ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
まぁ、某なろうのほうに出してる作品に力入れてたからね、仕方ないね
というわけで、タイトルの通り、NSで登場したお2人が復活です。
次回でようやく決着がつくかなぁ……
それができるまでが長いんだけど(汗
まぁ、ひとまず、本編どうぞ
突然出現した災禍の顕主は、否応なしにセイバーと友護、そして謎のコスプレ男へとむかってきた。
だが、三人は至って冷静だった。
「向かってくるだけが戦いではないぞ!」
「ちっ!!」
「この悪霊を絡め取れ、絡め取り給わずば、不動明王のご不覚、これにすぎず!!」
三人がそれぞれの反応を示しながら、災禍の顕主を攻撃した。
だが、災禍の顕主はそのことごとくを打ち破って接近し、拳を振りあげてきた。
「おぉぉぉぉぉっ!!」
拳はまっすぐにセイバーにむかって振り下ろされた。
その拳を剣で受け止めたが、その強い勢いにセイバーは膝をついた。
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その頃、プリキュアたちのほうも苦戦を強いられていた。
地面に潜り、合体した悪夢たちがドーム状に変化したかと思うと、その中に閉じ込められただけでなく、その中で巨大悪夢と戦わさせられていた。
彼女たちがそうしている間にも、制御を失った悪夢たちは子供たちが集まっている丘の方へと向かっていっていた。
彼らの進行方向には、グレルとエンエン、そしてユメタがいた。
「ユメタ!」
「危ない!」
悪夢の狙いは、自分たちを退治することができる唯一の存在であるバク。つまり、ユメタだった。
それがわかっていたからだろうか、それとも純粋に、ユメタを守らなければ、と思ったからなのだろうか。
グレルとエンエンはユメタたちの前に立ち、両手を広げ、悪夢たちに立ち向かった。
――守るんだ、俺たち/僕らの友達を!!
その想いが、手にしたミラクルライトに伝わったのか、ミラクルライトからまばゆい光が放たれた。
そのまぶしさに思わず目を閉じた二人だったが、すぐに目が慣れ、周囲を見回した。
目の前に広がっているのは、先ほどまでの夢の世界ではなく、優しい光が溢れている以外には何もない空間だった。
「グレル、エンエン」
だが、その空間の中でも、一人の女の子の声が聞こえてきた。
声が聞こえてきた方へ視線を向けると、こちらに歩み寄ってくる二つの影があった。
「あなたたちね?わたしたちを呼んだのは」
「友達を助けたい、そんな強い想いが聞こえてきたぞ」
「き、きみたちは誰?」
「わたしは坂上あゆみ、プリキュアよ」
「俺は未来湊、あゆみを守護する、もう一人の戦士だ」
エンエンの問いかけに、あゆみと湊がそれぞれ応えた。
返ってきたその言葉に、グレルは驚愕した。
「プリキュアともう一人の戦士?!でも、教科書に君たちのことは……」
書かれていなかった。
プリキュアのパートナー妖精になるため、必死に勉強しているグレルだったが、あゆみと湊のことは教科書でも見たことがなかった。
だが、それをエンエンが否定した。
「僕、先生に聞いたことがある!たった一度だけ変身した、幻のプリキュアと守護騎士がいるって」
「幻のプリキュアと守護騎士?!」
エンエンの言葉に、グレルは驚きを隠せなかった。
そんな様子に、笑みを浮かべるあゆみと湊だったが、その表情はすぐに真剣なものへと変わった。
「わたしにはパートナーの妖精がいないの……わたしも、あなたたちと同じように友達を、プリキュアのみんなを助けたい!」
「だから、力を貸してあげてくれ」
「で、でも、あゆみが変身できても、湊は……」
「おいおい、俺が変身するのはプリキュアを守護する騎士だぞ?
グレルの言葉に、湊が不敵な笑みを浮かべて返した。
その言葉、というよりも、湊からあふれてくる自信に、グレルとエンエンはうなずき、あゆみに近づき、手を握った。
「「「みんなの想いを守るために、心を一つに!!」」」
その
それに呼応するように、湊の胸ポケットに挟まれていたタイピンが光を放ち、湊を包みこんだ。
「想いよ、届け!キュアエコー!!」
「守護騎士!アステア!!」
光が収まった瞬間、光の中から白いプリキュアと鎧の騎士が姿を現した。
その二人こそ、たった一度だけ、友達に想いを伝えたい、その願いを叶えてやりたい、という強い想いで変身を遂げた、
変身を遂げたエコーだったが、彼女はすぐに次の行動へ写った。
「想いよ、届け!ハートフル・エコー!!」
戦ったことのない、いや、戦うことのない唯一のプリキュアであるエコーが使うことができる、唯一にして最大の技が、悪夢のドームに降り注いだ。
その瞬間、ドームは苦しそうに揺らぎ、蠢き、消滅してしまった。
突如、ドームがなくなったことに驚いたプリキュアたちだったが、空を見上げて、何が起きたか、すぐに理解できた。
「あ、あれは!」
「あゆみちゃん……いや!キュアエコー!!」
「ふふっ……」
まるでいたずらっ子のように、驚愕するみんなの反応に微笑みを浮かべたエコーだったが、すぐにその表情は真剣なものへと変わった。
「みんな!いまよ!!」
エコーがそう叫ぶと、霧散した悪夢たちが再び集まり、タコのような姿へと変わった。
タコとなった悪夢にプリキュアたちは一斉に向かっていった。
タコも、その触手でプリキュアたちと激闘を繰り広げ、最終的に全員を捕まえてしまった。
「プリキュア、ツカマエタ!!」
勝利を確信して、悪夢は落ちろ、と叫び、プリキュアたちを地面に叩きつけた。
だが、土煙が晴れるとそこには逆に、タコの触手をがっちりつかんでいるプリキュアたちの姿があった。
「プリキュア、つかまえた……ですって?」
「つかまえたのは、こっちの方よ!!」
「ラブリー、プリンセス!!いまよ!」
ハートの合図で、少し離れた場所にいたラブリーとプリンセスは身構えた。
「愛の光を聖なる力に!ラブプリブレス!!プリキュア!ピンキーラブ!シュート!!」
「プリキュア!ブルーハッピー!シュート!!」
二人の必殺技が同時に放たれ、タコへと向かっていったが、同時にタコの口が開き、闇の力を光線に変えて打ちだしてきた。
悪夢と二人の力がぶつかり合ったが、悪夢のほうが若干、力が強いらしく、二人の光の力が徐々に押し返され始めていた。
「プリキュア!頑張れーっ!!」
「「プリキュア!頑張れーっ!!」」
「「「プリキュア!頑張れーっ!!」」」
グレルとエンエンを筆頭に子供たちがミラクルライトを振って、プリキュアたちを応援する声が響き続けた。
子供たちのその想いに応えるように、ミラクルライトから明るい光があふれだした。
すると、いつのまにそこにいたのか、ラブリーとプリンセスの背後にもう一人のプリキュアが立っていた。
ミラクルライトの光を受け取ったかのように、彼女が持つバトンから光があふれ出ると、その光はラブリーとプリンセスの二人を照らし、力を与えた。
「「キュアハニー!!」」
「さぁ、いっきに押し返すよ!!」
「オッケー!!」
ラブリーの言葉に、プリンセスが力強くうなずくと、二人の放つ光はさらに大きくなり、対には悪夢を包みこんだ。
「みんなの夢を全部、悪夢にしようなんて!最悪すぎる!!」
「そういうのは、ラブじゃない!!」
二人の叫びと、彼女たちが放つ光に飲みこまれ、悪夢はうめき声を上げながら消滅していった。
が、悪夢を消し去るだけで、二人の力は止まらず、夢の世界を包んでいたガラスにまで届き、閉ざされた夢を打ち破った。
「よっしゃ!終わったぁっ!!」
悪夢が消滅したことで、すべてが終わったと思ったプリンセスが、素直にその言葉を叫んだのだが。
ドカーーーーンッ!
と、再び爆発音が聞こえてきた。
それも一つだけでなく、何度も何度も。
慌ててそちらへ視線を向けると、そこには文様が描かれた白いマントを着た騎士と白銀の鎧をまとっている戦士、そして、黒いマントを着た男ともう一人、和服を着た青年が黒い、巨大な何かと戦っている光景が目に入ってきた。