閻魔様、現代入りで社会勉強   作:神おむつ

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2話の書き置きをしていたにもかかわらず1週間後の投稿( ;´꒳`;)
色々とツッコミどころがあるかもしれませんが
暖かい目で読んで頂ければ幸いです・:*+.(( °ω° ))/.:+
それでは2話も可愛い映姫様を堪能してくださいな♡



【2話〜余計な事は言うもんじゃないゾ】

(とりあえず明日は仕事休みだし、必要な物の買い出しだなぁ)

 

時刻は午後八時頃を回ったところだろうか。

先程サラッと彼女に名前を呼ばれ、嬉しさのあまりニヤケ面になりそうなのを必死に隠す俺は、明日の予定を考え始めていた。

ちなみに彼女、四季映姫はお腹が空いたとの事で、家にあった非常食のカップ焼そばをもぐもぐしている。

なんだこの生き物は。

ただ焼そば食べてるだけなのにすっげぇ可愛い。

 

「外の世界は便利ですね。お湯を注ぐだけで焼そばが作れてしまうなんて」

 

「他にもラーメンとか蕎麦、うどんもあるよ」

 

「いきなり勉強になりますねぇ。夜食とかにあったら楽です」

 

そう言って彼女は再びカップ焼そばをずるずるとすすり始めた。

確かに幻想郷には無いモノではあるだろうな。

幻想郷では妖怪の河童が外の科学の真似事をしているらしく、かなりの技術らしい。

カップ麺程度なら製造できてしまうのではないだろうか。

 

「四季映姫、明日は俺仕事休みだし色々必要な物買いに行こうよ」

 

「申し訳ないのですが、そうして頂けると助かります」

 

明日は近くのホームセンターとかにでも行くか。

それでもってお昼も外で済ませよう。

 

……まてよ、

 

それって軽くデートじゃね?

 

何これテンション上がってきたわ。

 

「康一はどのようなお仕事をされているのですか?」

 

「ん? あぁ、リゾートホテルで受付の仕事をしているよ」

 

「りぞーとほてる?」

 

脳内ハイテンションワールドから無事帰還を果たした俺は、四季映姫の質問に反応を遅れながらも返答をする。

そっか、

幻想郷の文化の話を聞く限りじゃあそっちにはホテルなんて物はないのか。

恐らく宿とか、あって旅館だろ。

 

「リゾートって言うのは行楽地の事だな。そこにある、そっちで言う所の宿で主に接客の仕事をしてるよ」

 

詳しく説明すると、可愛らしく首を傾げていた彼女も納得してくれたようだ。

 

「この街は観光の名所でさ、小さい田舎だけど年中人は多いんだよね」

 

「それは是非私も色々な所を見て回りたいですね。勉強も兼ねて」

 

「それなら喜んで協力するよ。明日は買い物とかあるからまた今度になっちゃうけどね」

 

それでも彼女はすごく楽しみと言わんばかりの笑顔で俺の言葉に頷いた。

 

彼女とは少ししか話していないし、ましてや今日会ったばかりだ。

にもかかわらず彼女は不安な顔一つしない。

むしろ笑っている。

普通は知らない男の家なんて発狂ものだろう。

 

(既に信頼が生まれている理由、彼女能力のおかげでもあるんだろうなぁ)

 

嘘を見抜ける、

俺がつく嘘なんてしょーもない嘘だ。

例えばスマフォのアプリで課金した金額ごまかすとか。

あ、どうでもいい事ですね。はい。

 

とにかく彼女が安心して家で暮らせるように頑張らなくてはだな。

 

「康一、お風呂に入ってもいいでしょうか?」

 

カップ焼きそばを完食した四季映姫は、ティッシュで口元を上品に拭きながらそう申し出た。

 

いちいち動作が可愛いぞチクチョウ。

 

「もちろん。あ、お風呂沸かすのに時間かかるけどどうする? シャワーでも大丈夫?」

 

「汗を洗い流すだけなのでシャワーで充分ですよ」

 

そう言って彼女は立ち上がる。

そうだ、彼女のバスタオルを出さなくては。

 

「バスタオル持ってくるから少し待っててねー」

 

俺はそう言って、予備のバスタオルがある寝室のクローゼットへと向かった。

 

「確か……お、あったこれこれ」

 

全く使用していない、ピンク色が主体のバスタオルをクローゼットの下の段から取り出す。

もちろん洗ってあるのだ。

 

……当たり前だわ。

 

そんなボケとツッコミを一人で両立しながらも彼女の元へと帰還する十神隊員。

四季映姫隊長が持参したパジャマを持ちながら待っていた。

 

「はいこれ、四季映姫のバスタオル」

 

「ピンクとはまた随分可愛らしい色ですね」

 

「いいセンスでしょ? ちなみにちゃんと洗ってるからその辺は心配ご無用さ」

 

「それは当たり前な気が……むしろ洗わずしまっていた事があったのですか?」

 

「そうなりますよねー」

 

まさか先程一人で両立したボケとツッコミを、四季映姫とする事になると思いもよらなかった。

なんともまぁ、いきなり素晴らしい連携プレイを体験する十神君。

 

「ではありがたくお風呂場をお借りしますね」

 

「ごゆっくり」

 

脱衣場に消えていく四季映姫に片手ぷらぷら振りながらそう言う。

直後、脱衣場の扉が完全に閉まったかと思えば、少しばかり開いて四季映姫の顔だけがちょこんと出てくる。

ちなみにあの王冠みたいな帽子は脱いでいた。

 

「……覗いたら説教ですよ…?」

 

静かに、

 

そう静かに言って再度扉が閉まる。

 

「ふぅ……」

 

と、ため息一つ。

 

……こええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

何あの威圧!?

 

人ってぇのは殺気混じった言葉を聞くだけでこんなにブルっちまう生き物なのかよ!?

 

そして人間こんなにカタカタ震えるものなのだろうか。

俺はこの時思った。

 

(女ってこぇ)

 

とりあえずスマフォでもいじって落ち着く事に。

最近初めた超有名なSNS。

相変わらず知り合いとか知らない人とか、面白い呟きを投稿していて不意にも笑ってしまう。

 

(何これくだらなw)

 

たまに流れてくるエッチな画像はなるべく見ないようにはしているが、割と気になっていたりもする。

 

(また流れてるなぁ……とばそとばそ)

 

『何を熱心に観ているのですか?』

 

「うおっ!?」

 

突如視界に広がる美女の顔。

いつの間にかシャワーから戻ってきた四季映姫が、俺のスマフォの画面に顔を覗かせていた。

そんなに時間が経っていないようにも感じるが、意外とケータイをいじり始めてから時計の針は進んでいたようで。

 

てか声を掛けられるまで気配を少しも感じなかったぞ…

 

それよりもびっくりするのが…

 

シャンプーのいい香り。

 

少し濡れた髪。

 

薄着の可愛らしい緑色のパジャマ。

 

近い距離。

 

(……ワシは健全な男であった…)

 

お風呂上りの女性って少し色っぽいって聞いた事あったような無かったような。

 

そしてうちのシャンプーこんないい香りしたか?

 

男が使うよりも美女に使われた方がシャンプーも張り切っていい香り出しちゃうぞぉ〜ってか?

 

んなアホな。

 

「……康一?」

 

「あぁ、ごめんごめん。急に声を掛けられて驚いてた」

 

「それはすみません。あまりにも康一が熱心にその小さな物を観ているものですから」

 

「これはスマートフォンって言って、遠くの人とこの機械を通じて話せたり、手紙をこの機械の中で送ったりできる物……でいいのかな?」

 

「よく分かりませんが何だかとても便利な物ですねぇ」

 

四季映姫は興味深々と言った様子でスマフォを凝視する。

確かに向こうの世界の文化じゃ絶対に無い物だよな。

 

「四季映姫がどれだけこっちに居るかは分からないけど長く居るようなら持っておいた方がいいかもなぁ」

 

「でも高価な物ですよねこれ……」

 

確かに安くはないがなぁ…

まぁでも、もう一人のケータイ代払えるくらいの稼ぎはあるし、ましてや男の一人暮しの出費なんてたかが知れてる。

 

「大丈夫大丈夫、稼ぎはある方だから」

 

「何だか色々本当に申し訳ないですね…」

 

四季映姫はしっかり者で真面目な娘だ。

そうでなければこんなに心から申し訳なさそうな顔はできないだろう。

だからこそ色々してあげたくなるってもんだ。

 

……別に下心なんてないんだならね!!

 

「…元いた世界からいきなり知らない世界の、しかも知らない男の家に飛ばされてるんだ。それに比べたらその色々なんてお安い御用さ」

 

「康一は優しいですね…」

 

「そりゃあ可愛い女の子に優しくするのは男として当然でしょう?」

 

悪戯っぽく言ってみる。

 

しかし、

 

四季映姫の眉がピクッ、と動く。

 

あれ?

 

なんか嫌な予感が…

 

「…康一? 貴方まさか可愛い女の子皆にそんな事言っているのですか?」

 

「えっ、いや、そんなわけ ーー」

 

ーー この後めちゃくちゃ説教された。

 

あれ、またデジャヴじゃね?

 

 

 




2話を読んで頂きありがとうございます!
3話はまだ一文字も手を付けていないので、次話投稿は結構時間がかかるかもです( ;´꒳`;)
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