後はアンケート回答もありがとうございました。アレ、いいですね。背中を押して頂いてありがとうございます。
さて、今回のお話はスコッチさん視点(三人称)です。
前回の彼目線的な。
今回の注意事項
・前回と同じ注意項目は大丈夫?
・色々と荒削り。
・なのに前回との温度差が凄い気がする(震え)
・勘違いのような、そうでないようなふわっと感。
・スコッチさんの本名ネタバレ。
・スコッチさんの偽名のねつ造。
・いろいろとやべーぞ、本当に大丈夫ですか?
おっけー?
ではどうぞ。
「最近、ジンの動きが怪しい。近々、鼠狩りをするのかもしれない」
「……そうか。――俺達に出来る事はせいぜいが息を潜める事か」
「そうですね。悔しい事に、今の我々には足りない事が多すぎますからね」
力も、情報も、時の運さえも未だ足りないと自覚できてしまう。バーボンはそこで握りしめていた震える手を見つめた。スコッチは苦笑を少し浮かべる。
「そう気を張るなよ。張り詰めすぎて、糸が切れちまったら大変だろ?」
「緊張の糸が?」
スコッチの気負いのない笑みにバーボンも口元を緩める。返す軽口に険がなくなったのをきっかけに室内の空気の重さが軽くなる。
「ああ。後は心の糸、がな」
「はは、心の琴線って奴かな」
「おいおい、人のボケを真剣に返すなよ。恥ずかしいだろ」
「ははは、悪い悪い」
不穏の影はおそらくこういう何気ない所から始まっていたのだろう。後に思い至っても疾うに遅いのは承知でそれでも後悔してしまう。
「ったく、お前はノリがいいのか悪いのかちょっと分からないよな。バーボン」
ああ、この時に気づけたならば、と。
「それはお前もだろ。スコッチ」
これはスコッチである、一人の愚かな男のどうしようもない話だ。
※※
それは運がよかったのか、もしくは悪かったのか。未だに迷っている。
時刻はもう既に深夜を迎えている。東都の繁華街から少しばかり離れたビルの狭間。近くに組織の施設の一つがあり、都内とはいえ地味に治安が危ぶまれる。万が一、組織の闇を一般人が目にしてしまったらその末路は抹消一択という物騒さだからだ。
季節の変わり目に差し掛かり、秋から冬へと空気を変えている。吐く息こそ白くはないが、どこか肌寒い。それが夜ならば尚更厳しい。だが、今はどうだ。スコッチはそんな寒さなんぞ感じてはいなかった。厚着をしている訳ではない。……ただ、ただ前へ、ここではない何処かに行かなければならない。スコッチの背を押す焦燥をなんと表せばいいのだろうか。分かりたくはない。この足を今は止めるわけにはいかないからだ。
スコッチは思考を別の所に飛ばして、今の緊張感を和らげようとしていた。過剰なソレは今は命取りだと長年の経験で知っていた。――遺書のようなメールを親友に送った後だからだろうか、妙に現実感がない。
だから、目の前に現れた銀色の髪に対応が遅れた。思考が上滑りしていた上に、彼の気配は無に近い。華がある見た目とは裏腹な、闇に溶けるような瞳がこちらを見据える。
ジェネヴァ。それが目の前の少年のコードネームだ。早い話、組織での同僚であり仲間となる。
「あ」
なんとも間抜けな声は果たしてどちらのものか。時間が止まったような錯覚が暫し漂う。バタバタと後ろから迫る追跡者の足音で止まっていた両者の動きが再び動き出す。
この状況は限りなくまずい状況だ。この目の前の少年の脅威はもう既に幾たびの任務で垣間見ている。アレに勝てるか?スコッチの自問に答えは返ってこない。勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。――そして、この局面はその曖昧さで勝負に出てはいけない。それだけは確かだ。
ならば、後ろに逃げるか?同じ組織の人間でも目の前の少年よりは御しやすいだろう。銃弾の一、二発は覚悟の上なら逃げることも可能だろう。
スコッチの葛藤の含む思考は五秒、それぐらいだったように思う。だから、目の前に棒立ちしていたジェネヴァから伸びてきた白い手に、掴まれた力の強さに咄嗟の判断が遅れた。
「こっちに」
「は?」
端的に告げてスコッチの手を引くジェネヴァに迷いはない。
スコッチのこの時の心境をシンプルに表すとこうだ。
マジか、コイツ。
スコッチは目の前の小さな背を茫然と見るしかなかった。
――何故ならばこの時点で“スコッチ”は組織にとっての敵。
狼に紛れ込んだ鼠、NOCの烙印を押された“裏切り者”だったからだ。
※※
時を遡って数週間前。
表向きの平穏はどうにかカタチになっているが、水面下は不穏の波が騒がしい。気が抜けない日々にバーボンと共に息を潜めていたそんな日常の一部だった。噂ではジンが組織に紛れ込む鼠の情報を掴んだと伝え聞く。誰がその不幸な槍玉に上げられるのか、と戦々恐々としていた。
そんな中、そのジンから下された任務がジェネヴァと二人で挑むモノだった。内容はなんてことのない、少し法に触れる物品の運搬だ。組織の所有する倉庫での取引も含んだソレは確かにジェネヴァ一人では不安が残るだろう。決してジェネヴァの実力不足という話ではなく、向き不向きの話だ。見た目だけなら、儚い雰囲気の少年だ。そんな彼に後ろ暗い取引で相手を威圧するというのは、武力行使以外に手段がない。手間と時間を天秤にかけて、それならば、という判断だろう。ジンの思惑としては、ジェネヴァの社会勉強も兼ねているかもしれない。こんな物騒且つ教育に悪い社会勉強もないと思うが。
任務自体はあっさりと終わり、いざ帰ろうとなった時にジェネヴァの足が止まったのに気付いた。スコッチの後ろを静かに歩いていたジェネヴァはその瞳を虚ろにして夜空を見上げていた。
今は夜だが、この寂れた町の外れにある倉庫だ。当然街灯も数が少なく、照らす力も何処か弱弱しい。薄暗い闇に、ジェネヴァの銀髪が仄かに月明かりを弾く。整った顔に浮かんでいる筈の無表情が、夜の暗闇に呑まれ判別が難しい。
「どうした?ジェネヴァ」
「……スコッチ」
思わずかけてしまった呼び声にジェネヴァの顔がこちらに向く。と言ってもいまだ暗い闇に、顔色さえ分からない有様だ。
静かに返った声が頼りな状況に少しだけ心配になってしまう。スコッチにとってジェネヴァはまだ子どもだ。本来なら庇護対象になるべき子どもが大人の都合でそこから外れている。その現状が堪らなく悔しい。
「なんだ、仕事で疲れたか? まあ、子どもはもう寝る時間だしなぁ」
「……子どもは寝る時間って。まだ十時でしょ。それに、子ども扱いしないで」
軽口の中に潜んだ心配はジェネヴァにすっぱりと切られる。何処となく拗ねた物言いのジェネヴァにスコッチの口元が無意識に綻んだ。この少年と強引にランチタイムの共有をバーボンは企みまんまと交流の機会を持った。それが実を結んだかは知らないが、いつの間にか、無表情で温かみのない人形みたいな少年が人並みの感情を垣間見せるようになった。
スコッチにはそれが少年の、ジェネヴァの成長のように感じられて嬉しく思ってしまう。
「で、どうしたよ?悩みがあるなら聞くぜ?――何、お兄さんからのささやかなお節介だ」
「自分から“お兄さん”呼びは胡散臭いよ、スコッチ。ま、大したことないよ」
「はは、胡散臭いは酷いな」
そのままお節介を焼けば、ジェネヴァから中々厳しい指摘が飛んでくる。それに苦笑を浮かべれば、返ってくるのは呆れたため息。
「……些細な悩みだよ。答えの決まり切っている、そんなどうしようもない悩みさ」
だから暗闇から聞こえてきた、苦悩に染まった小さな声にスコッチは驚いた。暗闇に目が馴染んできたがいまだ、ジェネヴァの表情が遠い。多分、いつもの無表情なのだろうな、と推測しながらの会話だっただけに驚きは
だって声の主は“あの”ジェネヴァだ。無表情、無感情、虚無を煮詰めたような瞳の、あの少年からの途方に暮れたような、迷い子のような問い。
「…………なんか、感慨深いものがあるなぁ。そっか、おまえがね。――まあ人生の先輩としては、さ。そんな悩みでも悩む事に意味があるんだぜ?その“決まり切っている答え”だって悩んでいる内に変わっている事だってあるもんだ」
――恐らくは年相応な悩みだ。スコッチのそれなりな人生の経験の勘がそう告げる。微笑ましいような、苦しいような複雑な思いだ。
そんな思いでしみじみと呟き、それから人生の先達として精一杯の答えを口にする。実際、十代の頃の悩みはどれも悩む事に意味があった。それが成長の糧となる事もあったし、時には失敗だって良薬となる。正に良薬は口に苦し、まあ目の前の少年に許される“失敗”が極端に少ないのがとても心配だが。
「――ありがとう。そうだな、まだ答えは先でいいかな」
ジェネヴァの口から静かな、それでいて穏やかな声が零れる。どうやらスコッチの答えは彼に少しは響いたようだった。少しだけ安堵する。
「ああ。精一杯悩んだ方がいい。あがける内はそうした方が賢明だ。案外、思いもよらない所から幸運が降ってくることもあるしな!」
ニカッと笑って締めくくれば、ジェネヴァから心なしか冷めた視線が返ってきたような気がした。
「……なにその果報は寝て待て、ぐらいの幸運待ち。ダメでしょ」
「えー?意外と真面目だねぇ。ま、それはそれとして、帰ろうや。俺もうくたくただよ」
案の定、呆れたような言葉がジェネヴァから出てくる。それに大げさに肩を竦めて、駐車してある方向へと歩き出す。コミカルなくらいの大げさに嘆いてみれば、ジェネヴァも仕方なさそうに足を踏み出す。――スコッチの本音としてはこの薄ら寒い暗闇から一刻も早く、この子どもを連れ出したかった。そうすれば、表情が分からないなんてこともないだろう。
「スコッチは少し緩すぎなんだよ。――帰るのは賛成、俺もお腹すいたし」
「お!じゃあ、俺が奢ってやろうか?つーか、一人で食べる飯程まずいものはないし、一緒に食おうぜ?」
「……俺とご飯なんて食べて何が楽しいんだか」
ジェネヴァのボヤキにこれ幸いと飯に誘う。温かな光の下、まともな料理を食べれば暗い思考なんぞ消し飛ぶってものだ。それを受けたジェネヴァのぶっきらぼうな呟きに、思わずスコッチはカラカラと笑う。
「楽しいさ。――というか、まずい飯じゃなければ上等なのさ」
「よく分からないな、その理論」
「よく言われる」
スコッチの理論にジェネヴァが首を傾げる。元より肯定なんて期待はしていないから、スコッチは軽く笑う。
つらつらと取り留めもない事を話していれば、車の前までたどり着いていた。黒の国産車は組織の所有車だ。任務のためのソレは他のネームド達が乗り回す外車と比べて目立ちにくくて、使い勝手がいい。
運転席に乗り込んで、シートベルトを締める。エンジンをかけ、サイドブレーキを下げる。隣ではジェネヴァがシートベルトを締めていた所だった。
「なぁ、スコッチ」
「なんだ?」
まるで天気を確かめるような気楽さにスコッチも気負いなく返す。さて、と安全運転に務めますかね、とアクセルを踏み込もうとした。
「最近、組織の空気が慌ただしいんだけど、何か知らない?」
――脳裏に先日、バーボンと交わした会話が蘇る。
ジンが、ジェネヴァの裏に潜む影の男が裏切者を炙り出そうとしてる。白々しい、なんて。
ギリ、と知らず噛み締めていた奥歯を緩めた。スコッチは上手く繕えただろうか。
「……さて、ね。どうだろうな」
気安く、にこやかな、陽気な男。お手本のような明るさを。
※※
ジェネヴァの手に半ば強引に引かれ、走らされ、辿り着いた先は廃ビルだった。距離はそこまで離れていないその場所は曲がりくねった路地裏の片隅にあるような存在感の薄い建物だ。成程、ここならば確かに灯台下暗し、多少の時間ならば稼げるだろう。
ビルの屋上は月明かりだけが頼りだ。街の騒がしい明かりが何処か遠く感じる。
そんなことを息を切らしながら、スコッチは思考を巡らす。酸素が足らない、苦しい。だが、手を引いて先を走っていた当の本人はケロリと涼しい顔だ。ジェネヴァは相も変わらずの無表情でスコッチを眺め見る。息一つ乱さないなんてどんな鍛え方をしているんだ、なんてスコッチは理不尽さに嘆きたくなった。
「……スコッチ。アンタ、なんかしくじったの?」
お前が、お前がそれを言うのか。
「……ははっ。しくじる、しくじる……ね。まあ、近いか」
目の前の子どもの後ろにはジンの影があると言う。この状況は、そのジンの手によるものだ。裏切者には制裁を、死を、惨たらしい屈辱を。何度も聞いているだろうに。素知らぬ顔でそんな事を聞くのか。そう思ったらスコッチの喉から嗤いがこみ上げてきた。
「?……アンタの事情は聞かないでおくよ。――聞くとアンタを助けられなそうだからね」
「助ける、だって……?」
ぎょっと目を見開く。ジェネヴァの真意を探ろうとその無表情を見つめても、目に見える変化はない。
「そう。なんだかんだ、アンタいい奴だからね。ここで見捨てると後味が悪すぎて眠れなくなりそうだし」
「は?」
「俺、こう見えても仕事以外は穏健派だから。――この手を貸してあげるよ。猫の手よりは役に立つよ」
ジェネヴァは穏やかな声で手を差し伸べてくる。……その手が悪魔の手に見えて仕方ない。端的に言えば、恐ろしい。
スコッチは震える唇を一度噛み、どうにか綻ばせる。と言っても、どう足掻いても引きつった歪な笑みにしかならない。これが善意でも悪意でもどちらにせよ、ロクなものじゃない。なんて皮肉なんだろうか。
「……その提案に乗るには、少しばかり……否、結構怖いな」
スコッチの口から溜まった苦みが零れた。
目の前に差し伸べられた手がピクリ、と揺れる。だが、なおその手が下げられることはない。
「なんで」
「何故?そりゃあ、その提案には一つ欠けているものがあるからさ」
「――かけている?」
ジェネヴァの硬い声に、分かるだろ?と諭す。拙い反芻にスコッチは頷いた。
「そう。この俺を助けたって君になんのメリットもない。これがどれ程異常なことなのか、分かるか?」
思わず、口元に自嘲の笑みが浮かぶ。
「――どんな裏が隠れているのか、邪推するのも無理もない話だと思わないか?ま、散々味方面していて、どの口が言うのかって君は思うんだろうけどな」
我ながら酷い事を言っている自覚がある。あれほど、親切ぶっていざとなれば掌を返す。これではジェネヴァを利用しようとしている組織と同じだ。くそったれが。
「……別に俺を信じなくてもいいよ」
ぽつり。静かな、けれども鋭さを隠しもしない声だ。ジェネヴァのそんな言葉にスコッチは言葉を失った。
「ッ」
「アンタは俺を利用すればいい。俺は俺なりのメリットがあっての行動だし、それをアンタに説明してやる時間も義理もない。だから、俺は勝手にアンタを助ける。ただ、それだけの話だろ」
酷い話だ。はく、と空気を吸い損ねた音でスコッチは呻く。ジェネヴァはこちらを少しも顧みずに淡々と持論を展開させている。
それはただの自暴自棄のようであり、自己犠牲のヒーローの理論であり、ただひたすらに不器用な子どもの足掻きに違いなかった。そこの何処を見ても悪意なんてないだろう、そんなむき出しの言葉の刃だった。
いまだ、ジェネヴァの手はスコッチの前に差し出されたままだ。とても。とても、酷い話だ。こんなのは陳腐で三流作家だって匙を投げる酷いシナリオだ。
――道具のように利用すればいい。アンタは気にする必要なんてない。これは、自分勝手な、そんな親切だ。
ジェネヴァの声なき言葉を聞いた気がした。
それは、子どもでなくても。一人の人間の尊厳を無視した酷い話だった。性質の悪い事に、この子どもは
「――ッ!! そ、れは。……君は自分が何を言っているのか分かっているのか!?」
咄嗟の怒りはスコッチの自我を焼いた。獣のように吠える、詰る。目の前の子どもに言っても無駄なことを、それでも言わないといけなかった。誰が、こんな惨い事を当たり前にした。そうさせている自分が情けない。
けれど。
「分かっているさ。……俺は悪党だ。――悪党の利点を一つ教えてやろうか」
ジェネヴァは穏やかに、諭すように言葉を繰り出す。悪党、なんて子どもが言えばごっこ遊びの延長のような微笑ましさがある筈だ。それが、彼にはない。事実だけに聞いているこちらに刺さるモノがある。
「悪党っていうのは、自分で命の価値を決める。だから、命の賭けどころは間違えやしないのさ」
迷いすらない断言ははっきりしていた。それはまるで、その“命の賭けどころ”がここである、と言っているように聞こえてしまう。確かにスコッチは自決するつもりではある。ここで命を絶てば、潜入している親友の命を、安全を守れる。だが、だからといって道連れを増やすつもりなぞ一つもない。ましてや、目の前のまだ幼いと言える命なんて。
「――ッ、君は」
「!! 待って」
ジェネヴァを窘めようとした言葉は、彼の張り詰めた緊張に遮られる。どうやら異常をいち早く察知したようだ。残念ながらスコッチの耳には何も聞こえなかったし、感じなかったが。
ジェネヴァが勢いよく振り返り、屋上の入り口である錆びた鉄扉を睨む。尋常ならざるその様子にスコッチも口を噤むしかなかった。一体、何が。その疑問もすぐ解ける。
ギィ、と錆びついた音を立て、その扉がゆっくりと開かれる。この閉ざされた退路もない場所に現れる闖入者。つま先から頭の先まで黒の男。スコッチの同僚にして、凄腕のスナイパー。
ライ。その男が拳銃を構え、その銃口をジェネヴァに照準を合わせている。
「……やれやれ。まさかお前が出てくるとは、な。――獲物を横取りする為に目を光らせていた訳か」
スコッチを庇うように躍り出たジェネヴァを見て、ライの眉が不機嫌に跳ねる。
「よこどり?」
「そうだ。元々、その男に用があってな。お前に邪魔されるとは思わなかったが」
ジェネヴァの簡素な返しにライは律義に頷く。その成り立つ会話は表向きこそ穏やかだが、雰囲気が不穏だ。否、不穏なんてものじゃない。この張り詰めた殺気にも等しい緊張感は、この均衡状態がいつ崩れるものか分からない不確かさでもあった。
とそこでジェネヴァの冷静な瞳がスコッチに向けられる。一瞬のそれは平素の温度だ。この一触即発の空気でも一つの揺らぎもないらしい。
「……スコッチの方はアンタに用はないみたいだけど」
「つまりはそこを退く気はない、という訳か」
ジェネヴァは変わらぬ声でライの最低限の確認に頷く。とても銃口を向けられて命の危険がある人間の反応に見えない。日常会話のように淀みがない。
「そうなるね」
「これが組織の任務だとしてもか?」
「くどい。――今、ここにいる俺は“ジェネヴァ”としてじゃない。俺個人としてここにいる。これがどういう意味を持つか、分からない程愚鈍な訳じゃないでしょ?」
ジェネヴァが若干苛立たし気に、鬱陶しそうに答える。ジェネヴァの宣言は下手をすれば組織を敵に回す、ともとられかねない危険な発言だ。
案の定。
「ホォー?」
ピリピリと肌で感じる圧が強くなる。息苦しいまでのそれはもはや緊張感ではない。こういう闇に身を浸していなければ滅多にお目にかかることはないだろう、本物の殺気だ。
「アンタは
「先日のように無様な様を見せたいのか?……あの時本気ではなかったのはお互い様だ。俺の本気をあの程度と思われると困る」
「ふーん?」
おいおいおい。スコッチを置いてけぼりにして、バチバチと火花を飛ばさんばかりに殺気立つ二人に冷や汗を掻く。煽り合いを通り越して、これは殺気の殴り合いだ。喧嘩、なんて生易しいもんじゃない。いわば殺し合いの前のつば競り合いに等しい。
スコッチからすれば理解が追い付かない状況だ。何故、ジェネヴァはここまでスコッチを庇うのだろうか。正義感?同情?それとも今までの交流の末の気まぐれか?どれも正しいようで外れのように思える。
「ジェネヴァ。――やめろ。俺の為にそんな事をする必要はない。今からでも手を引け」
「……アンタ、前俺にこう言ったよな?」
「は?今はそんな事言っている場合じゃ――」
慌ててジェネヴァにとり縋るように言えば、ジェネヴァは端的に返す。は?この緊迫した状況で何を、と言い募るスコッチを遮り、
「“人生後悔出来るうちが花”だって。ここで俺が引いたらアンタがそれを実行出来ないかもしれないじゃないか。――言い逃げなんて、出来ると思うなよ?」
勝気に、ここで負ける気はないと言い切る。不覚にも、目の前の小さな背が大きく見えてしまう漢気だ。……随分前に戯れに言っただけの台詞を引用されたスコッチの衝撃と言ったら、筆舌に尽くしがたい。思ったよりもこの少年は人の話をきちんと聞けて、それを大切にしまい込む性質であるらしい。なんで、ここでそれを知る羽目になるかね。
「ッ!?」
息を呑み、受けた衝撃を呑み込もうとするも失敗する。情けない。
「……お涙頂戴の人情劇か。虚構のような滑稽さで泣けてくるな」
「――露ほども思っていない癖に」
スコッチが後悔を噛み締める間にも無情にも時間は流れる。
ライの淡々とした煽りにジェネヴァが冷たく返す。呟きに等しい小さな声であってもこの狭い屋上では充分に聞こえてしまう。
ジェネヴァが仕掛けるよりもライの方が動きが早かった。ジェネヴァに殴りかかってくる。その特殊な構えは截拳道だったか。対するジェネヴァは最低限の動きで受け流す。掌を使って、相手の力を利用する動きは柔術にも似ているが、違うだろう。――恐らくは中国拳法、又はその亜流だ。ライは初撃を避けられたのは予想通り、とも言いたげに流れるような動作で二撃目を放つ。拳銃を握った方の腕を振りかぶり、その拳銃のグリップの底でジェネヴァの
ガッとジェネヴァの頭が衝撃で揺れ、身体もふらりと力なく前に倒れそうになる。
「ジェネヴァッ!?」
思わず上げた声にジェネヴァが反応した。飛びそうな意識を何とか繋ぎとめたのか、足元をふらつかせ、それでもどうにかその足で立っている。アレは、脳震盪の症状か。まずい。
「ぁぐッ!? 」
ライの無骨な手がジェネヴァの細い首を無造作に掴む。ジェネヴァの口から苦し気な呻きが上がる。ぎり、と音がしそうな程に強い力がその手に込められている。ジェネヴァの白い手が己の首を掴むライの腕に縋りついて足掻く。
「ッ!? 」
ジェネヴァの口から音のない息が零れる。最期の吐息のように、その白皙は苦悶に満ちている。まるで死期の近い人間だ。否、じきにそうなるだろう。
がくり、とその頼りない手が、細い身体から力が抜ける。死に絶えたように、少年の身体はくたりと力ない。
瞬間、スコッチの頭の中が真っ白になった。そこにはジェネヴァ、という少年を生かす事が正しいのか、なんて葛藤は皆無だ。ここで命を見捨てるようなら、そんなことが出来るような男ならばそもそもスコッチの本職は別にあっただろう。
「悪いな。――こちらもあのジンに言われては、退けなくてね」
「やめろッ!! その手を離せ!」
スコッチはたまらず、ライのジェネヴァを掴んでいる腕に飛びついた。
その刹那、ライの切れ長の瞳が一瞬見開かれるのをスコッチは確かに見た。
「邪魔をするな」
「くっ」
だがジェネヴァの安否を気にして中途半端な力しか使えないスコッチと手加減なんて欠片もしていないライの力量差は残酷なまでに圧倒的だ。ライがスコッチを反対の手で簡単に打ち払う。体勢を崩し、スコッチは力なく尻もちをついた。……強すぎるだろ。
「ッ!」
だが、それでも。ライはらしくもなく、体勢を僅かに崩す。
瞬間、ジェネヴァが牙を剥いた。銀閃の如く鋭い蹴りがライの脇腹に刺さる。無理な体勢での一撃の割に威力が重く、ライの長身がいとも簡単に吹き飛んだ。ライが壁に叩きつけられ、鈍い音をたてる。
「ぐッ!?」
ジェネヴァは受け身を取り損ねたようでぐしゃりとうつ伏せで倒れ伏す。げほげほと咽るその背中にスコッチは慌てて駆け寄る。
「ジェネヴァ、大丈夫か?」
「げほ、ん。へいき。――さ、これで形勢逆転だ。大人しく、したがってもらおうか。ライ」
スコッチが背を擦って、ジェネヴァの呼吸が落ち着いた。そしてジェネヴァはライの落とした拳銃を拾い、その銃口を突きつける。それは先程と逆の図になった。
「くッ……!」
憎々し気に睨み上げてくるライはまさしく手負いの獣の気迫だ。鋭すぎるその瞳にこもる殺意の強さは視線だけで人を殺せそうだ。怖い。そしてそれを真正面で受けている筈のジェネヴァの顔の涼しいこと、否この鉄仮面は常の表情だった。
とそこでカンカン、とここに駆け上がってくる足音が聞こえてくる。――己だけでなく、この場に聞こえるぐらいに忙しない音だ。これは、考えるまでもない。組織の追手の音だろう。
「!」
三者三様に緊張が走る。
ジェネヴァが扉が開かれる瞬間に何かを投げるように手を振り貫いた。――きらりと月光を弾く金属の光が一瞬見えたことから、小さなナイフか何かだろうか。
「……ッ、スコッチ!――って、危なッ」
扉を吹き飛ばす勢いで開け放ったのはバーボンだ。らしくもなく息を切らして、焦っている様子だ。ジェネヴァの放った武器がその顔すれすれに飛んだのに、その勢いは落ちる。というか、当たらなくて良かった。ジェネヴァならば、そこら辺計算済みなのかもしれないが、スコッチの心臓には悪い。
「アンタにも手を貸してもらうよ」
「は?ジェネヴァ!? それにスコッチとライも。一体、これは……」
あまりに混沌とした状況に流石のバーボンも一目で状況把握とはいかないようだ。ジェネヴァは頓着せずにマイペースに話を続ける。
「……俺の目的はただ一つ。ここにいるスコッチを助けることさ」
「――何を企んでいる。いえ、企むのはいいですが、その口からジンの耳に伝わらないなんて、信じられると思っているのですか?」
ジェネヴァの真意の計れない言葉を聞くなり、バーボンの瞳に険しい光が宿る。冷たい眼差しと同等の声で相手を威圧する。
ジェネヴァはそれでも揺らぐことはない。無表情でこてり、と小首を傾げた。
「思っていないから、こうして実力行使した訳だけど……」
「まさか。そこのライもそうやって……?」
「そうだと言ったら?」
ジェネヴァは端的に言葉を発する。それにバーボンの瞳がまさか、と見開かれる。どうやら、壁に力なく座り込むライの様子にその原因をジェネヴァに見出したようだ。……なんか少し誤解が生じてないか?バーボンの言葉がまるでジェネヴァが情け容赦なくライを甚振った、ぐらいのニュアンスなんだが。しかもジェネヴァの圧勝的な。まさかな。
バーボンの顔が理解不能、と言わんばかりに歪む。わかる、とスコッチは内心同意した。この状況意味わからないよな。というか、ジェネヴァの真意がよく分からない、というのが正しいか。
「…………僕は君のそのスコッチを助ける動機が理解できない。君にとって彼は別段、大切な身内でも、恩人でも、ましてや友人という訳でもないだろう。命懸けで助けるには些か重みにかける、そんな関係性でしかない筈だ。なのに、君はメリットすらないそんな慈善行為を破綻するリスクを重ねてやり遂げるという。……君には申し訳ないが、君のそんな理由のない親切が恐ろしく思えてしまうのです」
沈痛の面持ちで、懺悔するようにバーボンは言い募った。……俺らみたいのには、善意と恩を疑い、踏みにじるような行為に躊躇いがどうしても出てしまう。心が、良心って奴が悲鳴を上げる。目の前の少年の経歴の一端を知っている身としては、心が痛いのも当然だ。……これが純度百%の善意だったら胃に穴が開いてしまいそうだ。いっそ、悪意があってほしいと身勝手にも思ってしまう。そこはバーボンにとっても同じだろう。
「……俺が何をやろうと、どうしようとも、アンタを安心させる確たる証明をするのは無理だと思う。だから、アンタらは腹を括れ。覚悟を決めな。――俺の掌で踊らされるのを利用する勢いでこの手をとれ。……バーボン、アンタは友を助けたいんだろ?」
「!!」
ジェネヴァの揺るがない、淡々とした声がバーボンに向けられる。差し伸べられたジェネヴァの手にバーボンの瞳が見開かれる。――こんなの十三歳の子どもが決めていい覚悟ではない。利用され、利用するような殺伐とした関係を良しとするなんて。
「俺らは、この場のみの共犯者だ。……ここには組織の幹部四人もいるんだぜ?怖いものなしだろ?」
それでもジェネヴァが前を向く。軽口を含めてバーボンに伝える。――これが、精一杯の誠意なんだ、と。信じろ、とは言わないのがジェネヴァの誠意のカタチだ。
バーボンの口元が綻んだ。
「……背後からの
「それは言わない約束だろ。――スコッチとライもそれでいいだろ?」
「はぁ……。もうお前、滅茶苦茶すぎるだろう。でも、ま。ありがとな、ジェネヴァ」
気づけば、己の口元も笑みを浮かべていた。
とりあえずはこの手をとってもいいんじゃないか。スコッチは腹を括ることに決めた。ここまでお膳立てされたんだ。生きていくことを、諦めなくてもいいと言われたような気がした。
※※
「――ヒロ?」
「おー」
ここは東都の郊外に建つマンションの一室。秘密裏に借りている部屋は“もしもの時の保険”に備えた部屋だった。その為、生活感は最低限であり、部屋に積まれた未開封の段ボールたちの上の埃がその歳月を語っていた。
スコッチ、否もうその男は便宜上死んだ。元通りの、“諸伏 景光”に戻ってもいいのだろう。その証拠に親友からの呼び声が懐かしいあだ名だ。潜入してからの年数は少ないのに随分昔のように感じる。
親友、降谷 零の声に気だるげに景光は返す。今日は沢山衝撃的な出来事があり過ぎてもう泥のように眠ってしまいたい。まさか己で遺品整理なる事をする羽目になるなんて何処の誰が思うだろうか。少なくとも景光は予想できなかった。
「変装、そろそろ解いたらどうだ?落ち着かないだろ」
「……そうだな」
零の言葉に頷く。今、景光の顔は生まれ持ったものではない、別人の顔だ。目じりの曲線の柔らかな、穏やかそうな善人の青年の風貌だ。猫目に似た目じりのきつい景光の顔からは随分正反対の顔立ちの癖して、どことなく面影があるような気がする。そんな絶妙な変装だった。これは、ジェネヴァが“今できる範囲”の変装術だという。彼が言うには道具が足らないとか言っていた。
それを景光はべりっと剥ぎ取った。特殊メイクの変装は、早い話変装マスクを身に着けるようなものだ。こういうと雑に聞こえてしまうかもしれないが。
「さて。――どうしたものかな」
「――どうするも何も。もう俺は職場に戻れない。……そうだろう?」
「それは……。ああ、そうだな。その通りだ。だけど、ヒロ。お前がそれで諦めるような奴か?違うだろ」
零の思案する言葉に景光は嘆息するように吐き捨てた。それに言葉を詰まらせ、けれど観念したように零は頷いた。だが、それは同調するような肯定ではなく、焚きつけるような激励だ。
今日は何度己を情けないと思えば気が済むのだろう。景光はグッと握った拳に力を籠める。違うだろ。そこで、指を咥えて眺めるような、そんな情けない所までは堕ちてはいないだろう?俺は。
「……そうだな。ああ、そうだ。この日本を守る、というのは一つだけのカタチに拘る必要なんてないよな。――なあ、
「立ち直りが早いな。……そうだな。すぐには無理だろうが、なんとかなるだろう」
景光の提案に零の口元がにやりと歪む。まあ悪い笑顔。
「俺の戸籍やその近辺は?」
「……まあ、
最低限の確認に、この親友は中々ギリギリな発言を返してくる。おいおい、その口調バーボンの奴じゃねぇかよ。否、最近増やした“探偵 安室 透”のつもりかもしれない。どっちでもいいが。
「責任は取るしな、お前」
「はは」
景光の呆れた声に渇いた笑いが返ってくる。否、ここは笑う所じゃないだろう。
ということは、だ。
「……掃除するか」
「そうだな」
景光が言い出したことだが、そこで嫌そうな声を出すなよ親友。面倒なのは分かるが。
※
掃除をしながら、手を動かしながら雑談に興じることにする。と言っても、話題は今日のアレである。だから、この方がいいだろう、景光はそう判断した。
「なあ、バーボン。ライは結局どっち側だったと思う?」
「……意外ですね?僕はてっきり、ジェネヴァの方を聞いてくると思いましたが」
埃は上から掃除するべし。その教えの通り、景光は脚立を引っ張り出し、カーテンレールの上やら、エアコンの上の掃除やらを始めていた。バーボン、と呼ばれた親友の順応は早い。もうバーボンのノリで答えてくる。その手元は荷ほどきで忙しないが。
「……話を聞く限り、ジェネヴァは恐らく黒だ。アレが潜入捜査官のやり方な訳ないだろ」
そもそもジェネヴァは未成年だ。何処の世界に子どものスパイがいるというのか。そういうのは漫画だけにしてほしい。
「まあ、そうですね。――ライはジンの反応と今回の件から鑑みるに、黒に近い灰色。もしくは白に近い灰色、でしょうか。確証がないだけに、断言は出来ませんね」
ここでいう、黒は組織、白は潜入捜査官という簡略さだ。バーボンは複雑そうな顔で推論を述べる。ただ、珍しい事に歯切れが悪い。
「そうか?お前、あの後ジェネヴァに言われていたじゃないか。ライと不仲を演じるように、とか」
「まあ。アレはリスクの分散をしていたにすぎません。仮にライの不始末でバレそうになっても僕らまで繋がらないようにという、気休めですよ」
「――それだけか?ライが、俺達と同じ立場だとすればしっくりくると思うがな」
景光の言葉にバーボンは推論を重ねる。だが、それにしてはやる事が遠回りというか、面倒だなと思ってしまう。
「確かに。――けれど、ジェネヴァがどうしてその情報を知っているのですか?僕らですら、知らない情報だと言うのに?」
これ以上、あの子が脅威的だと、恐ろしい可能性を増さないでほしい。そうバーボンの胡乱げな目が言っている。景光はそれには同意する。確かにな。
「どれ程重ねても、所詮は推論の域を出ず、か」
「推理をする者の宿命ですね。僕らは証拠なしに、結論は出せない」
景光の重い呟きにバーボンは頷く。
「冤罪は御免だしな」
「その通り」
軽口で返せば軽い調子で頷かれた。
今日一日で、スコッチという男は死んだ。諸伏 景光という男も殉死するのだろう。だが、それでもこの命は続いていく。生きていれば出来る事がある。そんな当たり前な事実が、漸くここで思い出せただけで上々だ。
例え別の名を名乗ることになろうとも。この顔に別人の被り物をしようとも。この声を切り捨てようとも。それでもここに宿る志が死ぬことはない。
それだけでまだ歩けそうな気がした。
元来、景光という男は前向きな性質だ。
まずは当面の偽名を考える事から始めよう。
後日、佐藤 光という自称敏腕アルバイターが東都の米花町にある喫茶店に勤めることとなる。流石に元社畜にニートはつらい。
喫茶店の名は“ポアロ”といい、名探偵の名前なんて縁起がいいなと早速気に入る訳となる。
更に付け足すならば、その二年後に小さな名探偵が陰ながら活躍する時となって、ジェネヴァというコードネームの少年が元気に働く自称敏腕アルバイターの姿を見て頭を抱える羽目になるのはまだ遠い未来の話だ。だって、彼の顔を考えたのはそのジェネヴァであり、教えたのも彼だ。当然、その正体にも秒で気づく。気づかない愚鈍さとは無縁だった故に。
という訳でポアロ従業員 佐藤 光(スコッチ)さん爆誕。
色々と公安潜入組の葛藤と思惑を書いてみた訳ですがまだ足りない気がします。今日寝て少し経ったら付け足すかもしれません。もう少し頭いい会話とかしそうですよね。
補足事項
スコッチさんの偽名になってくる佐藤 光について。
実は一回ぐらい拙作で出した偽名です。名前の由来はサトウ〇ごはんというふざけ具合。作者としては名前の光は言わずもがな、声優さんたる彼から失敬させていただきました。あと苗字はあり触れた感じのほうが偽名っぽいよな、と思った次第。
まあ拙作ではこういう設定なんだな、と緩い目で見てくださいね。
あと原作軸になると割とジェネヴァ君頭を抱える羽目になりそうです。このスコッチさんしかり、名探偵くんしかり、世良ちゃんしかり(名探偵くんと世良ちゃんはあちら側が覚えてたらだけど)。……ギャグかな?
次回はジンニキ回にします。いい加減兄貴分が足りなくなりそうなので。後タイトル詐欺になりそうでこわいです(小並感)。
兄貴はね、何が難しいってあの詩ジン要素とジェネヴァくんに対するデレ加減ですよ(こそっと
真っ当にはデレない上にツンデレよりも面倒な感じを目指したい所存。いや、結構現時点でもデレてます、ね?(麻痺されてる感)まあジェネヴァくんには伝わらないデレなんですけども。
ではでは。
番外編を設ける場所は?
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この本編でええやんけ(健全)
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別枠で短編でええんとちゃう(恋愛も)
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チラシ裏でこっそりと(R‐18も?)
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いっそ使い分ければ?(鼻ほじ)