ソードアート・オンライン・クロニクル もう一人の黒の剣士の物語 作:場流丹星児
小鶴の転校からはや一週間が過ぎ、彼女の歓迎会の前夜、風呂上がりに和人がパソコンを立ち上げると、そのタイミングで幼女の声が和人を呼ぶ。
「パパ、ママ、わかりました」
声の主はユイである。ユイは和人と明日奈が共に自室に居るタイミングで、二人から依頼され収集していた情報を報告するために、通信を開いた。
「おっ、さすがに早いな、ユイ」
「ユイちゃん、有り難う、お疲れ様。で、どうだった?」
「はい、どういたしまして、パパ、ママ。ではお話しますね」
大好きなパパとママに褒められて、ユイは嬉しそうな口調で報告を始める。
「先日のクエストで現れた、ヒョウさんのナビゲーションピクシーのユウキさんですが、とてもユニークな存在のようです」
「ユニークな存在?」
「それはどういう事なの、ユイちゃん?」
ユイが和人と明日奈に報告したのは、ヒョウのナビゲーションピクシーのユウキについてだった。彼女の姿が、余りにも絶剣のユウキに酷似していた為、何かしらの繋がりを感じた二人はユイに調査を依頼していたのだ。
「はい、まずあのユウキさんですが、彼女はオリジナルのカーディナルシステムが、私と同じメンタルカウンセリングプログラムとして設計したAIの様です」
「メンタルカウンセリングプログラム……」
「でも、SAOならともかく、ALOでそんな存在が必要なのかしら?」
首を傾げる二人に、ユイは直近の出来事を提示して、理解を促す。
「はい、今現在フルダイブVRMMOは只の娯楽ではなく、色々な用途で利用されています。パパとママにも覚えが有るはずです、絶剣のユウキさんの事を」
「ユウキの事……」
「そうか! 終末医療か!」
「はい、そうです。フルダイブVRMMOが終末医療の分野に進出してから、SAOとは別の意味で、死の恐怖に怯えるプレイヤーが現れる様になりました」
「そうか、そのプレイヤーの心のケアをする必要性を、カーディナルが判断したんだな」
得心の行った和人の言葉をユイは肯定し、話を進める。
「はい、その通りです、パパ。そしてそのAIの第一号として設計され、産み出される事無く凍結されたAIが、あのナビゲーションピクシーのユウキさんです」
「産み出される事無く凍結されたって、それはどういう事なの、ユイちゃん」
「ママ、そこがあのユウキさんのユニークな所なのです。予定ではストレアタイプの妖精として、絶剣のユウキさんの許に行く筈でした。ですが、絶剣さんはママと出会った事でメンタルが安定し、ケアの必要が無くなって凍結されました」
「……ユウキ」
ユイの言葉に、親友を喪った悲しみと、最期までその親友の支えになれた達成感で、明日奈の頬に一滴の涙がつたう。
「それが解凍されて、ヒョウの許に赴いた。こういう訳だな、ユイ」
音声通信のみで、明日奈の内心までを理解し得なかった和人が、ユイに続きを促す。
「はい、その通りなのですがパパ、とても不思議な事が起こっているのです」
「不思議な事、それは一体どういう事なんだ、ユイ」
「はい、まず一つはストレアタイプから設計変更されていない筈なのに、容姿、性格共に全く異なるパーソナリティーとして完成している事です」
「何だって、それは本当か?」
「はい、外部から手が加えられた形跡は全くありません。そしてもう一つ、カーディナルが彼女を解凍した形跡も無いんです。私にはあのユウキさんはヒョウさんの所に行くために、自分の意志で自力解凍したとしか考えられません」
「そんな事があり得るのか……」
「いいえ、本来ならば絶対にあり得ない事です。ですが、あり得ない事が実際に起きているのです。私には理解出来ません、本当に不思議としか言い様が無いんです」
思わず呻く和人に、ユイはきっぱりとそう告げた。だが、和人と明日奈はその理由を情緒的に理解する。ユウキの残した心が、リハビリに挑むヒョウを励ます為に、AIとして顕在化したのだと。やはりあのユウキはユウキなのだ、そう得心した二人の頭の中にある疑問が浮上した。
なぜ、ユウキはヒョウの許に現れたのだろう。
その回答が、ユイによって最後のユニークな点として語られる。
「最後にもう一点ですが、あのユウキさんはヒョウさんのナビゲーションピクシーとして活動していますが、どうもそれには条件が有るみたいです」
「条件?」
「それは何なの? ユイちゃん」
「あるVRMMOマシンの使用者以外には、彼女はナビゲーションピクシーとして現れないのです。ヒョウさんは今、そのマシンを使ってALOにアクセスしていますから、彼女は彼のナビゲーションピクシーになったのです」
ユイの言葉に、和人と明日奈は嫌な予感に囚われる。まさか、あのマシンではないだろうな、そう思った二人はそれを否定して欲しい一心で、ユイに確認した。
「あるマシンって……」
「まさか、違うわよね、ユイちゃん」
「はい、パパとママが察した通り、そのマシンとはメディキュボイドの事です。ごめんなさい、パパ、ママ」
ユイの口から語られた、メディキュボイドという名称に二人の顔面は蒼白となる。それはかつて紺野木綿季が、過酷な運命と戦ったマシン。担当医の説明では、その使用目的は終末医療における患者の苦痛と恐怖の軽減。そのマシンの現在の使用者がヒョウである、それを知った和人と明日奈は、とても固い鈍器で頭を思い切り殴られた様な衝撃に襲われた。よろよろとベッドに腰を下ろし、頭を抱える和人と、膝から崩れ落ちる様に床に伏せる明日奈。
「嘘だろう……、そんな事有る訳ねぇよ……」
「どうしよう……、ねぇ、キリト君……、私達、どうしたらいいの……」
転校当日、学校でツウから感じた違和感は、これだったのかと二人は確信する。
「分からない……、とにかく歓迎会で、ツウさんに話を聞いてからだ……」
「うん……、そうだね……」
何かの間違いであって欲しい、そう願いながら二人はまんじりとしない一夜を過ごしたのだった。
翌日、歓迎会へと出かけた和人と直葉の足取りは、対照的なものであった。あの動画の祝屋猛との知己が得られるかもしれない、その可能性に直葉の心は浮き立ち、油断すると笑みがこぼれ、鼻歌混じりにスキップを踏んでしまいそうな足取りである。しかし、和人はそうはいかなかった。本来ならばSAOの戦友とのリアルでの再会を祝う会、そのホスト的な役割を負う和人ではあるが、夕べユイからヒョウとユウキの事を聞かされた身としては、どの様に小鶴と接するべきか悩み、どうしても足は重くなってしまう。
「お兄ちゃん、早く早く、歓迎会に遅刻しちゃうわよ」
「ああ、悪い悪い。しかしスグ、今日はご機嫌だな」
怪訝な表情で叱責する妹に内心を悟られまいと、努めて明るい口調で和人は言葉を返す。すると直葉は気恥ずかしくなったのか、口を尖らせ横を向いて否定した。
「べ、別にそんな事無いわよ、普通よ、普通。それよりお兄ちゃんの方が変だよ」
「変って、俺のどこが」
「上手く言えないけど……、何か行きたくないみたい」
直葉のその一言が、和人の心をグサリと刺す。
「そんな事無いさ、急ごうぜ、スグ。ぼやぼやしてると、置いて行くぞ」
「あっ、待ってよ~、お兄ちゃ~ん」
和人は直葉の指摘を誤魔化す為に、逃げる様に走り出した。
歓迎会の会場となったダイシーカフェに向かう足取りが重いのは、何も和人だけではなかった。彼と一緒にユイから話を聞いた明日奈も同様であるが、他にも気が進まない、重い足取りを踏んでいる者がいた。それは誰あろう、今日の集まりに主賓として参加する、大祝小鶴その人である。
「ふう……」
時折スマートフォンの地図アプリを開き、道筋を確かめながら進む小鶴は、出発してから何度ついたかわかないため息をついて、天を見上げた。
「是非ともお願いするよ。いやぁ、折角都会に出て来たってのに、コヅ姉ったら何処にも行かずに学校病院アパートを往復するだけなんだ」
全身不随の猛を差し置いて、自分だけが楽しむ事に気が引けた小鶴は、当日までに何らかの理由をでっち上げて欠席するつもりで、歓迎会の事は猛には内緒にしていた。しかしそんな小鶴の思案を知らない里香によって、猛に隠していた歓迎会の事がALOの中でバレてしまう。あたふたと取り繕おうとする小鶴を尻目に、「良いでしょう、ヒョウ」という里香の言葉に対する猛の答えが先の言葉である。そして今日は「さぁ、今日はもう良いから、歓迎会に行っておいで。土産話楽しみにしてるよ」と表示された、猛の意思疎通用パソコンのディスプレイに病室から追い出されていた。進まない心で重い足取りを引きずる様に前に進め、とうとうダイシーカフェの前に到着した小鶴は、貸切の札が下げられた扉を、ドアベルが鳴らぬ様に少しだけそーっと開く。
「!?」
カウンターで談笑しながらパーティーの準備を進めるアンドリュー『エギル』が、ふと視線を感じて顔を上げると、小さく開けられたドアの隙間から、不安気に中を覗く少女の顔が有った。一瞬誰かと思って怪訝な表情を浮かべたアンドリューだったが、直ぐにその少女が今日の主賓だと気づいて相好を崩す。彼の表情の変化でカウンター席に座っていた二人の少女、里香と珪子がドアへと振り返り、笑顔をほころばせて迎えに走り出した。
「遅かったじゃない、何してたのよ、小鶴」
「さぁ、入って下さい、みんな待ちくたびれてますよ、小鶴さん」
里香と珪子に店内に引っ張り込まれ、歓迎会参加メンバーの前に出された小鶴は、たじろぎながらも一礼して自己紹介を始める。
「皆さん、初めまして、SAOではタケちゃん共々お世話になりました。大祝小鶴、ツウです、どうぞよろしくお願いします」
そう言って頭を上げた小鶴を待っていたのは、歓迎を表す笑顔と歓声、口笛とクラッカーの嵐だった。面食らった表情の小鶴に、里香はオレンジジュースの入ったグラスを持たせて空いた腕を彼女の肩に回すと、片手に持ったグラスを高く掲げる。
「では皆さん、大祝小鶴さんとのリアルでの再会を祝し、ヒョウ君の一刻も早い快復を願って、乾杯!!」
「乾杯!!」
里香の音頭で乾杯が済むと、真っ先に小鶴の許にやって来たのは、シンカーとユリエールの夫婦だった。二人は小鶴に向かい、深々と頭を下げる。
「本当に済まなかった、ヒョウ君がまだ入院しているのは、キバオウを止められなかった私達の責任だ」
「困った事が有ったら何でも言ってちょうだいね、必ず力になるわ」
「そんな、頭を上げて下さい。お二人のせいなんかじゃありません、どうかご自分を責めないで下さい」
小鶴がそう声をかけると、二人は幾分か精神的に楽になった様子で顔を見合せた。小鶴がこの一年余り懸念していた、SAO孤児について二人に話を聞くと、意外な話になり、安堵すると共に目を丸くして驚いた。
SAO孤児達のほぼ全員は、リアルに片親が存在しており、ログアウト後は無事に家庭に戻っていった。しかし、ジャスミンについては、元々母子家庭で祖父母も要介護であり、引き取り手がいなかったらしい。その話を聞き付けたシンカーとユリエールが養子として迎え入れ、今は幸せに暮らしているそうだ。しかし、ログアウト直後は、サーキーの卑劣な戦闘の影響で、重度のPTSDに悩まされいたそうで、この頃ようやく落ち着いてきたとの事である。その話を聞いて、特にジャスミンについて気にかけていた小鶴は、ようやく肩の荷を下ろした気分になったのだった。
シンカーとユリエールとの話が一段落ついた後も、小鶴の許には何人ものSAOサバイバーが、引きも切らずに訪れて旧交を温めていた。その姿を遠目に直葉は無聊をかこつ思いで眺めていた。SAOサバイバーの絆の深さを改めて認識した直葉だったが、それとは別に彼女自身にも小鶴を前にして二の足を踏む問題が有ったのだ。その問題を一言に集約すると、この一言に尽きるだろう。
「なんて話を切り出したら良いのだろう?」
直葉は小鶴と共にALOに現れたヒョウを、動画の祝屋猛と直感している。剣道を嗜む者として、彼の操る剣術に純粋な憧れを抱いていた。そしてその憧れは、カグヅチイベント以降にキリト達を交えて行った数度の冒険で触れたヒョウの人柄から、剣術だけではなくヒョウその人に対して抱く様になっていた。しかし直葉は兄の和人からの事前情報で、小鶴とヒョウはSAOでゲーム内結婚をしており、リアルからも深い愛情で結ばれている事を聞かされている。その小鶴に対して、ALOで一~二回会っただけの自分が、ヒョウの何をどう聞こうか? それが目下の直葉の悩みだった。
「ちょっと直葉、何そんな所で縮こまっているのよ、あんたもこっちに来なさいよ」
直葉が顔を上げると、屈託の無い笑顔で、いつの間にか眼前に立っていた里香の姿が有った。
「ほら、紹介してあげるから、一緒においで」
「うわぁ、ちょっと、里香さん」
里香に二の腕をむんずと掴まれ、小鶴の前に連れて来られた直葉は、改めて息を呑んだ。
なんて綺麗な人なんだろう……、それに、小さくて……可愛くて、癒される……
圧倒される直葉を小鶴の前に差し出し、里香は悪戯っぽい笑みを浮かべて紹介を始めた。
「小鶴、紹介するわ、この子が妖精剣士のリーファ。で、本名が、聞いて驚け、桐ヶ谷直葉っていうの」
「えっ? 桐ヶ谷って、じゃあ」
里香の口から出た『桐ヶ谷』の名字に、小鶴は一瞬驚きの眼差しを直葉に向ける。するとしてやったりの会心の笑顔で里香は、紹介を続ける。
「そう、キリトの妹よ」
「まぁ、桐ヶ谷君の妹さん! 私は大祝小鶴です、これから宜しくね」
「こちらこそ、宜しくお願いします、小鶴さん、桐ヶ谷直葉です。SAOでは兄がお世話になりまして、本当にありがとうございました」
人懐っこい笑顔で自己紹介する小鶴に、慌てて自己紹介を返す直葉。直葉の自己紹介を笑顔で受けていた小鶴は、はたと何かに気づいた様に目の色を変える。
「えっ? 桐ヶ谷直葉って、あの桐ヶ谷直葉さん!?」
そう問い質す小鶴に、直葉と里香が目を丸くした。
「えっ? 何? 知ってるの、小鶴?」
「えっと、あの、どういう事でしょう?」
驚いて異句同意に聞き返す二人に、小鶴は直葉の手を取って説明する。
「女子学生剣道の桐ヶ谷直葉さんでしょう? いつも家のお婆ちゃんが褒めているのよ、綺麗な太刀筋をした良い剣士だって。あっ、そうそう、タケちゃんもリーファちゃんの剣は素晴らしいって褒めてたわ」
「いえ、私なんてまだまだです。それよりタケちゃんさん……、じゃない、ヒョウさんの剣の方が凄い剣です。あれって古流の剣術ですよね、あんな凄い太刀筋の剣、動画でしか見た事がありません! 実はヒョウさんって……」
小鶴の祖母巴は、古武道協会の理事を務める傍ら、剣道連盟の役員をしている。そのため全国レベルの腕前を持つ直葉は、巴の目に留まっていたのだ。図らずも話のきっかけを掴んだ直葉は、これ幸いとヒョウについて質問するが、背後から和人の拳骨が頭に落ちて中断させられる。
「痛いっ! 何するの? 酷いよお兄ちゃん」
「リアルの詮索はマナー違反だぞ、スグ」
「だってぇ……」
「だってじゃない。いくら小鶴さんがリアルでヒョウの関係者でも、それとこれは別問題だ」
「はぁい。ごめんなさい、小鶴さん」
「ううん、良いのよ、気にしないで、直葉ちゃん」
直葉の謝罪を笑顔で受け入れた小鶴の許に、明日奈が眼鏡の少女を連れて来て紹介を始める。
「この人は朝田詩乃さん、通称しののんよ、ALOきっての凄腕スナイパー、シノンはこの子なの、仲良くしてね、小鶴」
「初めまして、ケットシー同士仲良くしましょう、小鶴さん」
「こちらこそ、会えて嬉しいわ、宜しくね、詩乃さん」
握手を交わす二人に、満足気な笑顔を浮かべる明日奈、一通りの紹介を終え、宴はたけなわになっていく。SAOサバイバーが中心のこの歓迎会では、どうしても話題の中心はSAOでの想い出話になってしまうのは、仕方のない事である。彼等にとってSAOは、苦い想い出であると共に、こうして得難い仲間を得た、かけがえの無い想い出でもあるのだ。キリトとアスナがヒョウとツウと出会った二層のクエスト、ツウとリズベットが出会った十八層の出来事、迷子のシリカがツウとヒョウに助けられた五十層のエピソードが、ヒョウの超人的な剣技と共に語られ、笑いを誘っていた。中でもとりわけ大爆笑の話題となったのが、エギルのナンバ修得時のエピソードである。
力任せのエギルの動きを、日本舞踊を稽古して矯正する事となったのだが、日舞を知るツウとアスナは娘踊りしか知らなかったのと、エギルが長物の武器を使用していたのが理由で、藤娘を習うハメになった事。その稽古に着用するのに、舞台に上げても恥ずかしくない程、絢爛豪華な着物をツウが拵え、エギルは不本意ながら稽古の時だけ女形を演じなければならなかったエピソードが語られた時は、全員涙を流して笑い転げるのだった。
こうして楽しい時が過ぎていき、宴が終焉して皆が名残を惜しんで帰り支度を始まった頃合いに、和人と明日奈は目を合わせると、意を決して頷き合う。そして、極めて自然を装い、小鶴に声をかけた。
「今日は楽しかったわ、来てくれて有り難う、小鶴」
「駅まで送るよ、小鶴さん」
「ふ、ふぁい!?」
今まで皆の楽しい空気を壊さない様に、気を使っていた小鶴だったが、本心は一刻も早く猛の許に帰りたい一心だった。お開きになって、早くタケちゃんの所に帰らなきゃと、気もそぞろになっていた所に、虚を突かれた小鶴は思わず間抜けな声を出して、二人の申し出を受けてしまった。
肩を並べて駅方面へと足を進めて行く途中である、真剣な表情で明日奈が小鶴に声をかけた。
「小鶴、大事な話が有るんだけど、もうちょっとだけ付き合ってくれないかな?」
深刻な表情で自分を見据える明日奈と和人に、ただならぬ思いを感じた小鶴は、少しならばと考え頷いたのだった。
SAO編での、ツウとアスナがエギルに日舞を教える描写が有りました。この二人が日舞ができるというのは、独自解釈によるオリジナル設定です。良家、旧家のお嬢様は、躾の一環でこうした習い事をするものだ、という筆者のある種の偏見によるものです。
次回 第五話 猛の戦い、小鶴の戦い