時系列は二期終了直後です。
《よう!別の次元で面白そうなゲーム見つけたんだ。やらねーか?》
「やる!!」
イオク撃退から始まった色んな問題も片付き、久しぶりに鉄華団揃って本部でのんびりしていた、そんなある日。
アザーが一つのゲームを持ち込んできた。
その名前は【Oasis】仮想VR空間で自分の好きなアバターを設定し自由に遊ぶ事が出来るゲームである。
バトルも賭け事もカーレースにスポーツ、果てはえっちな事まで何でも出来る。
阿頼耶識が着いてる人達はシステムを専用のケーブルを使ってプレイし、持ってないアトラやクーデリアは専用ゴーグルとグローブを使ってプレイする事になった。
休日はまだ続くので今日一日はアバター作りや戦闘練習に専念し次の日に皆揃って遊ぶ事に。
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「アザーが皆に一万コイン配ってくれたから大抵のコスチュームは買えるね」
「どうしましょうアトラさん?」
「どうしよっか?……あ、このジャパンコトブキヤシリーズって可愛いいかも!」
「アトラさんみたいな髪型の子もいますね」
「うーん……私このとどろくかみなりって子にしようかな!」
「そうですか……なら私はこちらの金髪の迅雷って人にしましょうか」
「あ!それクーデリアさんと同じポニーテールで可愛い!」
二人ともFAGのシリーズに決めたみたいだ。
俺はまだ決めかねてるので三日月さんがどんなのにしてるか見に行く。
「三日月さーん、どんなのにするか決まり……まし……た……か」
「こんなの」
凄いこの人、パーツ組み合わせてバルバトス作ってる……!
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結局ずっと迷った結果アザーの勧めでジャパン擬人化シリーズから暁ってキャラの容姿にしてみた。
黒髪でちんちくりんで……確かに似てる。
現在の時刻は12:00、そろそろ集合時刻の筈なんだが。
「お待たせ」
バルバトスが居た。
「三日月さん!?何ですかそのクオリティは!?」
「おやっさんからバルバトスのデータ貰って頑張った」
「頑張ったで済むんですかそれ……」
凄いなぁ…………。
「待たせたな」
「その声は団長……って」
「どうだ?何か変か?」
「普段とあんまら変わらないですね」
「偶然似てるのが合ったんだよ」
(駿足の人参って名前なのが腑に落ちないがな)
それからどんどん集合してったものの、予想外の容姿にした面々ばかりでずっと驚かされっ放しだった。
「全員集合したみたいですけど、どうします?」
「バトル出来る星があるみたいだからそこに行こうと思うんだが」
「あー、でもアトラとクーデリアは……」
二人の居る方に振り向くと
「その心配は無用です、シンさん。お嬢様とアトラさんには私が着いて別の星で遊んで来るので」
こそっと耳打ちされ、
(安心して三日月様とデートしてきて欲しいと二人から言われております)
「…………分かった」
別にデートじゃないけどね!?
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アザー曰く別の世界線の地球と繋がってるので敵は殆ど戦闘の素人、こっちは何度も死線をくぐり抜けてるので練度が違う。
なので初戦は苦戦したものの、アバターを動かすコツを覚えたら後は鉄華団の独壇場だった。
俺は錨型のハンマーを振り回して敵を吹き飛ばし、団長は敏捷値極振りのステータスを生かして槍を片手に戦場を駆け巡り、三日月さんはいつもよりはマイルドな戦い方で敵を切り捨てていた。
遠くでは明宏のアバターがマグマを迸らせながらパンチの連打で敵を沈め、昌弘は緑色の筋肉巨人となって敵を次々とコインの塊に変えていく。
別の場所ではユージンの持つ剣【Sorry Blade】から放たれるビームが広範囲の敵を消滅させ、シノは流星号と同じカラーの仮面の戦士の容姿でキックやパンチの度に派手なエフェクトを表示させながら敵を倒していった。
「「「「「いやー楽しかった!!」」」」」
戻ってきた全員の感想である。
バトルの場所に居なかったビスケット達は別の場所でカーレースをしてたらしい。
《楽しめたか~?》
「ああ、ゲームだが身体も動かせてトレーニングになるな!」
「バーチャル動物園って場所見たこと無い生き物が沢山居て凄かったよー!!」
「あの剣マジでカッコ良かったな……」
皆からはかなり好評みたいだ。
それから月に一度くらいに皆で集まって【Oasis】をプレイするようになったりした。
後でアザーから聞いた話だと、俺達は一ヶ月に一度現れる謎の凄腕プレイヤー集団って言われてたらしい。
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そんなある日、ふとユージンが気付いた。
「なあオルガ、あの上にあるスコアボードって何だろうな」
「さぁ?分からん」
《あれか?あれは【イースターエッグ探し】って言ってな、今は第2の鍵が手に入れられてるみたいだが、3つの鍵を手に入れたらこの【Oasis】の全てを創造者のハリデーって奴から貰えるってものらしいぜ》
「へー、そうなんだ」
「三日月さん興味あります?」
「別に、経営なら俺の農場だけで十分だよ」
そんな事を言っていると、突然【Oasis】上のモニターが全て一人の少年のアバターを映し出した。
第3の鍵が眠る場所、そこをある企業が鍵を得る為に封鎖したと。
奴等に【Oasis】は渡せない。
手を貸してくれ、と。
これまでこのゲームで遊んできて彼の言葉に響かない人は居ないだろう。
「どうするよオルガ?」
ユージンがオルガに尋ねる。
「ふっ……分かってんだろユージン」
「まぁな」
団長が俺達の方に振り向いて告げる。
「まぁ部外者の俺らがでしゃばる事じゃないのかもしれねぇが……このゲームが好きっていうアイツの気持ちを応援してやろうじゃねぇか」
「そうこなくっちゃな!」
シノが早速表示枠を操作し武装すると同じく装備を整えた面子と先を争ってポータルへと向かう。
他の面々も次々とポータルへと準備を整え向かっていく。
俺も三日月さんと一緒に行こうとすると、アザーに呼び止められた。
《ほれ、三日月はこれ、シンはこれアイテムに追加しとけ》
「巨大化……成る程、分かった」
「こっちは……初期設定の球?」
《少し改造してあるがな。それ使って暴れてやれ、他のプレイヤーがそれを使えば現実世界の身体と同じ容姿になるだけなんだが……》
「……なるほど、確かに俺にぴったりだね」
《だろう?》
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ポータルから抜け出ると、既に辺りはパーシヴァルの呼び掛けに応えて集まったアバターで溢れ返っていた。
「突撃ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
誰がそう叫んだのか。
皆が謎の熱気を孕みながら敵の居る場所に向けて走り出した。
程なくして出てきた敵のIOIの兵隊と衝突し戦闘が勃発する。
「あれがパーシヴァルが言ってたシールドか」
「シン、どうするの?」
アトラが訊いてくる。
「ふっふっふ!お任せあれ!!」
アザーから貰った球を起動する。
可愛らしい少女の
【Oasis】史上最大、規格外の大きさと攻撃力を持つアバターである。
空想世界とはいえ嘗ての姿に戻った景気づけに衝撃波が発生する程の音量で吼えてみた。
戦場に突如現れた
その隙に体内のリアクターを循環させ、収束させた最大火力をシールドに向けて解き放つ。
何分照射していたのだろうか、本来ならば内側から解除しない限りは10万年は持つと言われていたシールドはほんのわずかな時間でダメージの限界量を迎えて崩壊した。
それと同時に俺の方もシステムエラーで元の暁のアバターへと戻ってしまった。
「まぁいいさ、後は任せた!!」
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「任された!」
「凪ぎ払え!!
「はぁぁぁぁぁああああ!!」キメワザ!!
「これで!!」ファイナルベント
次々と敵の兵隊は倒れていく、しかし次々と涌いてきてキリがない。
「おい!前の方何かメカのシンみたいなのとモビルスーツがバトってるぞ!?」
「オルガ!あのパーシヴァルともう一人の救助に向かって!」
「分かったぜビスケット」
オルガが向かおうとした瞬間三日月がオルガの腕を掴んだ。
「ミカ?」
「俺も行く」
「分かった、やってやるよ……!」
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アイアンジャイアントは地に伏したまま、ダイトウのガンダムは相手のメカゴジラに致命傷を与えたものの制限時間を過ぎて戻ってしまった。
「パーシヴァル!!避けて!」
「無茶言うなって……!」
相手のミサイルが発射されてあわやこれまでといった、その瞬間。
「余波に巻き込まれる前に離れるぞ」
いつの間にか車の屋根に乗っていた男がドアを切断して俺達を脇に抱えると、猛烈なスピードで走り抜けてミサイルの範囲から逃れる事に成功した。
「やっちまぇ!!ミカァァァァァ!!!」
見た目ニンジンのその男が叫ぶとミサイルの黒煙を振り払い戦場に新しいガンダムがその姿を現した。
Aswg08、ゴジラより産まれたガンダムフレームの八号機【ガンダム・バルバトス】である。
「何!?何だお前は!?」
戸惑う相手にバルバトスが飛び掛かり、メイスをがら空きの胴体に叩き付ける。
「ぐおぉおお!?」
たたらを践むメカゴジラの頭部にバルバトスの手刀が突き刺さり、コックピットを引きずり出し、そして相手に何も言わせる事なく握り潰した。
「流石だぜミカ!」
「パーシヴァル!アルテミス!」
「二人とも!」
ダイトウとショウトウが追い付いてきた。
「ダイトウ!無事だったのか!」
「ああ、あの見たこと無いガンダムのお陰でな」
「よし、じゃあお前ら、あの橋を渡す。俺に掴まれ」
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そこから先は俺達の出る幕では無かったので素直に撤退する。
幸いパーシヴァルが中継してくれてたので誰が勝者になったのかは全員が知る事が出来た。
現在、パーシヴァルは仲間達とハリデーの理想を継いで【Oasis】の運営をしているらしい。
俺達はと言えば……。
《悪い、三日月とシンに渡したアイテムせいで歪みが出てちょっと【Oasis】に繋げなくなっちゃった》
何となくあの戦いでやりきった気持ちになってた面々なので誰も文句言う事なく【Oasis】の事は思い出の中にしまわれてこの話は終わりになったのであった。
誰がどんなアバターだったのか設定集
オルガ アホ毛の生えたアキレウス
三日月 バルバトス
アトラ FAGの轟雷
クーデリア FAGの迅雷
シン 艦これの暁
アザー ヴェノム
フミタン シドニアのつむぎ
明宏 仮面ライダークローズ
昌弘 キン肉マングレート
ユージン fateのジークフリード
シノ 仮面ライダーエグゼイド
ヤマギ 戸塚彩加
ビスケット シルバークロウ
ライド 仮面ライダーゾルダ
タカキ アカニンジャー