臆病者は今すぐにでも逃げだしたいみたいですよ? 作:ぱいんあっぷる
ここの作者は、にわか、遅筆、厨二病、三拍子揃ったド素人の書いた妄想空間だ
抜け出すなら、今のうちだ!! も、もうダメぽ…
青空の絵描かれた壁、砂の大地が絵描かれた床、無造作に置かれている、人形の数々、その中心に木で作られた小さな椅子に腰かけている自分に良く似た人形が座っているのが見える
どうやら、僕は夢を見ているようだ、それにしても、何時の間に寝てしまったのだろうか?
駄目だ…必死で、思いだそうとしてるのに、先程まで自分が何をしていたのか何も思い出せない
そんな事を考えていると、何時から其処にいたのだろうか? 目の前にキツネのお面を被った男の子にも女の子にも見える小さな子供が僕の前にしゃがみこんでおり、僕の顔を覗いている事に気付いた
何時の間に、座りこんでいたのだろう?と思いながらもどうせ夢だからと思い、僕は然程気にしなかった
それにしても、此処は何処何だろう?夢で見るって事は、きっと何処かで見たことがある場所なんだろうけど…そんな事を考えていると、目の前の子供は嬉しそうに話しかけてきた
「やあ、来てくれたんだね、ずっと君の事を待ってたんだ」
目の前の子供は、初対面の筈の僕に確かにそう言った
「…君は誰?僕の事を知ってるの?」
僕は不気味なお面を被った子供に恐る恐る質問をした、我ながら自分の夢、ましてや子供にすら恐怖心を抱くとは情けないがこの目の前の子供を見てると何故だか体の震えが止まらない、次に目を離せばその瞬間自分が殺されるのではないかそんな予感が頭を過ってしまう
「まず、君の事を知ってるかっていう質問だけど、当たり前じゃないかー!何せ君は僕らの中じゃ有名人だからね!そして、僕が何者かって?はてさて僕は誰でしょーか?それじゃあその辺りの説明からしていこうじゃないか」
目の前の子供は、そういうと、何処からか幼稚な、いかにも子供が描きましたという感じの、紙芝居を取り出して、話始めた
「とっても、とぉーっても、古いお伽噺の話をしてあげるよ、まだこの世界に"争い"というモノが存在していた時の話さ」
その昔、《魔神》と恐れられた"化け物"がいたそうだ
その化け物は、何よりも"血"と"争い"を好み、《争いが永遠に絶える事の無い世界》を作り出した
しかし、永遠などという言葉は存在しない、というように争いが絶える事の無い筈だった世界の争いは僅か二千年ほどで終わりを告げる事になった
理由は単純さ、既にその世界には争えるだけの力を持った存在が居なくなった為さ、皆殺しあっちゃったからね
そして、《魔神》は自分の作り出した争いの無い平和な世界で、最後に"神"と呼ばれる存在達を相手に最後にして最大の争いを繰り広げ、そこで打ち取られたのさ
目の前の子供が紙芝居付きで話してくれた物語は、世界中の誰もが知っている有名な物語だ、今の世界からは想像もつかないような事が日常的に起きていた、遠い遠い過去の歴史の物語だ
「でもね、この物語はね?偽りの伝承の部分があってね、本当は《魔神》を《とある入れ物》に閉じ込めただけで倒せてなんかいないのさ」
その言葉を聞いた瞬間、何故だか胸が苦しくなった、それはまるで、誰かに心臓を握られてるようなそんな苦しさが僕を襲った、この話をこれ以上聞いてはいけないそんな予感がする…
「え?そのとある場所は何処かって?」
僕は必死に自分の両耳を手で押さえつけた、これ以上は聞きたくない、聞いてはいけない気がする
「それはね…《魔神》の大好きな"血"と"争い"から縁の無さそうな臆病で、優しい、そんな生き物の中に閉じ込めたのさ」
目の前の子供から告げられた言葉は両耳をしっかりと塞いでる筈の僕の耳にまるで耳元で囁いたかのようにハッキリと聞こえていた…
「あれ、どうしたの?大丈夫?顔色が良くないけど、ボクの話そんなに怖かった?」
目の前の子供は先程よりも愉しげな表情で僕にゆっくりと近付いてくる、僕は必死に後退りをするが目の前とゆっくりと近付いてきている子供との距離を開かせる事が出来ない、否、寧ろその距離は徐々に詰められつつある
「アハハッ、君は本当に臆病だね!」
目の前の子供はそう言うと、突如僕のいる反対方向に歩いていき部屋の中央に置いてあった僕に良く似た人形を大切そうに抱き抱えると、人形の服を捲った
そこには、チャックのようなものがついていた、するとその子は口の中から禍々しい光を放つ、黒い太陽のような水晶玉を取り出し、僕に良く似た人形の中へと押し込んだ
「そんな君だからこそ選ばれたんだよ、君はまさに皆の為の"パンドラの箱"になったわけさ、本当に君がいてくれて良かったよ、それじゃ元気でね、入れ物くん」
そして、僕は眠りについた…
まさか…全部見たというのか?
クックック…ようこそ深淵へ(暗黒スマイル)
「ぐへへへへへ…黒ウサギの柔肌蹂躙したるわぁ!!」