天龍ちゃんと狩娘   作:二度三度

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天龍ちゃんの身長が分からないので適当に捏造しました!
17歳の女性の平均身長がが157㎝から158㎝くらいなので、スタイルの良さを吟味して160㎝くらいのつもり。
艦娘の身長に対する公式設定がない故の苦肉の策。
本物の艦の大きさを基準に考えると身長が滅茶苦茶になっちゃうから仕方ないね。





雷ちゃんとピンクの長門さん6

 

 

 

 

「普段使わない場所にある夜のトイレってちょっぴり怖いわね。」

 

私はトイレを済ませた後、来た道を戻っていた。

長門さんは部屋で大人しく寝てるかしら?

 

 

 

 

 

「うぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 

な、何?今の悲鳴は!?

もしかして事件?とにかく急がなきゃ!!

 

 

 

 

 

悲鳴の聞こえた現場、そこで私が見た……というか嗅いだのはお風呂場で散々嗅いだあの悪臭。

そして私を見つけて嬉しそうにしている長門さん。

 

「ひょっとして私を探しに来てくれたの?」

 

「ウホ!」

 

「ありがとう長門さん!でも勝手に部屋を出ちゃダメよ?」

 

とりあえず部屋から消臭玉を持ってきて、ここの消臭をしないとね。

 

「あれ?床に何か落ちてる?」

 

暗くて分からなかったけど、よく見ると床に大きなものが落ちていた。

 

「……って川内さん!?」

 

床に落ちていた……否、大の字になって倒れていたのは川内さん。

完全に気を失っている様子で、顔は真っ青になっており口からは泡を吐いている。

 

「大丈夫……って臭い!!」

 

川内さんの身体から漂う臭いは長門さんのオナラの臭いと全く同じ。

きっと長門さんのオナラを直接浴びちゃったんだわ!

 

「何事ですか!?悲鳴が聞こえたのですが。」

 

「あっ、神通さん。」

 

駆け付けてきたのは神通さん。

神通さんも寝ていたはずなのに、ちょっとした異変を感じただけですぐに目覚めて駆け付けてくれるから凄いわね。

 

「実は………………。」

 

 

 

 

 

「なるほど、そういうことだったんですね。」

 

「長門さんに悪気はなかったの、許してあげて!」

 

「安心して下さい、別に長門さんを責めるつもりはありませんよ。夜中に出歩いていた姉さんにも問題はありますからね。それよりもこれはチャンスですよ!」

 

神通さんは倒れている川内さんを見て何かを思いついたみたい。

 

「まずは雷さん、この場所と姉さんの消臭をして下さい。」

 

「分かったわ!」

 

「それが終わったら私が姉さんを縛り上げます。」

 

「分かったわ……えっ?」

 

「せっかく夜に気絶してくれたんです、これを機に姉さんの夜型体質を治すんですよ!朝になったら水を掛けて起こしますので。」

 

「ええっ!?」

 

「姉さんは本当なら私よりも優秀な狩娘なんです、だって私の姉さんですから!それなのに夜戦以外に対する興味が薄いから、ランクも上がらないし評価もされないんです!だからこれは姉さんに対する私なりの愛の鞭なんです!姉さんは真人間になって、私を超える狩娘になってもらうんです!」

 

「えぇー……。」

 

「ウホ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ、朝ね……。」

 

川内さんが気絶して神通さんに縛り上げられたこと以外に特に問題が起きることはなく、無事に朝を迎えることが出来た。

うーん、神通さんの気持ちも分かるけど川内さんが可哀想ね。

神通さんは川内さんに昼に活動してもらいたいんだろうけど、川内さん自身は夜戦が好きなんだものね。

だとしたら長門さんを元の姿に戻そうとしている私の行動も長門さんにとっては余計なお世話で、私のエゴに過ぎないのかしら?

でも長門さんも好きでコンガになったワケじゃないんだし、一緒にいながら長門さんを止められなかった私には長門さんを元に戻す責任があると思うわ!

だから長門さんの姿が元に戻るまで私は付き合うわよ!

 

「ウホァ~。」

 

朝になっても長門さんはコンガのままね。

寝て覚めたらひょっこり元に戻ってないかと思ったけど、そんなに都合のいいことは起きないわね。

 

「長門さん、朝起きたらまずは顔を洗ってうがいをするのよ。その後は着替えて朝食に行くからね。」

 

「ウホホ~。」

 

長門さんは嫌がるかと思ったけど、昨日のお風呂で慣れたのか大人しく顔を洗わせてくれた。

洗うといっても濡らしたタオルで拭いただけだけどね。

そして私はパジャマからいつもの格好に着替えて、長門さんにはヘッドギアを付けて準備万全!

それじゃあ朝食に向かいましょう。

 

 

 

 

 

「ウッホホ!ウホホ!アグアグアグアグ!」

 

「相変わらず汚い食べ方なのです。」

 

「流石にまだ食器の使い方は分からねぇか。」

 

「もし長門さんが元に戻れなかったら、私がしっかりテーブルマナーを仕込んであげるわ!」

 

途中で電と天龍さんと合流した私達は四人で朝食を摂ることにした。

長門さんの朝食は昨日と同じで超特盛よ、朝からそんなに食べて胃もたれしないのかしら?

 

「それで今日の予定はどうするのです?」

 

「今日は長門さんを連れて海に行くわ!狩娘としての活動をすることで、本来の自分を取り戻してもらうのよ!」

 

「つまり海に狩りに行くんだな!?」

 

「そうよ!」

 

「でも日常生活ですら難儀しているのに狩りなんて出来るのですか?」

 

電のもっともな疑問、でもそう言われるのは予想してたわ。

 

「だからこそ二人に相談したのよ!私達三人で長門さんのフォローに入るのよ!」

 

「なるほどな、オレとしては新しい太刀の試し斬りもしたいし構わないぜ。」

 

「仕方ないのです、雷ちゃんからのお願いは断れないのです。」

 

「ウホ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というワケで鎮守府近くの浜辺までやって来たわ。

 

「今回のターゲットはシンカイザザミよ!」

 

「シンカイザザミ?」

 

不思議そうな顔をする天龍さん。

そういえば天龍さんはまだシンカイザザミを知らないんだったわね。

 

「シンカイザザミというのは簡単に言えば大きなヤドカリなのです。」

 

「狩娘にもなってヤドカリ狩りなんかすんのかよ!?」

 

電の説明に露骨に顔をしかめる天龍さん。

これはそこらにいる普通のヤドカリと勘違いしているわね。

 

「まず前提として、カリュード諸島にはヤオザミという大きなヤドカリが生息しているのよ。浜辺や森林に砂漠と色んなところで暮らしているわ!その全長は1.7メートルくらいあるわ!」

 

「1.7メートル!?」

 

流石にビックリしたみたいね。

パッと見だけど天龍さんの身長は160㎝くらいよね?

だとしたら自分より10㎝以上も大きなヤドカリがいたらそりゃ驚くわよね。

 

「ヤオザミは普通のヤドカリと同じように、身体が入りそうなものならなんでもヤドにしちゃうわ!そしてカリュード諸島でヤオザミのヤドになりそうなものといえばイ級みたいな小型深海棲艦の艤装よ、だからそこらじゅうで深海棲艦の艤装を背負った大きなヤドカリが見られるのよ!」

 

「どこにでも艤装を背負った巨大ヤドカリが生息しているとか、ちょっと出かけるの嫌になってきたな……。」

 

「心配しなくても大丈夫、ヤオザミはそこまで強くないわ!イ級と同じか、少し強い程度よ!」

 

「ヤドカリがイ級より強いのか……。」

 

心底嫌そうな顔をする天龍さん。

今でこそ大して強くないヤオザミだけど、何故か発見当初のヤオザミは異様に強かったらしいわね。

走っても逃げられないほどの高速移動と異常な威力のハサミ攻撃で、うかつにテリトリーに入った初心者狩娘をバッタバッタとなぎ倒していたということは天龍さんには黙ってましょう。

 

「大きく成長したヤオザミは大型深海棲艦の艤装を背負うようになるわ、そういった個体をシンカイザザミと呼ぶのよ!そしてシンカイザザミは深海棲艦の艤装を背負い続けたことで海上移動が出来るようになったのよ、テリトリーに入ったものに対する攻撃性が高いことから深海棲艦と同じように狩猟対象になっているわ!」

 

「ちなみにシンカイザザミは全長5メートルくらいあって、艤装のヤド込みで10メートルを超える個体も珍しくないのです。」

 

「10メートル!?」

 

天龍さんがものすごくビックリしてる。

そりゃ10メートル超えのヤドカリと言われれば誰でもビックリするわよね。

 

「巨体を生かした接近戦以外にも、深海棲艦の艤装を再利用しての砲撃戦も得意とする油断ならない相手なのです。しかもヤドも甲殻もとっても堅くて、並大抵の攻撃じゃ傷一つつかないのです。だから油断するとあっという間にボコボコにされるのです。」

 

「ちょっとお腹痛くなってきた、帰っていいか?」

 

天龍さんの顔色がみるみる悪くなってきた、電はちょっと脅かし過ぎね。

 

「怖がらなくても大丈夫、そのために私達がいるのよ。私達の使うハンマーはザザミの堅い甲殻やヤドを打ち砕いて破壊することが出来るわ!狩娘は協力して狩りをするのが基本、私のことならいくらでも頼っていいからね!それにヘ級に勝てたのならシンカイザザミにだって勝てるわ、シンカイザザミは一流の狩娘を目指す上で避けては通れない相手なんだから!」

 

「分かった分かった分かったよ!そもそもこのオレが実際に戦いもしないで、前評判を聞いただけでビビッてたまるかってんだ!太刀の試し斬りだってまだなんだ、行ってやろうじゃねぇか!」

 

どうやら天龍さんはやる気が出てきたみたい、やったわね!

一方で肝心の長門さんはというと……。

 

「……ウ、ウホ。」

 

「あら、どうしたの長門さん?」

 

何だか様子が変ね?すごく不安そうにしているわ。

 

「ひょっとして海が怖いんじゃないですか?」

 

「海が怖い?狩娘なのに?」

 

「昨日猿は水が嫌いだって教えたのです。」

 

そういえばそうだったわね……。

ニホンザルとセリエナの新種のお猿さん以外は基本的にお風呂に入らないんだっけ?

 

「でも長門さんは海で戦う狩娘なのよ?」

 

「今の長門さんは狩娘じゃなくて猿のコンガなのです、猿なんだから水は苦手に決まってるのです。」

 

「でもお風呂好きのニホンザルじゃないのに、お風呂にはちゃんと入れたじゃない?」

 

「お風呂は浅いから入れたのです。電達は海上に立てる狩娘だから感覚がマヒしてるのかもしれないけど、普通の人間でも足の届かない深さの海に入るのは怖いものなのです。ましてや水嫌いの猿にとっては嫌なんてレベルじゃないのです!そもそも昨日お風呂に入れるのにもどれだけ苦労したか覚えてないのですか!」

 

「むむむ……。」

 

長門さんの方を見てみると相変わらず嫌そうな顔をしている。

やっぱりこれって私の善意の押し付けに過ぎないのかしら?

嫌がる相手に無理強いするのはよくないって言うけどどうしましょう?

 

「長門さん大丈夫、安心して。狩娘にとって海は一番本領を発揮出来る場所なの。まずは浅瀬で慣れていきましょう。」

 

長門さんは嫌がってるけど、お風呂だって慣れたんだし海だって入ってみれば案外大したことないかもしれないわ!それに試しもしないで辞めちゃうのもよくないと思うの。

可哀想だけど本当に長門さんのことを想っているのなら心を鬼にするのよ雷!

 

 

 

 

 

私は長門さんの手をそっと引いて、浜辺からゆっくりと海に入っていく。

すると私の両足は沈むことなく海面をしっかりと踏みしめた、水面歩行は狩娘……というか艦娘の基本能力の一つね。

 

へっぴり腰の長門さんも私に引っ張られることで少しずつ海へと入っていき、そして私と同じように海面に立つ……ことはなくそのままジャブジャブと膝までが海に浸かってしまった。

長門さんの両足が踏みしめているのは海面ではなく砂地だ。

 

「ウ、ウホォ……。」

 

「あれ、おかしいわね?」

 

先ほどにも増して心底嫌そうな顔になった長門さん、早く陸に上がりたくてしょうがないといった感じね。

 

「これじゃ普通に海に入ったのと変わらないのです。」

 

「どうすんだよ、このまま連れてったら溺れちまうんじゃねぇか?」

 

天龍さんの言う通り、このままじゃ長門さんを連れていけないわ!

こういうときに私がするべき行動は……。

 

「どうしたの?狩娘は生まれつき海の上に立てるように出来てるのよ!気持ちの問題よ!出来ないと思うから出来ないのよ、だったら出来て当然と思うの!そうすれば立てるわ!長門さんなら出来る出来る!」

 

応援あるのみ!某熱血元テニスプレイヤーさんや、バルバレの前提督さんを真似してみたわ!

実際艦娘や狩娘は意識して水面に立っているワケじゃないわ。立てるから立てる、それだけよ。

本能的に立つ行為と沈む行為を切り替えられるから、自由に歩くことも出来れば泳ぐことも出来るの。

みんな出来て当然のことなんだから長門さんにだって出来るわ、頑張って!

 

「ウホ……。」

 

だけど相変わらず長門さんの足は沈んだまま、さっきから何一つ状況は変わってない。

 

「うーん、どうしちゃったのかしら?」

 

「これは完全に猿化しているのです。」

 

「どういうこと?」

 

「つまり狩娘としての力が失われているってことなのです!今の長門さんは狩娘ではなく、単なるコンガなのです!」

 

「要するに狩娘じゃねーから水面に立てなくなったってことだろ。」

 

「そういうことなのです。」

 

「ええっ!?どうしましょう、これじゃ連れて行きようがないわ!」

 

長門さんに狩りをさせようと思って連れてきたのに、これじゃ狩り以前の問題だわ!企画倒れよ!

 

「でももう既にシンカイザザミの狩猟クエストは始まっちゃってるから今更帰れないわ!それに四人で狩猟をするって書類を提出しちゃったのよ。」

 

「だったら長門さんはここに置いてくしかないのです。」

 

「長門さんを置き去りに?」

 

そうね……長門さんを一人残して三人でシンカイザザミを狩りに行く、本当はそれがベストなんでしょうね。だけど私にそんなことは出来ないわ!

 

「分かったわ、それなら私と長門さんがここに残るわ!悪いけどシンカイザザミの狩猟は電と天龍さんで行って来てくれる?」

 

「うーん。確かにこの長門さんを一人にするというのも、それはそれで不安なのです。」

 

「オレとしては武器の試運転も目標の一つだしな、試し斬りが出来るのなら何でもいいぜ。」

 

「決まりね!」

 

 

 

 

 

「行ってらっしゃ~い!」

 

「ウホ。」

 

海に出ていく電と天龍さんを見送る私と長門さん。

さて、することなくなっちゃたけどどうしようかしら?

 

 

 

 

 







身長を設定するにあたって人間の年齢別平均身長を調べたら、小学6年生の女の子の平均的な身長が150㎝くらいあって驚いた。
多少前後するだろうし個人差もあるだろうとはいえ、思っていた以上にデカい。
女子高生と7㎝くらいしか差がないとかマジですか!?
確かに女の子は小学生高学年の頃に大きく背が伸びて、その後は緩やかな成長をするから不思議なことではないんだけど実際に数値にするとビックリ。



個人的な雷と電と天龍の身長差のイメージは、頭が胸の辺りにくる感じ。
小学1年生なら120㎝に届かないくらいだからドンピシャなんだけど、いくら第六駆逐隊が幼いとはいえ小学1年生というのは流石にどうなんだろう?

……うん、深く考えないようにしよう。
艦娘と人間は違うもんね、見た目は小学1年生でも中身は100メートルを超える船なんだ。



以下、今回の話に出てくる主要キャラクターの身長に対する個人的なイメージ。

天龍:160㎝ 雷と電:118㎝ 長門:175㎝ コンガ:218㎝

コンガの大きさは公式設定から、ちなみに尻尾も含めた全長は464㎝らしい。
ゴリラの身長が180㎝くらいらしいから滅茶苦茶デカい。
ついでに書くとババコンガは全高361㎝で全長984㎝もある。
10メートルの屁こきゴリラとか嫌過ぎるでしょ……。
ちなみにMH4のマリオコラボのときのババコンガの最大サイズは1670.76㎝。
サラマンダー……じゃなくてザトウクジラよりでかーい!(白目)
更に付け加えるとMHF最後の宴に登場したギウラスババコンガの最大サイズは2164.8cm!!
もはや頭おかしいレベルの大きさである。




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