とある勘違いの次元移動   作:優柔不断

3 / 24
実はですね、この小説勘違いじゃなくね?当の指摘が感想の方でありました。それを見て私自身思うところもあり、タグの方を少し変更しようと思います。

この小説、以外に評価高くてビックリしてますが、皆さんこの作品が手抜きであることをお忘れ無く。




三話

現在地獄への片道切符(学園都市行きのバス)に乗りながら俺は、途方に暮れていた。

 

あの何かよく分からない戦闘から、数日たった日に届いた合格通知。アレを孤児院で働いてる人達に見つかったのが運の尽きだったのかもしれない。いや、その前に射殺されそうになってるからもっと早くに尽きてたか?いやいや、そもそもこの世界に………やめよう、考えても辛いだけだな………。

 

兎に角、合格通知を働いてる人達に見られたことで俺の学園都市行きは、半ば決定したような物だった。職員の人達(男性職員)は、それはもう、嬉しそうに俺を送り出してくれたよ。とても和やかに、厄介払い出来て安心したって感情がありありと見てとれた。

確かに何の問題も起こしてないわけではなかったよ。一方的にとは言え喧嘩したり、度重なるストーカーの被害で孤児院の中にまで不審者が侵入したことだって確かにありましたよ……。だからって届いたその日に、荷物を勝手にまとめて追い出すなんて、あんまりだろ!

女性職員(一部の人達)が猛反対してたのが見えなかったのかよ!

 

アレかなぁ……経営者の奥さんが俺に惚れちゃったのがヤバかったのかなぁ……?それともあの人の恋人に惚れられたのが……もしくは、あの職員さんが……。なんか痴情の縺れで死にそうな予感がするよ、この顔の持ち主もそれで死んだし……。

 

てな訳で、なんやかんやあって行く場所を失った俺は、金も無いし、誰かの家で世話になるわけにもいかず。なし崩してきに学園都市に行くことになったのである。

女性の家にお世話になればいいだろって?……怖くて無理です。喰われちまうからね、性的に。

 

そしてバスに揺られること数時間、漸く学園都市の防壁のような場所に着いた。

学園都市は、東京都の三分の一を占めており、総人口230万人、その約八割が学生という学園都市の名前に相応しい実態を誇っている。他にも学園都市は、外の世界より2~30年進んだ科学力を持つとか、独自の紙幣があるとか、本当に日本なんだよな?と思えるような事が数知れず存在する。因みにこれは原作知識でもなんでも無く、この世界に流れている普通の情報である。

てか、15年もたった今、もともと少なかった原作知識何てものは殆ど忘れてしまっている。

そして学園都市は二三の学区に分けられており、俺が通うことになる長点上機学園は一八学区にある。

 

あと、何よりここが異常なのが授業の一環として脳の開発をしているということだ。どういう仕組みかは正直理解してないけど、その脳の開発を行うことで超能力が使えるようになるらしい。俺は、既に物体をすり抜ける能力をもっているが、その開発とやらを受ければまた違った物が手にはいるのだろうか?

そもそも、今まで疑問にさえ思っていなかったが、俺のすり抜ける能力は本当に『とある』の世界の超能力と言われるものなのだろうか?

この前の木原さんとの戦闘、そしてそこで展開されたUBW。もしかてこれってただのバグ何じゃないだろうか。ゲームのバグでたまにある当たり判定が無くなるとか、裏世界に行く的な物を俺は、今まで自分の能力と勘違いしてたのでわ?

………十分にあり得るな。だってこの世界も言ってしまえばゲームのバグみたいなもんなんだし、最初の説明でも俺に何の能力が与えられるのか一切触れられなかったしな。

 

でも任意に発動できるバグってチートじゃね?

 

取り敢えず、そうなると俺の能力というかそういうものは、この身体能力かな?そういえばこの世界には、こういう身体能力チートキャラは何か特別な名称で呼ばれていたような………駄目だな思い出せない。

 

『次の停車は一八学区、一八学区です。お荷物のお忘れの無いようにご注意下さい』

 

どうやらもう直ぐ目的地に着くようだ。俺の能力については置いといて、兎に角今は目先の問題に集中しよう。

長点上機学園には、寮とかは無いみたいだし。適当にバイトしてアパートを借りないとな。幸いこの学園都市は、学生に優しいように家賃などの生活費等は、格安なためそこまで苦労はしないだろうが、最初の給料が入るまでは野宿かなぁ……。

 

バスから降りた俺は、合格通知と一緒に内封されていたパンフレットの地図を頼りに初めての学園都市を歩いていく。

 

そういや、考え事に夢中で街並みを全然見てなかったな。

道行く人達は皆、何処かの学校の制服を着た人ばかりで流石学生の街だなぁ、と感心した。

 

あと、案の定というか、予定調和というか、女の子からスゴい見られてる……。

 

━━ねぇ、あの人カッコよくない?

 

━━うん、うん。モデルさんかなぁ

 

━━キャー!今あの人こっち見てなかった?

 

━━絹旗!絹旗!ほらアイツ、めっちゃ良くない!

 

━━はぁ、フレンダは相変わらず超面食いですね。どんな……も…の……

 

あー、何かこの反応久々だなぁ。地元じゃあ、もうここまで騒がれることはなくなったからな。その代わりストーカーが異常に多かったけど。

 

━━クソッ、イケメンが……

 

━━どうせ顔だけだろ、顔だけ

 

━━不幸だぁぁーーー!!!

 

━━待て!逃げんじゃねぇ!

 

━━死ね

 

男共も、殺気の籠った目で睨んできやがる。てか、おい最後の奴、流石に直接的過ぎんだろ。

 

はぁ、………………イケメンて辛いね!(ドヤァ)

 

嘘です、冗談です。マジでわりと洒落にならないから、いい加減顔を隠せる物でも買おうかな、フードとか。

 

あ、ここか長点上機学園か。デカいなぁ、前に通ってた中学の3倍位あるんじゃないかな?

 

「そこのお前、付いてきてもらおうか」

 

はい?何か黒のスーツにサングラス着けたゴツいおっさんの二人組が、いきなり何か言ってきたぞ。

 

「お前には、今から身体検査(システムスキャン)を受けてもらう」

 

システムスキャン?………あ、パンフレットに載っていた学生が定期的に受ける健康診断みたいな物だっけ。そうか、確かに入学する前とかには健康診断受けるよな。

わかりましたよー。

 

俺は、黒服の人達の言われた通りに近くに止めてあった、これまた黒い車に乗り込んで移動を開始した。暑苦しい男二人に挟まれるように座った俺は、非常に窮屈な思いをしながらも気まずい沈黙に耐え目的地に着くのを待った。

 

途中、窓ガラスから大きくそして窓一つ無い、のっぺりとした建物を見かけた。科学力が何十年も進んでるだけあってデザインも近未来的だな~と思っていると、これまた大きな建物が見えてきた。どうやら、ここが目的地らしい。

 

「降りろ」

 

君らねぇ、会った時も思ったけど言葉遣いがちょっと乱暴過ぎるんじゃないですか!言われた通り付いていくけどさ、もう少し優しくしてよ!こちとら、これからの新生活に胃を痛めてるってのにさぁ!

 

心中で不平不満をたてていると、俺の後ろに陣取っていたもう一人の黒服の人が背中を押してこようとした。だがそれは、俺の体をすり抜けたことで、たたらを踏むに終わった。

 

分かりやす過ぎるわ!嫌らしく口許に笑みを浮かべやがって、舐めんなよ!こちとら、モテない男どもの粘着質な虐めに耐えてきたんだからな。

 

そしたら、俺が反抗したとでも思ったのか先導していた男が振り向いて、俺の脳天目掛けて警棒を降り下ろしてきた。

 

あんたらホントに、学校関係者ですか!?

 

「テメェら、何やってんだ?」

「た、隊長」

 

あと少しで直撃というところで、聞き覚えのある声が聞こえた。

この特徴的なボイスは?……や、やっぱり、貴方はあの時の木原さん!?この人達貴方の部下なんですか?どおりで柄が悪いわけだ。いや、それよりもまたいきなりバァン!は、ないだろうな?

 

「オラ、小僧何やってんだ?さっさと行くぞ、俺がお前の担当なんでな」

 

う、嘘やん………。あ、貴方ヤクザじゃなかったの?人は見かけによらないなぁ。でも、一応感謝しとこうかな、助かった訳だし。

 

俺は、軽く会釈して研究所っぽい建物に入って行った。

 

「あ、君だね新しい子は?ほら、コッチコッチ」

 

建物に入って直ぐに眼鏡を掛けた優男のような白衣を着た男性が手招きして呼んでいた。

彼の指示に従い、検査を行う部屋まで誘導してもらう。

 

「話は聞いてるよ、何でも木原博士のお気に入りなんだって?」

 

お気に入りなの、俺?いきなり撃たれたりしたんだけど……殴られたりもしたんだけど……。木原さんってどんな人なんですか?

 

「木原さんかい?そうだねぇ、何処から説明しようか。………キミは学園都市が超能力の開発を行っているの知っているよね?」

 

まぁ、はい。

 

「超能力者、一般的にはトランプの絵札を当てたり、スプーンを曲げたりするだけでそう呼ばれたりするけど、ここ学園都市では違う。超能力者は、たった7人しかいないのさ」

 

ほほぅ、なるほど。

研究者の人に案内される最中に木原さんについて質問すると、結構詳しく説明してくれた。

この学園都市の学生は、能力開発を受けて大なり小なり何らかの能力を持っていて、それは大きく六つの段階に区分される。

 

『level0』六割方は、これに当てはまり能力が無いという訳ではないが、俗におちこぼれと呼ばれる存在。

無能力者

 

『level1』多くの生徒が属し、スプーンを曲げる程度の力を有する。

低能力者

 

『level2』level1と同じく日常ではあまり役には立たない程度の力。

異能力者

 

『level3』日常では便利だと感じる程度で、能力的にはエリート扱いされ始めるレベル。

強能力者

 

『level4』軍隊において戦術的価値を得られる程度の力。

高能力者

 

『level5』学園都市でも七人しかいない、人を超える強力な能力者。

超能力者

 

「現在確認されている超能力者、level5は7人いてね。彼等にはそれぞれ序列が存在する。それは、戦闘能力ではなく、商業的な価値で選ばれるんだ。そして、その第一位の超能力を開発したのが木原数多博士なんだよ」

 

ま、マジで……?あの人、見た目完璧アッチの人なのにそんな偉い人だったのかよ。……媚び売っとけば、バイト先の一つくらい紹介してくれるかな?

 

「つまり、木原博士はこの学園都市が誇る能力開発研究者の中でも一番と言ってもいい頭脳の持ち主なんだ。彼の手にかかればキミだってlevel4位なら夢じゃないかもよ?」

 

はぁ~、何か心の中とはいえ、いろいろ言ったのは不味かったかな。でも、俺だっていきなり襲われた訳だし、これでおあいこだよな。

 

そして、丁度説明が終わった頃、部屋に到着した。部屋の中は手術台のような物が中央にあり、その上にヘルメットのような機器が鎮座していた。何処と無く異様な雰囲気漂う部屋に、俺は内心怖じけづいた。

 

これ、大丈夫なのか?何か昔の映画で見た、人に電気流して殺す装置とそっくりなんだけど。ビクついている俺を研究者の人が強引に手術台の上に押さえ付ける。

 

「怖がらなくても、大丈夫だよ。検査が始めればキミは自然と眠ってしまうから」

 

そ、そうなんですか?

 

「では、コレを着けようか?」

 

ニコニコと笑顔を浮かべて、研究者の人が威圧感たっぷりの装置を俺の頭に被せようとする。あの~やっぱり止めません。だって、それ絶対危なそうですって、何でそんな刺々しいんですか……。

あの、人の話聞いてます!?おい!俺の口動け!適当な事でもいいから動けよ!

お前もわかるだろ!アレはヤバい。だって、サイコブレイクで似たの見たことあるもん!痛そうだったもん!

 

あ、あ、あ!…………もう、どうとでもしてくれ……。

 

『おい、聞こえてるか?』

 

軽く現実逃避し始めた俺の耳に、設置されたスピーカーから木原さんの声が聞こえてくる。首だけを動かし部屋の窓張りになっている部分を見ると、そこに木原さんが見えた。

 

『今からテメェの頭を俺が弄くってやるから、感謝しなぁ!』

 

言い方ってもんがあるだろ!もちっとオブラートに包むとか気を使えや!コッチは怖くてイライラしてんだから。

 

『そんじゃあ、始めるぞ。3、2、……』

 

ちょ、ちょ、待って……!

 

次の瞬間、俺の意識は闇に飲まれた。

 

 

 

 

 

ん、んん~、ふぁ~あ。

あれ、俺いつの間に寝たんだろ?

 

「よぉ」

 

ん?…………ギャアァーー!!や、ヤクザ!?って、よく見たら木原さんじゃないてすか。

あっそうか、俺木原さんにまた不意打ちを食らって……。この人、不意打ち好きなのかなぁ?趣味の悪いことで、顔見りゃわかるか。

 

「おい、クソガキ」

 

え、バレた?嘘、なんで、いつも通り何にも喋って無いはずなんだけど。

 

「喜べ、テメェは俺の実験動物(モルモット)決定だぁ!」

 

全然嬉しくないんですけど……。

 

そう言えば、俺を案内してくれた研究者の人、どこ行ったんだろ?

 

 

 

 




次回は、皆大好き木ィ~原ク~ン視点の話になります。

ps藤原さんは、最高です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。