新米バス運転手と少女達のShining Road 作:ことね
序章第5話です。
3rdシングル発売日…という記念(ではなくただの偶然)で今回はセンターのあの子が出てきますよ。
翌日、陽が昇り始めた頃に目が覚めてしまった事に気づくと、僕は手元のスマホで時計を見る。
時計は朝の5時半過ぎを示していた。
昨日の仕事の疲れもあったのか、帰ってきてご飯と風呂を済ませた所までは覚えていたのだが・・・いつのまにか爆睡してしまったみたいだった。
「んー・・・眠れないし外にでも出るか。」
眠りすぎてしまったせいか・・・或いは寝れそうになかった為か、自前のランニングウェアに着替え、とりあえず外に出てみることにした。
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空の東側から陽が昇り始めた頃、淡島の見える海岸沿いをランニングをしていた。
前方からランニングをする人が見えたため、道の端に避けたのだが・・・なんと、そのランニングをしていた人から声をかけられた。
「あっ、おはよー大樹!」
「あれ・・・果南じゃん。どうしたの?」
朝早くから僕に声をかけてきたこの子は、松浦果南ちゃん。
僕が唯一、名前を呼び捨てで呼んでいる知り合いの女の子である。
千歌ちゃんや曜ちゃん、僕とは幼い頃からの幼馴染であり、二人のお姉さん・・・のように昔から二人の面倒を見ていたとても優しい子である。
「朝早くから珍しいね、今日は休みなの?」
「うん・・・まあ目が覚めちゃったし。」
富士山を望みながら、内浦湾を見つめて他愛も無い会話をする。
昔から僕達二人はこうだった。
「てか、果南こそ今日も早起きしてランニング?」
「うん。日課だからね、毎日続けてるよ。大樹も一緒にする??」
「んー。体力そこまで無いからパス・・・とは言いたいけども今日くらいは付き合うよ!」
「本当!?嬉しいな♪」
果南よりも体力はないはずなのだが・・・何故か口に出てしまった。
「それにさ、果南と久々に話したい・・・からさ。」
「ふふっ・・・言われてみれば最近は大樹と会ってないからね。」
そして、僕と果南は朝焼けが海を照らしつつある春の朝を走り出した。
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二人で走り出して十分弱、浦の星女学院の坂の下までやって来た。
春の朝とはいえ、十分も軽くジョギングをすると汗をかいてしまう。
なによりも、体力があまり無いために息があがってしまう。
息を整える為に二人で岸壁に座り休んでいると、果南から声がかけられる。
「そういえば、バスの運転手になったんだって??」
「うん。つい今週からやっと一人でバスを動かしてるよ。」
「むー・・・就職した時も話してくれたのに、今回は私何も聞いてないよ。」
少しムスッっとした顔で拗ねる果南を見て、思わず笑ってしまう。
「なんで笑ってるのさ・・・私は怒ってるんだからね。」
「あははっ・・・ごめんね。久々に果南のいじけた姿見たから懐かしくなっちゃってさ。」
ふいに発してしまった言葉にしゅんとした顔をする果南を見ると二年前のあの出来事を思い出す・・・。
そして、しゅんとした顔のままで果南が僕にこう告げる。
「大樹・・・千歌達が東京へ行くって話は聞いた?」
「うん。昨日の夕方に二人から聞いたよ・・・。」
千歌ちゃんはやっぱり果南に東京へ行くことを言っていたらしい。
「まあ、振り返っても過去には帰れないし。大事なのはこれからを見つめる・・・ことなんじゃないかな?」
「うん・・・。」
「それにさ、僕は変わらずに君らのお兄さん的なポジション・・・でいたいと思ってるよ。」
我ながら、かなり恥ずかしいことを言ってしまった様な感じはするが・・・この際気にしたら負け、なのかもしれない。
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果南と二人で話しながら道を走り、家の近くまで戻ってくる頃には
太陽が東の山から顔を出し、朝焼けがキラキラと海を照らす頃になっていた。
「それじゃ・・・またね。」
「うん。」
果南と別れ、家へと向かう。
家の近くに咲く桜が、海風になびいて花びらを舞わせる光景に
普通の日常と違う何かの訪れを感じていた。
「千歌ちゃん達は今日から東京へ出発するって言ってたっけ・・・。」
春先の変わらない風景を見ながら、家へと帰ったのであった。
いよいよ、3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」がついに発売ですね。
電車好きとしても、ラブライブ好きとしても本当に楽しみです。
新たにお気に入り登録をして下さった、
虚月さん、ヴェルナーさん、副部長さん、マーリン15さん(公開設定の方のみ)
ご登録ありがとうございます。
ここで、今後のこの小説の展開について少しお話しようかなと思います。
序章としては、
・鞠莉ちゃんとの再会
・善子ちゃんとの出会い
・曜ちゃんと千歌ちゃんが東京から帰ってくる
・梨子ちゃんとの出会い
この4話分で序章は終了し本編となります。
なるべく早く構成練って執筆に取り組みますが・・・なんせ仕事が忙しいのでまたお待たせしてしまうことになるとは思いますが・・・何卒よろしくお願い致します。
それでは!