閻魔様、現代入りで社会勉強   作:神おむつ

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前回とは打って変わっての投稿の早さ。
気まぐれとは怖いものです。
感想でご指摘頂いたところなど実は気にしてたりしたので、後付けサクサクですが色々設定を加えてみました。
意見や感想お待ちしております。
では4話どうぞ!
今回は映姫様視点です。


【4話〜閻魔は掃除に夢中】

「じゃあ行ってくるよ四季映姫」

 

俺は気だるさを四季映姫に見せないようにしつつ、作り笑顔でそう言う。

 

営業スマイルは職業柄得意だからな。

 

いや、彼女の能力だとそれもバレちゃうのか。

 

ってことは…営業スマイルが効かない…だと?

 

「…行ってらっしゃい、康一」

 

しかし、その作り笑顔を指摘される事はなかった。

四季映姫もニッコリと、俺には勿体ない笑顔で見送りをしてくれた。

 

この笑顔でめっちゃ頑張れそう。

 

先程の気だるさが吹き飛ぶのと同時にやる気が湧く午後四時頃。

 

(さて、いっちょ頑張りますか!!)

 

誰かのために初めて稼ぐと言う事を実感できそうな俺は、自身の愛車に意気揚々と乗り込むのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふぅ…」

 

彼を見送った私はため息一つつきながら、リビングのソファーに腰をかけた。

 

(彼、作り笑顔でしたねぇ…)

 

私も買い出しに行けなかった事に関しては、若干ながらも悲しさを覚えてはいる。

 

しかし、表には出さないが、恐らくは彼の方こそ私よりも悲しんでいるのではないだろうか。

 

それなのに今朝、私に行けなくなった事を切り出す時も私を悲しませないためか、優しく気遣いある発言をしてくれた。

 

そんな買い出し程度の約束を守れなかった事くらい、気にしなくてもいいのに…

 

(彼は私の部下と違って真面目ですね)

 

真っ先にあのぐーたら死神の顔が頭に浮かぶ。

私がいない今、サボり放題なのではないだろうか。

 

これは帰ったら問い詰めて説教ですね。

 

説教のフルコースです。

 

(そう言えば私の代わりになる閻魔はどうしているのでしょうか?)

 

元は私の仕事は二交代制であり、もう一人閻魔が存在した。

 

まぁ結論から先に述べると、もう一人はお逃げになりました。

私らしくもないが、気持ちは分からなくないと言うのが本音だ。

 

部下はぐーたらだらけ。

 

底知れぬ長さの労働時間。

 

それに見合わない給料。

 

逃げ出さない私の方が頭おかしいのではと最近思うようにもなってきた。

 

思えば一人になってからは数少ない休暇を幻想郷へ降りて説教するのではなく、疲労を少しでも癒すために費やしていた。

 

(働きすぎなどと言う前に新しいもう一人の閻魔採用してください、と言う感じですねまったく…)

 

この長い休暇だっていつまでか、しっかり教えて貰ってはいない。

 

上も少し適当なところがあるのはどうにかして欲しいものだ。

 

(もしかしたら…長い休暇って事は新しい閻魔を採用したのかもしれませんね)

 

そうだとしたらその閻魔はさぞかし仕事に意欲のある閻魔だと思われる。

上もいくら適当だとは言え、私が休暇中は採用した閻魔に一人で働かせ続ける事もしないだろう。

 

何らかの対策は取っている筈だ。

 

もし取っていなかったら私の二の舞になってしまうし、取っていてくれないと困る。

 

(まぁ、そんな事いくら考えていても仕方の無い事ですね、掃除をしましょう)

 

彼の家は少しホコリっぽいですからね。

 

朝約束もしましたし、気合い入れてやりましょう。

 

「となると…そーじきが必要ですね」

 

最近幻想郷にも普及した外の世界のお掃除道具、そーじき。

 

妖怪の山の河童が発明したのが幻想郷にも広まり、地獄にも数台あるのだ。

 

本来電気が通っていないと使うのは無理らしいが、幻想郷では魔法で動かしてるとかなんとか。

 

「確かそーじきは寝室で見た気がしますね」

 

そうとなれば寝室に向かう。

 

そーじきはすぐに見つかった。

 

(確か地獄用のそーじきを購入しに行った時に河童のお節介で外の世界でのそーじきの使い方も教わりましたっけ)

 

何の意味があるのかその時はまったく理解ができなかったが、まさか今この瞬間に役に立つとは誰が想像した事か。

 

「このそーじきから出てるぷらぐをこんせんととか言う穴に差し込めば使えるんでしたっけ」

 

次にこんせんと探しに移ります。

 

はい、見つけました。

 

この割と大きめな黒くて薄い板?のような物の後ろにありました。

 

(この板は何に使うのでしょうか…)

 

気になるところではあるが、こんせんとにぷらぐ差し込んで、さっさと掃除を始める事に。

 

それからと言うもの、結構念入りに掃除をした。

雑巾なんかも探し出したりして、色々なところを雑巾がけしたりなんかもした。

 

気づけば時計の針は、長いものは十二、短いものは七を指していた。

 

「ふぅ、結構夢中になって掃除してしまいましたね」

 

お陰で部屋は私が最初に来た時より、かなり綺麗になっていた。

 

彼は割と綺麗好きではあるのだろうが、細かいところの掃除が疎かになりがちであったがため、部屋がホコリっぽく感じたのであろう。

 

(お腹も空きましたし、晩御飯にしますか)

 

彼は私の食事を心配してお金を渡そうとしてきたが、私には紫から貰ったお金があるから今回に関しては大丈夫だと、そのお金は受け取らなかった。

 

「さて、何か作るにしても外に出なければいけないですねぇ」

 

カップ焼そばで済ますのもいいのだが、仮にも外の世界の勉強をするために私はここにいるのだ。

もっと外に出て色々な事を知らなければタイトル詐欺になってしまう。

 

(おっとメタいメタい)

 

私はいつもの服装から私服に着替え、康一の持っている冬物の上着の中で着れそうな物を適当に見繕って羽織る。

選んだのは黄土色っぽいコートだ。

 

(しかし…紫の選んだ私服……何故こうもサイズが丁度良いのでしょうか)

 

上は白いワイシャツで、首元にシンプルな細いリボンがついており、下は紺を主体とする色合いのコルセットスカート。

寒くないようにとわざわざ黒いストッキングまで用意されている。

 

そして言った通りとてもサイズがピッタリだ。

無論、身体のサイズなど測らせた記憶などはない。

 

(これも問い詰めて場合によっては説教ですかね)

 

紫に説教欲を燃やしながら外へと出た。

もちろん合鍵は康一から預かっているのでしっかり施錠をして家を出る。

 

「…雪が降ってますねぇ」

 

既に外は真っ暗になり、白い雪が空からゆっくりと地面に向かって落ちては溶ける。

 

「さて、買い出しに行きますか」

 

私は寒空の下、歩を進めた。

 

 

 

 




今回も短めに書きました。
この投稿ペースは恐らく続かないと思われます。すみませんm(_ _)m
そのくせ新しい小説書き始めました。理由は急に書きたくなったからですね、はい!(小説書いてる人には理解してほしい)
近々投稿予定です。あくまで予定てす♡
次回も映姫様視点になります。
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