ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~   作:風森斗真

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海の季節にゃまだまだ早いですが(-ω-;
まぁ、タイトルの通り、みなみとの日常編です。
海中遺跡ってなんぞ、って方もいらっしゃると思いますが、実在しますよ、まじで。
日本でも、いつだったか沖縄付近の海にある海中遺跡の特集が組まれたことがあったと記憶してますし。
まぁ、ここまで話せば誰が出てくるかはわかると思います。
答え合わせは本編どうぞ!

……あ、ティナの天敵がいるのになんで襲われないの、とか野暮な質問はなしですよ?
そういう設定だから、ってことでご理解ください


みなみと海中デート?!

その日、菖はみなみに呼ばれ、港に来ていた。

だが、ゆりやつぼみたちの姿はどこにもない。

なぜなら、今回、菖が呼ばれたのはパーティーやイベントに参加するためではなく、海中遺跡の調査への同行を頼まれたからなのだ。

「菖さ~ん!」

同行することになっている発掘調査チームの到着を待っていると、海の方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

声がしたほうを見ると、小型船に乗ったみなみが手を振っている姿が目に入った。

船の傍らには、イルカかシャチのような背びれが見え隠れしている。

おそらく、いつだったか話してくれた、みなみと仲のいい野生イルカのティナだろう。

菖はみなみの方にむかって手を振ると、みなみは手を振り返し、ティナもまるで挨拶するかのように水面から飛び上がり、空中一回転を披露してくれた。

それから十分もせずに船は港に到着し、みなみが船から降りてきた。

「やぁ、みなみ。今回はお招きありがとう」

「いいえ、今回はよろしくお願いいたします」

「ははは、そんなかしこまらなくて大丈夫」

上品にお辞儀しながらお礼を言ってくるみなみに、菖は苦笑を浮かべながら返した。

正直なところ、みなみの力になりたいからということもあったのだが、それは言ってしまえばもののついでだ。

菖としては滅多に行ける場所ではない海底遺跡の調査のほうに興味があり、そちらのほうがメインになっている部分がある。

とはいえ、せっかく招待してもらったのだから、自分の趣味の追及だけでなく、しっかりとみなみの力になってやらなければ、と思う兄貴分であった。

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それからしばらくして、船に乗り込んだ菖とみなみは調査チームのメンバーと合流し、問題の海域へとやってきた。

なお、調査チームのメンバーの中には、舞の母親である可南子と、なぜかリコの父親であるリアンもいた。

なお、リアンと菖はすでに顔見知りだったのだが、可南子とは初対面だったので、挨拶をしようとしたら。

「あら?もしかして、春川先輩の息子さん?」

「え?あぁ、はい」

「やっぱり!目元が先輩そっくりだから、そうなんじゃないかって思ったわ!」

どうやら、母親の後輩だったらしい。

たしかに、菖はよく母親に似ていると言われる。特に、目元と髪の色はそのまま母親のものを受け継いでおり、生き写しではないかと言われることもあるくらいだ。

「って、母をご存知で?」

「えぇ!先輩には色々教えてもらったし、あっちゃこっちゃ連れまわされたこともあるわ」

「そ、それは……なんか、ごめんなさい」

思わず、菖は謝罪してしまった。

だが、可南子はからからと笑いながら、そんなことはいい、と言ってくれた。

「あれはあれで、いい経験だったわ……それよりも、早く調査に行きましょう?リアンさんと海藤さんがお待ちかねみたいだし」

視線をリアンとみなみのほうへ向けると、そこにはいつになったら終わるのかな、という表情を浮べているリアンとみなみがいた。

すでにウェットスーツに着替えているところから、もうそろそろ、潜水を開始しようとしていたらしい。

待たせてしまったことを謝罪し、菖は準備を整えるのだった。

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それからしばらくして、調査チームは海中での調査を終わらせ、港に戻ってきていた。

そんな中、菖とみなみは二人だけで海中に潜っていた。

というのも、みなみからスキューバダイビングをしないかと誘われたからであったのだ。

まぁ、もともと調査が終わったらのんびりしようと思っていたため、ちょうどいいかと思い、付き合うことにしたのだ。

ふと、みなみのほうを見ると、彼女の周囲にはティナだけでなく、様々な種類の魚たちが集まってきていた。

どうやら、ここいらの海域に住んでいる魚たちが集まってきたらしい。

それだけ、みなみはこの海に好かれている、ということなのだろう。

――海のプリンセス、か……まさにその通りだな

幻想的なその光景を見ながら、菖はそんな感想を抱いていた。

ふと、菖は自分の背中をつんつんとつつかれていることに気づき、背後を振り向いた。

そこには、まるで甘えるようにすり寄ってくる一匹のシャチがいた。

本来、肉食であり、海のギャングという異名をもつシャチが、ここまで人懐っこいだろうか、と疑問を抱きながら、菖は甘えてきたシャチの頭をなでくりまわした。

――ずいぶん人懐っこいけど……これもみなみの力なのか?

いやまさかな、と思いつつも、菖は変身していなくてもマーメイド然としているみなみのあの様子を見ていたため、完全に否定しきることができずにいた。

だが、そんなことはどうでもいいと思えるほど、幻想的なみなみとティナ、そして海に住まうものたちの共演に菖と懐いてきたシャチは身惚れていたのだった。




あとがき代わりのその後の話(スキット風)

~可南子、帰宅後~
舞「お帰りなさい、お母さん!」
可南子「ただいま、舞……あ、そうだ。そういえばこの前の海中遺跡の調査で、あなたのお友達にあったわよ」
舞「え?」
可南子「たしか海藤みなみさんと、春川菖くんだったわね?」
舞「え、えぇ??!!お、お母さん、菖さ……二人にあったの?!」
可南子「あらあら、海藤さんよりも菖くんの方が先に出てくるなんて♪」
舞「……っ!!」Σ(///□///

~みなみと菖、浮上後~
菖「いやぁ、いいもの見せてもらったよ。ありがとう、みなみ」
みなみ「い、いいえ……あの、菖さん」
菖「ん?」
みなみ「も、もしよかったら、また一緒に泳いでくれませんか?……そ、その……ティナもティナのお友達も、菖さんのことを気に入ったみたいなので」
菖「え?」
ティナ「キュキュイ~♪」
シャチ「クワワワワ♪」
菖「う~ん……まぁ、確約はできないけど、構わないよ」
みなみ「……っ!あ、ありがとうございます!」
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