ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~   作:風森斗真

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タイトルが思い浮かばなかったから、"2"ということで後編です。
なお、水着回にするつもりは毛頭ありませんでした。
理由?
本編とオリジナルで水着回がなかったからですよ(おい
まぁ、それは建前で、本音はオールスターズ全員分の水着の描写なんぞやっとったら一話まるまるできますわ、とおもったので
あとは……菖の精神衛生的な問題ですw
ひとまず、本編どうぞ


オールスターズ、最大のピンチ?みんなで宿題合宿です!!2

夏休みの宿題をみんなでやろう。

えりかを含む、勉強苦手組の面々が同時にそう考え、かれんの別荘で宿題合宿をすることになった。

なお、そのメンバーに菖が含まれていることはいうまでもない。

もっとも本人は。

「女の子だらけのメンバーのなかに男が一人……間違いが起きたらとか思わないのかなぁ……」

と不安になっていたことは言うまでもない。

もっとも、それだけ菖のことを信頼してくれているということでもあるのだが。

そんなこんなで、菖たちは現在、孤島にあるかれんの別荘に来ていた。

むろん、5GoGoチーム以外の人間がここに来たのは初めてなわけで。

『……すごい……』

と感想を漏らしていた。

その反応に慣れていないのか、かれんは照れくさそうな笑みを浮かべていた。

その後、一行は各自話し合って割り振った部屋に荷物を置いて、勉強道具を持って会議室のような場所へ再び集合した。

「それじゃ、始めましょうか」

「わたしと菖はもう終わっているから、自分の勉強をしているけれど、わからないところがあれば適当に聞いてくれていいわ」

「ただし、悪ふざけはしないように……とくにえりか」

「ちょ?!なんで名指し??!!」

菖とゆりが自分たちの方針を説明すると、菖はえりかに視線を送りながらそう言うと、えりかは当然、文句を言い出した。

その文句に、菖とゆりは。

「「普段の自分の行いを思い返して、よく自分の胸に聞いてみろ/なさい」」

と同時に反論されてしまった。

その反論に返す言葉もないえりかは。

「うあぁ~ん、つぼみ~」

とつぼみに泣きついてきた。

だが、つぼみはというと。

「自業自得です、えりか」

とフォローすることなく、ばっさりと切り捨てた。

いつになく手厳しい反撃に、えりかは撃沈してしまった。

撃沈したえりかは放置して、メンバーはそれぞれ、残っている宿題や自分たちの勉強を始めた。

しばらくすると。

「あ、あの、菖さん」

「うん?どうした?なお」

スマイルチームのオカンこと、なおが菖の隣にやってきた。

どうやら、歴史の宿題で手こずっているらしい。

「この問題がわからなくて……」

「どれ?……」

なおに指示されたテキストのページを見ながら、菖はなおに懇切丁寧に解説し始めた。

すると、今度はやよいが。

「あ、あのぉ……ゆ、ゆりさん?」

「あら?どうしたのやよい」

「こ、ここの問題がわからなくて……お、教えてほしいんですけど……」

びくびくしながらゆりに数学の質問をしてきた。

最近は改善されつつあるものの、やよいのゆり恐怖症はまだ収まらないらしく、今もゆりと話す時はびくびくしてしまうようであった。

「……ここはね、この公式を使って……」

やよいにびくびくされながらも、ゆりはまったく動揺することなく、淡々とそして丁寧に説明していった。

「……どう?わかったかしら??」

「は、はい!あ、ありがとうございます」

やよいがお礼を言うと、ゆりは優しく微笑みを浮かべた。

「またわからないところがあったら、いつでも聞きに来なさい?」

「はい!ゆりお姉さん!!」

やよいも明るい笑顔を咲かせながら、ゆりにそう返して、ぽてぽてと自分がもといた場所へと戻っていった。

その背中を見送りながら、ゆりは。

「……ゆりお姉さん、か……」

とつぶやきながら、少し照れてたように微笑みを浮かべていた。

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それから三時間ほどして、一区切りついた少女たちは夕食の支度を始めた。

メニューは合宿初日、ということで、バーベキューだった。

といっても、屋外で肉や野菜を焼くだけという、いたってシンプルなものだが。

なお、最初から初日はバーベキューにする予定だったため、食糧は多めに買っておいてあるし、備蓄もあるため、あまり気にしないで大丈夫、とかれんは話していた。

もっとも、最悪、心もとなくなってきた場合は、アカルンの力か不思議図書館を中継して町へ向かい、買い出しにむかうことも考えているらしいが。

閑話休題(それはともかく)

現在、海外の付近では菖とゆりが肉や野菜を焼き、他のメンバーが焼きあがった端から食べていくという状態になっていた。

その中でも、大喰いの少女たちは。

『お肉♪お肉♪どんどんお肉♪も~っとお肉♪』

なぜか即興の歌を歌いながら大量の肉を皿に盛りつけていた。

大喰いとはいえ、肉ばかり取っていくその姿は、もはや乙女とはかけ離れていた。

「……肉ばっかりじゃなくて、野菜も食べなさい」

「これがほんとの肉食系女子……」

菖が苦笑しながらそんなことを呟くと、ゆりは眼鏡を光らせ、育ち盛りの少女たちに忠告した。

「けれど、肉ばかりじゃなくて、野菜も食べないと美容に悪いわよ」

ゆりの手痛い一言に、肉を取っていた少女たちは固まってしまった。

その様子を見て、菖は笑いをこらえながら、野菜を少し多めに網の上に置いていった。

「ほれ、野菜も食べないと……」

『食べないと?』

「……」

「……あ、あの、菖さん?」

急に沈黙した菖に、つぼみが不審なまなざしを向けると、菖は微苦笑を浮かべていた。

「え、この先を言わないとダメ?俺、ここにいる皆を敵に回したくないんだけど」

「まぁ、それはそうね」

「どういうことクル?」

菖が何を言いたいのか理解したゆりは、冷たくそう返したが、キャンディーはわからないらしく、首をかしげていた。

だが、そこで墓穴を掘るような菖ではない。

キャンディーの質問に答えることなく、菖は答えず、ひたすら、野菜を金網に置いていっていた。

そんな様子の菖に、隣にいたつぼみが、自分の皿に盛りつけた肉を箸でつかみ。

「……しょ、菖さん」

「うん?なんだ、つぼみ?」

「あ、あーん、してください」

「ん?あーん……」

いわれるままに口を開けた菖に、つぼみはつまんだ肉を菖の口に投げ込んだ。

「ん?……むぐむぐ……ありがと。けど、俺のことは気にしないで大丈夫だから、自分の分をちゃんと食べなよ?」

菖はつぼみに微笑みかけながらお礼を言って、再び忙しなく金網に食材を置いたり、ひっくり返したりを続けた。

そんな様子を見ていたつぼみは、顔を真っ赤にしながら再び。

「しょ、菖さん……あーん」

「ん?あーん……むぐむぐ……」

「あーん」

「……あーん」

と、まるで小鳥に食事を与える親鳥のように、自分の皿に盛りつけられた肉や野菜を菖の口に運んでいった。

菖もまた、つぼみが運んでくれる食材を無駄にはできないと、自分の口に迎え入れていた。

その様子を見ていた乙女たちは、顔を真っ赤にしながら、羨ましそうな視線を送っていた。

なお、肉や野菜に夢中になっていたえりかは。

「……つぼみ、あんた自分の分も食べなよ……」

と苦笑していた。

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そして時間は過ぎて、合宿二日目の午後になってようやく。

『終わったーーーーーーーーっ!!』

会議室で歓喜の声が響き渡った。

えりかたち宿題合宿の立案者たちが宿題をすべて終わらせたのだ。

「お、お疲れ様」

「頑張ったわね、みんな」

菖とゆりからほめられて、勉強苦手組(ピンクチーム)(一部除く)とほか数名は照れくさそうな笑みを浮かべた。

当初予定していた三泊四日の予定のうち、半分の日数で宿題を終わらせたため、手持無沙汰になるかと思った菖だったが、そんなことはなかった。

いや、むしろ合宿の日数を半分残すことは、遊ぶことにかけては全力をつくす彼女たちならではの計画でもあったようだ。

『それじゃ遊ぼう!!』

合宿立案者たちが声をそろえてそう提案してきた。

それが目的だったことを理解した菖たちが、呆れた、といわんばかりのため息をついたことは言うまでもない。

特に、メンバー随一の毒舌であるアコは。

「……結局、遊ぶことが大目的だったのね」

と呆れ返っていたことは言うまでもない。

こうして、目的を果たした少女たちは無事に、夏休みの残りの時間すべてを遊びや部活に費やすことができたのだった。

そして、海に来たのであれば、やることは一つ。

『というわけで、みんなで海で遊ぼう!!』

『おー!』

「……そうはいうけどな……」

「そうね……」

「肝心なこと、忘れてない?」

海で遊ぶ、というワードにテンションが上がってきている中学生たちだったが、菖とゆり、そしてアコは至って冷静だった。

なぜなら。

「だって、わたしたち、水着を持って来てないじゃない」

そのことをすっかり失念していた中学生たちは、がっくりとうなだれてしまった。

だが、キャンディの一言でそれは解決することになった。

「だったら、これを使うクル!」

「何それ?」

キャンディが突然取りだしたボタンのようなものに、菖が疑問符を浮かべると、みゆきたちがその疑問に答えた。

「それはキュアデコルといって、わたしたちが回収しているアイテムです」

「えらい便利やで?なんもないところから布や食べ物だしたりできるしな」

「それに、人魚さんになったりすることもできるんですよ!」

「けど、なんでそれを……あ、そうか!イルカデコル!」

「そっか!あれをつかって人魚になればいいんだ!!」

スマイルチームの説明によれば、変身し状態でイルカデコルの力を使うと、人魚のように下半身がイルカの尾びれのようになるのだそうだ。

つまり、水着を用意せずとも、海中遊泳を楽しむことができるということだ。

それを聞いたえりかたちは。

『それいい!早速やろう!』

とすっかりやる気になっていたため、止めることができるような状態ではなくなってしまった。

「……これ、もう止められないな」

「そうね……覚悟するしかないわね」

泳ぐつもりがなかった菖とゆりは、陰鬱なため息をつき、流れのまま、変身アイテムを取り出すのだった。

そんな二人は、心中で。

――これから二日間、はたして精神がもつかどうか……

と不安に思っていたというのは、コロンとココ、ナッツの三人だけが知っていた。




あとがき代わりのおまけ話(スキット風)

~バーベキュー準備中~
菖「お、バーベキューにするんだ?」
かれん「えぇ。やっぱり、みんなでわいわいしながら食べたいなと思ったので」
菖「なら、炭火は……りんに任せればいいか?」
りん「え?その心は?」
菖「情熱の赤い炎だし」
りん「それ、変身したときの名乗りってだけでまったく関係ないですよね?!」
菖「あ、ばれた?まぁ、それは俺がやるから、りんはのぞみたちの面倒みてくれ……食器運ぶだけでもあいつらじゃ……」
ゆり「……ありえるわね。りん、わたしも行くから手伝ってちょうだい」
りん「あ、はい!」
菖「さてと、取りかかるかなぁ……」
~数分後~
のぞみ「お父さん、まだ~?」
菖「もういいよ~」
ひかり、舞、かれん、つぼみ、響、あゆみ『(お、お父さん?!)』
アコ「……お父さん」
菖「なんだい、母さん」
アコ「……っ??!!////」
ゆり「菖……あなたにそんな性癖があったなんて……」
菖「悪ノリしただけなんだけどな……なんでさ……」
ゆり「冗談よ」
菖「冗談ですまなさそうなレベルの話だから、まじでやめてくれ」
ゆり「うふふ……たまにはわたしだって言いたくなるわよ、冗談」
菖「……というか、俺が父さんってなったら母さんって、ゆりなんじゃ……」
ゆり「……え?……///」
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