優しい態度で接してくれるなんて、どこの二次元少女よ……」
「そんな話は置いておいて……行くわよ天子、私に操られる覚悟はいいかしら?」
「操れるものなら操ってみなさい?そんな糸なんて、バラバラに引き裂いてやるわ!」
互いに昔馴染みのタイマンか。
他のやつは、俺のフレがやってくれてるから、俺の相手は――
「――こうやって、タイマンするのも久しぶりだな、英語で言うとLong time no see.」
「ひゃっひゃっひゃっ……俺の目的はブロント、お前だけだぜ?」
「あんまりしつこいとぶころすぞ。そんなだと病院で栄養食を食べるハメになる」
「おお怖いねえナイト様よぉ?今日こそは俺の方がメイン盾だってことを教えてやるぜ!」
「黄金の鉄の塊で出来ているナイトが皮装備のジョブに遅れをとるはずは無い!」
「はっ!最速の忍者が、ナイト程度のスピードに、遅れを取るはずがねえだろうが!」
そう言い切ると、忍者が理想のテンポで攻撃してくる。
こうも数が多いと、切り返す時間が持てない(隙なし)。
だが俺は防御もかなり高い。そんな程度の攻撃で、ダメージが通ると思う浅はかさは愚かしい。
「ちっ、流石に硬いな。だが、お前がスピードで勝てない以上、俺に反撃することはできねえ!」
「お前は馬鹿すぐる。今の俺は謙虚な気持ちになってるだけ、本気にさせたなという名台詞を知らないのかよ」
「だったら本気を出してくださいますかってんだ!」
「調子に乗るなよ本気出すぞ!」
俺はナイトを使い手なんだが相手が残念な事に忍者を使ってきたので――
「お前それで良いのか?」
「何いきなり話かけて来てるわけ?」
と言われた。
忍者が忍者の熟練者なのだが、俺はいつも勝つから相手が気の毒になったので聞いただけなんだが、むかついたので
「お前ハイスラでボコるわ……」
と言って開始直後に力を溜めて前ハイスラしたら多分リアルでビビったんだろうな、ガード固めてたからキャンセルしてカカッっとダッシュしながらハイスラしたらかなり青ざめてた。
「俺が怖いのに必死につよがってもだめビビってるのばれてるからな」
「っ!誰がビビるかよ!この鈍足の肉盾が!」
俺は一気に空中に跳んだんだけど、忍者が硬直してて俺の動きを見失ったのか動いてなかったからコマンド投げでガードを崩した上に追撃のグランドヴァイパでさらにダメージは加速した。
「俺はこのままタイムアップでもいいんだが?」
「何言ってやがる!ちっとばっかカスリ傷をつけただけだろうが!」
と忍者が言うとようやく必死な顔してなんか服のはしっこから手裏剣出してきた。
俺はしゃがみダストで回避、これは一歩間違えるとカウンターで大ダメージを受ける隠し技なので後ろのギャラリーが拍手し出した。
「やったぜブロントさん!さすがナイトは格が違った!」
「すごいなー憧れちゃうなー」
「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」
『…………』
忍者は必死にやってくるが、時既に時間切れ、下段ガードを固めた俺にスキはなかった。
たまに来る下段ガードでは防げない攻撃もキックで撃退、終わる頃には攻撃できない茶髪の雑魚がいた。
「いつでもハイスラでトドメは刺せる。あの時手裏剣だそうとしたときにも実はズタズタに出来た」
「何言い訳してんだ?恥ずかしくねえのかよ」
とか言って俺がヒト睨みされると俺は視線を外した。
これはタイマンに集中しなくちゃいけないからであって、完全論破されたのとは無関係。
そんな膠着状態から、いきなり忍者が飛ぶながら叩きつける技を使ってこようとしてるのがバレてる証拠に足の力みが出てしまう。
見事なカウンターで返そうと、1回攻撃無視のワザを使って無残に返り討ち食らわせようとしたが、俺のハイスラを先読みしてたみたいでいきなり飛ばずにバックステッポで回避された。
あまりにも卑怯すぎる攻撃に、俺は一瞬反応が遅れて、アワレにも忍者の追加攻撃でダメージを負うことになった。
「今の飛ぼうとしただろ……そんなの俺のシマじゃノーカンだから」
「お前なら反応するだろうと思って、フェイントかけたんだよ!引っかかったなアホが!」
「……ほう、経験が生きたな」
「ジュースでもおごってやろうか?お前が負けた後にだがなっ!」
空中でダストを当てて一気にかけよりダストと足払いの二択を迫り、5回くらい足払いしたら死を感じたのかガードしようとしたので近づいてハイスラ投げをお見舞いしてやった。
絶望でダウンしているところにギロチンのハイスラがダブルで入れた。
「今のがリアルでなくて良かったな、リアルだったらお前はもう死んでるぞ」
「しまった!…………なーんていうと思ったか?」
「はっ?」
「待ってたぜえ!この瞬間を!」
そう言うと、忍者は倒れた状態から腕だけのチカラで飛び上がり、俺の顔面に蹴りを入れてくるという鬼の破壊活動をしてきた。
俺もやり返そうと必死に回転させたがやり返す技が出なかった。
「ちょとsYレならんしょこれは……?雷属性をヒットされたみたいになってるんだが?」
「千鳥キックは効いたかよ?隙だらけだぜ、ブロントぉぉぉぉ!!」
何が起こったのか、理解不能状態。
忍者の腕輪は光ってないから、能力は発動していないのが火を煮るより明らか。
「俺様の迅のダメージに注目ぅ!」
「うおわぁ!?」
やばい、このままだとダメージがおかしくなって死ぬ。
召喚獣の操作が効かないとか俺のシマじゃノーカンだから。
「ッ!もらったあ!」
「……もうちょい長引くと思ったが、体力だけはバカみたいにあるな」
きょうきょ召喚獣がリレイズしたので、必死な顔をしてカカッっとバックステッポして攻撃を「なんだこれは?」と避けまくる。
「お前頭悪ぃな、忍者が腕輪以外の能力が使えるのはずるい。訴えられたら色々調べられて人生がゲームオーバーになるそんなことをしてると天狗ポリスに捕まるぞ」
「別に、チートとか使ってねえぞ?俺はただ、召喚獣の急所を狙って蹴っただけだからな」
「『急所?』『誰それ?』『外人?』『歌?』『訳わからんね』『笑う坪どこ?』ほらこんなもん。スタンする急所とか聞いたことないんで通報しますね^^;」
「召喚獣の体の構造上、どうしてもできない動きがあんだろ。そうなるように、攻撃したっつー訳よ」
やばい、忍者の眼力(インサイトアイ)だ!
漫画の能力が使えるなんて、汚いなさすが忍者きたない!
「ほれほれどうした?本気を出してみろよブロント。さっさとその腕輪を使っちまいなぁ!」
「……そこまでいうなら隠された力を発揮する披露宴にするのも流鏑馬じゃにい。そろそろお前を裏世界でひっそり幕を閉じさせてやろうと思った」
忍者の挑発に乗るのはふるかいになるが、「」確かになという意見。
いままでナイトの強さは神秘のベールに隠されてきたがついにそのカーテンが開かれる。
「『ダークパワー』!!!」
そう叫ぶと、俺の召喚獣が闇っぽいのに包まれる。
これは腕輪の効果であって、ダメージを受けているのとは無関係。
「ダークパワーは、ナイトが持つと光と闇が両方そなわり最強に見えるが、暗黒が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬ。ダークパワーによって、これまでの圧倒的な防御力に加えて絶望的な破壊力も誇る破壊力を持つことになった!!」
「面白え!本気のお前を倒してこそ、俺の勝利に意味がある!!かかってこい!その全力を俺が打ち破ってやんよ!!」
「おもわずいさぎよい武の心がでてしまった結果だと関心はするがどこもおかしくはないな!それでも、俺が勝つのは確定的に明らか!!」
ようやく闇系のオーラが召喚獣からロストした。
しかし、あとに残された召喚獣の姿は、どちかというと大変身していた。
「えっ?召喚獣から剣と盾が無くなってるじゃない!」
「鎧もなくなってるし、あれって学ランだよな?おいおい、弱体化してるじゃねえか!」
天子とランサーの言うとおり、俺の召喚獣は不良っぽさがオーラになって見えそうになっている。
だが、それだけで弱いと判断する浅はかさは愚かしい。
「おいおい、ナイト様が盾を捨てちまってもいいのかよ?」
「攻撃を最大の防御と言う言葉はあまりに有名」
「んな武器も防具もなしで、なんだよそれ、手加減してくださいってか?」
「俺がどうだろうと構わにい、お前は全力を出しても良いぞ」
「はっ!よくそこまで言えたもんだぜ!」
忍者が挑発してくるが、それとは裏腹に、全く油断せずこっちを三回連続で警戒してきた。
……さすが忍者は格が違った。
それでこそ、俺の『ライバル』だと認可してやろう。
でも、俺は忍者にも負けないメイン盾。
それを証明してやるのが、大人の醍醐味!
「メガトンパンチ!」
「!攻撃が速くなって……ちぃっ!!」
不意だまを食らわせたやったが、忍者の召喚獣は平気そうに動き回る。
――これで証拠は揃った。
「手応えがない不具合。また腕輪だよ(笑)」
「何のことだ?」
「ヨミヨミですよ?お前の腕輪の能力は。忍者の腕輪は『分身』でFAだ」
露骨に忍者が視線を逸した感。
証拠のログは確保したからな言い逃れは出来ない。
「……何を根拠に言いやがる」
「即死の瞬殺の攻撃を無効化、汚い微塵がくれの自爆。どっちも一人でこなしちぇしまう超パワーを持つには、『身代わり』があれば解決する」
天子の攻撃を防いだのは、忍者の分身が庇ったから。
戦死せずに自爆できたのは、分身を自壊させたから。
分身なら納得できてしまうという理屈。
「んなもんただの想像だろうが」
「最後に、今の攻撃で確信した。俺の攻撃を当てたはずなのに「そこにいたのにいなかった」という表情になった。これが汚い空蝉を使ったという証拠ログ。防御したり避ければこんな感覚にならないからな」
「…………っ!」
「おっととグーの音も出ないくらいに凹ませてしまった感。これで完 全 論 破」
「だがっ!そんなことを見破ったところで、お前の攻撃なんざ当たるか!さっきのは不意を突かれたが、こっからはそうはいk「口で語るひまがあるなら手を出すべきだったな」うぉっ!?」
忍者が、ごちゃごちゃうるさいことを言おうとしたがシャッタアウトするためにも、言葉よりも暴力を先に出した。
……今ので、また一枚剥げたな。
「メガトンパンチ、ギガトンパンチ!リアルではモンクタイプ!!」
「こ、攻撃の間隔が異常に短ぇ!?避けきれねえ!!」
忍者が空蝉で耐えてるみたいだったが、攻撃はさらに続く。
俺の圧倒的な攻撃速度の前に忍者の命は長くない。
召喚獣のコンボを食らって、忍者の点数の六割を削りきった。
「ぐぅっ!……クソッ!重い装備を外して、その分動きが素早くなってやがる!!」
「ほう、経験が生きたな。それ以外にも追撃のパンチ力アップで奥歯が揺れるくらいの威力はある」
俺の『ダークパワー』の効果は、ナイトからモンクにジョブチェンジさせる能力。
防御は貧弱一般人になるリスクはあるが、攻撃力と素早さが鬼の破壊活動になる。
「ケッ!同情するぜ、お前の腕輪が『守る』んじゃなくて『攻める』能力だったなんてな」
「俺は北海道の喧嘩チーム、DRAK~ダーク~の頭だべ。地元で伝説の不良と恐れられてる俺には合ってるんじゃないかな、まあ一般論でね?」
『剣は捨てても盾は捨てるな』と言ってる俺が、この腕輪を使うのは苦汗の選択だった。
でも、忍者が俺に『弱みに漬け込め。弱点を探れ』と言った。
ならば、本気で忍者を倒さないと、あもりにも失礼すぐるでしょう?
「そうじゃねえよ。……お前、俺が無策でお前に殴られ続けられると思ってんのか?」
「……!忍者っ、お前もしかして!!」
「周りを見てみやがれ!」
周りを眺める。
どこを見ても、B・C生徒と目が合う始末。
……素晴らしい囲い込みだ素晴らしい。
「……ブロントさん、これちょっとやばくないですか?いつの間にか、完全に取り囲まれてるんですけど」
「慌てるなと言っているレイム、囲まれてるからと負けるわけがない。どこかを突破すれば……」
「まだ終わらねえ!岩下、菊入!電気を消せ!!」
「了解!いくよ律子!」
「うん!」
「oi misu みす おい電気を消すってどういうことだ?おい、紀伊店のか?」
卑怯にも俺の質問を無視して、カチッという音が響く。
それと同時に、教室内が深い暗闇に包まれる。
「げっ!?何も見えねえ!!なんでこんなに暗いんだ!?」
「さっきまで、電灯で明るすぎたから、目が慣れてないのよ!」
「その通りぃ!そして、俺たちはお前らを囲んでいる……この意味がわかるな?」
「…………」
目が見える→攻撃のタイミングが明白に明瞭→大勢で集中放火をしてると見せかけて実は一方向からしか攻撃が来てない→簡単に叩き落として論破可能。
目が見えない→ブラインで敵の攻撃するタイミングが消滅する→攻撃が防げない防ぎにくいという状態なので人工的に淘汰される→いくえ不明
……。
「ちょとsYレならんしょこれは……」
「テメエの腕輪は攻撃タイプ!だったら防御する手段はねえよなぁ!!」
「だから、『同情する』って言ったのね!汚いわさすが忍者きたない!」
天子が暗闇の中、必死な顔して反論するが、時すでに時間切れ。
このままでは俺達の寿命がストレスでマッハなんだが……。
「だーかーらー、いっつも言ってんだろ?覚えてねえのか比那名居――」
何も見えない暗闇のはずなのに、忍者の今浮かべている顔がわかってしまう。
「――汚いは褒め言葉だ!!」
相当に勝ち誇っているのは、確定的に明らか。