ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
規定に引っ掛かるので(汗
なお、菖の衣装ですが、T○Zのス○イのカラバリを元にしてます。
そのほかの衣装は……御想像にお任せします!
えりかの提案で、急きょ、ファッションショーの演出が変更となった。
その連絡を受けた菖とゆりだったが、あまり動揺はしていなかった。
むしろ、軽音楽部のことを気にかけていたため、大体の予想はついていた。
だが、二人はあえて何も言わず、えりかの口から説明されるまで待っていた。
なお、伝えに来てくれたなおみとななみはどのように変更するのかまでは聞いていなかったため、同じようにえりかからの説明を待っていた。
最初の衣装への着替えを終えて、舞台袖に集まったファッション部のメンバーは、えりかからの説明を待っていた。
「さてと!それじゃ、皆に連絡はしたけど、軽音楽部の人の発表が残念な結果になっちゃったのは知ってるよね?」
その主な原因は、砂漠の使徒の襲撃だったのだが、どちらにしても、軽音楽部の人達が文化祭ライブを行えなかったことに変わりはない。
そこで、えりかはファッションショーのBGMとして、軽音楽部の人たちにライブを行ってもらうことを提案したのだ。
軽音楽部の人達も、面白そう、という理由で、快く引き受けてくれた。
説明を聞いた菖とゆりは、否定こそしなかったが。
「えりからしいな……突然、誰の相談もなしに決めるところも」
「ほんと、誰に似たのかしらね?」
と、半眼になりながらももかの方へ視線を向けていた。
視線を向けられていたももかは、さぁ誰かしらね、と言いながら視線をそらしていた。
菖とゆり、ももかの三人は、中学のころからの付き合いで、周囲が認める仲良し三人組なのだが、二人はももかに振り回されることが多い。
今回のえりかの行動も、ももかのそれと重ねたため、思わず、視線をももかにむけてしまったのだ。
「まぁそれはいいさ。それより、そろそろ時間じゃない?」
「はっ!そうだった!!それじゃ、みんな!」
菖が苦笑しながら返すと、えりかは目を見開き、右手を前に出した。
それに合わせて、ファッション部のメンバーは右手をえりかの手に重ねた。
ゆりとももか、そして菖も、彼女たちの手の上に、自分の手を重ねた。
「みんな!もうここまで来たら、思いっきり楽しもう!!」
『おぉーーーっ!!』
えりかの音頭に合わせて、全員が一斉に声を上げた。
同時に、軽音楽部が演奏する予定の曲、「Heart Goes On」のイントロが流れ始めた。
------------------------
ステージでは、軽音楽部のメンバーが奏でる音楽に合わせて、ライトが明滅を繰り返した。
その中で、デザトリアンにされてしまうほど心の花が弱まってしまっていた彩と真由がマイクを握り、旋律に合わせて歌い始めた。
「「Ready?Go!」」
二人が声を合わせて叫んだ瞬間、脇から水色の下地にピンクの花をあしらったワンピースを来たつぼみと、白いシャツに短パン、小さめの帽子をあわせたえりかが姿を現し、ステージを歩き始めた。
つぼみはまだ緊張しているのか、その歩調はゆっくりとしていて、どこかぎこちなかったが、えりかが引っ張ると、ようやく勇気が出てきたらしい。
しっかりとした足取りで歩み、えりかと背中合わせでポーズを決めた。
その二人と入れ替わるように、ななみやなおみたち、ファッション部のメンバーが次々にステージを歩き、自分たちがつくった衣装を披露していた。
そして、ついにももかの出番となったとき、会場は一気に湧きあがった。
白い帽子とワンピースに、茶色のジャケットを着て、慣れたように歩くももかの隣では、カーゴパンツに紅いシャツを着て、そのうえに黒い燕尾のポンチョのような上着を着た菖の姿があった。
「ほのか!ほのか!!菖さんが黒だよぉ!!」
「ふふふ、そうね」
「なぎささん、喜びすぎですよ……」
菖のその姿が、黒いユグドセイバーの姿と重なったためか、見に来ていたなぎさが目を輝かせていた。
新しい仲間ができたことを喜んでいた一方で、黒い衣装のプリキュアが自分しかいないことを引きずっていたようで、隣にいたほのかとひかりは苦笑していた。
菖もまた、三人のその様子に苦笑を浮かべながら、立ち去り際、入れ替わりにやってきたゆりに視線を向けた。
ゆりはその視線に微笑んで返すと、ワンピースの上にシャツを羽織ったいつきと一緒にステージに立った。
そのあとも、軽音楽部の演奏をBGMに、ファッション部のメンバーが次々に自分が作った衣装をまとい、ステージを歩いていった。
舞台のそでで、次の衣装を着てスタンバイしていたつぼみとえりかがショーの様子を覗き見た。
「うまくいってるみたい!」
「はい!!ここまでは大成功です!!」
えりかがサムズアップをむけると、つぼみは笑みを浮かべながらうなずいて返した。
そして、そろそろ自分たちの番が回ってきた。
「さぁ、後半だよ、つぼみ!!もっと気合い入れていこう!!」
「もちろんです!!」
片手を上げて、えりかがそういうと、つぼみも片手を上げ、うなずき返した。
そのまま二人はハイタッチを交わし、前半の成功と後半に向けた気合いを充填させた。
その頃、ステージの上では、シプレたちが目を輝かせながらファッションショーを見守っていた。
パートナーのえりかと一緒に行動していることが多いコフレは、やはり趣味もに通ってくるのか、目を輝かせていた。
その様子に苦笑を浮かべているコロンに、ポプリが問いかけた。
「コロン、アスターの花言葉はなんだったでしゅ?」
「アスターの花言葉は"信じる心"、だよ」
アスターは、今まさにステージで歌っている彩と真由の心の花だ。
互いを、そして、軽音楽部の仲間と信じ合っているその姿は、まさしく、アスターの花言葉にふさわしい。
ふと、シプレが突然、間の抜けた悲鳴を上げた。
どうやら、心の花を取り戻したことで、心の種が生まれたようだ。
シプレから、ぷりりん、と出てきた二つの心の種は、コロンが持っていたココロポットに収められた。
同時に、ほんの少しだけ、心の大樹の力が強くなったように感じられた。
そうこうしているうちに、ショーはすでに後半にさしかかった。
ファッション部のメンバーも、テンションが上がってきたらしく、顔を紅潮させながらも楽しそうな笑みを浮かべながら、ステージを歩いていった。
ゆりと菖が並んでいると、いきなり後ろからももかが二人の間に割って入るように飛びこんできた。
いきなりのことに、ゆりと菖は驚きはしたが、ももかの無邪気な笑顔にほだされ、苦笑を浮かべていた。
同じようなことは、えりかといつきもやっていて、先に歩いていたつぼみの手を引いて、つぼみの前を歩いた。
いつきは、えりかのようにつぼみを追い抜きこそしなかったが、つぼみの手を握り、三人が一緒になって歩いている形になった。
そして、いよいよ、クライマックスとなり、ファッション部のメンバーがステージ中央に、彩と真由を交えて一列に並ぶと、二人の手を取った。
二人が同時に最後の歌詞を歌いあげると、並んでいたメンバーは一斉にジャンプした。
歌も、ショーも終わり、観客たちからは歓声と拍手が響き渡った。
その光景に、つぼみは感動のあまり放心してしまい、えりかはやりとげたことに、わずかながら涙を浮かべた。
彩と真由もまた、自分たちのステージが成功を通りこして、大成功したことに感動し、思わず、涙を流した。
バックに控えていた軽音楽部の男子たちも、互いの拳を突き出し、グータッチを交わし、喜びを分かち合っていた。
ファッション部の助っ人にすぎないゆりと菖、ももかの三人は、脇に控えていたが、互いに笑顔を浮かべ、ハイタッチを交わしていた。
あとがき代わりのその後の話(スキット風)
えりか「それでは!ファッションショーの大成功を祝しまして!!かんぱーい!!」
全員『かんぱーい!!』
菖「それにしても、すごい数の観客だったなぁ……さすが、現役カリスマモデル!」
ゆり「そうね。えりかの突然の演出変更もよかったと思うわ」
来海姉妹「「えへへ~……照れるわぁ/ますなぁ」」
菖「みんなもお疲れ様!」
つぼみ「いえ!菖さんとゆりさんもありがとうございました」
ななみ「そういえば、菖さんは出店でホストの恰好してたんですよね?」
えりか「なぬっ?!菖さんのホスト姿ですとぉっ??!!」
菖「……情報源はゆりか?それとも、ももかか??」
ゆり&ももか「「残念、正解は二人とも、よ」」
菖「……おい」
つぼみ「あ、あの……せっかくなので、見せてもらってもよろしいでしょうか?」
いつき「あ、僕も見てみたい!!」
えりか「あたしもぉ!!」
ファッション部全員『菖さん!お願いします!!』
ゆり「さぁ、どうするの?菖」
菖「……はぁ……着替えてくるから待ってて」
~菖、着替え終了~
女子全員『おぉ~!!』
ももか「なんだか、菖のそういう姿を見るのはすごく新鮮ね」
えりか「ふむ……ファッションショーでこれが出なかったのが残念でならないっしゅ」
いつき「つぼみ、顔真っ赤だよ?」
つぼみ「む、胸が……お胸が出てます~~~///」
ゆり「そういう衣装なんだもの、仕方ないと思うわよ?」
菖「……もう着替えていいかな?そろそろ返さないといけないんだけど」
えりか「なら、最後にホストらしい一言を!!」
菖「……えぇ……」
ももか「あら、いいじゃない?学園祭なんだし」
ゆり「ちょっとくらい、羽目を外してもいいと思うわよ?」
ももか&ゆり「「というか、見せてくれないと泣くわよ?つぼみ/つぼみちゃんといつきが」」
つぼみ「わ、わたしですかぁ??!!」
いつき「な?!泣きませんよ??!!」
菖「……はぁ……わかったよ……」
菖以外全員『……ドキドキ……』
菖「いらっしゃい、花の妖精さんたち」(お持ち帰りスマイル
中学生全員『ズキューンッ!!///』
ゆり「……そ、その笑顔は反則よ?菖……///」
ももか「……やば、付き合い長いのに、まさか菖くんにしてやられるとは思わなかったわ……///」
菖「ひどいな、二人とも」(--;