ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
ようやく、菖とゆりが一歩前進(?)します!(あながち嘘じゃないよ!!
いつか二人だけで夏祭りネタとかやりたいなぁ……
てか、そろそろつぼみの相手も出してあげないと……
うだるような暑い日が続く夏休みのある日の夕方。
菖とゆりは浴衣姿で河原に来ていた。
周囲を見れば、同じように浴衣姿の男女や家族連れでごった返していた。
「うわぁ……覚悟はしてたけど、混んでるわなぁ」
「夏の一大イベントだもの。これくらいのにぎわいはないと、ね?」
「それもそうだな」
くすくすと微笑みを浮かべるゆりに、菖は苦笑しながら返した。
今日は希望ヶ花市の夏の風物詩である花火大会の日で、この日は多くの人々が友人や家族と一緒に打ち上げ花火を見ようとこぞって河原にやってくるのだ。
菖とゆりもまた、こうして花火見学にやってきた、というわけだ。
むろん、二人だけ、というわけではない。
「菖さーん、ゆりさーん!」
「こんばんは」
「あれ?もしかして、あたしたち、時間間違えちゃった?!」
「いや、俺らが先に来ただけだから」
「そうよ。むしろえりかが遅刻しなかったことにびっくりしているくらいだから」
「ひどいっしゅ!」
身から出た錆、とはいえ、えりかはゆりの言に反論した。
が、ゆりはその様子にくすくすと微笑み、冗談よ、と返した。
「それはそうと、遅いな。君尋たち」
「そうね……もうそろそろ着いていてもおかしくないのだけれど……」
「ももねぇはあたしたちが出る前にはもう出発してたけど……」
えりかはそう言いながら、この場にいない姉と、おそらく、いや、確実に将来、義兄となる
まさか、事故に遭っていないか、明に嫉妬した無粋な連中に襲われたか。いや、可能性が高そうなものは、突然仕事が入ってキャンセルせざるをえない状況になってしまったか。
心配しすぎて、えりかが頭を抱え始めると。
「お~い!」
「悪ぃ、ちと遅くなったか?」
「「こんばんは、みんな」」
「「すまない/ごめん、遅くなった」」
「……よう」
噂をすればなんとやら、とはよくいったものである。
声が聞こえてきたほうを見ると、そこには浴衣姿の
「お、来た来た」
「少し遅かったわね?」
「ももねぇも明にぃも遅いっしゅ!!」
「「こんばんは!」」
先に来ていた面々がそれぞれの反応を示すと、小狼とさくら、君尋は少しばかり申し訳なさそうな顔をしていたが、ももかと明、ひまわりは苦笑いを浮かべ、静に至ってはそのポーカーフェイスを崩すことはなかった。
むろん、静のそのポーカーフェイスに、君尋が苛立ちを覚えないはずがなく。
「百目鬼!お前はもう少し申し訳さなそうにそたらどうだっ?!菖はともかく、月影さんやつぼみちゃんたちに申し訳ないとは思わないのかっ?!」
「……やかましい」
「いや、俺はともかくってなんだよ」
君尋のツッコミに、静はいつも通りに返したが、菖は苦笑を浮かべながらツッコミを返していた。
そんな三人の様子に、ゆりが呆れ返ったようなため息をつくと、川の方から、ひゅー、という甲高い音が聞こえて来た。
その音を聞いて、振り返ってみると。
ドーンッ!
色とりどりの光と、一拍遅れて大きな破裂音が響いて来た。
どうやら、花火大会が始まったようである。
いつの間にか、君尋の騒がしいツッコミは止まり、全員の視線は花火のほうへと向いていた。
「「たーまやーっ!」」
花火が咲くと同時に、えりかとももかがお決まりの掛け声を叫んでいた。
その様子を横で微笑ましく見守りながら、菖とゆりは花火に魅入っていた。
いつの間にか、菖とゆりは手をつないでいたのだが、それを知っているメンバーは誰もいなかった。
結局、菖とゆりが手をつないでいた、という事実は誰も知ることなく、花火大会は終了したのだった。
あとがき代わりのその後の話
~帰り道~
ももか「それじゃ、わたしとえりかは明くんに送ってもらうから、ここで」
つぼみ「わたしもご一緒させてもらいますので、ここで。みなさん、おやすみなさい」
君尋「それじゃ、ひまわりちゃんといつきちゃんは俺と百目鬼で送っていくよ。小狼、さくらちゃんのこと、ちゃんと送ってやれよ?」
小狼「わかってる」
静「……小さい狼だけに、送り狼にならないようにな?」
小狼、さくら「「……おっ……??!!」」Σ(///□///
菖、ゆり「「……はぁ……」」
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ゆり「まぁ、必然的にわたしのことはあなたが送ってくれることになるんだろうけど……」
菖「いい加減、飽きたか?」
ゆり「誰がそんなことを言ったかしら?」
菖「ははは」
ゆり「……ねぇ、菖……手、もう一度、つないでも、いい?」(/// ///
菖「……おぅ……」(/// ///
ゆり「……それじゃあ、お言葉に甘えて」(ぎゅっ
菖「おぅ」(ぎゅっ