二度目の召喚はクラスごと~初代勇者の防衛戦~ 作:クラリオン
それではどうぞ!
<防衛者>神崎啓斗及び<支援者>内山さくらが殺された翌日。篠原他<勇者>パーティーは、訓練場に来て、ひたすらに訓練を行っていた。特に<勇者>たる篠原は、朝早くから、これまでとは違う気迫で訓練に励んでいた。
「ふむ、勇人は何かあったのかね?」
それを見た騎士団長が、近くで休んでいた<槍術師>北川尚宏に聞いた。
「昨日<防衛者>と<支援者>が死んだという話を聞いてから少しおかしくはあったんですが……」
「なるほど……彼らの死については非常に残念に思うよ。二人とも、なかなか面白い子だったし、ね」
「<防衛者>……神崎もですか?」
「ああ、他の者はあまり良くは思っていないようだったがね。あの年齢で、あの場所で自分の意見を言えるのは素晴らしい。意見も筋の通ったものだ。国を守りたい我々からすれば残念ではあったがね……さて、では勇人君の訓練に付き合うとしようか」
そういって模擬剣を手に、篠原のもとへ歩き出したその瞬間。
「─────っ!なんだ!?」
訓練場の屋根が壊れた。
『──一週間ぶりだな、<勇者>よ』
一週間前の焼き直しのようだ。再び屋根を壊して現れた竜──クトゥルフと、それを呆然と見上げる<勇者>達。
『さて、答えを聞こうか。<勇者>よ。我らが始祖の提案に応じ、元の世界へと帰還するか否か。とはいえ、本来帰還以外の選択肢はないのだが……』
「黙れ」
『ふむ?<勇者>か』
「俺は、魔族を亡ぼすまで帰らない!魔族を……奴らに加担するお前ら魔物も!滅ぼさなきゃ、あの二人の仇を取るまでは!」
『あの二人?はて……そういえば魔力反応が二人足りんな』
「とぼけるな!お前も知ってるんだろ!」
『なんの話だ……何と、いないのは<防衛者>に<支援者>か?彼らはどこにいる?』
「はっ!あくまでも知らないふりか!良いぜ、教えてやるよ!二人とも、昨日殺されたよ!お前らの仲間、魔族にな!」
『……本気で言っているのか?』
「当たり前だろう!冗談でこんなことが言えるか!」
『……まさか……』
「だからもう騙されるわけにはいかない!帰れ!」
『そうか、それが答えか。了解した』
『滅びを選んだか。人種よ、何と愚かな……では。安心せよ、もう二度と会うこともあるまい』
そう言うとクトゥルフは翼を翻し、去っていった。
『<防衛者>と<支援者>を高々魔族一人が消すことなど不可能だというのに……愚かな。しかし、そうか。消されてしまったか……かわいそうなことをしたな……始祖竜に伝えなくては……いや、<魔王>が先か?どちらにしろ、魔族を滅ぼされては、<
進路を南西に向けて飛び始めた。目指すは南大山脈中腹。全ての魔法・スキルを失い無力化された
「絶対に……従うものか……待ってろよ、魔王……神崎、内山、仇は、取る……!」
以上です。
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