ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
……ぶっちゃけます、寒くなるのが早くて風邪ひきかけました
まぁ、どうでもいい
本編どうぞ
あ、今回もあとがきないっすよ
不思議な旅の騎士、シャルルとの出会いから一週間。
ルーナ姫は窓から外をながめながら、そっとため息をつきました。
彼女の頭の中には、一週間前に出会った騎士の顔が浮かんでは消えていました。
「……あぁ、なぜ彼の顔ばかり思い浮かぶのでしょう……」
あの日の邂逅以来、ルーナ姫の脳裏に騎士シャルルの顔が浮かばなかった日はありませんでした。
それが何を意味しているのか、これまで男性との交流がほとんどなかったルーナ姫には知る由もありませんでした。
そしてついには。
「……いっそのこと、彼をわたしの専属近衛騎士に……」
と、なんとも大胆なことを思い浮かべてしまうのでした。
もっとも、その大胆な考えを口にすることを口にすることはなかったのですが。
ですが、口にすることはなくても、それを察することができる人が、この城には一人だけいました。
それは。
「遍歴の騎士を専属近衛騎士に、なんて考えてないだろうな?ルーナ」
「お、お兄様??!!ど、どうしたのですか、突然!!」
「いやなに、侍女たちから妹が遍歴の騎士に懸想してるって噂話を聞いてな」
ルーナ姫にそう話しかけてきたこの人は、姫のただ一人の兄にして、この国の王子であるユリウス王子です。
ユリウス王子もまた、ルーナ姫と同じくらい国民から人気があるのですが、ルーナ姫はこの兄王子が少しだけ苦手でした。
なぜなら、ユリウス王子はいわゆるイケメンではあるのですが、性格が少し悪く、気に入った人には意地悪をしたくなってしまうのです。
その意地悪の矛先は、当然、妹姫であるルーナ姫にも向かい。
「そうかそうか~、お堅い騎士姫の我が妹にもとうとう、想い人が」
「だ、だから!違うと言っているでしょ、お兄様!!」
「まぁ、それが事実かどうかはともかくとして」
「……もういいわ、これ以上反論しない……」
これ以上、何を言っても撤回する気がないことを理解したルーナ姫は、ため息交じりにそう返しましたが、ユリウス王子は、そんなことは関係ない、とでも言いたそうに、話を続けました。
「今度、隣国と友好を深めるために舞踏会を開くことになったんだ」
「あら?ということはプラナ姫もこちらに?」
プラナ姫とは、隣国に住んでいる姫の名前です。
そして、彼女とルーナ姫は親友同士でもあります。
なお、プラナ姫はユリウス王子に懸想している、という噂は両国の国民の間では有名な話で、今後の両国友好のためにも良い話まで進んでほしい、と思っている人もたくさんいるようです。
「ん?あぁ、そのはずだ」
「そう……なら、今度こそ決着付けてほしいわね」
「んあ?」
「だって、お兄様もプラナ姫のことを慕っていますよね?」
「……」
ルーナ姫の言葉に、ユリウス王子は沈黙で答えました。
実際、ユリウス王子はまんざらでもないどころか、プラナ姫のことを本当に慕っています。
ですが、本人の意地の悪い性格とひねくれ加減のせいで、なかなか素直になれずにいるのです。
そのことを知っているルーナ姫は、プラナ姫にどうしたらいいのか、何度となく相談を受けていたのです。
ルーナ姫は今回がいい機会と思い、王子に苦言を呈したのでした。
もっとも、その苦言を受け入れるほど、ユリウス王子は素直ではないため、ルーナ姫の言葉を受け入れることができずにいました。
とはいえ、事は国家間でのことであるため、中止にするか否かは、もはや二人に決めることはできないのでした。
そして、それは遍歴の騎士とその従者もまた同じことでした。