新米バス運転手と少女達のShining Road   作:ことね

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第3話です。

投稿されてから6件のお気に入り登録・・・本当にありがとうございます。

少々、自分語り目線が少々多くなってしまいました。

今回は凛々しいあの生徒会長とのお話です。


一日に一度だけ通る道

3話 一日に一度だけ通る道

 

花丸ちゃん達が忘れ物を取りに来てから数時間。

数時間の休憩を終えた後は沼津駅から市街地を行ったり来たりする。

 

 

そして道路のアスファルトを照らしていた陽の光が

富士山のある西の方へと傾きつつある夕刻18時過ぎ、僕の運転するバスは

再び内浦地区へと向かっていたのであった。

 

「夕日がまぶしいなぁ・・・。」

 

海沿いを走るバスからは沈みかかっている夕日が綺麗に見えるのだが

生憎にも、新米運転手である僕は安全運転を行うことを第一にしている為、

それさえも邪険に扱ってしまいがちである・・・。

 

 

バス停を通過したため、運転席の横にある自動放送のスイッチを入れた。

 

「この先、左に曲がりますのでご注意ください。」

今までの運転と違い、自動放送から注意を呼びかける声が聞こえる。

 

朝は直進してトンネルを抜けていた運行ルートだが、

夕方、この時間の便だけは左折しなきゃならないことを思い出して、ウインカーを出して左に曲がる。

 

誰も乗ってはいないのだが、注意喚起のためにマイクで放送を行う。

 

「左に曲がりますのでご注意ください。」

 

大きなバスのハンドルを左に回し、バスの方向を変える。

 

時に公共交通機関であるバスという乗り物は

利用状況や道路状況、あるいは周辺地域の教育機関へ通う学生など

多くの事情を解決するために特殊な運行を行うことがある。

 

特に通学のために利用する人が多い時間のバスでは、わざわざその学校の近くを経由し

ご不便をおかけしないような運行ダイヤが組まれているのだ。

そして無論のことであるが、内浦地区から沼津駅へ向かうバスは始発バス停に近いほど、乗ってくるお客様は少ないのだが・・・。

 

「次は、浦の星女学院。浦の星女学院でございます。」

 

浦の星女学院高校へ向かう丘の下にはバス停があり、そこから通学の生徒さんを乗せるために通学の時間帯だけはバスが通るようになっているのある。

 

すると、春休みであるはずのバス停には黒い長髪の学生がバスを待っていた。

 

バスを止めてドアを開けると、自分の知る後輩がバスに乗ってきたことに気づく。

 

「あら、大樹さんではありませんか。」

「久しぶりだね。ダイヤちゃん・・・。」

 

整理券を取った、黒い髪の凛々しい顔たちをしている女の子・・・もとい

清楚感があり大人な雰囲気を持つこの子は・・・黒澤ダイヤちゃん。

 

僕の小学校の頃の後輩であり、僕の近所にある網元の名家の娘である。

 

彼女を乗せ、いくつかのバス停を通過したところで、降車ボタンが押された。

バス停でバスを停め、ドアを開ける。

 

そして、運転席の横に座っていたダイヤちゃんが降りるために席を立ち、傍にある運賃箱に整理券と小銭を入れる。

 

「ありがとうございました。」

「こちらこそ恐れ入りますわ・・・最近、朝の時間にお見かけしないと思いましたら、いつの間に運転手になってらっしゃったのですか?」

 

社交辞令ではあるもののお客様にたいしてお礼の言葉を添えると、やさしく微笑みながら質問をするダイヤちゃん。

やはり彼女には笑顔が似合うな・・・と心の中でつぶやく。

 

「なっ・・・!?そういうことを口にするなんて・・・破廉恥ですわ!!///」

 

突如として顔を真っ赤にしてしまったダイヤちゃんを見るなり、心の中で思っている事を口に出してしまうという、自分の良くない癖が出てしまった事に気づいて慌てて彼女に謝罪をする。

 

「ごめんごめん。まあ、今後はここの地区に来るバスも僕が担当する時あるからさ。

 これからもよろしく頼むよ。」

「い・・・いいえ、こちらこそ取り乱してしまい、申し訳ないですわ・・・。」

 

ダイヤちゃんがバスを降り、扉を閉めようとするとこちらを振り向いた。

 

「そういえば、4月からわたくしの妹が浦の星に入学しますの・・・きっと大樹さんの運転するバスに乗ることがあるかと思いますからよろしくお願い致しますね。」

「そうなんだね・・・妹さんによろしくお伝えくださいね。」

「ええ、それでは。」

 

ドアを閉め、バスを発車させる。

ふと思い、バスの進む方向に歩道を歩き始めたダイヤちゃんに対し、マイクのスイッチを車外放送に切り替えてこう言った。

 

「久々に君の笑顔が見れて良かったよ・・・。」

 

一言告げた僕は、サイドミラーに映るダイヤちゃんを見て顔を綻ばせて、再びバスを沼津駅方面へと走らせたのであった。

 

 

 

 

 

「久々に君の笑顔が見れて良かったよ・・・と言われるとは思ってもいませんでしたわ///」

走り去るバスの運転手よりスピーカー越しで言われた一言に思わず「ふふっ・・・」と笑顔になってしまった黒澤ダイヤなのであった。

 




1800文字書いて、本文が一気に消えてしまった時・・・顔面蒼白になりました。
自動バックアップ機能に感謝です。

どんどんと文字数が増えてきてしまい・・・見づらさが出来てしまったら申し訳ないです。


明日より仕事の都合で、土日を除く曜日はほぼ2日に一度のペースで更新することになると思います。
まあ昨晩・今晩みたいに続けて投稿できるようにプロットを組み立てておきますが・・・次回の更新までしばらくお待たせしてしまうことになると思います。
あらかじめご了承ください。

お気に入り登録をして下さった
緋炉さん、明日頑張るか?さん、Kai209さん、H,MATTUNさん、四葉さん(公開設定の方のみ)
ありがとうございました!


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