今回は何ヶ月も前から私がやりたかったことをふんだんに詰め込みました。
生前の好敵手であるイスカンダルとダレイオスが対峙し、聖杯戦争関係なしの因縁の対決を始める。
「行くぞ、ダレイオス王よ!まずは我らの決着の舞台を整えてやろう!集えよ、我が同胞!今宵、我らは因縁の好敵手と再び刃を交える!!」
イスカンダルは剣を掲げる、森が生い茂る円蔵山から光が周囲に広がる。
ウェイバーはその光に思わず目を閉じてゆっくりと目を開くとそこに広がったのは森ではなく、晴れ渡る蒼穹に熱風吹き抜ける広大な荒野と大砂漠の世界だった。
「これは……ライダー、まさか固有結界なのか!?」
「ああ、そうだ。これが余の切札だ」
「でもお前、魔術師じゃないはず……」
「この固有結界は余一人で行っているわけでない。余と配下たち全員が心象風景を共有する事で展開が可能となっておる」
「配下……?ええっ!?」
ウェイバーは背後からゆっくりと近づく気配に気づいて振り向くとそこには数千、否、数万に及ぶ武装した兵士達が歩いて来た。
「こいつら、一騎一騎がサーヴァントだ……」
その兵士達は全員がサーヴァントであり、イスカンダルの呼びかけに応え、この固有結界限定であるが英霊の座から召喚されたのだ。
そこに黒い大きな馬が近づくとイスカンダルは嬉しそうに顔を撫でた。
「久しいな、相棒!」
その馬は馬の身でありながら英霊の座に招かれるほどの名馬であり、イスカンダルの愛馬・ブケファラス。
「見よ、我が無双の軍勢を!肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち!」
全員が独立したサーヴァントであるが、宝具を持っておらず、正規のサーヴァントには及ばないものの高い戦闘能力を持つ。
「彼らとの絆こそ我が至宝!我が王道!イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『
これこそが征服王イスカンダルの最強宝具、王の軍勢。
これほどの固有結界と大軍を少ない魔力で呼び出せるサーヴァントは中々いない。
しかし、ライバルであるダレイオスにもそれに匹敵した宝具を有している。
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎──ッッ!!!」
ダレイオスは遊馬の令呪によって得た魔力で宝具を発動する。
すると、次の瞬間、ダレイオスの周囲が暗くなり、空に暗雲が立ち上るとダレイオスの背後から動く死体や歩く骸骨と化した一万の兵が出現した。
それは不死者達であり、いくつかの部隊が一つに組み合わさると巨大な牙を持つ黒い象──『死の戦象』へと変化した。
これこそが不死の軍隊を呼び出すダレイオスの宝具──
王の軍勢と不死の一万騎兵。
共に対軍宝具であり、これはもはやサーヴァント同士の一対一の対決ではなく、時空を超えたイスカンダル軍とダレイオス軍の戦争となった。
「ウェイバー、そこで見ておれ!余の戦いを!」
「あ、ああ!見せてくれ、ライダー!お前の力を!」
「おう!行くぞ、ダレイオス王!!」
「イスカンダルゥゥッッ──ッ!!!」
イスカンダルとダレイオスは共に右拳を作りながら走り出す。
「ウォオオオオオオオオオッ!!!」
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ッ!!!」
二人の屈強で強靭な体から放たれる拳が激突し、周囲に空気が震えるほどの衝撃波が放たれ、それが開戦の合図となる。
イスカンダル軍とダレイオス軍が昔の戦のように共に走り出し、武器を振るい、激突するのだった。
「すげぇ……」
そして、この戦争の唯一の見届け役であるウェイバーは瞬きを忘れるほどに夢中になり、目に焼き付けていくのだった。
☆
一方、大聖杯の前では遊馬とアストラルの因縁の相手であるNo.96が自身の分身であるブラック・ミストを召喚した。
「ブラック・ミスト……」
「戦闘ではほぼ無敵のモンスターだからまともにやり合うのは危険だな。みんな、下手に手を出すな!攻撃すれば確実にやられる!」
「それはどういう事ですか?」
「No.96 ブラック・ミスト。このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に1度、
オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いてその相手モンスターの攻撃力を半分にし、このカードの攻撃力はその数値分アップする……つまり、ブラック・ミストかこちら側から攻撃すれば攻撃力を半減され、それがブラック・ミストの攻撃力に追加される」
「しかもあれを見ろよ……どうやってるのかわかんねえけど、膨大な魔力をオーバーレイ・ユニットにしているぜ。あれじゃあ戦闘では絶対に勝てないぜ」
No.96は大聖杯から魔力を吸収し、それを無数のオーバーレイ・ユニットに変換して次々と生み出していく。
これでブラック・ミストは無限にその効果を使用することが出来る。
「まだだ、この魔力があれば俺は無敵だぁ!!」
No.96は自身の体から邪悪な黒い霧を生み出すとブラック・ミストだけでなく、漆黒の姿をしたモンスターを次々と召喚した。
そのモンスターは様々な姿をしており、それはアストラルのナンバーズの姿を模していた。
「これは……!?」
「まさかあれって、俺たちがアストラル世界にいた時に人間界にばらまかれた偽ナンバーズ達!?」
それは真月ことベクターがドン・サウザンドと協力し、遊馬とアストラルのデュエルで敗北して力を失ったNo.96を元に作られた偽物のナンバーズで約100万枚が世界中にばら撒かれた。
そして、それを手にした人間は粒子化してバリアン世界に取り込まれ、人間世界とバリアン世界を融合する役割を持っていた。
しかし、No.96が出したこのモンスター達はアストラルのオリジナルのナンバーズを模したもの、言わば劣化した偽物でそれほど強い力はない。
「遊馬、敵が多すぎる」
「ああ。だがどれもナンバーズや英霊ほどの力はないよな?」
「遊馬、全て焼き尽くせ!!マシュ達は時間を稼ぐために、守りに徹してくれ!」
「はい!」
「遊馬!」
「ああ!俺のターン、ドロー!」
マシュ達が守ってくれている間に遊馬は敵を一掃する布陣を整える。
「行くぜ、魔法カード!『エクシーズ・チェンジ・タクティクス』を発動!」
それは希望皇ホープの展開前の姿が描かれたカードであり、アストラル世界から遊馬に渡されたカードの1枚である。
「相手フィールド上のモンスターの数が自分フィールド上のモンスターの数より多い場合、『トイナイト』を手札から特殊召喚できる。更に、このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から『トイナイト』1体を特殊召喚できる!来い、もう1体のトイナイト!」
オモチャの兵隊のモンスターが2体現れる。
「レベル4のトイナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れよ、『No.39 希望皇ホープ』!!」
地面に2体のトイナイトが吸いこまれ、希望皇ホープが現れる。
「現れたか、希望皇ホープ!」
希望皇ホープがエクシーズ召喚されたことで発動していたエクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果が発動する。
「この瞬間、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果発動!自分フィールド上に『希望皇ホープ』と名のついたモンスターがエクシーズ召喚された時、ライフを500を支払い、デッキからカードを1枚ドローする!俺はライフを500支払い、カードをドロー!」
エクシーズ・チェンジ・タクティクスは希望皇ホープに絶大な信頼を置く遊馬とアストラルにとって貴重なドローソースである。
「よし、次だ!希望皇ホープ!カオス・エクシーズ・チェンジ!現れよ、『CNo.39 希望皇ホープレイ』!!」
希望皇ホープがカオス・エクシーズ・チェンジにより、希望皇ホープレイへと進化した。
それにより、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果がもう一度発動する。
「ホープレイのエクシーズ召喚に成功したのでもう一度、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果を発動してもう1枚ドロー!おっしゃあ!来たぜ!俺は『RUM - リミテッド・バリアンズ・フォース』を発動!!」
「リミテッド・バリアンズ・フォースだと!?」
No.96は遊馬が失われていたはずのリミテッド・バリアンズ・フォースを再び使ったことに驚愕した。
「俺はランク4の希望皇ホープレイでオーバーレイ・ネットワークを再構築!!カオス・エクシーズ・チェンジ!!!降臨せよ!『希望皇ホープレイV』!!」
希望皇ホープレイが更に進化してランクアップし、バリアン世界の力を宿した闇の希望皇、希望皇ホープレイVが現れる。
「ホープレイVのエクシーズ召喚に成功!エクシーズ・チェンジ・タクティクスでさらにもう1枚、カードをドロー!」
「ホープレイVだと……!?遊馬君よぉ、その力はお前とアストラルの絆に大きな亀裂を生ませたベクターの力じゃねえか。何故その力をまだ使う!?」
ベクターに利用されたNo.96としては裏切られたはずの遊馬がその力をまだ使用していることを信じられなかった。
「悪いけど、ベクター……真月はもう敵じゃねえ!俺の大切な仲間だ!『Vサラマンダー』を召喚!」
遊馬と真月の新たな友情の証の一つであるVサラマンダーを召喚した。
「Vサラマンダーは希望皇ホープレイVに装備できる!サラマンダー・クロス!!」
Vサラマンダーは赤い炎となって希望皇ホープレイVの双翼と合体し、四つの首が大きな銃口となる。
「Vサラマンダーを装備したホープレイVは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、ホープレイVの効果を無効にする代わりに相手フィールド上のモンスターを全て破壊する!」
「な、何ぃっ!??」
ホープレイVはオーバーレイ・ユニットを一つ体に取り込むと、Vサラマンダーの持つ地獄の炎の力が燃え上がり、背中に背負った四つの銃口に地獄の炎が宿る。
「ターゲット、ロックオン!」
ホープレイVの赤い瞳はこの場にいるブラック・ミストを含む全ての敵をロックオンする。
「Vサラマンダー・インフェルノ!!!」
四つの銃口から地獄の炎が解き放たれ、それが無数の弾丸となってブラック・ミスト達を撃ち抜いて焼き尽くした。
「ば、馬鹿な……大聖杯の力で生み出した俺の分身が……!?」
「そして、この効果で破壊したモンスターの数×1000ポイントダメージを相手に与える!!喰らえっ!!!」
No.96の足元から地獄の炎が柱のように燃え上がり、大量のモンスターを破壊した追加ダメージのバーンが襲いかかる。
「ぐぁあああああっ!??」
バーンの大ダメージがNo.96を焼いたが、倒しきれずにその体から焼け焦げた煙が上がる。
「こんな、事で……負けて、たまるか……お前達を倒して……」
「No.96、もう諦めろ。私達に勝つことは不可能だ」
「それに、そもそも俺たちが争う理由はねえじゃねえか。ドン・サウザンドはもう倒して、アストラルがヌメロン・コードでアストラル世界とバリアン世界を一つにして新しい未来を築き始めたんだ」
「嫌だ……封印されてたまるか、俺はもう、あんな惨めな思いは……」
No.96は何かに争うように立ち上がる。
それと同時に何かに怯えるようにも見えた。
それを見た遊馬はNo.96が何を望んでいるのか察した。
「お前、もしかして……」
「黙れ!俺はまだ負けてない、必ずお前達を葬って──」
No.96が諦めずに大聖杯から魔力を吸収して次の手を打とうとした……その時。
「残念だが、貴様はもう終わりだ」
グサッ!!
「ガハッ!??」
突如、No.96の胸が背後から貫かれた。
遊馬達はNo.96の背後に現れた人物に驚愕した。
「アイリさん……!?」
それはすぐ側にいるアイリスフィールと瓜二つでが黒と赤の際どい艶やかな衣装を身に纏った謎の女性だった。
「よくも散々我が力を使って無様に負けたな……だが、貴様の争う姿は滑稽であったぞ!」
「き、貴様ぁ……」
「ユスティーツァ・リズライヒ……いいや違う、この世の全ての悪に汚染された聖杯の、成れの果て!」
ユスティーツァ・リズライヒとは二百年前のアインツベルンの当主であり、アイリスフィールの先代のホムンクルスのような存在である。
しかし、そこにいるのは外見をユスティーツァを模しただけでその中身は黒い聖杯そのものである。
No.96が無理矢理大聖杯の力を手に入れようと魔力を弄った所為で現れてしまったのだ。
「おお?我が末裔にあるまじき妄言を。我こそは天の杯。根元に至り全ての悪を根絶する、第三魔法の具現であるぞ」
「──そんなもんに興味無えよ」
パァン!!
突如、洞窟内に銃声が響き渡った。
「あがっ……!?な、何が……!?」
黒アイリがNo.96を貫いた右手が撃ち抜かれ、そこから血を流す。
「その手を離せ。そいつを渡してもらうぜ」
黒アイリを撃ったのは遊馬だった。
ジェットローラーで走りながらドレイクから貰ったフリントロック式の拳銃を右手に構え、黒アイリの手を撃ち抜いたのだ。
「馬鹿な、魔術がこめられてないただの道具で……まさかその力は!?」
遊馬の胸元から金色の光が輝き出し、黒アイリはその力の正体に気付いた。
ジェットローラーで一気に黒アイリに近づくと遊馬は拳銃をホルスターに仕舞うと同時に両手にホープ剣を作り出して斬りかかる。
「くっ!?」
黒アイリは邪魔なNo.96を捨てると、遊馬はNo.96の首根っこを掴む。
「アストラル!頼んだ!」
遊馬はNo.96をアストラルの元へ投げ飛ばした。
「遊馬!?っ!」
アストラルは右手を輝かせて投げ飛ばされてきたNo.96を宙に浮かせて静かに地面に置いた。
それを確認した遊馬は急いで戻ろうとしたがそれよりも早く、黒アイリが撃たれた右手から黒い触手を出して遊馬を縛り上げた。
「しまった!?」
「餓鬼が……何故あの出来損ないを助ける真似をした?」
「……あいつには一度力を貸してもらった借りがある。それを返しただけだ」
No.96はサーヴァント達が触れられるかどうかわからない為、アストラルに触れることが出来る遊馬が助けに行ったのだ。
「それだけで自らを危険な目に?ふははは!何と愚かな人間の餓鬼だ。だが、そのお陰で良いものが手に入りそうだ……」
黒アイリが遊馬の胸元に手を当てると、遊馬の中から金色の杯が静かに現れ、大聖杯の禍々しい魔力とは異なる美しい光を放つ。
「おお……!美しい、これが真の聖杯か……!!」
真の聖杯と聞き、アイリスフィール達は驚愕した。
遊馬が持つそれは魔術師が作った聖杯ではない、海神ポセイドンが所有していたオリジナルの聖杯である。
どれだけの力を持っているかどうかは不明だが、本物の聖杯があることに驚愕する者が多数いた。
「……聖杯はただ持ってるだけで使った試しはないけどさ……あんたみたいな奴には絶対に渡さない!フルドライブ!!」
ジェットローラーを強制的にエンジンを高速回転させ、下半身を縛る触手を無理矢理引き千切って右足を蹴り上げた。
「オラァッ!!」
蹴り上げた右足で聖杯を握る黒アイリの手を強く蹴り、聖杯が宙に舞う。
「しまった!?」
聖杯は空中に弧を描きながら落ちていき、そして……。
「……あれ?」
「さ、桜……?」
雁夜達の後ろに隠れていた桜がキャッチしてしまった。
「え?え?」
聖杯を手にしてしまいどうすればいいか混乱してしまう。
「桜ちゃん!聖杯を持って急いで逃げろ!!」
「その聖杯を寄越せ!それさえあれば、我が力を存分に満たすことができる!!」
黒アイリは聖杯を狙い、大聖杯の泥から無数の呪われた化け物を召喚し、桜の持つ聖杯を狙う。
「桜ちゃん!凛ちゃん!早くここから逃げ出すんだ!」
「桜!凛!逃げろ!」
雁夜と時臣の声が響き、桜と凛を守り、逃がすためにエミヤとメドゥーサとアタランテが動く。
「桜!早くその聖杯を持って逃げるわよ!」
「お姉ちゃん……聖杯って願いを叶える力があるんだよね……?」
「そうだけど、それがどうしたの!?」
「だったら!!」
桜は聖杯を強く抱き締めて目を閉じた。
次の瞬間、聖杯から強い金色の光が煌めいた。
「さ、桜!?あんた何をやって──」
「遊馬お兄ちゃんを助けてくれるように願っているの!!」
桜は遊馬を助けたいために願望機である聖杯に願いを込めた。
「あっ、そ、そうか!それなら!」
凛は桜を抱き締めて一緒に聖杯を握り締める。
「お願い、遊馬お兄ちゃんを……」
「遊馬お兄様を……」
「「助けて!!!」」
初めてできた兄貴分である遊馬を助けたい……その一心で聖杯に強く願った。
幼き二人の少女の強き願い……それが聖杯に届き、願いを叶える。
聖杯から二つの光が飛び出し、桜と凛の前の地面に沈むと金色と桃色の魔法陣が現れた。
そして、魔法陣が光り輝き、二つの魔法陣から同時に中から人の影が現れる。
一人は扇情的な服装を身につけ、身の丈の倍もある弓を掲げた長い黒髪の少女。
もう一人は藍色のアジア風のドレスを身につけ、三叉戟を手にし、藍色の長髪を持つ少女。
それは英霊……サーヴァントであり、目を閉じていた二人は目を開くと同時に名乗りをあげる。
「サーヴァント、アーチャー。女神イシュタル、召喚に応じ参上したわ」
「サーヴァント、ランサー。女神パールヴァティー、召喚に応じ顕現しました」
イシュタルとパールヴァティー。
聞きなれない名前のサーヴァントであるが、それよりも問題なのがその姿だった。
誰よりもその二人の召喚に驚いていたのはエミヤとメドゥーサだった。
「そ、そんな馬鹿な……ありえない……!?」
「何故、あなた方二人が……!?」
何故なら二人にとって、掛け替えのない大切な人たちであるからだ。
「凛!!!桜!!!」
「サクラァッ!!!」
エミヤとメドゥーサのその名を呼ぶ強い声にイシュタルとパールヴァティーは振り向くと驚いたように目を皿のように丸くし、名を呟いた。
「えっ……?嘘……アーチャー……士郎?」
「先輩……?それに、ライダー……?」
イシュタルとパールヴァティー。
その二人はただのサーヴァントではなかった。
この場にいる凛と桜の十年後の成長した存在である『遠坂凛』と『間桐桜』がそれぞれイシュタルとパールヴァティーが寄り代として擬似サーヴァントとして召喚された存在だった。
今ここに……大聖杯と大きな因縁を持つ者達が時空を越えて集結するのだった。
.
イスカンダルVSダレイオス。
話の流れ的に全部を書くのは難しく短めになりましたが、あとはみなさんの想像にお任せします。
助けられたNo.96は遊馬くんが救う予定です。
そして……遂に出ました、イシュタルとパールヴァティー!!!
イシュタルは第7章ですが早く出したくて待ちきれずに出してしまいました。
パールヴァティーさんはZero編で出す予定でしたので一緒に出しました。
一応二人はいつも通り記憶持ちにしました。
やったね、エミヤシロウ君!時空を越えて君の嫁さんがやってきたよ(爆笑)
これぞ愉悦なり……!