念願の新作が出ましたね。
過去作で戦ったお馴染みのキャラクターが再登場している上に、数も多くて見ているだけでも楽しいです。
収集要素もあって思っていた以上に面白いです。
面白いですねポケモンマスターズ。
無課金なのでロクなバディーズ持ってないし、まだ全然進んでないですけど。
テクニカルが後半の相手に通用せず、アタッカーで殴るだけのゲームになっているらしいのでゲームが進めばまた評価も変わってくるんでしょうかね?
えっ、MHWアイスボーン?
環境生物集めに忙しくてシナリオが全然進みません。
写真撮影やオタカラ探しもしないといけないし。
結局収集しかしてないじゃないか……(呆れ)
ハコビアリ集めは任せろー! バリバリ
「うわっ、クンチュウが転がってきた!?」
「クンチュウは陸地にも生息しているのです。」
「げえっ、猟虫が襲ってくる!?」
「それは猟虫じゃなくてランゴスタなのです。ランゴスタを猟虫なんて言うと龍田さんに怒られるのです。」
「デカい牙のイノシシが突っ込んできやがった、危ねぇ!!」
「それはブルファンゴなのです。体当たりを受けると狩娘でも軽く吹き飛ばされるから要注意なのです。」
ハァ、本土だとよく天龍幼稚園とか言われて駆逐艦の引率係扱いされる天龍型だが、逆に電に案内されて山登りをする日が来るとは思わなかったぜ。
「天龍さん、山の動物達はどうでしたか?」
「うん、蚊やヘビとか言ってる場合じゃなかったわ。何だあいつら、イ級と同じくらい強いのもいるじゃねぇか。」
野生動物のくせに深海棲艦よりも強いとか、流石に笑えない。
「ブルファンゴの親玉のドスファンゴはドスイ級よりも強いのです。6メートル以上もある巨大なイノシシだから不用意に出会いたくないのです。」
6メートルのイノシシって、ジブリ映画かよ?
2tトラックだって5メートルもないのにデカ過ぎるだろ……。
「そして狩娘にとって不慣れな陸上戦は危険なのです。だからドスファンゴみたいな危ない生き物となるべく戦いにならないように、陸では海と同じくらいか、それ以上に気を付けて行動する必要があるのです。分かったですか?」
「充分過ぎるくらい分かったぜ……。」
そんなイノシシには死んでも会いたくない、というか会ったら普通に死ぬ。
「ちなみに某SF科学考察本の著者によれば、ドスファンゴの突進を大剣で真正面からガードすると時速178kmの速度で吹き飛ばされてしまうそうなのです。」
「時速178km!?」
死ぬ死ぬ死ぬ!高速道路を走る自動車だってそんな速度出さねぇよ!生身でそんな速度出して原型保ってられるワケねぇだろ!?
しかも防いだ結果でそれだろ?防がなかったらもっと酷いことになるとか、人間が挑んでいい相手じゃねぇ!!
「まぁアタリハンテイ力に適応している狩娘や提督なら、突進の直撃を受けてもそんなことにはならないから安心していいのです。それにドスファンゴの突進も、戦艦の砲撃や魚雷の直撃に比べれば何てことないのです。普通の人間がドスファンゴの突進を受けても多分ミンチになるだけで済みますが、艦娘でも艤装無しで深海棲艦の砲撃を喰らったら一瞬で赤い霧に変わるのです。だからいつも砲弾の雨に身を晒して戦っている艦娘は凄いのです、偉いのです、尊敬するのです!だけど電は怖い目に遭うのは嫌なのです、だから電は狩娘になることが出来て良かったと心の底から思うのです。」
「いや、そういう問題じゃないと思うんだが……。」
「怖がらなくても大丈夫なのです、ドスファンゴも倒せない相手じゃないのです。電は戦ったことすらないのですけどね。だけどヘ級に勝てる腕前があるのなら、きっとドスファンゴにも勝てるのです。もし出会ったら腕試しとして戦ってみるから、その時は天龍さんも手伝うのです。」
「え゙っ……???」
「やったー、ようやく目的地に着いたわ!」
「うむ、思ったより苦労したな。」
「そうね。長門さんがよそ見して石ころにつまづいて泥んこにダイブしたり、長門さんがハチミツ採集しようとして散々ハチに追い回されたり、長門さんがうっかりシビレガスガエルを踏んづけて麻痺したり、長門さんが草むらにいたカマキリを異常に警戒して全然進めなかったり、長門さんがブルファンゴの体当たりで吹き飛ばされてそのまま崖から転げ落ちたり、色々あって本当に大変だったわね!」
「ほ、本当にな……。」
私、雷と長門さんは無事にキノコの群生地に辿り着いたわ。
道中でやたらと長門さんが酷い目に遭ってたけど、私が痛いの痛いの飛んでけーってしたら元気になるって言うから実際にやってあげたら、変な表情をしながら鼻血を流し始めたの!
慌てて丸めたティッシュペーパーを詰めてあげたわ。体調が悪かったのかしら?心配だわ。
今日のお出掛けも、本当は長門さんは着いてくる予定はなかったのよね。
自分の体調が悪いのに私達を心配してわざわざ着いてきてくれたっていうのは嬉しいけど、雷的には具合が悪い時は無理しない方がいいと思うわ!
「さて、採集しましょ。」
「ふむ、キノコの群生地というだけあってより取り見取りだな。」
アオキノコ、ドキドキノコ、マヒダケ、毒テングダケ、ニトロダケ、特産キノコに厳選キノコまで!
ここは様々な種類のキノコが生えている場所なのよ。勿論、雷のお目当ての鬼ニトロダケもね!
「ところで雷、知っているか?キノコは基本的に生食は出来ないんだ。」
「そうなの?」
「あぁ。毒テングダケを生で食べると危険なのは当然だが、他のキノコも生のままだと炎症を起こしたり中毒作用を引き起こしたりするんだ。」
「へぇ~、そうなんだ!」
「茸食というスキルがあればキノコを生のまま食べられるようになるらしいが、普通に食べるのはやめた方がいい。だがな……。」
ここで長門さんは屈み込むと、足元に生えているキノコを一本むしり取った。
「このドキドキノコだけは生食が可能なのだ!」
長門さんが差し出すように見せてくれたのは本人の言う通りドキドキノコ。
ドキドキノコは緑色の傘が特徴的なキノコよ、地域によっては水色に白い斑点模様の傘を持っていることもあるそうね。
「このドキドキノコはモドリ玉の材料として使うのが一般的だが、実はそのまま食べることも可能なんだ。とはいえ摩訶不思議なモドリ玉の効果から想像が付くとは思うが、食べても摩訶不思議な効果が起きるようでな。運が悪ければ毒テングダケを食べた時よりも酷い目に遭うが、運が良ければいにしえの秘薬と同等の効果が得られるのだ。面白いだろう?」
「いにしえの秘薬!?」
凄いわ!いにしえの秘薬って全てのお薬の中で最も効果が高いのよ!
その代わり作るのにも凄く手間が掛かるの、それがキノコを食べるだけで同じ効果が得られるなんてとってもお手軽でとってもお得じゃない!
でも悪い効果もあるのよね?お腹壊しちゃったりするのかしら?
「色んな効果があるが、何が起きるかは食べてみるまで分からない。それがこのドキドキノコだ!どれ、物は試しだ。一つ食べてみよう。」
そう言うと長門さんはドキドキノコを齧り取り、そのままモグモグと咀嚼する。
「うん、意外と味は悪くないな。毒キノコは毒の成分に旨味があるというがこれは……ん?」
急に怪訝な顔をする長門さん。ひょっとしてキノコを喉に詰まらせたのかしら?
「う、ぐぐぐ………………。」
「どうしたの?どこか痛いの?」
目を見開き歯を食いしばって脂汗を流しながら、両手で喉を抑えつつ片膝を地面に着く長門さん。
凄い顔をしているわ、まさか本当に毒だったのかしら!?
長門さんがガタガタと身体を小刻みに震わせることで、背負っていたブレイズブレイドが背中からずり落ちていき、ズダンと大きな音を立てて地面に突き刺さる。
「な、長門さん大丈夫!?えっ?何よこの煙は!?」
長門さんの全身から蒸気が吹き上がるように緑色をした煙がモクモクと出てきたわ。
モドリ玉を使ったときに出てくるあの煙とよく似た緑色の煙、だけど身体から煙が出てくるなんて普通じゃないわ。一体どうなっているのよこれ!?
「があああああぁぁぁぁぁ!!!」
「きゃっ!?」
そして長門さんが叫ぶと同時に、姿が確認出来なくなる程の緑煙が噴き出して私の視界を遮る。
それと同時にバツンバツンと何かが弾けるような音が聞こえてきた。
だけど煙で何も見えない、何が起きているのか全然分からないわ!
徐々に煙の勢いが弱まってきた、長門さんは無事かしら?
「ケホケホッ、長門さん無事!?怪我してない?気分悪くない!?119番で救急車……はカリュード諸島にはないんだった。だったらチケット使ってレンタク呼ぶ?長門さん……長門さん?」
何か様子が変ね?返事がないわ。返事が出来ない程の重症なのかしら?
ようやく煙も晴れてきたことだし、まずは長門さんの安否を確認しなくちゃね!
もし心肺停止なんてことになっていたら、急いで応急処置をしないといけないわ。
知ってる?救急車が来るまでの間に正しく応急処置をしておけば対象者の生存率は大きく上がるし、予後の経過も良くなるそうよ。
AEDは持ってないけど、私だって狩娘だもの。ある程度の処置は心得ているわよ!
「長門さん、長門さ………えっ???」
長門のネタキャラ化路線から逃げるな。