東方唄夢幻 〜幽閉サテライトの歌に乗せて〜 作:★nuts★ ~アニメとゲームは宝物
早苗と
異変の真相も、少しづつ明かされる…
題名が、内容の増量化により、中編其の2になりました。
つまり、次回も「月に叢雲 華に風」のお話は続きます。
ご理解宜しくお願いします!(*-ω人)
「奇跡…さん?」
私は、彼に
ふと何かが言いたくなって、彼の目を見た。
「何?早苗。」
「いや
「どうした急に。そんな当たり前の事、言うなって。」
「そうですよね…約束…ですよ?」
「うん!」
少し私より背の低い彼と、私は、指と指を絡ませて、約束した。
指切り。永遠の約束が結べる御
ずっと、山の中で、2人の神様と暮らしてきた私。
人間なのに、他の人間と、あまり関わって来なかった私。
そんな私の心の中で、孤独は枯れていき、代わりに新芽が芽吹いていた…
「じゃあ、おやすみ。早苗。」
「おやすみなさい…」
私にとって、彼は
彼は、私の事を、どう思っているんだろう…?
安心して彼が眠っている所を見ると、私も落ち着く。
少し
私は、彼の頭を優しく撫でた。
神を
巫女が神になる事もある。
そう、私は、外の世界では絶え果てた現人神の
そんな私の心を、彼は動かした。
自分自身がこんなに信仰を求めたくなる事は…初めてだ。
「どうか、彼とずっと幸せにいられますように。」
心を込めてお祈りした…
翌朝。
隣に居た
「そんな…。一体
朝から散歩にでも出かけたのかもしれない。
あ!あちらに見えるあの白くて大きな尻尾は確か…
「椛さん!少しお願いが有るのですが…」
主に山の見回りをしている白狼天狗の1人、犬走 椛。
彼女に声をかけた理由は、言う間でも無い。
彼女は、「千里先まで見通す程度の能力」を持っているのだ。
「
まさかお目にかかれるとは…。それで…何のお願いでしょうか?」
天狗って、何かと礼儀正しいんだな…
向こうも、私の事を知っているみたい。
あの時の風神録事件もあったし、知ってて当然か…
「あのですね、探して欲しい人が居るんです。」
「えっと…2人の神様でしょうか?」
「いや、人間です。紺色の浴衣を来ていて、蛙柄の巾着袋を持っている男の子…」
「男の子ですか。
取り敢えず、見てみますね。では、山の
椛は、耳をピンと立てると、視点を1つに集中させた。
そして、少しずつ視線をずらしていく。
数分後、椛が指をさして、「あ!」という声を上げた。
「…何か、見えましたか?」
「はい。一応、
「どうかしたのでしょうか?」
「…言いづらいのですが、
「!?」
声にならない悲鳴をあげた。
彼が…山の
なんで…なんでそんな事に…
「どうしましょう…ひとまず、彼を運んで来ましょうか。」
「でも、あんな所
運ぶのに大幅に時間を取られてしまえば、彼の命が危うい。
「
一応、スピードは幻想郷1と言われている上司を連れて参ります。」
そう言うと、椛は、九天の谷の方に飛んでいった。
入れ替わりで、物凄いスピードで鳩天狗がやって来た。
「こんにちは!私は射命丸 文。先程は椛がお世話になりました。
用件はお聞きしましたよ。
「奇跡さん!」
射命丸 文から彼を受け取ると、すかさず抱きかかえた。
「奇跡さん…どうして…。何で、急に飛び出したりしたのですか?」
「後で詳しい事は話すさ…
「はい、すぐ持ってきますね!」
彼を寝室
相当、体力を消費したのだろう。
彼はゴクリゴクリとあっという間に
「
「あぁ。」
彼は、コップを床に置くと、眠そうに目を擦った。
すると、座ったままウトウトっとして、
「あ…。」
彼は、私の膝で横になっていた。
って、私、何て事してるんだ……!?
…
だって、私と彼の間には、毒にも似た強い絆があるんだもの。
決して、千切れはしない、特別な絆。
だから、少しくらい…特別な事をしたって…良いよね…///
(ラブラブしすぎててすみません…!)
数時間後。
「ん…えぇ!」
「お目覚めになりましたか?」
「えっと、何でこんな場所で…」
自分の膝から慌てて起き上がろうとする彼を、私は思わず抑えた。
「とても疲れていらっしゃってた様で、自然に私の膝に倒れ込んで来たので…
だから、
「すすす、すみません…。」
彼は、顔を少しすくめて、申し訳なさそうに言った。
「いえ、良いんですよ。私も楽しかったですし…もう少し、お休みになりますか?」
「いや、大丈夫だって…」
彼は、さっきよりも勢いよく起き上がると、
顔をプイとそっぽに向けて外へ行ってしまった。
そんな彼の子供らしい所も、好き。
私が心に秘める、愛の唄。
彼に届けたい、愛の唄。
もし
輪廻の時までも待ち続けよう。
彼を慈しむ心に誓って…
輪廻…生まれ変わる事
神社の鐘の音が響きわたる。
鳴らしているのは、きっと、彼だろう。
彼は、一体、何を願っているのかな…
彼の様子を見に行く事にした。
「早苗!…別に、早苗の事祈った訳じゃ、無いからな…。」
そう言って、彼はまたそっぽを向く。
ふふふ。何だか、微笑ましい。
「構いませんよ。
「言わないと、駄目?」
「そんなに言いづらい事…なのですか?」
「ううん、別に。…俺、外の世界での事、思い出したんだ…」
彼が幻想郷に来る前の事、ですか…
あんなに無理をしたくらいだし、余程大変な事が有ったのでしょうか…
「じゃあ、少しずつでも良いので、話してみて下さいよ。」
「…うん。」
場所は変わって、八雲家。
長身の妖怪と、背が低い鬼が、ひっそりと話し合っていた。
「今の所…上手くやっている様ね。」
「まあね。というか、紫はなんでこんな異変を起こそうとしたの?
私の好きな宴会みたいに、もっと派手にやっても良かったんじゃない?」
「萃香はまだ、本当の目的に気づいていないようね。」
「ん?どういう事?」
「1つ言うとね、最近異変があまり起きていないでしょう?
だから、霊夢が異変に鈍感になっていないか調べたいだけ。
まあ、他にも幾つか目的は有るんだけれどね。」
「ふぅん。やっぱり、霊夢の事が気になるんだね。」
「別にそういう訳じゃ…。萃香は、早く次の仕事に移りなさい。」
「はいはい、じゃあ行ってくるよ。」
障子の隙間から、霧がすり抜けていった。
「全く…私も、そろそろ次のターゲットを決めようかしらね…」
えっと、どうだったでしょうか。
リクエストや、ご評価も宜しくお願いします!
一応、歌詞は全て反映させたのですが…
彼の外の世界での事をはっきりさせないまま終わらせたく無いので…
もう一章、延長させて頂きます!
え?椛の登場率が異様に高い?
……察して下さい…!ww
歌詞、今回も載せておきます!↓
指と指が絡まり
孤独を枯らしてゆく
真摯ゆえの想いの偏りは
互いの意思を 繋ぐ要にして
毒にも似たこの絆は
僅かな終焉の予感じゃ
千切れはしない
月には叢雲 華には風と
たとえ愛の唄が永久 届かぬとも
待ち続けよう 輪廻の時を
慈しむ心に誓って
盲目消えた安らぎに出会って
芽生えた恋情 譲る気は無い
月には叢雲 華には風と
此方より彼方へ永久 築けぬなら
雲突き抜け 風斬り裂いて
久遠の揺蕩いへ 誘う
月には叢雲 華には風と
たとえ愛の唄が永久 届かぬとも
待ち続けよう 輪廻の時を
慈しむ心に 誓って