にゃああああ~~~。ふと気付くと、僕は冷たいコンクリートの上で気持ちよく寝ていた。何でだっけ?あ、そうか、昼寝してた。公園でアホみたいに騒ぐ小型の巨人、五月蝿いコイツらはどーやら人間と言うらしい。その種類は豊富で奴らの世界では「子供」という最下級の種族だそうだ。ま、興味ないがな。奴らの声に邪魔されおちおち眠ってもいられないな、いや寝てたんだがな。起こされてしまったのだ、とてもとても、僕は今不機嫌なの……
突然景色が変わる、とても目線が高くなる。
僕は気付いた。あ、しまった、人間に持ち上げられた!
ゥニィヤアアアアアアアッ!!ッシャー!ハーッ!
「やめろやコラァアアア!放さんかいワレぇ!!」
言いながら子供の手を振りほどこうと必死に抵抗する、思いっきり噛みついて爪を立て奴らを切り裂いてやった!
すると子供は泣き出した。
「ふははは!ざまぁみろ!僕に手を出した報いだ!なんだ泣いているのか?だが私は謝らないぞ?ふはははははは!」
僕はこーゆー触れ合い馴れ合いは苦手なんだ、特に人間とはな。そもそも僕らは一人が好きなんだよ、そっとしといてほっといて。動物っていう動物は基本みんなそーじゃないのか?それなのになんだあの犬という奴らは……、お前たちはそんなに人間に媚びることが楽しいのか?とんだドMというやつだな。そういえばなんだか我らの中にも、ましてや友達にすら人間に洗脳された奴らもいたな確か、我々の生きる意味を、術を考えろ!全く最近の若い連中はなっとらんな、けしからん!
いやまぁ人間の家でただ飯食えるのは実は僕も嬉しいのだがね、だって事実もらってるし。が、しかし、飼い猫になるってのはまた話が別だろ!自由が無くなるのだぞ!?いいのか、それが我々猫がたどる《最終的究極的道》となるのだぞ!……それはそれで有りなのかな?
しかし先程から塀の上を移動してるだけまだましだがよく下からなんか雑音が聞こえる、道路側と家の内側。どちらに転ぼうにも天国など待っていないので真っ直ぐブレないストレートを行く僕。
ん?出たよ。来たよ。同類としては嬉しいことだが反対から同じ事考えてんのが来たよめっちゃ睨んでくるよ、何だよ先に僕が歩いてたんだよお前がどけよ。
ぶつかり合う瞬間、僕らは互いに道を譲らないアピールする。僕はじっと奴を見つめる、ただ見つめる、眼力飛ばして相手を退かす。するとなんとまあ奴はその場で毛繕い始めやがった。なんとまあバランスの取れた事です事。この細い塀の上でよくもまあそんなバランス感覚身につけたもんだ。そして僕はちょっと試してみたくなった。今まで僕は手を出したことなんて無かった。しかしこの初めての出来事にちょっと好奇心がわいたのだ。道の邪魔とかそんなの関係なくただただ気になった。
ちょっと奴を押してみた。頭から落ちてった。見事に全力で頭から落ちてった。ふっ、期待はずれだな。
さぁ着いたぞ。ここは僕の唯一安心できる寝床、じいやとばあやの家だ。ここの家の飯は旨いからよく食べにくる、ここの人間だけは大好きなんだ。害がないからな。
ん?さっき誰か来てたのか?お皿の上に魚の食べ残りが、よし頂こう。
にゃああ~!
「じいや~ばあや~!」
大きい声で呼ばないとじいやとばあやたまに反応しない時がある。何故か知らんが。
お婆さん「おやおや、よー来たね、ほらご飯だよ、ミーちゃん。どーぞ。」
うむ、頂こう。このミー・チャンと言うのがどうやらこの家での僕の名前?らしい。そしてご飯を出された直後のドー・ゾオという呪文が合図で僕らにご飯を捧げるのだ。
にゃあ~?
「今日はじいやはいないのか?」
お婆さん「そうかおいしいかい!」
話が噛み合わない。人間には我々の言語は理解出来ないようだな。やはり下等な生き物だ。いつまでも利用してやるぞ、人間。有りがたく思え?
はぁ。さてさてお腹いっぱいだ。また眠くなってきたな~、寝ようかな。おやすみ。