ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
個人的にこの映画、好きなんですよねぇ……特にクライマックス。
ぶっちゃけ、そこに力入れていく予定なので、お楽しみに。
なお、ピンクチームとブルーチームの描写は勘弁してください。
あくまでセイバーも活躍するイエローチーム中心ということで(いや、つか全チーム入れたら、私が過労死する……)
あ、あとがきは今回はありませんのであしからず。
横浜みなとみらいに新設されたショッピングモール。
つぼみたちハートキャッチ組は、そこで行われるファッションショーに出ていた。
見物客の中には、参加できなかったゆりと菖はもちろん、なぎさたち先輩プリキュアたちの姿もあった。
ふと、ステージの上に突然、白い猫が現れ、つぼみの胸の中に飛びこんできた。
すると、今度は中学生くらいの少女――北条響が猛スピードでステージに上がってきた。
「すみませーーーーーーーんっ!!」
大声で謝罪しながら、ツインテールの少女がステージを駆け上ってきたが、けつまずいてしまい、ステージにダイブしてしまった。
その様子を見た観客は、思わず笑い出してしまった。
中には、駆けあがってきた少女が飛び入り参加のゲストかと思っているものもいるようだ。
だが、そうは思えないものもいた。
「まぁた嫌な予感が……」
「もしかして、あの子たちも?」
りんは冷や汗を伝わせながら、そうぼやくと、こまちは表情を崩さずにそうつぶやいた。
そのつぶやきに、咲が反応し、何が?、と問いかけていた。
ほかのプリキュアたちも、口々にそんなことを話していたが、ゆりと菖は何も言わず、苦笑を浮かべているだけだった。
ふと、突然、地震のような轟音と揺れがホールを襲った。
異変を察知し、菖とゆりは周辺を見まわしたが、特に何かが起きたという様子はなかった。
少なくとも、自分たちの
「……まさか、上っ?!」
見上げると、タルトやココたちと同じような姿をした不思議生物たちが大量に降ってきていた。
そのあまりの量に、会場はあっという間に妖精たちで埋め尽くされた。
「これっていったい、どーなってるのーーーーーーっ??!!」
幸い、妖精たちの上に出ることができた響は、誰に問いかけるでもなく、叫んでいた。
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その後、どうにか脱出してショッピングモールの外へ出たなぎさたちだったが、目の前に広がっている光景に目を見開いていた。
「こ、これって……夢じゃ、ないですよね……?」
「……ぶっちゃけ、ありえな~~~~~~~いっ!!」
つぼみとなぎさは目を丸くしながらそんなことを叫んでいたが、咲とラブ、そしてのぞみは楽観的なもので、ただただ『楽しそう』としか思っていなかった。
彼女たちの目の前に広がっている光景は、かつて、自分たちが訪れたことのある妖精たちの世界の一部が無秩序に入り交じった光景だった。
なぎさも叫んだ、ありえない光景に、お調子者のえりかでさえも、何が起こっているのか、困惑してしまっていた。
「いったい、何が……って!なにやってんの?!」
だが、その緊張はなぎさと咲、のぞみ、ラブの四人によって破られた。
いつの間に移動したのか、彼女たちはお菓子の一部であるドーナツやクッキーを楽しんでいた。
他にも、ひかりはおもちゃの兵隊に追いかけれ、うららと祈里とせつなはマトリョーシカのおもちゃたちに夢中になっていた。
そして妖精たちも、懐かしさからか同窓会を始めていた。
だが、王族でもあるココとナッツの胸中は、はっきり言って穏やかではなかった。
「何かがおかしいココ……世界がめちゃくちゃに混ざり合ってるココ……」
何か、よくないことが起こっている。
ココのその考えを証明するように、虹の橋から、小さなペンライトがいくつも転がり落ちてきた。
自分の目の前に落ちてきたそのライトを拾い上げたポプリは、不思議そうに首を傾げた。
「これはなんでしゅ?」
「これは?!ミラクルライトナツ!!……これが落ちてきたということは……」
自分の足元にあったミラクルライトを拾い上げたナッツは驚愕しながらも、隣にいるココに視線を向けた。
その視線の意味に気づいたココは、うなずいて返した。
「ココ!レインボージュエルに何かあったに違いないココ!!」
ココのその言葉に答えるように、老婆の声が響いてきた。
『その通り!』
声がした方向へ目を向けると、そこには、おどろおどろしい雰囲気をまとっている老婆や、巨大なメカ、顔の半分を仮面で隠した紳士など、かつて自分たちが戦った強敵が姿を現した。
「ドツクゾーンの魔女メポッ?!」
「フリーズンにフローズミポ!!」
「時計の郷を襲ったサーロインチョピ!!」
「シャドウナツ!」
「ムシバーンもいるロプ!!」
「なんでトイマジンがここにおんねん??!!」
「「「サラマンダー男爵ですぅ/ですっ/でしゅっ!!」」」
妖精たちは、かつてプリキュアに倒された彼らがここにいることに、盛大に驚き、動揺してしまっていた。
だが、唯一、コロンだけは冷静さを保ったまま、彼らに問いかけた。
「なぜ、お前たちがここにいるんだ!お前たちはプリキュアが倒したはずだ!!」
「いや、それ以前に……お前さん、男爵じゃないな!何者だ?!」
菖の問いかけに、サラマンダーは笑い声を上げながら天を仰いだ。
「なるほど、勘の鋭いやつもいるようだ……」
「無駄話はおよし!……プリズムフラワーを近くに感じるねぇ……」
サラマンダーの言葉を遮り、魔女と呼ばれた老婆が口を開いた。
ココとナツの口からも出てきた、プリズムフラワーという単語にゆりが反応した。
「プリズムフラワー?!いったい、なんなの?」
「……まさか、世界がこんな風になったのは……!!」
「アンタたちの仕業なの?!」
ラブの問いかけに、魔女はニヤリと笑みを浮かべた。
「その通りさ、お嬢さんたち……いや……プリキュア!!」
魔女の口から出てきたプリキュアという単語に、今度は響が動揺した。
「プリキュアって!なんであたしたちがプリキュアだって知ってんの?!」
動揺しながら叫ぶ響を制止するように、一緒にみなとみらいに来ていた幼馴染の南野奏が、わからないけど、と前置きをしたうえで緊急事態だということを告げた。
それに響は同意し、うなずいた。
「うん!」
「「変し……」」
「あなたたちの思い通りにはさせません!!」
変身する、と言いかけて、つぼみの声がそれを遮った。
二人は自然とつぼみのほうへ視線をむけた。
そして、次の瞬間、つぼみの口から出てきた言葉に、二人同時に驚いた。
「みなさん!プリキュアに!!変身です!!」
「「え~~~っ??!!みんなでプリキュアに変身~~~~~~っ?!」」
「ほら!あんたたちもいくよ!!」
動揺している二人に、えりかは微笑みを浮かべながらそう告げ、響たちも含めてその場にいた全員が変身アイテムを取り出し、変身した。
「「デュアル・オーロラ・ウェーブ!!」」
「ルミナス!シャイニング・ストリーム!!」
「「デュアル・スピリチュアル・パワー!!」」
『プリキュア!メタモルフォーゼ!!』
「スカイローズ・トランスレイト!!」
「「「「チェンジ!プリキュア!ビート・アップ!!」」」」
「「「「プリキュア!オープンマイハート!!」」」」
「
「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!!」」
それぞれが変身アイテムを取り出し、叫ぶと、全員がまばゆい光に包まれた。
その中で、少女たちはプリキュアのコスチュームへ、菖はユグドセイバーの姿へと変身していった。
「光の使者、キュアブラック!」
「光の使者、キュアホワイト!」
「輝く生命、シャイニールミナス!」
「輝く金の花!キュアブルーム!」
「煌めく銀の翼!キュアイーグレット!」
「大いなる、希望の力!キュアドリーム!!」
「情熱の、赤い炎!キュアルージュ!!」
「弾けるレモンの香り!キュアレモネード!!」
「安らぎの、緑の大地!キュアミント!!」
「知性の青き泉!キュアアクア!!」
「青い薔薇は秘密の印!ミルキィローズ!!」
「ピンクのハートは愛ある印!もぎたてフレッシュ!キュアピーチ!!」
「ブルーのハートは希望の印!摘みたてフレッシュ!キュアベリー!!」
「イエローハートは祈りの印!採れたてフレッシュ!キュアパイン!!」
「真っ赤なハートは幸せの証!熟れたてフレッシュ!キュアパッション!!」
「大地に咲く、一輪の花!キュアブロッサム!!」
「海風に揺れる、一輪の花!キュアマリン!!」
「陽の光浴びる、一輪の花!キュアサンシャイン!!」
「月光に冴える、一輪の花!キュアムーンライト!!」
「大樹の騎士!ユグドセイバー!!」
「爪弾くは、荒ぶる調べ!キュアメロディ!!」
「爪弾くは、嫋やかな調べ!キュアリズム!!」
『全員集合!プリキュアオールスターズ!!』
全員が変身を終えて名乗ると、セイバーを除いたプリキュアたちは同時に叫び、ポーズを取った。